泉里農園ブログ22,06,28号配信致しました!🌞よろしくお願いいたします(^.^)

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☀泉里農園ブログ🌻22.06,28号🍓
🍏🌽🍅🍉🍈🌰🌿🌾🌳🥜(毎月、最低1回発行)  

 


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ミニトマト(緑のモヤモヤした部分の両側の緑薄い部分)
外部からの持ち込み肥料ゼロの育成状況です。 これも肥料は緑肥と雑草のすきこみとトマト周りに敷く、 雑草などの敷き草の下にできる小動物(ミミズ、昆虫類など) の生活エリアから生じる有機物のみです。 緑のモヤモヤはそのために雑草と稲科の緑肥を栽培させております 。トマトが大きくなったらモヤモヤを刈り、トマトの下に敷いて小動物生活エリアを広げます。                                  
                                  (富士宮農場)

 

 

 

 

🍅🌾🌳☀農園便り🌱🍎🌽🌱


『6月の畑』
いつも梅雨期なら、 これからが雨の本番なのになぜか先週末あたりから梅雨前線は消え てしまい、 27日いきなり梅雨明け宣言が気象庁から発表されました。 関東は史上最短の梅雨明けです。


早すぎる梅雨明けは、 梅雨末期の豪雨災害から解放されることになりますから、 これは大変喜ばしいのですが、 あまりに極端に雨が降らなくなって水不足やモーレツ猛暑になるの も困りものです。


これも温暖化による異常気象の1つであるのでしょうが、 人間はほとんど変わらずプラスチック、ビニール、 石油など温暖化の原因となる資源を大量に使ってます。


もはや国民への啓発、喚起では、どうにもなりません。 やはり政治家、政権与党、 国のリーダーが法改正など強い対策を行い、 本気で取り組まない限り、 民衆はこれまで通りのことをすることになるので、 いかにしたらそのような政権与党、国のリーダーが生まれるのか? ということになります。


今度7月の参議院選挙の主な争点は、値上げに対する経済対策、 ロシア発端の外交、防衛対策であり、 環境問題を柱として取り組みます、というような候補者、 政党は少なく、 これではどんどん温暖化は進んでしまうことになります。


やはり結局、人間とは、 にっちもさっちもどうしようもないような状況にならない限り、 今のままを継続させ、 変えようとはしない存在なのかもしれません。


だとすれば、 まだまだ厳しい猛暑などの異常気象が来ると考えなければならない ことになります。

 


さて、6月の畑は、9月と並び、1年でもっとも忙しい時期です。 それは種まき、定植、収穫、 雑草取りの作業が同時に押し寄せてしかもその量が最高レベルであ るからです。


6月の種まきは、野菜はなく緑肥や大豆が主体ですが、 野菜と比べると耕作面積が多いので、その分時間をとられます。


畑に種まきや定植をする場合、 その準備として土壌微生物を活性化させたり、 雑草や緑肥をすきこんで肥料とするために畑を耕す必要があり、これにかなりの時間をとられます。


まず雑草や緑肥を刈り、これをすきこみながら耕運機で耕します。 雑草も緑肥として使います。これを荒おこしといって雑草、 緑肥などの有機物を分解させ、土を肥やし、 フワフワと柔らかくするための耕運です。


雑草、緑肥の葉、根っ子がある程度分解したら、第2耕運を行い、 雨が迫っていたらそのまま仕上げ用耕運機で畑の表面を平らに整え ます。


仕上げ耕運後はすぐに種まきスタート。
種まきは簡単で短時間で終わります。


荒おこしから第2耕運までの期間は、 梅雨期の場合は土が乾いたタイミングで行いますのでだいたい平均1〜2週間以内の間隔をあけます。


雑草、緑肥がほとんど生えていなければ、荒おこしの後、 第2耕運省略、 いきなり仕上げ耕運ですぐに種まきということもありますが、夏〜 秋は雑草の生え方は半端ないのでこのようなパターンはほとんどあ りません。


種まきが終わったらしばらくはそのままにしておきますが、2〜 3週間もしたら雑草がいっぱい生えてきますので、第1回の除草耕運 を実施。作物を絶対優勢にするためにはあと1〜 2回の除草耕運が必要となります。


ただこれも夏期だけで、雑草が少ない秋〜冬、冬〜 春は除草耕運は一回で十分となります。


こんな感じなので6月はかなり忙しく、今年は暑さも加わり、 ほとんど毎日疲労どの戦いとなります。

 


7月は、じゃがいもの晩生品種の収穫があります。上旬には大豆、あずきと緑肥、あとキュウリを少し撒けば、 しばらく種まきから解放となります。その後は除草作業が増えてきます。


これからはとにかく猛暑との戦いとなりそうです。 たぶん9月までの3ヶ月、 今年は大変長い夏となるのかもしれません。 畑の作物にとってはどうなのか?1番は干ばつにならぬこと、 高温障害がでないこと、巨大台風が来ないこと、 ただただ祈ります。

 

 


🍉🌿🍐☘🥕🌾🥔🍆🍈
✦✦今、収穫してます!✦✦
             収穫情報

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(2022.06,28現在)


🌟以下の農作物は農薬、化学肥料、家畜糞尿、 ビニールマルチを一切使わない、 自然露地栽培の大自然力農法により栽培されています。


🌟★印は自家種100%です。★50は自家種50%です。 表示ないものは全て在来種(子孫継承がほぼ100%できる種) 伝統種の野菜です。


🌟(少)の表示は、収穫量が少ない、 あるいは少なくなってきた場合です。

 


🌿《葉物野菜》


サニーレタス


グリーンリーフ


ロメインレタス


スープセロリ


ニラ


九条ネギ


🥔《根菜、イモ類》


ニンニク


じゃがいも(北あかり)


じゃがいも(アンデスレッド)

 


🌽《果菜、その他》

 


ハーブ(ミント)


ハブ茶(少)

 


🌱《この先1ヶ月以内に新しくでてきそうな作物》
じゃがいも(出島)、夏大根、キュウリ、ヤングコーン、大葉、 赤しそ、モロヘイヤ、ゴーヤ、ナス、ミニトマト

 

 


😯✦今月のピカ🌟イチ❗◆


(今月旬となった収穫作物で特に元気な作物を1つを紹介します)


❇️今回のピカイチは、レタス系(サニーレタス、グリーンリーフレタス、ロメインレタス)です!


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↑レタス系栽培部

夏になると超元気になる雑草がレタスを侵略しそうな状況です。 梅雨が予定より早く明けてしまったので、 猛暑に弱いレタス系は高温障害で早く終わってしまいそうです。

 


🌞🌞🌞❇️新コーナー❗🌱🌱🌱
『肥料自給率100%へのチャレンジ!』
その 2


〈前書き〉
当園では、2019年頃から外部からの持ち込み肥料、 肥料材料の使用がほぼゼロの栽培に順次切り替えております。


でも、 ただ使用をゼロにするだけというような単純なことではありません 。これでは畑の土が疲弊してしまうからです。


外部からの持ち込み肥料、材料の使用ゼロ栽培では、 栽培する畑が以前に人畜糞尿、化学肥料、 有機肥料を長年投入していた(肥料貯蓄のある)畑では、 昔からの投入量や栽培していた作物によっても変わりますが、 何も肥料をやらなくても数年から10年以上、 作物は問題なく育ちます。


しかし、 やがて何年か経って畑の肥料分の貯蓄を使いはたしてしまうと、 たちまち作物は貧弱に育ち、やがてほとんど育たなくなります。
これは30年近くの農業経験からはっきりと言えます。

 

なのでもともとあった畑の肥料分の貯蓄を使い果たすのではなく、 逆に貯蓄を増やすテクニックが必要となるのです。


農業を始めた頃は、いろいろな農業関係の本を読みあさりますが、 他の本と全く違う、でもなんとなくもっともらしいような著書に、 「肥料はなくても作物は育つ」。その証拠は、 森林の木々は何にも肥料やらなくてもあんなに立派に育っているで はないか。と書いてありました。
かれこれ農業を始めた頃、30年ほど前の話しです。


その通りかも!確かに誰も森林に肥料なんてやってない! 肥料は不要なんだ。肥料がいらないなんてすごい画期的! 重い肥料を施さなくてすむならとても楽だし、おまけに経費削減! こんないいことないかも?これだ!やってみよう! と素人は思ってしまいます。


実際やってみたら、肥料貯蓄の少ない畑に当たり、 生育不良の洗礼を何度も受けました。


その後材料にこだわった自家製発酵ボカシ肥を使うようになりまし たが、長年自然を尊重し、 自然と共に農業をやっているとその著書に大変大きな間違い、 勘違いがあることに気づきました。


それは、 そもそも森林の木々は無肥料でなんて育ってなんていない!
実はかなりの肥料が木々に施されているのです。


森林は野生動物の住家です。イノシン、シカ、タヌキ、ウサギ、 クマ、ネズミ、モグラ、ヘビ、トカゲ、鳥類、昆虫、 ミミズなどの小動物、微生物がいて毎日、糞尿や死骸、 脱け殻などの有機物が木々に肥料として提供されています。


とくに鳥類などは種類や数も多く、渡り鳥なども来て、 森林の夜はいろいろな鳥たちが木々に泊まり、 多量の糞尿を森林に落としています。


だから明らかに森林の木々は無肥料でなんて育っていません。 なのでその著書はそもそも根本的に間違っている、 という結論になりました。


おまけに森林の木々は毎年引っこ抜いて外へ持ち出すことなんてし ません。杉、 檜など植林の森林でも50年ごととかに伐採し外へ持ち出す程度な ので、年に1〜3回収穫し外へ持ち出す農作物と比べると
格段に土の肥料分の減少率が少ないことがいえます。 だからどんどん森林の土は肥えていくのです。


エジプトのナイル川など川が氾濫すると下流に山からの栄養分が流 れてきて土が肥えて文明が栄えたと教科書にもでてましたね。


あと、 森林から始まる河川は雨が降ると森林から流れ出た有機物が海のプ ランクトンを増やし、それを狙う魚の漁場になるので、近年、 漁業のために森林を守る活動をする漁師さんたちもでてきておりま す。


ということから、森林の木々は無肥料で育っていたのではなく、 それどころか有機肥料の生産工場で育っていたのでした。 だからたくさんの立派な木々が育っていたのです。


大自然の森林に学べば、 当園が試みる持ち込みの肥料の使用ゼロへということは肥料を全く 何も与えないということでは決してないのです。


ではどうするか?というと、 肥料は大自然の力を活用して当園の畑で自ら生み出すしかありませ ん。森林のように畑を自力で肥料生産工場にするのです。 だから肥料自給率ほぼ100%なのです。


耕作する畑を肥料の生産工場にする大自然の力とは、お日様、雨、 風、土の力を基盤に、自家種の緑肥、野菜、 穀物と当園の畑の雑草、昆虫、ミミズなどの小動物、 微生物の力であり、これを最大限に活用させていただき、 彼らが生み出してくれた肥料を元に作物を栽培するという農法にな ります。


この農法のテクニックは、いかに彼らの力を最大限に引き出すか、 ということになります。


この農法の基本は農園設立の当初から変わっていませんが、 外部からの持ち込み肥料分、材料の使用をほぼゼロにして、 100%自家生育、自家種の材料で、肥料自給率をほぼ100% にさせるというのは初めての試みです。成功すれば、 SDGs推進にも役立つはずです。(ほぼ100%というのは、 もし土が酸性にどんどんなっていった場合(PH値5以下)には、 アルカリにするために外部からの石灰分の投入が必要となる可能性 もあるからです)


肥料自給率100%は、食料自給率とも密接な関係です。 例えば日本のお米の自給率はほぼ100%ですが、 お米を作るにも肥料が必要です。 この肥料が外国産なら食料自給率100%ではありません。


トウモロコシなどの畜産の飼料の9割は外国産です。 なので畜糞堆肥ももとは外国産。油かす、 大豆かすなどの肥料もほとんど外国産。 すなわち有機肥料の大部分は外国産なのです。


化学肥料は日本で作られていても、 作るのに石油などの化石燃料が使われますので、 結局これもほとんど外国産です。


なので日本のお米の自給率は100%などと言えません。


ということから、 食料自給率と肥料自給率は表裏一体のものなのです。
おまけに外国産が由来の有機肥料や化学肥料は製造から製品化にな るまでかなり環境に負担をかけております。


肥料自給率100%なら環境への負担はかなり少なくてすみます。 (SDGsに役立つというのはこの点です。)

 


未知の領域への挑戦なので当然、失敗もあり得るますから、 正直どのような結果となるか、わかりませんが、成功を願い、 生育のデータ、状況、経過、結果を分析、発信し、 本当に外部からの持ち込み肥料ゼロの肥料自給率100% が達成できるのか? をリアルタイムで検証するのがこのコーナーです。


この試みは5〜10年のプロジェクトとなりますが、 もしある時点でまったくどうしようもなく作物が育たなくなって肥 料自給率100%は無理となれば、そこでゲームオーバー、 終了と致します。
                                       〈以上、前書き〉

 

 


🌞🌲🔆🔵〈データ編〉☘️㊗️🌱😊


これから肥料自給率ほぼ100% 農法によって栽培する作物の実践データを公開します。 年に一度の土壌分析と合わせて、 実際にどのように生育したのか検証致します。

 


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🌲サンプルデータ 1🔆トウモロコシ(モチ種*3月種まき、4月植え付け)


茎細く、背丈も低い状況です。


緑肥は栽培するだけではほとんど地力は上がらず、 畑にすき込んで微生物分解されてやっと地力が上がる。 今回の栽培ではトウモロコシとトウモロコシの間の部分は雑草の抑 制のためにへアリーベッチを残したことと、 すき込んだ部分もすきこみ時期が3月下旬なので、 緑肥が十分に成長しておらず、よって肥料分を蓄えていなかった。 それで地力があまり上がらなかったと分析します。

 


そして緑肥による地力向上には、季節にもよりますが、長期間( 数ヶ月から1年単位)かかるという考え方もあるようですが、 トウモロコシの場合、成熟期は5〜6月なのでまだ7〜 9月の真夏に比べると地温は低いので、 すき込んだ緑肥の分解が完ぺきではなかった可能性は十分あります 。


ということは、 トウモロコシ栽培では秋まきの越冬栽培の緑肥では効力がでないと いうことになります。


なので次年度は、前年夏に緑肥を栽培し、十分に分解させて、 これに秋まきの緑肥も加えるしかありません。


今回の外部からの持ち込み肥料ゼロのトウモロコシ栽培は、 ほぼ失敗かもしれません。課題を残す結果となりそうです。
(7月号で最終結果の報告)

 


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サンプルデータ 4  キュウリ(自家種*5月植え付け)
肥料は前作の緑肥へアリーベッチのすきこみと周りの雑草のみ。 以前は追肥を一回自家製発酵堆肥を与えてましたが、 今年は全くなし。
(7月号で検証)

 


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サンプルデータ5  ナス(自家種*5月植え付け)


ナスは肥料食いといわれ一般的栽培では外部からの持ち込み肥料を 多量に与えて栽培するようです。


今回、肥料は前作の緑肥(へアリーベッチ)を すきこみ、自家製発酵堆肥を成長が遅れている苗に少し与え、 周りの雑草をマルチと追肥として被せました。


ナスは11月頃までの長期間栽培となりますが、 追肥は周りの雑草のみです。真夏が成熟期なので、 すき込んだ緑肥、 雑草は十分に分解されるので効力を発揮してくれるはずです。
(7月号で検証)


                            
泉里農園だより 2022,06,28号(毎月最低1回発行)
(編集、発行)泉里農園


(農園所在地)静岡県富士宮市山梨県南巨摩郡南部町


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