泉里農園ブログ23,05,29号配信致しました🌞よろしくお願いいたします(^-^)


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☀泉里農園ブログ🌻23.05,29号🍓
🍏🌽🍅🍉🍈🌰🌿🌾🌳🥜(毎月、最低1回発行)  
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↑純白が際立つ人参の花
雑草にも負けない力をもった野菜もあります。 この人参は自家採種歴が20年近く。 長年自家採種を続けると雑草に負けない力が備わってくるようです 。
今では種をまかなくても自力で発芽して雑草を押し退けて生育し、 花を咲かせるようになりました。


一方、3年前から自家採種を始めた別の品種の人参は、 人間が保護してやらないと雑草に飲まれ消えてしまいます。 野菜は優良選抜(基本、生育力の強い株を選び採種する) により自家採種を長年続けることでその土地、 気候風土に合った本来の生命力の強い野生に戻っていくのかもしれ ません。


野生の本能が復活してくると、雑草だけでなく、 病害虫にも強くなり、 肥料をあまりやらずとも立派に生育するようになる。 すなわち雑草のような力強い野菜になっていくようです。


この人参のように雑草化した野菜は、他に大根、エゴマ、赤しそ、 ミニトマト、ゴーヤ、里芋、じゃがいも、はぶ、なばな、 のらぼう菜、小松菜などがあり、皆自家採種歴10〜 20年以上のキャリアがあります。


今、 当園がチャレンジしている外部からの持ち込み肥料ほぼゼロ栽培と このような種とリンクすることで、環境にやさしく、 健康によい持続可能な農業がよりパワフルになるのかもしれません 。


                                           (南部農場)

 


🍅🌾🌳☀農園便り🌱🍎🌽🌱


『5月の畑』
若葉の季節5月。10年以上昔なら、 年間を通しても過ごしやすい月の1つでしたが、 今ではそのような日はあまりなく、7月並みの30℃ 超えの真夏日になったと思えば次の日は3月並みの寒い日になった りと気温の乱高下が非常に激しくなっています。


今年の冬から4月も同様の状況でしたが、 とにかく気象が最近際立っておかしくなっています。 先日発生した台風2号は、 5月としては記録的な大型台風になる予報で、この状況は8〜 9月頃の気象に似ているそうです。 季節が先に飛んでしまっている状況です。
とにかくこの台風、日本に来ないこと祈ります。


さて、5月は春の種まき、作付けシーズンの最終月で、 4月に苗として種まきしたトマト、ナス、ゴーヤ、スイカ、 メロン、オクラ、キュウリ、モロヘイヤ、 しそなどの夏野菜の定植、きび、ひえなどの雑穀と陸稲、 ササゲの種まき全てなんとか完了致しましたq(^-^q)


あとは元気に育ってくれること願いつつ、 雑草に飲まれないように世話をすることになります。


夏の雑草(メヒシバなど)は飛び抜けた生命力があり、 猛暑温暖化と多湿、多雨がより彼らをよりパワフルにするので、 年々雑草被害は拡大傾向で、 ビニールマルチや除草剤を使わずにテクニックだけでこれを防ぐの は簡単なこととはいえません。


しかし、 大自然力農法は雑草を基本的に敵としては扱わずにそのパワーを活 用しますので、貴重な存在。 なので防ぐのは野菜が飲まれないようにする程度で、 あとは放任後刈り取り、敷き草にしたり、 畑にすきこんで土を肥やさせます。


パワフルな雑草はビタミン、 ミネラルが豊富でこれが美味しく栄養豊かな野菜づくりに役立つの です。困った雑草もありますが、ほとんどの雑草は宝なのです。


6月になりますと、雑穀や陸稲の定植、さつまいもの定植、 秋キュウリ、 ひまわりなど緑肥の種まきが定番の作付けになります。


春の作付けに比べると減りますが、梅雨になりますので、 作業は雨が止んだタイミングになりますので、 作業密度が高くなります。 後半は雨ではできないじゃがいもの収穫もあり、 かなり強行なスケジュールになることも普通です。


あとは今以上の極端な異常気象にならぬこと祈るだけです。

 

 


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✦✦今、収穫してます!✦✦
             収穫情報

🌰🍀🍅🍍🌶🌲💐🌽🍎🍏🍌

(2023.05,29現在)


🌟以下の農作物は農薬、化学肥料、家畜糞尿、 ビニールマルチを一切使わない、 自然露地栽培の大自然力農法により栽培されています。


🌟★印は自家種100%です。★50は自家種50%です。 表示ないものは全て在来種(子孫継承がほぼ100%できる種) 伝統種の野菜です。


🌟(少)の表示は、収穫量が少ない、 あるいは少なくなってきた場合です。

 


🌿《葉物野菜》
パクチー(少)
★ニラ
キャベツ(少)

 


🥔《根菜、イモ類》
★ニンニク


🍀その他
ハーブ(スペアミント
ハブ茶


🌱《この先1ヶ月以内に新しくでてきそうな作物》
いんげん、夏大根、らっきょう、じゃがいも、ビワ、プラム

 

 


😯✦今月のピカ🌟イチ❗◆


(今月旬となった収穫作物で特に元気な作物を1つを紹介します)

 


🌞今月のピカイチは、ニンニクです。


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↑収穫したばかりのニンニク
自家種100%(採種歴20年前後)
今年は気温の乱高下のせいか、平年より成熟が早く、 10日ほど収穫も早くなりました。 そのせいか少し小ぶりのようです。 でも外部からの持ち込み肥料ゼロで栽培してますので、 そもそも極端に大きくはならないと考えられます。


ほりたてのニンニクは実がパンパンに充実してます。


《利用法》

料理の隠し味、漬け物、薬味などに


*ニンニクには各種の薬効がありますが、 とりすぎは良くないようです。
大きさにもよりますが、1日1〜3カケほどが適当のようです。

 


🌞新コーナー❗🌱
『肥料自給率100%へのチャレンジ!』
その13


〈前書き〉
当園では、2019年頃から外部からの持ち込み肥料、 肥料材料の使用がほぼゼロの栽培に順次切り替えております。


でも、 ただ使用をゼロにするだけというような単純なことではありません 。これでは畑の土が疲弊してしまうからです。


外部からの持ち込み肥料、材料の使用ゼロ栽培では、 栽培する畑が以前に人畜糞尿、化学肥料、 有機肥料を長年投入していた(肥料貯蓄のある)畑では、 昔からの投入量や栽培していた作物によっても変わりますが、 何も肥料をやらなくても数年から10年以上、 作物は問題なく育ちます。


しかし、 やがて何年か経って畑の肥料分の貯蓄を使いはたしてしまうと、 たちまち作物は貧弱に育ち、やがてほとんど育たなくなります。
これは30年以上の農業経験からはっきりと言えます。


なのでもともとあった畑の肥料分の貯蓄を使い果たすのではなく、 逆に貯蓄を増やすテクニックが必要となるのです。


農業を始めた頃は、いろいろな農業関係の本を読みあさりますが、 他の本と全く違う、でもなんとなくもっともらしいような著書に、 「肥料はなくても作物は育つ」。その証拠は、 森林の木々は何にも肥料やらなくてもあんなに立派に育っているで はないか。と書いてありました。


その通りかも!確かに誰も森林に肥料なんてやってない! 肥料は不要なんだ。肥料がいらないなんてすごい画期的! 重い肥料を施さなくてすむならとても楽だし、おまけに経費削減! こんないいことないかも?これだ!やってみよう! と素人は思ってしまいます。


実際やってみたら、肥料貯蓄の少ない畑に当たり、 生育不良の洗礼を何度も受けました。


その後材料にこだわった自家製発酵ボカシ肥を使うようになりまし たが、長年自然を尊重し、 自然と共に農業をやっているとその著書に大変大きな間違い、 勘違いがあることに気づきました。


それは、 そもそも森林の木々は無肥料でなんて育ってなんていない!
実はかなりの肥料が木々に施されているのです。


森林は野生動物の住家です。イノシン、シカ、タヌキ、ウサギ、 クマ、ネズミ、モグラ、ヘビ、トカゲ、鳥類、昆虫、 ミミズなどの小動物、微生物がいて毎日、糞尿や死骸、 脱け殻などの有機物肥料を土に施し、 落ち葉なども木々に肥料として提供されています。


とくに鳥類などは種類や数も多く、渡り鳥なども来て、 森林の夜はいろいろな鳥たちが木々に泊まり、 毎日多量の糞尿を森林に落としています。


だから明らかに森林の木々は無肥料でなんて育っていません。 なのでその著書はそもそも根本的に間違っている、 という結論になりました。


おまけに森林の木々は毎年引っこ抜いて外へ持ち出すことなんてし ません。杉、 檜など植林の森林でも50年ごととかに伐採し外へ持ち出す程度な ので、年に1〜3回収穫し外へ持ち出す農作物と比べると
格段に土の肥料分の減少率が少ないことがいえます。 だからどんどん森林の土は肥えていくのです。


エジプトのナイル川など川が氾濫すると下流に山からの栄養分が流 れてきて土が肥えて農作物がたくさんできるようになり、 それで文明が栄えたと確か小学校あたりの教科書にもでてましたね 。

 


あと、森林から始まる河川は、 雨が降ると雨水と共に森林から流れ出た有機物を海へ運び、 これが海のプランクトンを増やし、 それをねらう魚の漁場になるので
近年、 持続可能な漁業のために森林を守る活動をする漁師さんたちもでて きております。


ということからしても森林は無肥料どころか有機肥料の生産工場と なっていることは明らかとなりました。 だからたくさんの立派な木々が育っていたのです。


大自然に、森林に学べば、 当園が試みる持ち込みの肥料の使用をゼロへ、 というのは肥料を全く与えないということではないのです。


ではどうするか?というと、 肥料は大自然の力を活用して当園の畑で自ら生み出すしかありませ ん。すなわち森林のように畑を肥料の生産工場にするのです。 だから肥料自給率ほぼ100%なのです。


耕作する畑を肥料の生産工場にする大自然の力とは、お日様、雨、 風、土の力を基盤に、自家種の緑肥、当園の畑の雑草、昆虫、 ミミズなどの多数の小動物、畑の微生物の生み出す力であり、 畑の果樹の落ち葉、栽培穀物、作物のワラ、 グズなども最大限に活用させていただき、 彼らが生み出してくれた肥料分を元に土を肥やし、 より良い作物を栽培するという農法になります。


この農法のテクニックは、いかに彼らの力(大自然力) を最大限に引き出すか、ということになります。


この農法の基本は農園設立の当初から変わっていませんが、 外部からの持ち込み肥料分、材料の使用をほぼゼロにして、 100%自家生育、自家種の材料で、肥料自給率をほぼ100% にさせるというのは新しい初めての試みです。成功すれば、 SDGs推進にも役立つはずです。(ほぼ100%というのは、 もし土が酸性にどんどんなっていった場合(PH値5以下)には、 アルカリにするために外部からの石灰分の投入が必要となる可能性 もあるからで、他に野菜の苗を苗箱で一時期栽培する場合、 苗箱内に雑草を生えさせないようにして幼い苗を守り、 生育効率を上げるために、 苗箱に入れる土の表面の部分に市販の土を少量使うことがあるから です。)


肥料自給率100%は、食料自給率とも密接な関係です。 例えば日本のお米の自給率はほぼ100%ですが、 お米を作るにも肥料が必要です。 この肥料が外国産なら食料自給率100%ではありません。


トウモロコシなどの畜産の飼料の9割は外国産です。 なので畜糞堆肥ももとは外国産。油かす、 大豆かすなどの肥料もほとんど外国産。 すなわち有機肥料の大部分は外国産なのです。


化学肥料は日本で作られていても、 作るのに石油などの化石燃料が使われますので、 結局これもほとんど外国産です。


なので日本のお米の自給率は100%などと言えません。


ということから、 食料自給率と肥料自給率は表裏一体のものなのです。
おまけに外国産が由来の有機肥料や化学肥料は製造から製品化、 購入までにかなり環境に負担をかけております。


しかし肥料自給率100% なら環境への負担はかなり少なくてすみます。( SDGsに役立つというのはこの点です。)


たとえば、外部からの持ち込みの肥料(化学肥料、有機肥料など) は製造時はもちろん、梱包、 輸送で多量のCO2を排出して環境に負荷をかけ温暖化させていま すが、外部からの持ち込み肥料ゼロの肥料自給率100% ならこの部分のCO2の排出はゼロとなります。


肥料の自給生産の主体は、緑肥、雑草を栽培することですが、 この栽培により緑肥、 雑草が温暖化の原因のCO2を吸収してくれます。


この栽培法は、未知の領域への挑戦なので当然、 失敗もあり得るますから、正直どのような結果となるか、 わかりませんが、成功を願い、生育のデータ、状況、経過、 結果を分析、発信し、 本当に外部からの持ち込み肥料ゼロの肥料自給率100% が達成できるのか? をリアルタイムで検証するのがこのコーナーです。


この試みは5〜10年のプロジェクトとなりますが、 もしある時点でまったくどうしようもなく作物が育たなくなって肥 料自給率100%は無理となれば、そこでゲームオーバー、 終了と致します。
                〈以上、前書き〉

 


🌞🌲🔆🔵〈データ編〉☘️㊗️🌱😊

これから肥料自給率ほぼ100% によって栽培する作物の実践データを公開します。 年に1度の土壌分析と合わせて、 実際にどのように生育したのか検証します。



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↑サンプルデータ1 トウモロコシ(自家種100%もちトウモロコシ* 3月まき4月定植)

先月よりだいぶ元気になってきました。昨年よりいい感じです。 この調子なら今年は合格点かも?

周囲の雑草は刈り取り、株元に敷いて追肥とします。
順調にいけば来月(6月後半) には穂がでてヤングコーンがとれるはずです。
(次号に検証)

 


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(以下は4月号に記載)
検証2年めスタート。昨年は生育不良で落第点、失敗してます。 今年は昨年以上の成果をあげられれば前進です。 このところ気温が低いので成長が止まっている感じです。 株間に緑肥のクローバーとエビス草をまきました。 これは完全に生育してすき込んで数ヶ月しないと効かないのでトウ モロコシへの直接的な肥料ではなく、 主にトウモロコシの次の作物のためということになります。


土が痩せている畑では作物を栽培しながら同時平行で土を肥やすこ ともしなければなりません。


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↑サンプルデータ2 里芋(自家種100%*3月植えつけ)

里芋が頭をしました。とりあえず第一関門クリア。
里芋と里芋の間に緑肥クローバーをまきましたが雑草もかなり生え てきました。
やがてすき込んで追肥にし、その後別の緑肥をまく予定です。


作物を栽培しながら土を肥やすことがこの農法の基本となります。

 


(以下は4月号に記載)
こちらも検証2年めです。昨年は生育に問題なく、 収穫量もかなりあって合格点、成功でした。 今年は昨年並みかそれ以上の成果を得られれば大成功です。 写真は周囲の雑草を肥料と雑草よけとして里芋の上に置きました。


里芋の株間に緑肥クローバーをまきました。6月にすき込んで8〜 9月頃に効いてくれば里芋の後半生育期に良い影響を与えるかもし れません。


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↑サンプルデータ3 ショウガ(自家種100%*4月植えつけ)

ショウガはなかなか芽を出しませんので、 その間にメヒシバなど雑草がたくさん出て来て、 このままでは畑を占拠されてしまうのでひどくなる前に土寄せして 雑草を除去しました。株間には緑肥エビス草をまきました。
(次号に検証)

 

 


(以下は4月号に記載)
こちらも検証2年めです。昨年は生育上々で、 合格点をつけました。
今年は昨年以上の成果をあげられれば一歩前進です。


里芋同様にこちらも株間に緑肥クローバーをまきました。 後半に効いてくれれば良い結果となるかもしれません。


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↑サンプルデータ9 キャベツ(富士早生*購入在来種と自家種*10月直まき)
左側の列の自家種は結局99% 結球せずキャベツになりませんでした。 右側列の購入種の方は結球してきてますが、 勢いの良いとなりの自家種に圧されて引き続きいまいちです。 おまけに青虫にかなりやられてます。


結論は今季のキャベツは落第点で失敗ですが、 原因は種にあったので、 外部からの持ち込み肥料ゼロ栽培としては今回判定なしです。


自家種側で結球している株は2つだけ。 これがやがて花を咲かせれば来年もまた自家種をまいて検証してみ ます。
ただ来年は購入種と自家種をとなりの合わせにしないように配置す ることに致します。

(以上、今季の検証終了)

 


(以下は4月号に記載)
左側の自家種は非常に生育が良いのですが、 トウでて花が咲いてきています。右側の購入種の方は、 左側の自家種に圧倒されて生育が悪くなっています。


キャベツは在来種でも種の採種がとても困難です。 昨年やっと採種できましたが、結球しない遺伝子のものだったか、 他の品種と交雑したのかもしれません。( 今年は購入先を変えてまた種採りにチャレンジします)


キャベツとしては失敗ですが、左側は生育が良いので、 外部からの持ち込み肥料ゼロ栽培としては成功と言えます。 ただ右側の購入種はまだ成功とは言えません。


この右側の購入種は今後どうなるのか?
左側の自家種に養分をとられたかもしれませんが、 それでもちゃんとキャベツになれば大成功と考えます。


(5月号で検証します。)

 


(以下3月号に記載)
左側の自家種の方は順調な生育で、 右側の購入種を圧倒しております。こうなると自家種の方、 はたして結球できるのか? もしかしてケールなど他の品種と交雑してしまったかも?・・・ あと1ヶ月もすれば結果がでます。
(以上3月号)


(以下2月号に記載)
かなり成長してきたので、間引きを開始です。 左側の自家種が生育が良いです。右側は購入種( 両方とも同じ品種の富士早生キャベツです)になります。
種により生育がどうなるのか?も同時検証できます。

(以上2月号)


以下1月号に記載)
キャベツも寒さに強い野菜ですから、 先月から寒波が何度も来ましたが、 それでも少し成長しております。
まだ間引きをしていません。 早くした方がキャベツが成長しやすくなりますが、 春先の一定期間、 渡り鳥のヒヨドリが必ずやって来て好物のブロッコリー、 キャベツの葉を食べてしまいます。

被害を分散させるために、 3月にヒヨドリが次の地域へ行ってしまうまで、 間引きを遅らせています。
少しぐらい食べられても、 その後気温が上がるとキャベツはぐんぐん成長して再生、 復活するのが今までのパターンです。 でも時間に余裕あれば鳥脅しテープを設置した方がいいかもしれま せん。
次号に検証します。

(以上1月号)


(以下12月号に記載)
元肥えは、大豆と雑草であとは小動物、 微生物たちが援軍に加わってくれます。
順調に生育しているかんじです。 少し種を密に蒔きすぎたようですから、 間引きをしなければなりません。

越冬し、春に収穫しますから、これから厳寒期ですので、 ほとんど生育はストップする状況となります。

(以上12月号)


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↑サンプルデータ10 レタス系(購入在来種*3月まき)


苗栽培時点で種不良による発芽不良、生育不良のまま、 予定栽培数の1/7となってしまい、 定植後はヨトウ虫に食べられて、結局予定のほぼ1/ 10となってしまった今年のレタス栽培。 生き残りはわずかですがなんとかレタスになってきました。 ここまでくれば出荷レタスとしては合格点です。


でもキャベツ同様種に問題があり、 検証点数がかなり少ないこともあり、 こちらも今回判定なしと致します。
(以上今季の検証終了)


(以下は4月号に記載)
苗を畑に定植しました。予定していた定植株数の1/3以下です。 これは種の発芽率が悪かったからで、 3月号で種の発芽率が悪いので、 同じ種で3週間ずらしてまいたと記載しましたが、 この結果は前回より悪く、発芽率は20%程度、 よってこの苗栽培を断念しました。種自体に問題があるようです。 種の有効期限は今年の4月なのでぎりぎりの状態。 原因は種が古く発芽率が落ちたということになります。 種が古いということは生命力も低いことになりますから、 今後の成長に不安が生まれます。


いくら土が肥えていても種に生命力がないとろくなものにしかなり ません。
また、土が肥えて、 種に生命力があっても栽培テクニックがなければろくなものにしか なりません。


これを当園は3T(Tuchi,Tane,Tekunikku) 一体の法則と名付けます。土(肥えた土)、種( 生命力の強い健全な種)、テクニック(的確な栽培技術)、 3つのどれか1つでも欠けると良い作物はできないのです。


次回5月号で検証します。


(以下は3月号に記載)

新たなサンプルとしてレタス系(サニーレタス、グリーンリーフ、 ロメインレタス)を検証します。


スタートは苗づくりから。発芽率が非常に悪いです。(50% ほど)種が古かったのか?水やりが足りなかったのか? 真実はわかりませんが、発芽50%でも栽培は続けます。


3週間ずらして同じ種で再び種まきしております(すぐ隣)から、 こちらが発芽率80% 以上なら水やりが原因ということになります。


苗箱の土は2/3は畑の土ですが、上部の1/3(表面部分) は市販のバーク堆肥を使います。
その理由は、100% 畑の土にすると雑草がたくさん生えてきて大変なことになるからで す。バーク堆肥には雑草の種がほとんどなく、 障害なく効率的に苗が育ちます。


バーク堆肥を使うことは、 厳密にいえば外部からの持ち込み肥料ということになるかもしれま せんが、苗箱に使う土はとても少量であり、許容範囲とします。
なので外部からの持ち込み肥料100%ゼロではなく、 ほぼゼロという表現にしております。
(以上3月号)


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↑サンプルデータ11 玉ねぎ(購入在来固定種*昨年9月種まき、3月定植)

 

5月になって気温もかなり上がったのに1ヶ月前と比べ、 ほとんど成長してません。
こうなると、もはや望みはありません。完全に失敗です。
やはり今の玉ねぎは、肥料をたくさん与えるか、肥料貯蓄( 残留肥料分) のたくさんある畑でないとらっきょうみたいになることが証明され ました。


玉ねぎは肥料をたくさん与えなければ成長しないし、 そのままにすると雑草にすぐに飲まれて消えてしまいます。


これは雑草のように人間が肥料を与えなくとも力強く生きている自 然界の植物と比べ、同じ環境下に置かれたら、 玉ねぎははすぐに淘汰、 消されてしまう非常に貧弱な植物ということになります。


本来の原種の玉ねぎはそうでなかったはずですが、 人間が品種改良とかいって、人間の一方的な都合、 基準で種を変えてきたことが、 実際は品種改弱きたことになります。


このような野菜がこの農法で本当にまともな野菜に育つのか? かなりの疑問符ですが、 今回はまだ初めての検証なので来年まで地力向上対策を施し再びチ ャレンジです。


しかし外部からの持ち込み肥料ゼロで畑を自力の肥料生産工場にす るこの農法の最大肥料生産力に達した場合( 土壌分析と他の野菜との比較による)、 他の野菜は成功しているのに、 玉ねぎだけそれでもらっきょうレベルだとしたら、 これはもはや農法の問題というより、種の問題となります。


経験上、玉ねぎのような自家採種がとても困難な野菜( これまで何度も試みましたが、成功したことがありません) は肥料をたくさん与えなければまともに育たなく、雑草、 病害虫にも非常に弱いのです。


最悪このような野菜は外部からの持ち込み肥料ゼロ栽培では無理か もしれませんが、とにかくやれるところまでチャレンジ致します。
また来年。

 


(以下は4月号に記載)

雑草に埋もれていては成長が妨げられるので株周りの除草を実施し ました。

 

雑草から出てきた玉ねぎはあまり大きくなっておりません。 完全に雑草に負けていたことになります。


今の玉ねぎは在来固定種でも長年の改良により、野生本能が薄れ、 多量の肥料とビニールマルチに頼る過保護栽培によらないと育たな くなっていますから雑草に負けてしまうのです。


ということは玉ねぎは自然環境に多くの負担を与える作物の1つに なります。人間の経済的な一方的都合が優先で改良すると、 副作用として生物としては弱くなることは玉ねぎに限ったことでは ありません。


なので外部からの持ち込み肥料ゼロとビールマルチを使用しない栽 培法においては最大級の難関作物です。( これに続くのがトウモロコシ、ホウレン草) これらを完全にクリアできればこの栽培法は成功したことと考えま す。


ちなみに前年、トウモロコシ、ホウレン草共に生育不良で不合格、 失敗しております。


なので今年スタートの玉ねぎも危うい状況です。 もしかしたら最悪らっきょうほどにしかならないかもしれません?


でも今年最悪だとしても来年以降今年を上回る結果を出していけば この栽培法に望みがでてきます。


来月に今年の結果がはっきりでます。


(以下は3月号に記載)

一般的な栽培では、 非常にたくさんの外部からの持ち込み肥料で栽培されている玉ねぎ 。これが外部からの持ち込み肥料ほぼゼロ栽培で問題なく育てば、 もはや敵なしの栽培法となります。


なので、かなりというかトップクラスのハードルの高い作物です。
前作はエビ芋で、 エビ芋の前年は緑肥の栽培をしておりませんから、 できはあまり良くなかったです。 もともとが肥えていない畑なのでかなり厳しい状況です。


ただ、エビ芋栽培時、周囲雑草をかなり投入したので、 どうなるのか?一般的な大きな玉ねぎはまず無理にしても、 今回はなんとかその半分ほどの大きさに育てば次につなげられます 。
(以上、3月号)

 

 

 

 

 

 


🍀🌞🌲泉里農園ポリシー


21世紀になって年月がすぎましたが、 農業を取り巻く状況はますます厳しくなる一方です。 例えば農家の高齢化や後継者不足による農業者人口の減少、 温暖化と異常気象による農作物の被害や設備の損失、 農業資材の高騰など年々悪化しております。


国(政府) がこの状況をこのまま放置し続ければ日本の農業は必ず崩壊し、 食料の全ては外国産ということになってしまいます。 これは大変危険な状況です。 なぜなら日本へ輸出している外国で異常気象や戦争などで自国の自 給分で精一杯になり、輸出できなくなった場合、 日本は食料危機パニックとなるからです。


最悪のシナリオは一時的なパニックで終わらず、 長期に渡って日本への輸出ストップが続いたら、 パニックを超えて国が崩壊することです。


現在、日本の食料自給率は30〜40%と言われます。しかし、 自給率100%とされているお米は、 それを作るのに必要な肥料のほとんどは外国産です。


また、畜産の飼料のほとんども外国産なので、 そこから出た畜糞堆肥などの有機肥料も外国産ということになりま す。もちろん野菜作りに必要な肥料のほとんども外国産です。


すなわち、日本の本当の食料自給率はもっともっと低いのです。 これでもし何かあった場合、非常に危ない状況です。


これは国(政府) がこれまで食料自給率の向上に対して効果的な対策をやって来なか った結果です。しかし国(政府)ばかりの責任ではありません。


ここ10年前からの国政選挙において、 国民有権者の約半数は選挙にも行かず、 そして選挙に行く人の過半数は、効果的な対策をしない今の国( 政府)に投票し支持してきたのですから、 我々国民にも責任はあるはずです。


では一体どうすればこの日本の危ない状況を打開できるのでしょう か? それは我々国民一人一人がそれぞれの立場でできることをやるしか ないと考えます。


我々農業者としてできることは、自給率を上げ、 できるだけ自然環境を壊さない、 人体に安全な農法を確立することと考えます。


そして自然をどんどん破壊し外国産頼みで成り立っている今の日本 の農業を変えなければなりません。 これは一朝一夕でできることではありませんが、 当園はそういう希望、願いをもとに日々研鑽、 チャレンジ精神で進んでまいります。


                          

泉里農園だより 2023,05,29号(毎月最低1回発行)
(編集、発行)泉里農園


(農園所在地)静岡県富士宮市山梨県南巨摩郡南部町


(メールアドレス)
izumisatoyasaien@gmail.com