泉里農園ブログ2024.03.28号配信致しました!🙂よろしくお願いです(⁠^⁠-⁠^⁠)


🌰🍉🍅🍎🍆🍈🌽🍏🍓🥕🥒🥔
☀泉里農園ブログ🌻’24.3.28号🍓
🍏🌽🍅🍉🍈🌰🌿🌾🌳🥜(毎月、最低1回発行)  

 


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↑菜の花満開
小松菜、ナバナ、ノラボウ菜、大根などの花が満開。 これらは種をとるために咲かせてますが、種だけなら多すぎです。 むかしはなたね油にするために花をたくさん咲かせたようです。
油をとれたら最高ですが、 そうなると菜種をもっとたくさん栽培する必要があるだろうし、 圧搾する機械も必要て大変かもです。


畑に花がたくさんあるとミツバチなどの昆虫たちが集まって来て畑 の生態系を豊かにしてくれます。 そうなると土も肥えてくるはずです。
種にするのは少量なので、 花が咲き終われば残りのほとんどが緑肥となり、 これを畑に還元し、次の作物の元肥となります。


              (富士宮農場)

 

 

🍅🌾🌳☀農園便り🌱🍎🌽🌱

『3月の畑』
2月がかなり暖かったので、3月は暑い日が多くなるかも? と予測してましたが大ハズレで、寒い日も多く、 寒暖の差が激しく、彼岸を過ぎても春本番には達しておりません。 なので春の種まきは昨年より遅れてスタートしております。


3月に入ってすぐ、1番バッターはレタス類で、 次はトウモロコシと続きます。これらはトンネル保温育苗です。


レタス類を早く種まき、栽培するのは、高温、多湿、大雨、 すなわち平年6月の気候がレタスのマイナス因子なので、その前( 4~5月)に収穫期としたいからです。近年は、 5月でも真夏並の高温になることもあるのでとにかく早いに越した ことないのです。

 

トウモロコシを早く種まきするのは、 7月から本格的に広がってくる蛾の一種、 アワノメイガによる食害を回避するためと、 トウモロコシ収穫後の次の作付のためです。次の作付作物は、 大根や白菜などの秋冬野菜になりますが、早く種まきして、 秋冬野菜の種まきまでの休耕日数をできるだけ多く確保すれば、 トウモロコシ定植後に緑肥を株間に同時栽培するのですが、 この緑肥は次の秋冬野菜や、その次の作付けの元肥にする上で、 緑肥の栽培日数を長くとればその分土が肥えるチャンスが広がりま す。


でも緑肥の栽培期間は短くても長すぎても効力がでません。 適期に早くすき込めば発酵分解も進みますので、 次の作物への発酵障害も少なくなります。


レタス類、トウモロコシの種まき後は、トマト、キュウリ、ナス、 唐辛子、シソ、モロヘイヤなどの夏野菜の育苗種まきとなります。 これらは最低気温が10℃超えの2ケタになったころとなります。


4月になり、桜も散ったら熱帯原産で暑さに強く、 寒さに弱いオクラ、ゴーヤ等を育苗種まきします。


3月の畑への直接種まきは、時無し系大根、ラディッシュ、 ゴボウ、じゃがいも、里芋等が主体で、 すでに里芋以外は完了してます。


里芋は今年はまだ最低気温が低くすぎて、穴蔵から出せないので、 4月になってしまいそうです。こんなかんじで、 じわりじわりと畑は動き始めております。


『農機の故障連発』
最近耕うん機などの農機が次々と故障して困ってます。 当園はトラクターのような大型農機はありませんが、 小型の耕うん機は数台保有してます。先日、 主力耕うん機が故障してしまいました。 使用年数が20年ほどなので故障しても仕方ないのですが、 その前には除草、畝立て耕うん機、草刈り機、 ポンプが立て続けに故障。


話しは脱線しますが、 これらの農機は車と同じようにガソリンを使いますので、 温暖化の要因物です。 農機メーカーは未だにEV車のようなエコ農機を作っておりません 。いつになったら作ってくれるのでしょうか? これだから日本は化石賞を何度ももらうのでしょうか?
とにかく日本の多くの企業は環境問題に対する意識が際立って低い としか言いようがありません。 早くエコ農機がたくさんでてきてこれが主流となることを願ってま す。


話しは戻って、びっくりなのはその修理代です。農具や燃料代、 食料品から何から何まで、このところの値上げラッシュで部品代、 農機自体だけでなく修理代もかなりの値上げされています。 部品もとり代えず、ちょっとの間、調整するだけで5000~ 7000円を工賃として請求されました。

主力の耕うん機は、 部品交換がありましたので桁違いの数万円請求されました。


農業収益は物価上昇に合せて上がっているかといったら、 その逆です。 昨年の夏のひどい異常気象による被害や昨年からインボイス制度が 始まり、 納入先の支払いマージンが増えてかなりの減益となっております。 今世間では物価上昇に合わせて給与が上昇しているようですが、 農家は物価上昇に合わせて給与は減少なのです。


野菜などの一般大衆向け農作物は安くて当たり前という風潮がまか り通ってますので、世間並のような値上げもできず、農業、 とくに野菜農家はますます大変になってきております。


農業などの一次産業は他の産業と比べ、温暖化、異常気象の被害、 損害を直接受けるだけでなく、 物価高の損害も加わって昨年からはよりひどく大きな被害を受ける ようになってしまいました。


なんでこんなことになってしまったのか? 始まりはロシアのウクライナ侵略でしたが、 日本の政府がその解決に懸命に取り組んでくれたらいいのですが、 昨年から国会で審議していることといえば、 自民党と旧統一教会とのつながりやそして裏金問題とそんなことば かり。これではなんの進展もありません。 長年続く一党独裁政権がもたらす負の弊害によって日本の将来が危 ぶまれているのかもしれません。


日本を世界各国の幸福度ランキングトップ3 (日本は今、143カ国で51位、G7主要7カ国では最下位) に上昇させ、これを世界にアピールして、 世界の人々を幸福に巻き込んで成長しよう! というような総理大臣、政党がでてきたら最高ですが、 今の政権では絶対あり得ない、まさかの夢物語です。


🌱『端境期に突入!』
4月から5月上旬ころまで。ビニールマルチ、 トンネルを使わない自然露地栽培では、 春本番になると葉物類は花が咲きだして、 根菜はトウ立ちが始まり、 芋類は芽が出てきてと収穫野菜が極端に減ります。これを端境期( はざかいき)といいます。


今期は、昨年の猛暑、異常気象で里芋、人参、 ネギなどが大きな被害となったので、 もうすでに3月から端境期になっているというべきですが、 菜の花系の収穫が終わるとどん底状況となります。 異常気象がない例年気候なら、 5月からは少しづつ充実してくる予定ですので、 どうかよろしくお願い致します。

 

 


🍉🌿🍐☘🥕🌾🥔🍆🍈

✦✦今、収穫してます!✦✦
             収穫情報

🌰🍀🍅🍍🌶🌲💐🌽🍎🍏🍌

(2024.03.,28現在)


🌟以下の農作物は農薬、化学肥料、家畜糞尿、 ビニールマルチを一切使わない、 自然露地栽培の大自然力農法により栽培されています。


🌟★印は自家種100%です。★50は自家種50%です。 表示ないものは全て在来種(子孫継承がほぼ100%できる種) 伝統種の野菜です。


🌟(少)の表示は、収穫量が少ない、 あるいは少なくなってきた場合です。

 


🌿《葉物野菜》
白菜の菜の花(少)
タケノコ白菜の菜の花(少)
★のらぼう菜
★小松菜の菜の花(少)
★ナバナ(少)
★大根の菜の花(少)
★ケールの菜の花(少)

 


🥔《根菜、イモ類)
今月はありません。


🍀その他
ハブ茶

 


🌱《この先1ヶ月以内に新しくでてきそうな作物》
サニーレタス?、サンチュ?、ハープ(スペアミント)、ニンニクの芽、ラディッシュ


😯✦今月のピカ🌟イチ❗◆


(今月旬となった収穫作物で特に元気な作物を1つを紹介します)
🌞今月のピカイチは、ありません。

 

端境期に突入し、収穫できる野菜が激減状況になりました。

 


🌞新コーナー❗🌱
『肥料自給率100%へのチャレンジ!』
その23


〈前書き〉
当園では、2019年頃から外部からの持ち込み肥料、 肥料材料の使用がほぼゼロ、肥料は畑の雑草、微生物、小動物、 栽培した麦などの穀物、緑肥による栽培に順次切り替えました。

 

でも、 ただ使用をゼロにするだけというような単純なことではありません 。これでは畑の土が疲弊してしまうからです。


外部からの持ち込み肥料、材料の使用ゼロ栽培では、 栽培する畑が以前に人畜糞尿、化学肥料、 有機肥料を長年投入していた(肥料貯蓄のある)畑では、 昔からの投入量や栽培していた作物によっても変わりますが、 何も肥料をやらなくても数年から10年以上、 作物は問題なく育ちます。


しかし、 やがて何年か経って畑の肥料分の貯蓄を使いはたしてしまうと、 たちまち作物は貧弱に育ち、やがてほとんど育たなくなります。
これは30年以上の農業経験からはっきりと言えます。


なのでもともとあった畑の肥料分の貯蓄を使い果たすのではなく、 逆に貯蓄を増やすテクニックが必要となるのです。


農業を始めた頃は、いろいろな農業関係の本を読みあさりますが、 他の本と全く違う、でもなんとなくもっともらしいような著書に、 「肥料はなくても作物は育つ」。その証拠は、 森林の木々は何にも肥料やらなくてもあんなに立派に育っているで はないか。と書いてありました。


その通りかも!確かに誰も森林に肥料なんてやってない! 肥料は不要なんだ。肥料がいらないなんてすごい画期的! 重い肥料を施さなくてすむならとても楽だし、おまけに経費削減! こんないいことないかも?これだ!やってみよう! と素人は思ってしまいます。


実際やってみたら、肥料貯蓄の少ない畑に当たり、 生育不良の洗礼を何度も受けました。


その後材料にこだわった自家製発酵ボカシ肥を使うようになりまし たが、長年自然を尊重し、 自然と共に農業をやっているとその著書に大変大きな間違い、 勘違いがあることに気づきました。


それは、 そもそも森林の木々は無肥料でなんて育ってなんていない!
実はかなりの肥料が木々に施されているのです。


森林は野生動物の住家です。イノシン、シカ、タヌキ、ウサギ、 クマ、ネズミ、モグラ、ヘビ、トカゲ、鳥類、昆虫、 ミミズなどの小動物、微生物がいて毎日、糞尿や死骸、 脱け殻などの有機物肥料を土に施し、 落ち葉なども木々に肥料として提供されています。


とくに鳥類などは種類や数も多く、渡り鳥なども来て、 森林の夜はいろいろな鳥たちが木々に泊まり、 毎日多量の糞尿を森林に落としています。


だから明らかに森林の木々は無肥料でなんて育っていません。 なのでその著書はそもそも根本的に間違っている、 という結論になりました。


おまけに森林の木々は毎年引っこ抜いて外へ持ち出すことなんてし ません。杉、 檜など植林の森林でも50年ごととかに伐採し外へ持ち出す程度な ので、年に1〜3回収穫し外へ持ち出す農作物と比べると
格段に土の肥料分の減少率が少ないことがいえます。 だからどんどん森林の土は肥えていくのです。


エジプトのナイル川など川が氾濫すると下流に山からの栄養分が流 れてきて土が肥えて農作物がたくさんできるようになり、 それで文明が栄えたと確か小学校あたりの教科書にもでてましたね 。

 


あと、森林から始まる河川は、 雨が降ると雨水と共に森林から流れ出た有機物を海へ運び、 これが海のプランクトンを増やし、 それをねらう魚の漁場になるので
近年、 持続可能な漁業のために森林を守る活動をする漁師さんたちもでて きております。


ということからしても森林は無肥料どころか有機肥料の生産工場と なっていることは明らかとなりました。 だからたくさんの立派な木々が育っていたのです。


大自然に、森林に学べば、 当園が試みる持ち込みの肥料の使用をゼロへ、 というのは肥料を全く与えないということではないのです。


ではどうするか?というと、 肥料は大自然の力を活用して当園の畑で自ら生み出すしかありませ ん。すなわち森林のように畑を肥料の生産工場にするのです。 だから肥料自給率ほぼ100%なのです。


耕作する畑を肥料の生産工場にする大自然の力とは、お日様、雨、 風、土の力を基盤に、自家種の緑肥、当園の畑の雑草、昆虫、 ミミズなどの多数の小動物、畑の微生物の生み出す力であり、 畑の果樹の落ち葉、栽培穀物、作物のワラ、 グズなども最大限に活用させていただき、 彼らが生み出してくれた肥料分を元に土を肥やし、 より良い作物を栽培するという農法になります。


この農法のテクニックは、いかに彼らの力(大自然力) を最大限に引き出すか、ということになります。


この農法の基本は農園設立の当初から変わっていませんが、 外部からの持ち込み肥料分、材料の使用をほぼゼロにして、 100%自家生育、自家種の材料で、肥料自給率をほぼ100% にさせるというのは新しい初めての試みです。成功すれば、 SDGs推進にも役立つはずです。(ほぼ100%というのは、 もし土が酸性にどんどんなっていった場合(PH値5以下)には、 アルカリにするために外部からの石灰分の投入が必要となる可能性 もあるからで、他に野菜の苗を苗箱で一時期栽培する場合、 苗箱内に雑草を生えさせないようにして幼い苗を守り、 生育効率を上げるために、 苗箱に入れる土の表面の部分に市販の土を少量使うことがあるから です。)


肥料自給率100%は、食料自給率とも密接な関係です。 例えば日本のお米の自給率はほぼ100%ですが、 お米を作るにも肥料が必要です。 この肥料が外国産なら食料自給率100%ではありません。


トウモロコシなどの畜産の飼料の9割は外国産です。 なので畜糞堆肥ももとは外国産。油かす、 大豆かすなどの肥料もほとんど外国産。 すなわち有機肥料の大部分は外国産なのです。


化学肥料は日本で作られていても、 作るのに石油などの化石燃料が使われますので、 結局これもほとんど外国産です。


なので日本のお米の自給率は100%などと言えません。


ということから、 食料自給率と肥料自給率は表裏一体のものなのです。
おまけに外国産が由来の有機肥料や化学肥料は製造から製品化、 購入までにかなり環境に負担をかけております。


しかし肥料自給率100% なら環境への負担はかなり少なくてすみます。( SDGsに役立つというのはこの点です。)


たとえば、外部からの持ち込みの肥料(化学肥料、有機肥料など) は製造時はもちろん、梱包、 輸送で多量のCO2を排出して環境に負荷をかけ温暖化させていま すが、外部からの持ち込み肥料ゼロの肥料自給率100% ならこの部分のCO2の排出はゼロとなります。


肥料の自給生産の主体は、緑肥、雑草を栽培することですが、 この栽培により緑肥、 雑草が温暖化の原因のCO2を吸収してくれます。


この栽培法は、未知の領域への挑戦なので当然、 失敗もあり得るますから、正直どのような結果となるか、 わかりませんが、成功を願い、生育のデータ、状況、経過、 結果を分析、発信し、 本当に外部からの持ち込み肥料ゼロの肥料自給率100% が達成できるのか? をリアルタイムで検証するのがこのコーナーです。


この試みは5〜10年のプロジェクトとなりますが、 もしある時点でまったくどうしようもなく作物が育たなくなって肥 料自給率100%は無理となれば、そこでゲームオーバー、 終了と致します。
                〈以上、前書き〉

 


🌞🌲🔆🔵〈データ編〉☘️㊗️🌱😊

これから外部からの持ち込み肥料ほぼゼロ、畑の雑草、微生物、 小動物と栽培した穀物、緑肥を使う肥料自給率ほぼ100% によって栽培する作物の実践データを公開します。 年に1度の土壌分析と合わせて、 実際にどのように生育したのか検証します。


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↑サンプルデータ6 人参(自家種100%*9月種まき)〈元肥〉赤クローバ+雑草、 追肥なし

🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀
葉が少ししっかりしてきました。 トウ立ちの準備体制になってきたようです。
(次号で検証)

 


(2月号に記載)
一部、ミミズをねらったカラスにほじくられましたが、 なんとか他はしのいでおります。 このまま暖かくなると花をさかせるためのトウが出てきます。 花がまともに咲けばなんとか種はとれるはずです。
外部からの持ち込み肥料ゼロ栽培の検証としては、 こうなると人参の根の部分ではなく、 花がまともに咲くかどうかの検証となってしまいました。
根部の検証は明らかに失敗です。
(次号で検証)


(1月号に記載)
冬本番の寒波が何度か襲って、葉は縮小してしまいました。 こうなると根の部分はほとんど成長しません。 この人参は種採種用ですので、まともに種が取れるかどうかです。
(次号で検証)


 
(12月号に記載)

 先月からほとんど成長してない感じです。 やはり種のまき直しの時期が遅かったかもしれません。 気温が氷点下の日が続くと葉はほとんど枯れて人参の成長はそれで 終わり、春になるとトウが出てきて花を咲かせますが、 暖冬なので葉はまだ大丈夫。 今年はもしかしたらまだ成長するかもしれません。

 


(11月号に記載)
第一回めの間引きをしました。生育はいま一つというかんじです。 本来の種まき期である8月にまいたものは異常猛暑により全滅した ので、本来なら遅い時期の9月にまき直し。その後は雨不足、 急激な温度低下で確実に生育にブレーキをかける要素が重なってし まいました。


こんな最悪コンディションで立派な人参ができたなら、 それは地力に問題がないどころかその力は完璧以上という証明とな りますか、今の葉の勢いからして、 そのレベルにはまったく及ばないようです。


でも諦めず、望みをつなげたいというような状況です。
(次号で検証します)

 


(以下は10月号に記載)
購入した在来種の金時人参を8月お盆に種まきしましたが、 モーレツ猛暑、モーレツ異常気象のために雑草に覆われてしまい、 9月にまき直し。しかしこれも発芽率が非常に悪く、 再び雑草に覆われて来たので、やむなく耕運して、 別の作物に切り替えました。 なので今年は金時人参の栽培は取り止めです。


人参は種まきから発芽まで、10日から2週間かかります。 まき直しが9月の上司でしたから、 発芽の確認は9月下旬になります。 ここで発芽不慮となって再びまき直しとなると、 もはや人参の種まき期をかなり過ぎてしまい、 撒いても物にならない可能性大なので栽培取り止めにしました。 購入の在来種はときどきこういうことがおきます。 今や在来種自体、 このような種が販売されているだけでも大変貴重なことなので、 このようなトラブルも仕方ありません。


なので今年の検証は、出荷用でなく、 種採種のために栽培する部分の検証をします。 こちらは出荷用ではないので、非常に少量栽培です。
自家種100%なので発芽率は非常に良いです。


しかしこちらも8月お盆に撒いたものは、モーレツ猛暑、 モーレツ異常気象による雑草パワーアップでこれに覆われてしまい 、9月上旬にまき直しをしました。


その後完璧に発芽し、 雑草の勢いも収まったので栽培体制に入りました。
(次号で検証)

 


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↑サンプルデータ9 キャベツ(在来種*9月種まき)〈元肥ヘアリーベッチ(緑肥) +雑草

🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀
雑草がよりひどくなってきましたが、 キャベツもそれなりに大きくなりました。 雑草はホトケノザフグリなどで、夏の再挙雑草のメヒシバ、 センダン草のように野菜を包み込んで消してしまうほどの威力はあ りません。


でも生育過渡期の幼いキャベツには脅威となる場合もあります。 今のところ耐えてますのでそのままにしておきます。 キャベツにかぶさってきたらその部分を刈り取るかもしれません。
畑の土を裸にすると土は痩せますからできるだけ野菜と雑草どの共 生を狙います。雑草も緑肥ですからなおさらです。
(次号で検証)
 

 


(2月号に記載)
雑草がかなり生えてきました。(雑草が活発であることは、 土が肥えている証拠です。)春先のキャベツの葉は甘いからか、 ヒヨドリにかなりやられます。 でももっと暖かくなるとキャベツの甘味も薄れ、 成長も活発となり、これまでの経験からだと復活します。
(次号で検証)

 

 


(1月号に記載)
今月も先月と比べ、ほとんど変化なしです。
(次号で検証)

 


(12月号に記載)
先月と比べ、ほとんど変化なしです。
(次号で検証)
  
(11月号に記載)
今年は直播きの1条(右端)と11月上旬に定植の2条、 計3条となります。直播きのほうが生育は早いのですが、 冬もじわじわと雑草がはびこるので、 キャベツよりも大きくならないように管理します。   

 

キャベツは真冬の間はほとんど成長しませんが、日が長くなり、 気温が上がってくる2~3月ころになるとぐんぐん成長します。 こうなれば多少の雑草があっても大丈夫です。
(次号で検証)


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↑サンプルデータ10 レタス系(在来種、サニーレタス、グリーンリーフ、 ロメインレタス。育苗種まき3月上旬)〈元肥〉 前作残りの小松菜の菜の花、前々作の緑肥栽培小豆、追肥なし

🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀
3/25に育苗した苗を定植しました。
専門的な理論では緑肥はすぐには肥効力を発揮しないようです。 なので前々作の緑肥が1シーズン遅れて発揮されることになります 。前前作は小豆なので、どうなのか?
来月には結果がでます。
(次号で検証)

 


🍀🌞🌲泉里農園ポリシー


21世紀になって年月がすぎましたが、 農業を取り巻く状況はますます厳しくなる一方です。 例えば農家の高齢化や後継者不足による農業者人口の減少、 温暖化と異常気象による農作物の被害や設備の損失、 農業資材の高騰など年々悪化しております。


国(政府) がこの状況をこのまま放置し続ければ日本の農業は必ず崩壊し、 食料の全ては外国産ということになってしまいます。 これは大変危険な状況です。 なぜなら日本へ輸出している外国で異常気象や戦争などで自国の自 給分で精一杯になり、輸出できなくなった場合、 日本は食料危機パニックとなるからです。


最悪のシナリオは一時的なパニックで終わらず、 長期に渡って日本への輸出ストップが続いたら、 パニックを超えて国が崩壊することです。


現在、日本の食料自給率は30〜40%と言われます。しかし、 自給率100%とされているお米は、 それを作るのに必要な肥料のほとんどは外国産です。


また、畜産の飼料のほとんども外国産なので、 そこから出た畜糞堆肥などの有機肥料も外国産ということになりま す。もちろん野菜作りに必要な肥料のほとんども外国産です。


すなわち、日本の本当の食料自給率はもっともっと低いのです。 これでもし何かあった場合、非常に危ない状況です。


これは国(政府) がこれまで食料自給率の向上に対して効果的な対策をやって来なか った結果です。しかし国(政府)ばかりの責任ではありません。


ここ10年前からの国政選挙において、 国民有権者の約半数は選挙にも行かず、 そして選挙に行く人の過半数は、効果的な対策をしない今の国( 政府)に投票し支持してきたのですから、 我々国民にも責任はあるはずです。


では一体どうすればこの日本の危ない状況を打開できるのでしょう か? それは我々国民一人一人がそれぞれの立場でできることをやるしか ないと考えます。


我々農業者としてできることは、自給率を上げ、 できるだけ自然環境を壊さない、 人体に安全な農法を確立することと考えます。


そして自然をどんどん破壊し外国産頼みで成り立っている今の日本 の農業を変えなければなりません。 これは一朝一夕でできることではありませんが、 当園はそういう希望、願いをもとに日々研鑽、 チャレンジ精神で進んでまいります。


                          

泉里農園だより 2024,03条,28号(毎月最低1回発行)
(編集、発行)泉里農園


(農園所在地)静岡県富士宮市山梨県南巨摩郡南部町


(メールアドレス)
izumisatoyasaien@gmail.com
       

 


泉里農園ブログ2024.02.28号配信致しました!🙂よろしくお願い致します(⁠^⁠-⁠^⁠)


🌰🍉🍅🍎🍆🍈🌽🍏🍓🥕🥒🥔
☀泉里農園ブログ🌻24.02.28号🍓
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↑そら豆
自家種100%。外部からの持ち込み肥料ゼロ、不耕起栽培。 ほとんどが小粒タイプです。 自家採種の大粒そら豆も撒きましたが、 今年も発芽率が非常に良くないです。 これまでいろいろな大粒タイプのそら豆をトライしてきましたが、 どれもこれも良くないです。 やはり大粒のものは生命力が弱いのか?来年は大粒の栽培どうすべきか?でも、もうトライする品種がないかもしれません。


今年の秋から冬は鹿がよく畑に入り、大豆、麦、レタス、ネギ、 らっきょう、果樹の苗などを食べつくし、 これまでにないほどの被害となってますが、 そら豆だけは鳥獣にやられず、ここまでは安堵してます。


             (南部農場)

 

🍅🌾🌳☀農園便り🌱🍎🌽🌱


『2月の畑』
2月は本来なら冬のはずですが、 やはり温暖化の影響か早くも菜の花が咲き始め、 花が咲く前に摘み取る出荷用菜の花の収穫が平年よりもかなり早く 始まりました。


先週は関東地方では25℃を超える夏日となり、こちらは25℃ 近くまで上がりました。でも次の日は10℃ 以下になって冬に逆戻り。この気温差にはビックリです。 前日は初夏なのに今日は真冬なんですから。温暖化の異常気象は、 気候が極端化、乱高下するようなので、今後、 対策を強化しなければこんな気候が増えてくるということになりま す。


これには人間も大変ですが、農作物も大変のはずです。 でも植物はただじっと耐えるしかありません。 生産者にできることといえば、少しでも作物が強く、 元気に育ってくれるような対策をするしかなく、 でもこれには限度もあり、どうしようもない場合も生じます。


当園は、 異常気象にも耐えられる強い作物を育成するためには自家採種が欠 かせないと主張します。 それは自家採種を続けることで作物が育成地の土質、 気候と一体化するように変異していくことで、 ストレスが少なく育つようになり、 その分生育が盛んになるという考え方だからです。
例えれば、 その土地に毎年自然に生えてくる強健な雑草のようにすることです 。


でもすべての栽培作物を自家種100% にすることには同種では交配してしまうことや、 労力的にも限界があり、当園では70~80%ほどです。


昨年は異常気象で10年以上自家採種のかぼちゃが高温多湿による 雑草の猛繁殖にやられて耐えてしまいました。 自家採種の作物でも異常気象でパワーアップした自生、 野生の雑草に勝つことはかなり難しいようです。


植物、農作物は品種によって性質が全く異なり、 これに加えて栽培地の土質、気候が大きく関わるのですが、 とにかく少しでも高温、高湿度、 高雨量に強いような性質の品種を探すしかないのですが、 これは栽培してみなければわからないので時間がかかります。
今年のかぼちゃは3つの品種でトライです。もちろん、 自家採種のできる在来種の品種になります。


こんな感じで、今年も温暖化、 異常気象と向き合いながら生産活動を開始致します。
今年初めて栽培トライする春まきの品種はトマト、かぼちゃ、 スイカ、唐辛子、夏大根、きびで、 気象庁が発表した昨年並みと言われる今年の猛暑、 異常気象をクリアできた品種から自家採種することになります。


しかし、温暖化、異常気象がよりもっとひどくなったらそれに耐えられる品種はなくなり、もはやなすすべもなくなるのかもしれません。
そうならないことを常々願い祈っております。


🍉🌿🍐☘🥕🌾🥔🍆🍈

✦✦今、収穫してます!✦✦
             収穫情報

🌰🍀🍅🍍🌶🌲💐🌽🍎🍏🍌

(2024.02,28現在)


🌟以下の農作物は農薬、化学肥料、家畜糞尿、 ビニールマルチを一切使わない、 自然露地栽培の大自然力農法により栽培されています。


🌟★印は自家種100%です。★50は自家種50%です。 表示ないものは全て在来種(子孫継承がほぼ100%できる種) 伝統種の野菜です。


🌟(少)の表示は、収穫量が少ない、 あるいは少なくなってきた場合です。

 


🌿《葉物野菜》
★わさび菜
★高菜
白菜の菜の花(少)
タケノコ白菜の菜の花
★のらぼう菜
★小松菜
★小松菜の菜の花
★ナバナ(少)
★大根の菜の花
カブの菜の花(少)
★ケール

 

🥔《根菜、イモ類)
今月はありません。


🍀その他
ハブ茶

 

🌱《この先1ヶ月以内に新しくでてきそうな作物》
サンチュ?サニーレタス、ハープ

 


😯✦今月のピカ🌟イチ❗◆


(今月旬となった収穫作物で特に元気な作物を1つを紹介します)
🌞今月のピカイチは、菜の花(各種)です。f:id:izumisato:20240228151915j:image

↑菜の花
今年の菜の花の収穫は平年よりも2~ 3週間は早くなっております。
小松菜の菜の花が主体で、他には大根、白菜、カブ、ノラボウ菜、ナバナなどがあります。

花が咲くと固くなるので収穫しません!。


《利用法》

おひたし、ごまあえ、炒め物、ラーメン、パスタ、うどんの具、 汁、スープ、天ぷら、付け合せなどに使います。

 


🌞新コーナー❗🌱
『肥料自給率100%へのチャレンジ!』
その22


〈前書き〉
当園では、2019年頃から外部からの持ち込み肥料、 肥料材料の使用がほぼゼロ、肥料は畑の雑草、微生物、小動物、栽培した麦などの穀物、緑肥による栽培に順次切り替えました。


でも、 ただ使用をゼロにするだけというような単純なことではありません 。これでは畑の土が疲弊してしまうからです。


外部からの持ち込み肥料、材料の使用ゼロ栽培では、 栽培する畑が以前に人畜糞尿、化学肥料、 有機肥料を長年投入していた(肥料貯蓄のある)畑では、 昔からの投入量や栽培していた作物によっても変わりますが、 何も肥料をやらなくても数年から10年以上、 作物は問題なく育ちます。


しかし、 やがて何年か経って畑の肥料分の貯蓄を使いはたしてしまうと、 たちまち作物は貧弱に育ち、やがてほとんど育たなくなります。
これは30年以上の農業経験からはっきりと言えます。


なのでもともとあった畑の肥料分の貯蓄を使い果たすのではなく、 逆に貯蓄を増やすテクニックが必要となるのです。


農業を始めた頃は、いろいろな農業関係の本を読みあさりますが、 他の本と全く違う、でもなんとなくもっともらしいような著書に、 「肥料はなくても作物は育つ」。その証拠は、 森林の木々は何にも肥料やらなくてもあんなに立派に育っているで はないか。と書いてありました。


その通りかも!確かに誰も森林に肥料なんてやってない! 肥料は不要なんだ。肥料がいらないなんてすごい画期的! 重い肥料を施さなくてすむならとても楽だし、おまけに経費削減! こんないいことないかも?これだ!やってみよう! と素人は思ってしまいます。


実際やってみたら、肥料貯蓄の少ない畑に当たり、 生育不良の洗礼を何度も受けました。


その後材料にこだわった自家製発酵ボカシ肥を使うようになりまし たが、長年自然を尊重し、 自然と共に農業をやっているとその著書に大変大きな間違い、 勘違いがあることに気づきました。


それは、 そもそも森林の木々は無肥料でなんて育ってなんていない!
実はかなりの肥料が木々に施されているのです。


森林は野生動物の住家です。イノシン、シカ、タヌキ、ウサギ、 クマ、ネズミ、モグラ、ヘビ、トカゲ、鳥類、昆虫、 ミミズなどの小動物、微生物がいて毎日、糞尿や死骸、 脱け殻などの有機物肥料を土に施し、 落ち葉なども木々に肥料として提供されています。


とくに鳥類などは種類や数も多く、渡り鳥なども来て、 森林の夜はいろいろな鳥たちが木々に泊まり、 毎日多量の糞尿を森林に落としています。


だから明らかに森林の木々は無肥料でなんて育っていません。 なのでその著書はそもそも根本的に間違っている、 という結論になりました。


おまけに森林の木々は毎年引っこ抜いて外へ持ち出すことなんてし ません。杉、 檜など植林の森林でも50年ごととかに伐採し外へ持ち出す程度な ので、年に1〜3回収穫し外へ持ち出す農作物と比べると
格段に土の肥料分の減少率が少ないことがいえます。 だからどんどん森林の土は肥えていくのです。


エジプトのナイル川など川が氾濫すると下流に山からの栄養分が流 れてきて土が肥えて農作物がたくさんできるようになり、 それで文明が栄えたと確か小学校あたりの教科書にもでてましたね 。

 


あと、森林から始まる河川は、 雨が降ると雨水と共に森林から流れ出た有機物を海へ運び、 これが海のプランクトンを増やし、 それをねらう魚の漁場になるので
近年、 持続可能な漁業のために森林を守る活動をする漁師さんたちもでて きております。


ということからしても森林は無肥料どころか有機肥料の生産工場と なっていることは明らかとなりました。 だからたくさんの立派な木々が育っていたのです。


大自然に、森林に学べば、 当園が試みる持ち込みの肥料の使用をゼロへ、 というのは肥料を全く与えないということではないのです。


ではどうするか?というと、 肥料は大自然の力を活用して当園の畑で自ら生み出すしかありませ ん。すなわち森林のように畑を肥料の生産工場にするのです。 だから肥料自給率ほぼ100%なのです。


耕作する畑を肥料の生産工場にする大自然の力とは、お日様、雨、 風、土の力を基盤に、自家種の緑肥、当園の畑の雑草、昆虫、 ミミズなどの多数の小動物、畑の微生物の生み出す力であり、 畑の果樹の落ち葉、栽培穀物、作物のワラ、 グズなども最大限に活用させていただき、 彼らが生み出してくれた肥料分を元に土を肥やし、 より良い作物を栽培するという農法になります。


この農法のテクニックは、いかに彼らの力(大自然力) を最大限に引き出すか、ということになります。


この農法の基本は農園設立の当初から変わっていませんが、 外部からの持ち込み肥料分、材料の使用をほぼゼロにして、 100%自家生育、自家種の材料で、肥料自給率をほぼ100% にさせるというのは新しい初めての試みです。成功すれば、 SDGs推進にも役立つはずです。(ほぼ100%というのは、 もし土が酸性にどんどんなっていった場合(PH値5以下)には、 アルカリにするために外部からの石灰分の投入が必要となる可能性 もあるからで、他に野菜の苗を苗箱で一時期栽培する場合、 苗箱内に雑草を生えさせないようにして幼い苗を守り、 生育効率を上げるために、 苗箱に入れる土の表面の部分に市販の土を少量使うことがあるから です。)


肥料自給率100%は、食料自給率とも密接な関係です。 例えば日本のお米の自給率はほぼ100%ですが、 お米を作るにも肥料が必要です。 この肥料が外国産なら食料自給率100%ではありません。


トウモロコシなどの畜産の飼料の9割は外国産です。 なので畜糞堆肥ももとは外国産。油かす、 大豆かすなどの肥料もほとんど外国産。 すなわち有機肥料の大部分は外国産なのです。


化学肥料は日本で作られていても、 作るのに石油などの化石燃料が使われますので、 結局これもほとんど外国産です。


なので日本のお米の自給率は100%などと言えません。


ということから、 食料自給率と肥料自給率は表裏一体のものなのです。
おまけに外国産が由来の有機肥料や化学肥料は製造から製品化、 購入までにかなり環境に負担をかけております。


しかし肥料自給率100% なら環境への負担はかなり少なくてすみます。( SDGsに役立つというのはこの点です。)


たとえば、外部からの持ち込みの肥料(化学肥料、有機肥料など) は製造時はもちろん、梱包、 輸送で多量のCO2を排出して環境に負荷をかけ温暖化させていま すが、外部からの持ち込み肥料ゼロの肥料自給率100% ならこの部分のCO2の排出はゼロとなります。


肥料の自給生産の主体は、緑肥、雑草を栽培することですが、 この栽培により緑肥、 雑草が温暖化の原因のCO2を吸収してくれます。


この栽培法は、未知の領域への挑戦なので当然、 失敗もあり得るますから、正直どのような結果となるか、 わかりませんが、成功を願い、生育のデータ、状況、経過、 結果を分析、発信し、 本当に外部からの持ち込み肥料ゼロの肥料自給率100% が達成できるのか? をリアルタイムで検証するのがこのコーナーです。


この試みは5〜10年のプロジェクトとなりますが、 もしある時点でまったくどうしようもなく作物が育たなくなって肥 料自給率100%は無理となれば、そこでゲームオーバー、 終了と致します。
                〈以上、前書き〉

 


🌞🌲🔆🔵〈データ編〉☘️㊗️🌱😊

これから外部からの持ち込み肥料ほぼゼロ、畑の雑草、微生物、小動物と栽培した穀物、緑肥を使う肥料自給率ほぼ100% によって栽培する作物の実践データを公開します。 年に1度の土壌分析と合わせて、 実際にどのように生育したのか検証します。

 


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↑サンプルデータ6 人参(自家種100%*9月種まき)〈元肥〉赤クローバ+雑草、 追肥なし

🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀
一部、ミミズをねらったカラスにほじくられましたが、 なんとか他はしのいでおります。 このまま暖かくなると花をさかせるためのトウが出てきます 。花がまともに咲けばなんとか種はとれるはずです。
外部からの持ち込み肥料ゼロ栽培の検証としては、こうなると人参の根の部分ではなく、花がまともに咲くかどうかの検証となってしまいました。
根部の検証は明らかに失敗です。
(次号で検証)


(1月号に記載)
冬本番の寒波が何度か襲って、葉は縮小してしまいました。 こうなると根の部分はほとんど成長しません。 この人参は種採種用ですので、まともに種が取れるかどうかです。
(次号で検証)


 
(12月号に記載)

 先月からほとんど成長してない感じです。 やはり種のまき直しの時期が遅かったかもしれません。 気温が氷点下の日が続くと葉はほとんど枯れて人参の成長はそれで 終わり、春になるとトウが出てきて花を咲かせますが、 暖冬なので葉はまだ大丈夫。 今年はもしかしたらまだ成長するかもしれません。

 


(11月号に記載)
第一回めの間引きをしました。生育はいま一つというかんじです。 本来の種まき期である8月にまいたものは異常猛暑により全滅した ので、本来なら遅い時期の9月にまき直し。その後は雨不足、 急激な温度低下で確実に生育にブレーキをかける要素が重なってし まいました。


こんな最悪コンディションで立派な人参ができたなら、 それは地力に問題がないどころかその力は完璧以上という証明とな りますか、今の葉の勢いからして、 そのレベルにはまったく及ばないようです。


でも諦めず、望みをつなげたいというような状況です。
(次号で検証します)

 


(以下は10月号に記載)
購入した在来種の金時人参を8月お盆に種まきしましたが、 モーレツ猛暑、モーレツ異常気象のために雑草に覆われてしまい、 9月にまき直し。しかしこれも発芽率が非常に悪く、 再び雑草に覆われて来たので、やむなく耕運して、 別の作物に切り替えました。 なので今年は金時人参の栽培は取り止めです。


人参は種まきから発芽まで、10日から2週間かかります。 まき直しが9月の上司でしたから、 発芽の確認は9月下旬になります。 ここで発芽不慮となって再びまき直しとなると、 もはや人参の種まき期をかなり過ぎてしまい、 撒いても物にならない可能性大なので栽培取り止めにしました。 購入の在来種はときどきこういうことがおきます。 今や在来種自体、 このような種が販売されているだけでも大変貴重なことなので、 このようなトラブルも仕方ありません。


なので今年の検証は、出荷用でなく、 種採種のために栽培する部分の検証をします。 こちらは出荷用ではないので、非常に少量栽培です。
自家種100%なので発芽率は非常に良いです。


しかしこちらも8月お盆に撒いたものは、モーレツ猛暑、 モーレツ異常気象による雑草パワーアップでこれに覆われてしまい 、9月上旬にまき直しをしました。


その後完璧に発芽し、 雑草の勢いも収まったので栽培体制に入りました。
(次号で検証)


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↑サンプルデータ8 ほうれん草(在来種の日本ほうれん草*9月~10月種まき)〈 元肥〉白クローバー+雑草、追肥なし

🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀
同時に撒いた右側2列の小松菜は収穫、出荷できるようになりましたが、左2列の ほうれん草はまったくひどいままで、片方の列は消えてしまい、もう片方も葉先が黄色くなっています。
このことからほうれん草がいかに肥料食いで栽培効率の低い野菜であると言える?


と結論に達するには実は不十分です。農作物が立派に生育するには、土だけではなく、種の質も大きく関わっているからです。
右側の小松菜は自家採種100%で、20年ほど採種しており、雑草並の生命力を獲得しております。ところがほうれん草は購入種で、これまで何度も自家採種を試みるもほぼ採種できないほど生命力が弱い。生命力の強い作物は種がたくさんとれますが弱いと種はほとんど、あるいはまったくとれません。


生命力が強いと肥料分が少なくてもかなり生育しますが、弱いと生育しないのです。
ほうれん草の品種によっては生命力が強く、種がとれる品種があるかもしれませんが、そのような種にこれまで出会っておりません。
今年の秋には、また違う品種でトライします。
ということで今期のほうれん草の持ち込み肥料ゼロ栽培は失敗で、検証終了です。

 


(1月号に記載)
同時にまいた横の小松菜発展する少し大きくっなったのに、 ほうれん草はほとんど成長してません。 これが3大鬼門に入れている理由です。
でもまだ諦めていません。 暖かくなると成長しますからどの程度成長するか? が次のポイントです。
(次号で検証)

 


(12月号に記載)
外部からの持ち込み肥料ゼロ栽培の3大鬼門の1つほうれん草。 土に肥料分が少ないと、なかなか成長してくれない、 というのがその原因です。 今年も標準の最適種まき期の10月初旬にまきましたが、 猛暑で雑草がはびこり発芽不良で下旬にまき直し。( ほうれん草は発芽までの時間がかかり、 発芽後の初期生育がゆっくり)その後は、少雨、気温低下で今、 ほとんど成長してません。 でもほうれん草は比較的に低温でも少しづつ成長しますから、 まだまだこれからです。ほうれん草(2条) のすぐ横の2条は小松菜で、生育比較のために、 同じ日に種まきしました。 小松菜は低温ではほとんど成長しません。 でも春先になるとぐんぐん成長しますが、 すぐに花を咲かせてしまいます。
(次号で検証)

 

 

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↑サンプルデータ9 キャベツ(在来種*9月種まき)〈元肥ヘアリーベッチ(緑肥) +雑草

🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀
雑草がかなり生えてきました。(雑草が活発であることは、土が肥えている証拠です。)春先のキャベツの葉は甘いからか、ヒヨドリにかなりやられます。でももっと暖かくなるとキャベツの甘味も薄れ、成長も活発となり、これまでの経験からだと復活します。
(次号で検証)

 

 


(1月号に記載)
今月も先月と比べ、ほとんど変化なしです。
(次号で検証)

 


(12月号に記載)
先月と比べ、ほとんど変化なしです。
(次号で検証)
  
(11月号に記載)
今年は直播きの1条(右端)と11月上旬に定植の2条、 計3条となります。直播きのほうが生育は早いのですが、 冬もじわじわと雑草がはびこるので、 キャベツよりも大きくならないように管理します。   

 

キャベツは真冬の間はほとんど成長しませんが、日が長くなり、 気温が上がってくる2~3月ころになるとぐんぐん成長します。 こうなれば多少の雑草があっても大丈夫です。
(次号で検証)

 


🍀🌞🌲泉里農園ポリシー


21世紀になって年月がすぎましたが、 農業を取り巻く状況はますます厳しくなる一方です。 例えば農家の高齢化や後継者不足による農業者人口の減少、 温暖化と異常気象による農作物の被害や設備の損失、 農業資材の高騰など年々悪化しております。


国(政府) がこの状況をこのまま放置し続ければ日本の農業は必ず崩壊し、 食料の全ては外国産ということになってしまいます。 これは大変危険な状況です。 なぜなら日本へ輸出している外国で異常気象や戦争などで自国の自 給分で精一杯になり、輸出できなくなった場合、 日本は食料危機パニックとなるからです。


最悪のシナリオは一時的なパニックで終わらず、 長期に渡って日本への輸出ストップが続いたら、 パニックを超えて国が崩壊することです。


現在、日本の食料自給率は30〜40%と言われます。しかし、 自給率100%とされているお米は、 それを作るのに必要な肥料のほとんどは外国産です。


また、畜産の飼料のほとんども外国産なので、 そこから出た畜糞堆肥などの有機肥料も外国産ということになりま す。もちろん野菜作りに必要な肥料のほとんども外国産です。


すなわち、日本の本当の食料自給率はもっともっと低いのです。 これでもし何かあった場合、非常に危ない状況です。


これは国(政府) がこれまで食料自給率の向上に対して効果的な対策をやって来なか った結果です。しかし国(政府)ばかりの責任ではありません。


ここ10年前からの国政選挙において、 国民有権者の約半数は選挙にも行かず、 そして選挙に行く人の過半数は、効果的な対策をしない今の国( 政府)に投票し支持してきたのですから、 我々国民にも責任はあるはずです。


では一体どうすればこの日本の危ない状況を打開できるのでしょう か? それは我々国民一人一人がそれぞれの立場でできることをやるしか ないと考えます。


我々農業者としてできることは、自給率を上げ、 できるだけ自然環境を壊さない、 人体に安全な農法を確立することと考えます。


そして自然をどんどん破壊し外国産頼みで成り立っている今の日本 の農業を変えなければなりません。 これは一朝一夕でできることではありませんが、 当園はそういう希望、願いをもとに日々研鑽、 チャレンジ精神で進んでまいります。


                          

泉里農園だより 2024,02,28号(毎月最低1回発行)
(編集、発行)泉里農園


(農園所在地)静岡県富士宮市山梨県南巨摩郡南部町


(メールアドレス)
izumisatoyasaien@gmail.com
       

 


泉里農園ブログ2024.01.28号配信致しました🙂!よろしくお願い致します(⁠(⁠^⁠-⁠^⁠ ⁠)


🌰🍉🍅🍎🍆🍈🌽🍏🍓🥕🥒🥔
☀泉里農園ブログ🌻24.01.28号🍓
🍏🌽🍅🍉🍈🌰🌿🌾🌳🥜(毎月、最低1回発行)  

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↑筍白菜
普通の白菜が猛暑により、 害虫と雑草に半分ほどやられて消えてしまったので、 その場所にだいぶ遅れてまき直し、定植しました。


やはり種まきが3週間ほど遅れたのがひびいてます。 半分以上は結球できてません。


普通の白菜よりも緑が濃く、水分は少なく、甘味がない強く、 シャキシャキしていて、コンパクトサイズです。
今年はもう少し早くまいて成功させ、 皆様により多くご提供したいです。


             (富士宮農場)

 

 

🍅🌾🌳☀農園便り🌱🍎🌽🌱


『1月の畑』~今年の抱負~
2024. 新年は初日の出も拝めたおだやかな年明けだったのもつかの間、 その日、元旦の夕方に北陸、能登阪神淡路大震災熊本地震を上回るマグニチュードの大地震が発生しました。 これは正月の浮かれ気分を吹き飛ばすような出来事となりました。 そして津波も襲って家族や家をを失った方々が日に日に増え続けま した。


被災された皆様には深くお見舞いとお悔やみを申し上げますと共に 、亡くなられた方々のご冥福を謹んでお祈り申し上げます。

 

とにかく、 まずは避難所などでご不便な生活を強いられている皆様のご安全、 ご健勝をお祈りすると共に、 一刻でも早い復旧と復興を願っております。


TV報道などでは避難所の過酷な状況が伝えられてきました。 近年、立て続けに起きている地震災害。 阪神淡路大震災から始まり、東日本大震災新潟地震熊本地震と立て続けに大地震が起きてますが、 そのたびにプライバシーもなく、冬は寒く、夏は暑く、 水や食料の備蓄、燃料エネルギー、通信設備、 感染症対策やトイレなどの衛生環境、医療体制も、 入浴設備がないなどすべてが不十分というのが表面化されています 。


家を失った被災者は、 あまりに過酷で酷い環境の避難所生活を強いられて、 これが地震の直接被害を上回る二次災害(災害関連死) を生み出してきたのに、 また今回も同じ残状を繰り返していますが、 日本の与党政府はこれまで4回も大地震被害を体験してきたのに、 一体何を学習してきたのでしょうか?


政治家の皆様だって、被災者の皆様と同じ立場だったら、 もし自分が被災して家が全壊し住むところがなくなり、 この酷い避難所に行かねばならないことになったとしたら、 この酷い避難所環境を嫌だと思わないのでしょうか?


なぜ?国家の政治家なのに国民の立場にたって考え、 行動できないのでしょうか? なぜこんな国民のためにならないことをする政治家を国民は選挙で 投票するのでしょうか?

 

以前、日本は災害大国なのだから、 災害対策を専門とする国が直轄の防災機関を作り、 ここが先導して防災対策を完全に統括し、防災環境の充実、 対策など推進すべき、と主張する国会議員もいたのですが、 政府はまったく取り入れませんでした。

 

政府は国民の生命と財産を守るのが第一と言っておきながら、 というかそれがそもそも政治家の皆様の仕事なのに、 それで高いお給料もらっているのに大災害のたびに何度も何度も同 じこと繰り返し、家を失った避難国民を苦しめているのです。
もういい加減にしてほしいです。


本当に国民の生命、財産が第一というならば、 これまでのようなあわてふためいた場当たりの対処行動ではなく、 まずは国の防災専門機関を作り、この機関が統括して、 いつ大災害が来てもいいという準備体制を作り、 発災したらマニュアルどおりの冷静に速やかに、 手厚い充分な援助ができる体制を作ることが必要ではないですか?


そして国の防災専門機関を作ったら、 まずやらなければならないことは、 災害関連死を生み出す劣悪な酷い避難所を全面的に廃止させ、 人々が喜び、希望を持てるような避難所に作り変えること。 そして地震で家を失ってしまった国民には、一世帯、 できれば1人最低でも100万円以上は給付すること。 最低でもこれくらいしなければ国民の生命、財産など守れません。


たとえば、10万世帯、 あるいは10万人の国民が被災で家を失った場合ですと、 被災者1人あたり、 あるいは一世帯あたり100万円を給付するならば、 100万円×10万人(世帯)=1000億円必要となります。


これは日本国民が1人1000円寄付すれば日本の人口が1億2千 万人なので、計算上1200億円集まるのでなんとかなりますが、 でも基本は国の予算100兆円あまりからその千分の1の、 1000億.2000億とねん出すれば、 合わせて被災者に200万、300万円と給付されるのです。 これで家を失った被災者は当面、生活、 命をつなげることができるのではないでしょうか?


それでも予算がないというなら常時、 国民1人あたり毎月百円でも災害用積立金として徴収すれば1年間 で1200億円貯金できるのです。 大災害があったらここから出して被災者に配れば良いのです。


これを管理するのが新設すべき国の防災専門機関で、 この機関は大災害があればすぐに被災状況を集約、整理して、 被災者の皆さんに迅速に給付するのです。 なぜ与党政府はいつも被災者を苦しめるような同じことを繰り返す だけで新たなことをしないのか?
なぜ国の防災専門機関を作ろうとしないのでしょうか?


これからいつ起きてもおかしくないとされる、東南海地震、 首都直下地震は人口が多い地域なので、 これまでの大地震とは別次元の未曾有の状況になることは明らかで す。そしてこれは人間が作りだした人災ですが、 夏に起こる温暖化の異常気象の洪水災害も年々増えて酷くなってお りますから、これまでのようであってはならない、 ではありませんか?

 

国民の命、財産を守る避難所とは、いわゆる耐震、 耐水で自家発電設備、 雨水貯蔵設備などを備えた完全自立型の大型広域シェルターのよう な快適で安全な避難所であり、これを全国の自治体に作り、 災害が起きたらここで復旧までしばらく、 ストレスフリーでくつろいで休んでいただくのです。


よく学校の教室や体育館を避難所にしていますが、 これらは人々がゆっくり休まる場ではなく、 ただ雨風を防ぐだけでしかない。 新しい大型避難所を作るのに費用がかかりすぎるというなら、 この学校、 体育館を改良して新型の避難設備を整えた完全防災型のシェルター 完備の学校、体育館に改良する。


それも無理というならせめて今指定されている自治区の避難所をも っと完璧なものに充実させるとか、 とにかく大幅に進んだ対策をするべきではないでしょうか?

 

国の防災専門機関の新設も温暖化防止対策と同じで政府と関連企業 、マスメディアが先導、旗をふらなければ動かず、 達成しないことです。我々国民は一人一人、 少人数ではなにも動かせませんが、 拡大結集すれば政府を変えることができるはずです。


とにかく良い方向に進んでくれることを祈りつつ、一国民として、 募金などできることはやってまいります。


さて、元旦早々から大自然災害に襲われた日本ですが、 今年はこれに続いてもっと災害が多発するのでしょうか? まずその確率が高いのは、 人災である温暖化による異常気象の災害です。


モーレツ豪雨やモーレツ台風、モーレツ酷暑などて、 今年の夏が昨年よりももっと暑くなり、異常気象がより酷くなり、 それでも政府、関連企業、マスコミなどがこれまでと同じで、 温暖化阻止に超本気にならなければ、もはや人類の明るい未来、 望みはほぼなくなる可能性がかなり高くなります。 


科学者によれば、産業革命以前の平均気温より2℃を上回ると、 もはやどのような対策をしても元に戻らず制御不能となる、 と言われているからです。
だから一刻でも早く本気になれば望みがつながるのです。 そのターニングポイントがもしかしたら今年なのかもしれません。


どうなるのか?わかりませんが、ただ言えることは、 今も24時間、 日本でも世界でも温暖化要因のCO2はどんどん排出されており、 対策はいまだに不十分状態ということ。 だから確実に温暖化は毎日進んでいるということです。 できるだけ早く政府などが超本気になってもらいたいのです。

 

参考まで、自民党公明党立憲民主党共産党はラインで国民の要望を受け付けておりますので、 昨年12月に一国民として投稿しましたので公表させていただきま す。

 


『 いつも国民、国家のためのご尽力誠にありがとうございます。
さて、今月COP28が行われましたが、 日本は環境NGOからこれで4回連続となる地球温暖化対策におい て非協力的で温暖化を加速させている国のレッテルてある化石賞を またまた受賞してしまいました。


これは日本人としてとても情けないことです。
まさに日本は温暖化対策において世界のお荷物的な存在となってい ます。これでいいのでしょうか?

 

今の我々大人によって、 子供たちが住めないような地球にしてはなりません。 若者や子や孫たちの命を守り、 最低限でも暴れない平常的な地球環境を残してあげるように、 今まで以上の温暖化(地球沸騰化) を止める行動に本気で取り組んでいただきたいのです。 これは今の大人たち、日本の責任ではないでしょうか?


それを大きく進めることができるのは日本政府、 政治家の皆様しかおりません。


この問題は場当たりでは被害が収まらなくなり、間に合いません。 内向きの考え方では世界からも取り残されます。 これから先の未来社会や世界を持続させる、 そしてその上に明るい社会、 世界を築くために実行していただくように強く願っております。
よろしくお願い致します。』


以上がその記載文章です。 
また何かのタイミングで要望を出しますが、
1人でも多くの国会議員の皆様が温暖化防止にこれまで以上真剣に 本気で取り組んでいただけることを願い、祈っております。


農業は温暖化の影響をすぐに受けますので、 今年の夏から秋冬作物のでき具合から、 もう本当に人類ヤバイのか? まだ大丈夫なのか判定できるかもしれませんので、 引き続きチェックとデータ配信をしてまいります。


こんな酷い環境下で、農園としての今年の抱負といえば、 やはり自然環境に最大限配慮した農法の完成、 すなわち外部からの持ち込み肥料ゼロの栽培方法の完成に前進する ことです。

 

外部からの持ち込み肥料ゼロ栽培なら、 温暖化原因のCO2削減に役立つだけでなく、 国の食料自給率の向上、 農家の負担軽減など良いことがいろいろと起きてきます。


昨年は土壌診断結果も一昨年より向上し、緑肥+ 雑草の元肥だけで大根、白菜、 カブはこれまでにない収穫量となりました。
あと問題は、三大鬼門のトウモロコシ、ほうれん草、 玉ねぎが大収穫を得て成功判定となるかどうかです。 今年は新たな緑肥を導入するので、 これがどのような結果を生み出すのか?期待したいです。


遅くなりましたが、本年も当園は自然環境にやさしく、 生命力が強く、美味しく、 健康的な農作物をできるだけ多く生産できるよう最大限の追求、 努力を積み重ねますのでよろしくお願い致します。


🍉🌿🍐☘🥕🌾🥔🍆🍈

✦✦今、収穫してます!✦✦
             収穫情報

🌰🍀🍅🍍🌶🌲💐🌽🍎🍏🍌

(2024.01,28現在)


🌟以下の農作物は農薬、化学肥料、家畜糞尿、 ビニールマルチを一切使わない、 自然露地栽培の大自然力農法により栽培されています。


🌟★印は自家種100%です。★50は自家種50%です。 表示ないものは全て在来種(子孫継承がほぼ100%できる種) 伝統種の野菜です。


🌟(少)の表示は、収穫量が少ない、 あるいは少なくなってきた場合です。

 


🌿《葉物野菜》
★わさび菜
★高菜
白菜
タケノコ白菜


🥔《根菜、イモ類》
★泉里大根
★冬の新じゃがいも(アンデスレッド)
★冬の新じゃがいも(出島)


🍀その他
ハブ茶

 


🌱《この先1ヶ月以内に新しくでてきそうな作物》
サンチュ?サニーレタス、ほうれん草?小松菜

 

 


😯✦今月のピカ🌟イチ❗◆


(今月旬となった収穫作物で特に元気な作物を1つを紹介します)

 


🌞今月のピカイチは、冬の新じゃがいもです。
自家種100%。夏と冬、年に2回収穫できる、
生命力の強いじゃがいもです。春になると芽が出てきて、また夏( 6~7月)に収穫するので、出荷予定期間が2ヶ月ほどで、 とても短いです。


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↑収穫した冬の新じゃがいも(アンデスレッド、出島)
外部からの持ち込み肥料ゼロ栽培(元肥は緑肥大豆、追肥なし)


《利用法》

アンデスレッドはホクホク系なので、 煮物料理は煮崩れしやすいので適しません。ボテトサラダ、 コロッケ、マッシュポテトなどが適します。出島は、 ほとんど煮崩れしないので、煮物料理に適します。

 


🌞新コーナー❗🌱
『肥料自給率100%へのチャレンジ!』
その21


〈前書き〉
当園では、2019年頃から外部からの持ち込み肥料、 肥料材料の使用がほぼゼロの栽培に順次切り替えております。


でも、 ただ使用をゼロにするだけというような単純なことではありません 。これでは畑の土が疲弊してしまうからです。


外部からの持ち込み肥料、材料の使用ゼロ栽培では、 栽培する畑が以前に人畜糞尿、化学肥料、 有機肥料を長年投入していた(肥料貯蓄のある)畑では、 昔からの投入量や栽培していた作物によっても変わりますが、 何も肥料をやらなくても数年から10年以上、 作物は問題なく育ちます。


しかし、 やがて何年か経って畑の肥料分の貯蓄を使いはたしてしまうと、 たちまち作物は貧弱に育ち、やがてほとんど育たなくなります。
これは30年以上の農業経験からはっきりと言えます。


なのでもともとあった畑の肥料分の貯蓄を使い果たすのではなく、 逆に貯蓄を増やすテクニックが必要となるのです。


農業を始めた頃は、いろいろな農業関係の本を読みあさりますが、 他の本と全く違う、でもなんとなくもっともらしいような著書に、 「肥料はなくても作物は育つ」。その証拠は、 森林の木々は何にも肥料やらなくてもあんなに立派に育っているで はないか。と書いてありました。


その通りかも!確かに誰も森林に肥料なんてやってない! 肥料は不要なんだ。肥料がいらないなんてすごい画期的! 重い肥料を施さなくてすむならとても楽だし、おまけに経費削減! こんないいことないかも?これだ!やってみよう! と素人は思ってしまいます。


実際やってみたら、肥料貯蓄の少ない畑に当たり、 生育不良の洗礼を何度も受けました。


その後材料にこだわった自家製発酵ボカシ肥を使うようになりまし たが、長年自然を尊重し、 自然と共に農業をやっているとその著書に大変大きな間違い、 勘違いがあることに気づきました。


それは、 そもそも森林の木々は無肥料でなんて育ってなんていない!
実はかなりの肥料が木々に施されているのです。


森林は野生動物の住家です。イノシン、シカ、タヌキ、ウサギ、 クマ、ネズミ、モグラ、ヘビ、トカゲ、鳥類、昆虫、 ミミズなどの小動物、微生物がいて毎日、糞尿や死骸、 脱け殻などの有機物肥料を土に施し、 落ち葉なども木々に肥料として提供されています。


とくに鳥類などは種類や数も多く、渡り鳥なども来て、 森林の夜はいろいろな鳥たちが木々に泊まり、 毎日多量の糞尿を森林に落としています。


だから明らかに森林の木々は無肥料でなんて育っていません。 なのでその著書はそもそも根本的に間違っている、 という結論になりました。


おまけに森林の木々は毎年引っこ抜いて外へ持ち出すことなんてし ません。杉、 檜など植林の森林でも50年ごととかに伐採し外へ持ち出す程度な ので、年に1〜3回収穫し外へ持ち出す農作物と比べると
格段に土の肥料分の減少率が少ないことがいえます。 だからどんどん森林の土は肥えていくのです。


エジプトのナイル川など川が氾濫すると下流に山からの栄養分が流 れてきて土が肥えて農作物がたくさんできるようになり、 それで文明が栄えたと確か小学校あたりの教科書にもでてましたね 。

 


あと、森林から始まる河川は、 雨が降ると雨水と共に森林から流れ出た有機物を海へ運び、 これが海のプランクトンを増やし、 それをねらう魚の漁場になるので
近年、 持続可能な漁業のために森林を守る活動をする漁師さんたちもでて きております。


ということからしても森林は無肥料どころか有機肥料の生産工場と なっていることは明らかとなりました。 だからたくさんの立派な木々が育っていたのです。


大自然に、森林に学べば、 当園が試みる持ち込みの肥料の使用をゼロへ、 というのは肥料を全く与えないということではないのです。


ではどうするか?というと、 肥料は大自然の力を活用して当園の畑で自ら生み出すしかありませ ん。すなわち森林のように畑を肥料の生産工場にするのです。 だから肥料自給率ほぼ100%なのです。


耕作する畑を肥料の生産工場にする大自然の力とは、お日様、雨、 風、土の力を基盤に、自家種の緑肥、当園の畑の雑草、昆虫、 ミミズなどの多数の小動物、畑の微生物の生み出す力であり、 畑の果樹の落ち葉、栽培穀物、作物のワラ、 グズなども最大限に活用させていただき、 彼らが生み出してくれた肥料分を元に土を肥やし、 より良い作物を栽培するという農法になります。


この農法のテクニックは、いかに彼らの力(大自然力) を最大限に引き出すか、ということになります。


この農法の基本は農園設立の当初から変わっていませんが、 外部からの持ち込み肥料分、材料の使用をほぼゼロにして、 100%自家生育、自家種の材料で、肥料自給率をほぼ100% にさせるというのは新しい初めての試みです。成功すれば、 SDGs推進にも役立つはずです。(ほぼ100%というのは、 もし土が酸性にどんどんなっていった場合(PH値5以下)には、 アルカリにするために外部からの石灰分の投入が必要となる可能性 もあるからで、他に野菜の苗を苗箱で一時期栽培する場合、 苗箱内に雑草を生えさせないようにして幼い苗を守り、 生育効率を上げるために、 苗箱に入れる土の表面の部分に市販の土を少量使うことがあるから です。)


肥料自給率100%は、食料自給率とも密接な関係です。 例えば日本のお米の自給率はほぼ100%ですが、 お米を作るにも肥料が必要です。 この肥料が外国産なら食料自給率100%ではありません。


トウモロコシなどの畜産の飼料の9割は外国産です。 なので畜糞堆肥ももとは外国産。油かす、 大豆かすなどの肥料もほとんど外国産。 すなわち有機肥料の大部分は外国産なのです。


化学肥料は日本で作られていても、 作るのに石油などの化石燃料が使われますので、 結局これもほとんど外国産です。


なので日本のお米の自給率は100%などと言えません。


ということから、 食料自給率と肥料自給率は表裏一体のものなのです。
おまけに外国産が由来の有機肥料や化学肥料は製造から製品化、 購入までにかなり環境に負担をかけております。


しかし肥料自給率100% なら環境への負担はかなり少なくてすみます。( SDGsに役立つというのはこの点です。)


たとえば、外部からの持ち込みの肥料(化学肥料、有機肥料など) は製造時はもちろん、梱包、 輸送で多量のCO2を排出して環境に負荷をかけ温暖化させていま すが、外部からの持ち込み肥料ゼロの肥料自給率100% ならこの部分のCO2の排出はゼロとなります。


肥料の自給生産の主体は、緑肥、雑草を栽培することですが、 この栽培により緑肥、 雑草が温暖化の原因のCO2を吸収してくれます。


この栽培法は、未知の領域への挑戦なので当然、 失敗もあり得るますから、正直どのような結果となるか、 わかりませんが、成功を願い、生育のデータ、状況、経過、 結果を分析、発信し、 本当に外部からの持ち込み肥料ゼロの肥料自給率100% が達成できるのか? をリアルタイムで検証するのがこのコーナーです。


この試みは5〜10年のプロジェクトとなりますが、 もしある時点でまったくどうしようもなく作物が育たなくなって肥 料自給率100%は無理となれば、そこでゲームオーバー、 終了と致します。
                〈以上、前書き〉

 


🌞🌲🔆🔵〈データ編〉☘️㊗️🌱😊

これから肥料自給率ほぼ100% によって栽培する作物の実践データを公開します。 年に1度の土壌分析と合わせて、 実際にどのように生育したのか検証します。


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↑サンプルデータ6 人参(自家種100%*9月種まき)〈元肥〉赤クローバ+雑草、 追肥なし

🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀
冬本番の寒波が何度か襲って、葉は縮小してしまいました。 こうなると根の部分はほとんど成長しません。 この人参は種採種用ですので、まともに種が取れるかどうかです。
(次号で検証)


 
(12月号に記載)

 先月からほとんど成長してない感じです。 やはり種のまき直しの時期が遅かったかもしれません。 気温が氷点下の日が続くと葉はほとんど枯れて人参の成長はそれで 終わり、春になるとトウが出てきて花を咲かせますが、 暖冬なので葉はまだ大丈夫。 今年はもしかしたらまだ成長するかもしれません。

 


(11月号に記載)
第一回めの間引きをしました。生育はいま一つというかんじです。 本来の種まき期である8月にまいたものは異常猛暑により全滅した ので、本来なら遅い時期の9月にまき直し。その後は雨不足、 急激な温度低下で確実に生育にブレーキをかける要素が重なってし まいました。


こんな最悪コンディションで立派な人参ができたなら、 それは地力に問題がないどころかその力は完璧以上という証明とな りますか、今の葉の勢いからして、 そのレベルにはまったく及ばないようです。


でも諦めず、望みをつなげたいというような状況です。
(次号で検証します)

 


(以下は10月号に記載)
購入した在来種の金時人参を8月お盆に種まきしましたが、 モーレツ猛暑、モーレツ異常気象のために雑草に覆われてしまい、 9月にまき直し。しかしこれも発芽率が非常に悪く、 再び雑草に覆われて来たので、やむなく耕運して、 別の作物に切り替えました。 なので今年は金時人参の栽培は取り止めです。


人参は種まきから発芽まで、10日から2週間かかります。 まき直しが9月の上司でしたから、 発芽の確認は9月下旬になります。 ここで発芽不慮となって再びまき直しとなると、 もはや人参の種まき期をかなり過ぎてしまい、 撒いても物にならない可能性大なので栽培取り止めにしました。 購入の在来種はときどきこういうことがおきます。 今や在来種自体、 このような種が販売されているだけでも大変貴重なことなので、 このようなトラブルも仕方ありません。


なので今年の検証は、出荷用でなく、 種採種のために栽培する部分の検証をします。 こちらは出荷用ではないので、非常に少量栽培です。
自家種100%なので発芽率は非常に良いです。


しかしこちらも8月お盆に撒いたものは、モーレツ猛暑、 モーレツ異常気象による雑草パワーアップでこれに覆われてしまい 、9月上旬にまき直しをしました。


その後完璧に発芽し、 雑草の勢いも収まったので栽培体制に入りました。
(次号で検証)


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↑サンプルデータ8 ほうれん草(在来種の日本ほうれん草*9月~10月種まき)〈 元肥〉白クローバー+雑草、追肥なし

🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀
同時にまいた横の小松菜発展する少し大きくっなったのに、 ほうれん草はほとんど成長してません。 これが3大鬼門に入れている理由です。
でもまだ諦めていません。 暖かくなると成長しますからどの程度成長するか? が次のポイントです。
(次号で検証)

 


(12月号に記載)
外部からの持ち込み肥料ゼロ栽培の3大鬼門の1つほうれん草。 土に肥料分が少ないと、なかなか成長してくれない、 というのがその原因です。 今年も標準の最適種まき期の10月初旬にまきましたが、 猛暑で雑草がはびこり発芽不良で下旬にまき直し。( ほうれん草は発芽までの時間がかかり、 発芽後の初期生育がゆっくり)その後は、少雨、気温低下で今、 ほとんど成長してません。 でもほうれん草は比較的に低温でも少しづつ成長しますから、 まだまだこれからです。ほうれん草(2条) のすぐ横の2条は小松菜で、生育比較のために、 同じ日に種まきしました。 小松菜は低温ではほとんど成長しません。 でも春先になるとぐんぐん成長しますが、 すぐに花を咲かせてしまいます。
(次号で検証)
  

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↑サンプルデータ9 キャベツ(在来種*9月種まき)〈元肥ヘアリーベッチ(緑肥) +雑草

🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀
今月も先月と比べ、ほとんど変化なしです。
(次号で検証)

 


(12月号に記載)
先月と比べ、ほとんど変化なしです。
(次号で検証)
  
(11月号に記載)
今年は直播きの1条(右端)と11月上旬に定植の2条、 計3条となります。直播きのほうが生育は早いのですが、 冬もじわじわと雑草がはびこるので、 キャベツよりも大きくならないように管理します。   

 

キャベツは真冬の間はほとんど成長しませんが、日が長くなり、 気温が上がってくる2~3月ころになるとぐんぐん成長します。 こうなれば多少の雑草があっても大丈夫です。
(次号で検証)

 


🍀🌞🌲泉里農園ポリシー


21世紀になって年月がすぎましたが、 農業を取り巻く状況はますます厳しくなる一方です。 例えば農家の高齢化や後継者不足による農業者人口の減少、 温暖化と異常気象による農作物の被害や設備の損失、 農業資材の高騰など年々悪化しております。


国(政府) がこの状況をこのまま放置し続ければ日本の農業は必ず崩壊し、 食料の全ては外国産ということになってしまいます。 これは大変危険な状況です。 なぜなら日本へ輸出している外国で異常気象や戦争などで自国の自 給分で精一杯になり、輸出できなくなった場合、 日本は食料危機パニックとなるからです。


最悪のシナリオは一時的なパニックで終わらず、 長期に渡って日本への輸出ストップが続いたら、 パニックを超えて国が崩壊することです。


現在、日本の食料自給率は30〜40%と言われます。しかし、 自給率100%とされているお米は、 それを作るのに必要な肥料のほとんどは外国産です。


また、畜産の飼料のほとんども外国産なので、 そこから出た畜糞堆肥などの有機肥料も外国産ということになりま す。もちろん野菜作りに必要な肥料のほとんども外国産です。


すなわち、日本の本当の食料自給率はもっともっと低いのです。 これでもし何かあった場合、非常に危ない状況です。


これは国(政府) がこれまで食料自給率の向上に対して効果的な対策をやって来なか った結果です。しかし国(政府)ばかりの責任ではありません。


ここ10年前からの国政選挙において、 国民有権者の約半数は選挙にも行かず、 そして選挙に行く人の過半数は、効果的な対策をしない今の国( 政府)に投票し支持してきたのですから、 我々国民にも責任はあるはずです。


では一体どうすればこの日本の危ない状況を打開できるのでしょう か? それは我々国民一人一人がそれぞれの立場でできることをやるしか ないと考えます。


我々農業者としてできることは、自給率を上げ、 できるだけ自然環境を壊さない、 人体に安全な農法を確立することと考えます。


そして自然をどんどん破壊し外国産頼みで成り立っている今の日本 の農業を変えなければなりません。 これは一朝一夕でできることではありませんが、 当園はそういう希望、願いをもとに日々研鑽、 チャレンジ精神で進んでまいります。


                          

泉里農園だより 2024,01,28号(毎月最低1回発行)
(編集、発行)泉里農園


(農園所在地)静岡県富士宮市山梨県南巨摩郡南部町


(メールアドレス)
izumisatoyasaien@gmail.com
       

 


泉里農園ブログ23.12.28号配信致しました!☺️よろしくお願いします(⁠^⁠-⁠^⁠ ⁠)


🌰🍉🍅🍎🍆🍈🌽🍏🍓🥕🥒🥔
☀泉里農園ブログ🌻23.12.28号🍓
🍏🌽🍅🍉🍈🌰🌿🌾🌳🥜(毎月、最低1回発行)  


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↑冬の畑
今年の猛暑で、 ものすごかった雑草は農作物の生育の大きな障害でしたが、 寒さですべて枯れてしまいました。でもこの枯れ草、 肥料として土づくりに使います。 畑で生まれた自然物はすべて有効活用する、 これが大自然力農法です。
             (富士宮農場)

 

 

🍅🌾🌳☀農園便り🌱🍎🌽🌱


『12月の畑』~今年を振り返る~
2023年、今年もあと少しとなりました。 4日後には新たな年の始まりです。2023年、 皆様はどのような年だったのでしょうか?


泉里農園のこの1年を振り返れば、 なんと言っても今年はとにかくこれまでにないほどの異常気象にコ テンパンにやられた1年でした。 この1年を漢字1字で表すとすれば『酷』になるでしょう。

とにかく酷かったです。まず夏の酷暑、酷いモーレツ豪雨、 酷い湿気、酷い干ばつ、酷い野生動物の害、酷い物価高、 酷いインボイス制度、 農園と直接は関係ないかもしれませんが酷いイスラエル、 ネタニアフのガザ攻撃、ロシア、プーチンウクライナ侵略、、 政治資金のルールを守らない酷い自民党政府と酷いマイナンバーカ ードこんなに酷いことがあっていいのか? いうほどとにかく酷かった。


この酷さ、年が変わったらすべてゴアサン、 ノーサイドならいいのですが、 ただ年号が変わるだけでそのまま継続だから困ります。


畑では今年の酷い異常気象で、 これまで経験したことのないほどの被害を受けました。 具体的にはキュウリ、トマト、カボチャ、ネギ、タケノコ芋、 大豆、麦、レタス、など主力作物が猛暑、豪雨、シカ、イノシシ、 ハクビシンなどにやられてほとんど、 あるいはすべて消滅してしまいました。


来年はより酷くなると予測されてますが、 そうなればもう農業の終わりへの扉が開くのかもしれません。

今月開かれたCOP28で日本は環境NGOから温暖化対策に非協 力的で温暖化を加速させている国に与えられる化石賞をまたもらい ました。これで4回連続受賞で、なにをやってるんだ日本人。 世界のお荷物になってどうする? 全くどうしようもない酷い有様です。

この大きな原因は、やはり第一に政治、 政府与党にあると考えますが、あとCO2を発生させている企業、 自動車、飛行機、農業機械など発生させるものを作っている企業、 温暖化に関する事をほとんど報道しないマスメディアです。 そしてこの政治、 政府を変えようともしない我々国民にも大きな責任があります。

我々に必要なことは、 できる限り内向きになりすぎないように気をつけることかもしれま せん。今の政府、官僚のやる、場当たり行動ではなく、 最低限でも持続できる先々の未来社会や世界、 より上を願えば明るい未来社会、 世界のことを考えた先行行動が必要です。

当園としても今できる限りの事はするようにしてますが、 例えばブログ配信で温暖化による農業への影響、 実状を訴えること、 農業でも日常もビニール資材をできるだけ使わない、 燃料エネルギー使用の節約、自民党立憲民主党公明党共産党などの政党へラインで温暖化阻止を国民として訴えることぐ らいです。これではまだ不十分、焼け石に水、かもしれません。 でもやらないよりやったほうがいいと考えます。

温暖化対策は待ったなしで、一刻の有余もないと言われています。 まず、温暖化、 異常気象を酷くさせているこの国が180度方針を変えて温暖化対 策に本気になってくれることいつも願っています。

2023年もあと3日となりましたが、 本年も当園の農作物のご利用、当ブログへのアクセス、 誠にありがとうございました☺️
良いお年をお迎えられますように!お祈り申し上げます。


🍉🌿🍐☘🥕🌾🥔🍆🍈

✦✦今、収穫してます!✦✦
             収穫情報

🌰🍀🍅🍍🌶🌲💐🌽🍎🍏🍌

(2023.012,28現在)


🌟以下の農作物は農薬、化学肥料、家畜糞尿、 ビニールマルチを一切使わない、 自然露地栽培の大自然力農法により栽培されています。


🌟★印は自家種100%です。★50は自家種50%です。 表示ないものは全て在来種(子孫継承がほぼ100%できる種) 伝統種の野菜です。


🌟(少)の表示は、収穫量が少ない、 あるいは少なくなってきた場合です。

🌿《葉物野菜》
★小松菜
★わさび菜
★高菜
水菜
大和真菜
白菜

🥔《根菜、イモ類》
★泉里大根
★青首大
大蔵大根
★里芋

🍀その他
ハブ茶

🌱《この先1ヶ月以内に新しくでてきそうな作物》
サンチュ?サニーレタス?たけのこ白菜?、ほうれん草? 冬の新じゃがいも?

 

😯✦今月のピカ🌟イチ❗◆


(今月旬となった収穫作物で特に元気な作物を1つを紹介します)

🌞今月のピカイチは、泉里大根です。
自家種100%。自家採種歴は30年近くで、 元は堀入大根と言います。 この大根はもはや絶滅したかもしれません。 この種を売っている種屋さんはないようですから。
首大根は地上に大根の半分ほど出て収穫は簡単にひっこ抜けます が、 この大根はすべてが地下にもぐりますのでとにかく収穫が大変で、 シャベルで周りを掘らないと抜けません。

収穫効率が非常に良くないので農家の皆さん作らなくなり絶滅に進 んだと考えられます。
しかしこの大根は非常にパワーのある大根で。 葉もしっかりしていて寒さにとても強く、大根の風味が強く、 しっかりしているので煮崩れしません。

この良さを生かしつつ、収穫効率を上げるには、 青首大根と自然交雑させたらいいかも?と、 近くに青首大根を栽培し採種したところ、その後、 大根部分が地上に出るようになり、 かなり収穫しやすくなりました。

堀入大根と青首大根の良さを兼ね備えた独特の大根になりました。


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↑泉里大根
もちろん、外部からの持ち込み肥料ゼロ栽培(元肥は緑肥大豆、 追肥なし)

《利用法》

汁の具、塩漬け、甘酢漬け、糠漬け、炒め物、
おひたし、和え物、 カレーやシチューにまるごと入れると美味です。

 


🌞新コーナー❗🌱
『肥料自給率100%へのチャレンジ!』
その20


〈前書き〉
当園では、2019年頃から外部からの持ち込み肥料、 肥料材料の使用がほぼゼロの栽培に順次切り替えております。


でも、 ただ使用をゼロにするだけというような単純なことではありません 。これでは畑の土が疲弊してしまうからです。


外部からの持ち込み肥料、材料の使用ゼロ栽培では、 栽培する畑が以前に人畜糞尿、化学肥料、 有機肥料を長年投入していた(肥料貯蓄のある)畑では、 昔からの投入量や栽培していた作物によっても変わりますが、 何も肥料をやらなくても数年から10年以上、 作物は問題なく育ちます。


しかし、 やがて何年か経って畑の肥料分の貯蓄を使いはたしてしまうと、 たちまち作物は貧弱に育ち、やがてほとんど育たなくなります。
これは30年以上の農業経験からはっきりと言えます。


なのでもともとあった畑の肥料分の貯蓄を使い果たすのではなく、 逆に貯蓄を増やすテクニックが必要となるのです。


農業を始めた頃は、いろいろな農業関係の本を読みあさりますが、 他の本と全く違う、でもなんとなくもっともらしいような著書に、 「肥料はなくても作物は育つ」。その証拠は、 森林の木々は何にも肥料やらなくてもあんなに立派に育っているで はないか。と書いてありました。


その通りかも!確かに誰も森林に肥料なんてやってない! 肥料は不要なんだ。肥料がいらないなんてすごい画期的! 重い肥料を施さなくてすむならとても楽だし、おまけに経費削減! こんないいことないかも?これだ!やってみよう! と素人は思ってしまいます。


実際やってみたら、肥料貯蓄の少ない畑に当たり、 生育不良の洗礼を何度も受けました。


その後材料にこだわった自家製発酵ボカシ肥を使うようになりまし たが、長年自然を尊重し、 自然と共に農業をやっているとその著書に大変大きな間違い、 勘違いがあることに気づきました。


それは、 そもそも森林の木々は無肥料でなんて育ってなんていない!
実はかなりの肥料が木々に施されているのです。


森林は野生動物の住家です。イノシン、シカ、タヌキ、ウサギ、 クマ、ネズミ、モグラ、ヘビ、トカゲ、鳥類、昆虫、 ミミズなどの小動物、微生物がいて毎日、糞尿や死骸、 脱け殻などの有機物肥料を土に施し、 落ち葉なども木々に肥料として提供されています。


とくに鳥類などは種類や数も多く、渡り鳥なども来て、 森林の夜はいろいろな鳥たちが木々に泊まり、 毎日多量の糞尿を森林に落としています。


だから明らかに森林の木々は無肥料でなんて育っていません。 なのでその著書はそもそも根本的に間違っている、 という結論になりました。


おまけに森林の木々は毎年引っこ抜いて外へ持ち出すことなんてし ません。杉、 檜など植林の森林でも50年ごととかに伐採し外へ持ち出す程度な ので、年に1〜3回収穫し外へ持ち出す農作物と比べると
格段に土の肥料分の減少率が少ないことがいえます。 だからどんどん森林の土は肥えていくのです。


エジプトのナイル川など川が氾濫すると下流に山からの栄養分が流 れてきて土が肥えて農作物がたくさんできるようになり、 それで文明が栄えたと確か小学校あたりの教科書にもでてましたね 。

 


あと、森林から始まる河川は、 雨が降ると雨水と共に森林から流れ出た有機物を海へ運び、 これが海のプランクトンを増やし、 それをねらう魚の漁場になるので
近年、 持続可能な漁業のために森林を守る活動をする漁師さんたちもでて きております。


ということからしても森林は無肥料どころか有機肥料の生産工場と なっていることは明らかとなりました。 だからたくさんの立派な木々が育っていたのです。


大自然に、森林に学べば、 当園が試みる持ち込みの肥料の使用をゼロへ、 というのは肥料を全く与えないということではないのです。


ではどうするか?というと、 肥料は大自然の力を活用して当園の畑で自ら生み出すしかありませ ん。すなわち森林のように畑を肥料の生産工場にするのです。 だから肥料自給率ほぼ100%なのです。


耕作する畑を肥料の生産工場にする大自然の力とは、お日様、雨、 風、土の力を基盤に、自家種の緑肥、当園の畑の雑草、昆虫、 ミミズなどの多数の小動物、畑の微生物の生み出す力であり、 畑の果樹の落ち葉、栽培穀物、作物のワラ、 グズなども最大限に活用させていただき、 彼らが生み出してくれた肥料分を元に土を肥やし、 より良い作物を栽培するという農法になります。


この農法のテクニックは、いかに彼らの力(大自然力) を最大限に引き出すか、ということになります。


この農法の基本は農園設立の当初から変わっていませんが、 外部からの持ち込み肥料分、材料の使用をほぼゼロにして、 100%自家生育、自家種の材料で、肥料自給率をほぼ100% にさせるというのは新しい初めての試みです。成功すれば、 SDGs推進にも役立つはずです。(ほぼ100%というのは、 もし土が酸性にどんどんなっていった場合(PH値5以下)には、 アルカリにするために外部からの石灰分の投入が必要となる可能性 もあるからで、他に野菜の苗を苗箱で一時期栽培する場合、 苗箱内に雑草を生えさせないようにして幼い苗を守り、 生育効率を上げるために、 苗箱に入れる土の表面の部分に市販の土を少量使うことがあるから です。)


肥料自給率100%は、食料自給率とも密接な関係です。 例えば日本のお米の自給率はほぼ100%ですが、 お米を作るにも肥料が必要です。 この肥料が外国産なら食料自給率100%ではありません。


トウモロコシなどの畜産の飼料の9割は外国産です。 なので畜糞堆肥ももとは外国産。油かす、 大豆かすなどの肥料もほとんど外国産。 すなわち有機肥料の大部分は外国産なのです。


化学肥料は日本で作られていても、 作るのに石油などの化石燃料が使われますので、 結局これもほとんど外国産です。


なので日本のお米の自給率は100%などと言えません。


ということから、 食料自給率と肥料自給率は表裏一体のものなのです。
おまけに外国産が由来の有機肥料や化学肥料は製造から製品化、 購入までにかなり環境に負担をかけております。


しかし肥料自給率100% なら環境への負担はかなり少なくてすみます。( SDGsに役立つというのはこの点です。)


たとえば、外部からの持ち込みの肥料(化学肥料、有機肥料など) は製造時はもちろん、梱包、 輸送で多量のCO2を排出して環境に負荷をかけ温暖化させていま すが、外部からの持ち込み肥料ゼロの肥料自給率100% ならこの部分のCO2の排出はゼロとなります。


肥料の自給生産の主体は、緑肥、雑草を栽培することですが、 この栽培により緑肥、 雑草が温暖化の原因のCO2を吸収してくれます。


この栽培法は、未知の領域への挑戦なので当然、 失敗もあり得るますから、正直どのような結果となるか、 わかりませんが、成功を願い、生育のデータ、状況、経過、 結果を分析、発信し、 本当に外部からの持ち込み肥料ゼロの肥料自給率100% が達成できるのか? をリアルタイムで検証するのがこのコーナーです。


この試みは5〜10年のプロジェクトとなりますが、 もしある時点でまったくどうしようもなく作物が育たなくなって肥 料自給率100%は無理となれば、そこでゲームオーバー、 終了と致します。
                〈以上、前書き〉

 


🌞🌲🔆🔵〈データ編〉☘️㊗️🌱😊

これから肥料自給率ほぼ100% によって栽培する作物の実践データを公開します。 年に1度の土壌分析と合わせて、 実際にどのように生育したのか検証します。

f:id:izumisato:20231228135425j:image

↑サンプルデータ6 人参(自家種100%*9月種まき)〈元肥〉赤クローバ+雑草、 追肥なし

🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀
 先月からほとんど成長してない感じです。 やはり種のまき直しの時期が遅かったかもしれません。 気温が氷点下の日が続くと葉はほとんど枯れて人参の成長はそれで 終わり、春になるとトウが出てきて花を咲かせますが、 暖冬なので葉はまだ大丈夫。 今年はもしかしたらまだ成長するかもしれません。

 


(11月号に記載)
第一回めの間引きをしました。生育はいま一つというかんじです。 本来の種まき期である8月にまいたものは異常猛暑により全滅した ので、本来なら遅い時期の9月にまき直し。その後は雨不足、 急激な温度低下で確実に生育にブレーキをかける要素が重なってし まいました。


こんな最悪コンディションで立派な人参ができたなら、 それは地力に問題がないどころかその力は完璧以上という証明とな りますか、今の葉の勢いからして、 そのレベルにはまったく及ばないようです。


でも諦めず、望みをつなげたいというような状況です。
(次号で検証します)

 


(以下は10月号に記載)
購入した在来種の金時人参を8月お盆に種まきしましたが、 モーレツ猛暑、モーレツ異常気象のために雑草に覆われてしまい、 9月にまき直し。しかしこれも発芽率が非常に悪く、 再び雑草に覆われて来たので、やむなく耕運して、 別の作物に切り替えました。 なので今年は金時人参の栽培は取り止めです。


人参は種まきから発芽まで、10日から2週間かかります。 まき直しが9月の上司でしたから、 発芽の確認は9月下旬になります。 ここで発芽不慮となって再びまき直しとなると、 もはや人参の種まき期をかなり過ぎてしまい、 撒いても物にならない可能性大なので栽培取り止めにしました。 購入の在来種はときどきこういうことがおきます。 今や在来種自体、 このような種が販売されているだけでも大変貴重なことなので、 このようなトラブルも仕方ありません。


なので今年の検証は、出荷用でなく、 種採種のために栽培する部分の検証をします。 こちらは出荷用ではないので、非常に少量栽培です。
自家種100%なので発芽率は非常に良いです。


しかしこちらも8月お盆に撒いたものは、モーレツ猛暑、 モーレツ異常気象による雑草パワーアップでこれに覆われてしまい 、9月上旬にまき直しをしました。


その後完璧に発芽し、 雑草の勢いも収まったので栽培体制に入りました。
(次号で検証)


f:id:izumisato:20231228135448j:image
↑サンプルデータ7 白菜(在来種* 9月上旬直播き分と品種を変えて9月末に苗箱に種まき)〈元肥〉 白クローバー+雑草、追肥なし

🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀
収穫期なりました。これまでで最高のできばえです。 ぐっとしまり充実していて、柔らかく美味です。9~ 10月の猛暑で害虫、雑草被害を受け、半分ほど消えましたが、 残った半分は90%以上すばらしいできばえです。 まき直しのはあまり良くないですが、 暖冬なのでまだわかりません。
外部からの持ち込み肥料ゼロ、 緑肥主体でここまで良い成績になるとは。 とにかく今年の白菜は大成功、合格です。これが来年、 再来年と続けば、 白菜の外部からの持ち込み肥料ゼロ栽培は可能であることが証明で きます。
(今年の検証は終了です)

 


(11月号に記載)
9月上旬直播きで、 モーレツ異常気象による害虫被害でかろうじて残ったものは結球し ており、まもなく収穫できる体制です。 9月下旬にまき直しして10月に定植したものは、 まだ結球体制にも入っておらず、人参同様その後の雨不足、 急激な温度低下は確実に生育にマイナスとなりました。


害虫被害をクリアできたもののできがとても良いので、 地力に問題ない、という判定ができるかもしれませんが、 それは来月の収穫結果までお預けです。
(次号で検証)

 


(10月号に記載)
昨年は、白菜や他の菜っ葉、大根をまとめて検証しましたが、 今年から白菜単独と大根別々に検証します。
白菜は通常9月上旬に種まきしますが、今年はモーレツ猛暑、 モーレツ異常気象で害虫が多く、 葉が柔らかい白菜は特に狙われるので、 ほとんどが消えてしまいました。 9月の下旬に今度は害虫を避けるためネットで覆った苗ポットに種 まきし、10月に定植しました。
(次号で検証)

 

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 ↑サンプルデータ8 ほうれん草(在来種の日本ほうれん草*9月~10月種まき)〈 元肥〉白クローバー+雑草、追肥なし

🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀
外部からの持ち込み肥料ゼロ栽培の3大鬼門の1つほうれん草。 土に肥料分が少ないと、なかなか成長してくれない、 というのがその原因です。 今年も標準の最適種まき期の10月初旬にまきましたが、 猛暑で雑草がはびこり発芽不良で下旬にまき直し。( ほうれん草は発芽までの時間がかかり、 発芽後の初期生育がゆっくり)その後は、少雨、気温低下で今、 ほとんど成長してません。 でもほうれん草は比較的に低温でも少しづつ成長しますから、 まだまだこれからです。ほうれん草(2条) のすぐ横の2条は小松菜で、生育比較のために、 同じ日に種まきしました。 小松菜は低温ではほとんど成長しません。 でも春先になるとぐんぐん成長しますが、 すぐに花を咲かせてしまいます。
(次号で検証)
 

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↑サンプルデータ9 キャベツ(在来種*9月種まき)〈元肥ヘアリーベッチ(緑肥)+雑草、

追肥なし

🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀
先月と比べ、ほとんど変化なしです。
(次号で検証)
  
(11月号に記載)
今年は直播きの1条(右端)と11月上旬に定植の2条、 計3条となります。直播きのほうが生育は早いのですが、 冬もじわじわと雑草がはびこるので、 キャベツよりも大きくならないように管理します。   

 

キャベツは真冬の間はほとんど成長しませんが、日が長くなり、 気温が上がってくる2~3月ころになるとぐんぐん成長します。 こうなれば多少の雑草があっても大丈夫です。
(次号で検証)

 


🍀🌞🌲泉里農園ポリシー


21世紀になって年月がすぎましたが、 農業を取り巻く状況はますます厳しくなる一方です。 例えば農家の高齢化や後継者不足による農業者人口の減少、 温暖化と異常気象による農作物の被害や設備の損失、 農業資材の高騰など年々悪化しております。


国(政府) がこの状況をこのまま放置し続ければ日本の農業は必ず崩壊し、 食料の全ては外国産ということになってしまいます。 これは大変危険な状況です。 なぜなら日本へ輸出している外国で異常気象や戦争などで自国の自 給分で精一杯になり、輸出できなくなった場合、 日本は食料危機パニックとなるからです。


最悪のシナリオは一時的なパニックで終わらず、 長期に渡って日本への輸出ストップが続いたら、 パニックを超えて国が崩壊することです。


現在、日本の食料自給率は30〜40%と言われます。しかし、 自給率100%とされているお米は、 それを作るのに必要な肥料のほとんどは外国産です。


また、畜産の飼料のほとんども外国産なので、 そこから出た畜糞堆肥などの有機肥料も外国産ということになりま す。もちろん野菜作りに必要な肥料のほとんども外国産です。


すなわち、日本の本当の食料自給率はもっともっと低いのです。 これでもし何かあった場合、非常に危ない状況です。


これは国(政府) がこれまで食料自給率の向上に対して効果的な対策をやって来なか った結果です。しかし国(政府)ばかりの責任ではありません。


ここ10年前からの国政選挙において、 国民有権者の約半数は選挙にも行かず、 そして選挙に行く人の過半数は、効果的な対策をしない今の国( 政府)に投票し支持してきたのですから、 我々国民にも責任はあるはずです。


では一体どうすればこの日本の危ない状況を打開できるのでしょう か? それは我々国民一人一人がそれぞれの立場でできることをやるしか ないと考えます。


我々農業者としてできることは、自給率を上げ、 できるだけ自然環境を壊さない、 人体に安全な農法を確立することと考えます。


そして自然をどんどん破壊し外国産頼みで成り立っている今の日本 の農業を変えなければなりません。 これは一朝一夕でできることではありませんが、 当園はそういう希望、願いをもとに日々研鑽、 チャレンジ精神で進んでまいります。


                          

泉里農園だより 2023,12,28号(毎月最低1回発行)
(編集、発行)泉里農園


(農園所在地)静岡県富士宮市山梨県南巨摩郡南部町


(メールアドレス)
izumisatoyasaien@gmail.com
       

 


泉里農園ブログ23.11.29号配信致しました🌞よろしくお願い致します(⁠^⁠-⁠^⁠)


🌰🍉🍅🍎🍆🍈🌽🍏🍓🥕🥒🥔
☀泉里農園ブログ🌻23.11.29号🍓
🍏🌽🍅🍉🍈🌰🌿🌾🌳🥜(毎月、最低1回発行)  


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↑鹿にやられた麦畑
はえん麦、右はライ麦。 今年は早くも鹿に新芽をほとんど食べられてしまいました。


ライ麦は新芽を食べられても、収量はかなり減るにせよ、 春にはある程度、再生復活するので大丈夫そうですが、 えん麦の冬期栽培は初チャレンジなのでどうなるか未知数です。


えん麦もライ麦と同じように復活してくれればいいのですが•••
昨年ライ麦は復活しても、小麦、 大麦は復活できず全滅でしたので、 今年はこれらの栽培をやめました。


鹿は2~ 3年前から四季に関係なく畑に来るようになって本当に困ります。 今年はすでに昨年同様、 大豆を全部食べられてしまい全滅となってます。


山奥へ戻ってほしいのですが、 異常気象で山にはエサがないようで、 畑近くに定住してしまったようです。ハンターも少なくなり、 今後ますます鹿が増えて来るとしたら、 もう穀物の栽培が完全にできなくなります。


畑の周囲に柵を設置すればよいのでは?
と誰もが考えます。以前、当園も何度かやりました。


しかし鹿はジャンプ力がすごく、 穴も掘りますので柵の高さは2m以上必要で、 柵の下からもぐって入るので、 鉄製のフェンス。コンクリート土台の完璧な柵でない限り、 どこかにすき間があれば必ず入ってきます。
畑のエサ(作物) を求めるその執拗な根性にはただただびっくり圧倒されてきました 。


とはいえ、 そのような頑丈な柵を広い畑の周囲に設置するには大変なコストと なります。なので設置は不可能、結局どうすることもできず、 ただ畑に来ないこと祈るしかないのです。


一方、富士宮農場では今年からイノシシがでるようになり、 里芋を100%全部食べてしまいました。もともとサルも出るし、 そして先日近くで熊も出たようです。

野生の鳥獣による農作物の被害は年々増すばかりなのです。


すべては我々人間が引き起こした温暖化による異常気象が原因です 。 このまま人々が他人事のように温暖化を放置していたら農業は一体 どうなってしまうのか?そして農業が崩壊したら国はどうなる?
                (南部農場)

 

 

🍅🌾🌳☀農園便り🌱🍎🌽🌱


『11月の畑』
気づけば師走も間近、 あと1ヶ月あまりで今年は終了という時期になりました。年末、 クリスマス頃にかけてまだまだ昼間の時間は日に日に短くなり、 寒さも寒暖差は激しいですが少しづつ冬らしくなっております。


畑では、種まき、作付け作業はかなり減り、 グリーンピースの定植とライ麦を撒くだけになりました。


他の仕事としては、 イモ類やショウガの全部収穫とその越冬貯蔵が主な作業。 そして貯蔵のための雑草刈り作業です。さつまいも、里芋、 ショウガは寒さに弱く、氷点下になると劣化してカビが生え、 やがて腐ります。


なので冬に凍結する畑から、暖かい場所に移して保管するのです。 当園では昔ながらのやり方で保管しております。


まず、できるだけ雨が侵入しないような場所に1メートル40~ 50センチほどの穴を掘り、そこに容器や袋に入れたイモ、 ショウガを置き、その上からワラや雑草を厚く載せ、 その上に土を載せます。


ワラ、雑草には微生物がたくさん居て、厚くして圧力がかかると、 ワラ、雑草にいる微生物が発酵し、発酵熱を出してくれます。 その上から土を置くのはその発酵熱を逃さないようにするための断 熱材の役割りとなります。


一度保管すると、出すのが容易ではない、というのが欠点ですが、 電気などを使った保温倉庫に比べると最もエコで経済的な方法です 。


一度穴を掘れば、 次の年も使えますので重労働は最初だけとなります。


ただ、 ワラと雑草は毎年新しい物を確保しておがなければなりません。 なので雑草刈りが必要となります。


越冬貯蔵するイモ、ショウガは来年春に植え付ける種イモ、 種ショウガも含まれますので、 自家種の継承のためにもこの越冬貯蔵は重要な仕事となります。


これが終われば今年の主な仕事は終了、農閑期となるかといえば、 そうでもなく、当園には柿、栗、杏、プラム、 梅などの果樹があるのでこのあとその冬季剪定に入りますので、 冬の間は果樹剪定と冬野菜の収穫、出荷が主な仕事になります。

 

 


🍉🌿🍐☘🥕🌾🥔🍆🍈

✦✦今、収穫してます!✦✦
             収穫情報

🌰🍀🍅🍍🌶🌲💐🌽🍎🍏🍌

(2023.011,29現在)


🌟以下の農作物は農薬、化学肥料、家畜糞尿、 ビニールマルチを一切使わない、 自然露地栽培の大自然力農法により栽培されています。


🌟★印は自家種100%です。★50は自家種50%です。 表示ないものは全て在来種(子孫継承がほぼ100%できる種) 伝統種の野菜です。


🌟(少)の表示は、収穫量が少ない、 あるいは少なくなってきた場合です。

 


🌿《葉物野菜》
★小松菜
★わさび菜
★高菜
水菜
大和真菜

 


🥔《根菜、イモ類》
★青首大
大蔵大根
赤カブ(ゆるぎカブ)
コカブ(今市小カブ)
★新ショウガ(少)
★里芋
★エビ芋
★タケノコ芋
★さつまいも(なると金時


🍀その他
ハブ茶

 


🌱《この先1ヶ月以内に新しくでてきそうな作物》
サンチュ、サニーレタス、白菜、たけのこ白菜?、ほうれん草、 冬の新じゃがいも?ラディッシュ

 

 


😯✦今月のピカ🌟イチ❗◆


(今月旬となった収穫作物で特に元気な作物を1つを紹介します)

 


🌞今月のピカイチは、今市小カブです。
在来種。大和(奈良県)野菜。 コカブなので大きくなりませんので、まるごと料理にも使えます。 金町コカブと比べ、形は平べったく、 茎がしっかりしており茎や葉がシャキシャキして美味です。


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↑今市小カブ
もちろん、外部からの持ち込み肥料ゼロ栽培( 元肥は白クローバー+雑草、追肥なし)


《利用法》

汁の具、塩漬け、甘酢漬け、糠漬け、炒め物、
おひたし、和え物、 カレーやシチューにまるごと入れると美味です。

 


🌞新コーナー❗🌱
『肥料自給率100%へのチャレンジ!』
その19


〈前書き〉
当園では、2019年頃から外部からの持ち込み肥料、 肥料材料の使用がほぼゼロの栽培に順次切り替えております。


でも、 ただ使用をゼロにするだけというような単純なことではありません 。これでは畑の土が疲弊してしまうからです。


外部からの持ち込み肥料、材料の使用ゼロ栽培では、 栽培する畑が以前に人畜糞尿、化学肥料、 有機肥料を長年投入していた(肥料貯蓄のある)畑では、 昔からの投入量や栽培していた作物によっても変わりますが、 何も肥料をやらなくても数年から10年以上、 作物は問題なく育ちます。


しかし、 やがて何年か経って畑の肥料分の貯蓄を使いはたしてしまうと、 たちまち作物は貧弱に育ち、やがてほとんど育たなくなります。
これは30年以上の農業経験からはっきりと言えます。


なのでもともとあった畑の肥料分の貯蓄を使い果たすのではなく、 逆に貯蓄を増やすテクニックが必要となるのです。


農業を始めた頃は、いろいろな農業関係の本を読みあさりますが、 他の本と全く違う、でもなんとなくもっともらしいような著書に、 「肥料はなくても作物は育つ」。その証拠は、 森林の木々は何にも肥料やらなくてもあんなに立派に育っているで はないか。と書いてありました。


その通りかも!確かに誰も森林に肥料なんてやってない! 肥料は不要なんだ。肥料がいらないなんてすごい画期的! 重い肥料を施さなくてすむならとても楽だし、おまけに経費削減! こんないいことないかも?これだ!やってみよう! と素人は思ってしまいます。


実際やってみたら、肥料貯蓄の少ない畑に当たり、 生育不良の洗礼を何度も受けました。


その後材料にこだわった自家製発酵ボカシ肥を使うようになりまし たが、長年自然を尊重し、 自然と共に農業をやっているとその著書に大変大きな間違い、 勘違いがあることに気づきました。


それは、 そもそも森林の木々は無肥料でなんて育ってなんていない!
実はかなりの肥料が木々に施されているのです。


森林は野生動物の住家です。イノシン、シカ、タヌキ、ウサギ、 クマ、ネズミ、モグラ、ヘビ、トカゲ、鳥類、昆虫、 ミミズなどの小動物、微生物がいて毎日、糞尿や死骸、 脱け殻などの有機物肥料を土に施し、 落ち葉なども木々に肥料として提供されています。


とくに鳥類などは種類や数も多く、渡り鳥なども来て、 森林の夜はいろいろな鳥たちが木々に泊まり、 毎日多量の糞尿を森林に落としています。


だから明らかに森林の木々は無肥料でなんて育っていません。 なのでその著書はそもそも根本的に間違っている、 という結論になりました。


おまけに森林の木々は毎年引っこ抜いて外へ持ち出すことなんてし ません。杉、 檜など植林の森林でも50年ごととかに伐採し外へ持ち出す程度な ので、年に1〜3回収穫し外へ持ち出す農作物と比べると
格段に土の肥料分の減少率が少ないことがいえます。 だからどんどん森林の土は肥えていくのです。


エジプトのナイル川など川が氾濫すると下流に山からの栄養分が流 れてきて土が肥えて農作物がたくさんできるようになり、 それで文明が栄えたと確か小学校あたりの教科書にもでてましたね 。

 


あと、森林から始まる河川は、 雨が降ると雨水と共に森林から流れ出た有機物を海へ運び、 これが海のプランクトンを増やし、 それをねらう魚の漁場になるので
近年、 持続可能な漁業のために森林を守る活動をする漁師さんたちもでて きております。


ということからしても森林は無肥料どころか有機肥料の生産工場と なっていることは明らかとなりました。 だからたくさんの立派な木々が育っていたのです。


大自然に、森林に学べば、 当園が試みる持ち込みの肥料の使用をゼロへ、 というのは肥料を全く与えないということではないのです。


ではどうするか?というと、 肥料は大自然の力を活用して当園の畑で自ら生み出すしかありませ ん。すなわち森林のように畑を肥料の生産工場にするのです。 だから肥料自給率ほぼ100%なのです。


耕作する畑を肥料の生産工場にする大自然の力とは、お日様、雨、 風、土の力を基盤に、自家種の緑肥、当園の畑の雑草、昆虫、 ミミズなどの多数の小動物、畑の微生物の生み出す力であり、 畑の果樹の落ち葉、栽培穀物、作物のワラ、 グズなども最大限に活用させていただき、 彼らが生み出してくれた肥料分を元に土を肥やし、 より良い作物を栽培するという農法になります。


この農法のテクニックは、いかに彼らの力(大自然力) を最大限に引き出すか、ということになります。


この農法の基本は農園設立の当初から変わっていませんが、 外部からの持ち込み肥料分、材料の使用をほぼゼロにして、 100%自家生育、自家種の材料で、肥料自給率をほぼ100% にさせるというのは新しい初めての試みです。成功すれば、 SDGs推進にも役立つはずです。(ほぼ100%というのは、 もし土が酸性にどんどんなっていった場合(PH値5以下)には、 アルカリにするために外部からの石灰分の投入が必要となる可能性 もあるからで、他に野菜の苗を苗箱で一時期栽培する場合、 苗箱内に雑草を生えさせないようにして幼い苗を守り、 生育効率を上げるために、 苗箱に入れる土の表面の部分に市販の土を少量使うことがあるから です。)


肥料自給率100%は、食料自給率とも密接な関係です。 例えば日本のお米の自給率はほぼ100%ですが、 お米を作るにも肥料が必要です。 この肥料が外国産なら食料自給率100%ではありません。


トウモロコシなどの畜産の飼料の9割は外国産です。 なので畜糞堆肥ももとは外国産。油かす、 大豆かすなどの肥料もほとんど外国産。 すなわち有機肥料の大部分は外国産なのです。


化学肥料は日本で作られていても、 作るのに石油などの化石燃料が使われますので、 結局これもほとんど外国産です。


なので日本のお米の自給率は100%などと言えません。


ということから、 食料自給率と肥料自給率は表裏一体のものなのです。
おまけに外国産が由来の有機肥料や化学肥料は製造から製品化、 購入までにかなり環境に負担をかけております。


しかし肥料自給率100% なら環境への負担はかなり少なくてすみます。( SDGsに役立つというのはこの点です。)


たとえば、外部からの持ち込みの肥料(化学肥料、有機肥料など) は製造時はもちろん、梱包、 輸送で多量のCO2を排出して環境に負荷をかけ温暖化させていま すが、外部からの持ち込み肥料ゼロの肥料自給率100% ならこの部分のCO2の排出はゼロとなります。


肥料の自給生産の主体は、緑肥、雑草を栽培することですが、 この栽培により緑肥、 雑草が温暖化の原因のCO2を吸収してくれます。


この栽培法は、未知の領域への挑戦なので当然、 失敗もあり得るますから、正直どのような結果となるか、 わかりませんが、成功を願い、生育のデータ、状況、経過、 結果を分析、発信し、 本当に外部からの持ち込み肥料ゼロの肥料自給率100% が達成できるのか? をリアルタイムで検証するのがこのコーナーです。


この試みは5〜10年のプロジェクトとなりますが、 もしある時点でまったくどうしようもなく作物が育たなくなって肥 料自給率100%は無理となれば、そこでゲームオーバー、 終了と致します。
                〈以上、前書き〉

 


🌞🌲🔆🔵〈データ編〉☘️㊗️🌱😊

これから肥料自給率ほぼ100% によって栽培する作物の実践データを公開します。 年に1度の土壌分析と合わせて、 実際にどのように生育したのか検証します。

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↑サンプルデータ6 人参(自家種100%*9月種まき)〈元肥〉赤クローバ+雑草

🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀
第一回めの間引きをしました。生育はいま一つというかんじです。 本来の種まき期である8月にまいたものは異常猛暑により全滅した ので、本来なら遅い時期の9月にまき直し。その後は雨不足、 急激な温度低下で確実に生育にブレーキをかける要素が重なってし まいました。


こんな最悪コンディションで立派な人参ができたなら、 それは地力に問題がないどころかその力は完璧以上という証明とな りますか、今の葉の勢いからして、 そのレベルにはまったく及ばないようです。


でも諦めず、望みをつなげたいというような状況です。
(次号で検証します)

 


(以下は10月号に記載)
購入した在来種の金時人参を8月お盆に種まきしましたが、 モーレツ猛暑、モーレツ異常気象のために雑草に覆われてしまい、 9月にまき直し。しかしこれも発芽率が非常に悪く、 再び雑草に覆われて来たので、やむなく耕運して、 別の作物に切り替えました。 なので今年は金時人参の栽培は取り止めです。


人参は種まきから発芽まで、10日から2週間かかります。 まき直しが9月の上司でしたから、 発芽の確認は9月下旬になります。 ここで発芽不慮となって再びまき直しとなると、 もはや人参の種まき期をかなり過ぎてしまい、 撒いても物にならない可能性大なので栽培取り止めにしました。 購入の在来種はときどきこういうことがおきます。 今や在来種自体、 このような種が販売されているだけでも大変貴重なことなので、 このようなトラブルも仕方ありません。


なので今年の検証は、出荷用でなく、 種採種のために栽培する部分の検証をします。 こちらは出荷用ではないので、非常に少量栽培です。
自家種100%なので発芽率は非常に良いです。


しかしこちらも8月お盆に撒いたものは、モーレツ猛暑、 モーレツ異常気象による雑草パワーアップでこれに覆われてしまい 、9月上旬にまき直しをしました。


その後完璧に発芽し、 雑草の勢いも収まったので栽培体制に入りました。
(次号で検証)


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↑サンプルデータ7 白菜(在来種* 9月上旬直播き分と品種を変えて9月末に苗箱に種まき)〈元肥〉 白クローバー+雑草

🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀
9月上旬直播きで、 モーレツ異常気象による害虫被害でかろうじて残ったものは結球し ており、まもなく収穫できる体制です。 9月下旬にまき直しして10月に定植したものは、 まだ結球体制にも入っておらず、人参同様その後の雨不足、 急激な温度低下は確実に生育にマイナスとなりました。


害虫被害をクリアできたもののできがとても良いので、 地力に問題ない、という判定ができるかもしれませんが、 それは来月の収穫結果までお預けです。
(次号で検証)

 


(10月号に記載)
昨年は、白菜や他の菜っ葉、大根をまとめて検証しましたが、 今年から白菜単独と大根別々に検証します。
白菜は通常9月上旬に種まきしますが、今年はモーレツ猛暑、 モーレツ異常気象で害虫が多く、 葉が柔らかい白菜は特に狙われるので、 ほとんどが消えてしまいました。 9月の下旬に今度は害虫を避けるためネットで覆った苗ポットに種 まきし、10月に定植しました。
(次号で検証)

 

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↑サンプルデータ9 キャベツ(在来種*9月種まき)〈元肥ヘアリーベッチ(緑肥) +雑草

今年は直播きの1条(右端)と11月上旬に定植の2条、 計3条となります。直播きのほうが生育は早いのですが、 冬もじわじわと雑草がはびこるので、 キャベツよりも大きくならないように管理します。


キャベツは真冬の間はほとんど成長しませんが、日が長くなり、 気温が上がってくる2~3月ころになるとぐんぐん成長します。 こうなれば多少の雑草があっても大丈夫です。
(次号で検証)
  

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↑サンプルデータ12  大根(自家種100%*9月~10月種まき)〈元肥〉 白クローバー+雑草

🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀
収穫期になりました。ほぼ完璧の出来栄えです。 緑肥と雑草だけの肥料で立派に生育しました。 今年初の合格点となります。昨年も良い結果でしたが、 大根は緑肥と雑草だけで十分に生育できる、 と確証するにはまだ早く、あと少なくとも3年、 合格点となれば決定的となりますが、 これからますますひどくなる異常気象が絡んでくると、 そのために生育障害ともぅなりうるので、 そう簡単に合格点とはいかないのかもしれません。
(今年の大根の検証は終了です。)

 

(10月号に記載)
大根もモーレツ猛暑、 モーレツ異常気象による害虫の多発でかなりやられましたが、 隣で栽培する白菜に引っ張られたせいもあり、なんとか
順調に育ってます。
(次号で検証)

 


🍀🌞🌲泉里農園ポリシー


21世紀になって年月がすぎましたが、 農業を取り巻く状況はますます厳しくなる一方です。 例えば農家の高齢化や後継者不足による農業者人口の減少、 温暖化と異常気象による農作物の被害や設備の損失、 農業資材の高騰など年々悪化しております。


国(政府) がこの状況をこのまま放置し続ければ日本の農業は必ず崩壊し、 食料の全ては外国産ということになってしまいます。 これは大変危険な状況です。 なぜなら日本へ輸出している外国で異常気象や戦争などで自国の自 給分で精一杯になり、輸出できなくなった場合、 日本は食料危機パニックとなるからです。


最悪のシナリオは一時的なパニックで終わらず、 長期に渡って日本への輸出ストップが続いたら、 パニックを超えて国が崩壊することです。


現在、日本の食料自給率は30〜40%と言われます。しかし、 自給率100%とされているお米は、 それを作るのに必要な肥料のほとんどは外国産です。


また、畜産の飼料のほとんども外国産なので、 そこから出た畜糞堆肥などの有機肥料も外国産ということになりま す。もちろん野菜作りに必要な肥料のほとんども外国産です。


すなわち、日本の本当の食料自給率はもっともっと低いのです。 これでもし何かあった場合、非常に危ない状況です。


これは国(政府) がこれまで食料自給率の向上に対して効果的な対策をやって来なか った結果です。しかし国(政府)ばかりの責任ではありません。


ここ10年前からの国政選挙において、 国民有権者の約半数は選挙にも行かず、 そして選挙に行く人の過半数は、効果的な対策をしない今の国( 政府)に投票し支持してきたのですから、 我々国民にも責任はあるはずです。


では一体どうすればこの日本の危ない状況を打開できるのでしょう か? それは我々国民一人一人がそれぞれの立場でできることをやるしか ないと考えます。


我々農業者としてできることは、自給率を上げ、 できるだけ自然環境を壊さない、 人体に安全な農法を確立することと考えます。


そして自然をどんどん破壊し外国産頼みで成り立っている今の日本 の農業を変えなければなりません。 これは一朝一夕でできることではありませんが、 当園はそういう希望、願いをもとに日々研鑽、 チャレンジ精神で進んでまいります。


                          

泉里農園だより 2023,11,29号(毎月最低1回発行)
(編集、発行)泉里農園


(農園所在地)静岡県富士宮市山梨県南巨摩郡南部町


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泉里農園ブログ23.10.28号配信致しました!🙂よろしくお願いいたします(。


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↑八升豆
今年初トライの作物ですが、そのパワーにビックリ!です。 おなじみの蔓性の作物としては、インゲン、ささげ、 エンドウ豆などありますか、 それらと比較にならないほどの生育力。 おなじみの豆類はツルが伸びても2~3mですが、この豆は5~ 6mは伸び、 3m離れたところにある柿の木を覆ってしまいました。


そして青いバナナみたいな実ができてます。 この作物を導入したのは緑肥として使えるかどうかを確かめるため です。


緑肥として使うためには自家採種ができるかどうかが判断基準です 。自家採種できないとかなると、外部からの持ち込みの肥料( 緑肥)となるので、当園が実施、 検証している外部からの持ち込み肥料ゼロ栽培の主旨から外れるこ とになり、不採用となります。


はたして実は取れるのか? 取れたら来年から当園の緑肥として試験採用し、 実証栽培を行います。この結果が良好なら、 正式に当園の緑肥として採用します。
                                          (南部農場)

 

 

🍅🌾🌳☀農園便り🌱🍎🌽🌱


『10月の畑』
9月いっぱいまで真夏のような暑さが続いていましたが、 10月になるとたちまち一変して涼しくなり、 気温の乱高下に戸惑いつつも、 でもようやく灼熱地獄からの解放となりました。


しかし、 来年の夏は今年よりももっと暑くなるともいわれてますので、 とりあえず来年5月頃までの安堵なのでしょうが、 でもモーレツ猛暑、モーレツ湿度、 モーレツ豪雨のない日々のないこと自体がありがたく、 助かる思いです。


とは言ってもこれから秋~春にかけてもモーレツ寒波、異常暖冬、 干ばつなどの異常気象がいつ襲ってくるかもしれませんから、 油断はできません。
異常気象はもはや夏だけではないのです。


今後、今の日本政府や、温暖化の原因物質を撒き散らしたり、 撒き散らす機械を製造する企業も、 マスコミ関係企業も本気で温暖化、異常気象を絶対に阻止しよう!


という動きがでてくれたら希望が生まれますか、 今のところそのような大きな動きは少なくとも日本ではまったくな いようなので、当面は来年以降も、より一層の温暖化、 モーレツ異常気象の増大を覚悟しなければならないことになります 。


しかしそれにも限界があります。 今年の夏は限界ぎりぎりだったかもしれません。 今年よりももっともっと暑い夏、ひどい温暖化、 モーレツ異常気象となると、 はっきりいってこれに耐えられる自信はありません。


さて、10月の畑は、9月いっぱいが真夏だった影響で、雑草、 害虫の勢いが活発化し、これらにやられだ9月種まきの野菜は、 10月上旬にかけて、 種のまき直しをしなければならなくなりました。 害虫の多い場所は3回もまき直しをしました。


でも最近、10月下旬になつてくると温度低下が激しく、 おまけに雨がまったく降らなくなり、 それで生育が進まなくなっております。 このままだと生育不良のまま冬となり、 凍結で枯れてしまう可能性がでてきました。


近年の温暖化進行の状況から、 これまでの9月の種まきは気温が高すぎて困難となってきたので、 来年からは、これまでの9月の種まきを2~3週間遅らせて、 9月お彼岸から10月上旬までの短期決戦にしなければならないよ うです。


でも、これ以上遅らせることには限度があります。今後、 もし10月も真夏のような気温となったとしても、 気温とは関係なく日照時間がどんどん短くなるので生育が進まなく なり、収穫に到達しなくなる可能性があります。


9月の種まきを遅らせて、10月上旬までずれ込ませると、 これまでの10月の作業はそのままなので10月が以前より忙しく なります。


10月は、実りの秋と言われる通り、収穫物が多くなり、 その収穫作業が1年で1番多い時期で、栗、柿、米(陸稲)、 大豆(今年は鹿にやられて種用のみ)小豆、ハブ茶、 野菜や緑肥の種の収穫、里芋、さつまいも、 ショウガなどかなりの多さです。


それと並行して行われる10月の種まき作付けは、 ニンニクの定植、そら豆、早春大根、ほうれん草、小松菜、水菜、 ラディッシュなどの野菜と越冬緑肥の種まきがあります。
これ以上の仕事の増加はかなり負担です。


最近涼しくなって本当に良かったですが、でも仕事は多く、 忙しく、これは気合いでなんとかやり過ごすしかない10月です。

 


🍉🌿🍐☘🥕🌾🥔🍆🍈

✦✦今、収穫してます!✦✦
             収穫情報

🌰🍀🍅🍍🌶🌲💐🌽🍎🍏🍌

(2023.010,28現在)


🌟以下の農作物は農薬、化学肥料、家畜糞尿、 ビニールマルチを一切使わない、 自然露地栽培の大自然力農法により栽培されています。


🌟★印は自家種100%です。★50は自家種50%です。 表示ないものは全て在来種(子孫継承がほぼ100%できる種) 伝統種の野菜です。


🌟(少)の表示は、収穫量が少ない、 あるいは少なくなってきた場合です。

 


🌿《葉物野菜》
★小松菜
★わさび菜
★ニラ(少)


🥔《根菜、イモ類》
コカブ(少)
★新ショウガ(少)
★里芋
★エビ芋
★タケノコ芋
★さつまいも(なると金時


🍀その他
次郎柿
富有柿
ハブ茶

 


🌱《この先1ヶ月以内に新しくでてきそうな作物》
ラディッシュ、サンチュ、サニーレタス、真菜、赤カブ、 青首大根、大蔵大根、さつまいも(紫)

 

 


😯✦今月のピカ🌟イチ❗◆


(今月旬となった収穫作物で特に元気な作物を1つを紹介します)

 


🌞今月のピカイチは、小松菜です。
小松菜は、夏のモロヘイヤ、 冬のほうれん草と並ぶ葉物野菜の横綱です。
ビタミン、ミネラル含有量は葉物野菜トップクラスと言われます。 なのでほぼスーパーフードかもしれません。
当園の小松菜は自家採種歴が20年以上なので、オンリーワン、 オリジナル小松菜です。
生育力はかなり高く、パワフルです。


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↑小松菜畑
小松菜の旬は、秋~冬で、 厳寒期の気温が氷点下になると葉は枯れてしまいますが、 本体は枯れず、春になると復活して菜の花をたくさんさかせます。


《利用法》

おひたし、ごまあえ。炒めもの、ラーメン、うどん、パスタ、汁、 スープの具、付け合わせなどに使えます。

 


🌞新コーナー❗🌱
『肥料自給率100%へのチャレンジ!』
その18


〈前書き〉
当園では、2019年頃から外部からの持ち込み肥料、 肥料材料の使用がほぼゼロの栽培に順次切り替えております。


でも、 ただ使用をゼロにするだけというような単純なことではありません 。これでは畑の土が疲弊してしまうからです。


外部からの持ち込み肥料、材料の使用ゼロ栽培では、 栽培する畑が以前に人畜糞尿、化学肥料、 有機肥料を長年投入していた(肥料貯蓄のある)畑では、 昔からの投入量や栽培していた作物によっても変わりますが、 何も肥料をやらなくても数年から10年以上、 作物は問題なく育ちます。


しかし、 やがて何年か経って畑の肥料分の貯蓄を使いはたしてしまうと、 たちまち作物は貧弱に育ち、やがてほとんど育たなくなります。
これは30年以上の農業経験からはっきりと言えます。


なのでもともとあった畑の肥料分の貯蓄を使い果たすのではなく、 逆に貯蓄を増やすテクニックが必要となるのです。


農業を始めた頃は、いろいろな農業関係の本を読みあさりますが、 他の本と全く違う、でもなんとなくもっともらしいような著書に、 「肥料はなくても作物は育つ」。その証拠は、 森林の木々は何にも肥料やらなくてもあんなに立派に育っているで はないか。と書いてありました。


その通りかも!確かに誰も森林に肥料なんてやってない! 肥料は不要なんだ。肥料がいらないなんてすごい画期的! 重い肥料を施さなくてすむならとても楽だし、おまけに経費削減! こんないいことないかも?これだ!やってみよう! と素人は思ってしまいます。


実際やってみたら、肥料貯蓄の少ない畑に当たり、 生育不良の洗礼を何度も受けました。


その後材料にこだわった自家製発酵ボカシ肥を使うようになりまし たが、長年自然を尊重し、 自然と共に農業をやっているとその著書に大変大きな間違い、 勘違いがあることに気づきました。


それは、 そもそも森林の木々は無肥料でなんて育ってなんていない!
実はかなりの肥料が木々に施されているのです。


森林は野生動物の住家です。イノシン、シカ、タヌキ、ウサギ、 クマ、ネズミ、モグラ、ヘビ、トカゲ、鳥類、昆虫、 ミミズなどの小動物、微生物がいて毎日、糞尿や死骸、 脱け殻などの有機物肥料を土に施し、 落ち葉なども木々に肥料として提供されています。


とくに鳥類などは種類や数も多く、渡り鳥なども来て、 森林の夜はいろいろな鳥たちが木々に泊まり、 毎日多量の糞尿を森林に落としています。


だから明らかに森林の木々は無肥料でなんて育っていません。 なのでその著書はそもそも根本的に間違っている、 という結論になりました。


おまけに森林の木々は毎年引っこ抜いて外へ持ち出すことなんてし ません。杉、 檜など植林の森林でも50年ごととかに伐採し外へ持ち出す程度な ので、年に1〜3回収穫し外へ持ち出す農作物と比べると
格段に土の肥料分の減少率が少ないことがいえます。 だからどんどん森林の土は肥えていくのです。


エジプトのナイル川など川が氾濫すると下流に山からの栄養分が流 れてきて土が肥えて農作物がたくさんできるようになり、 それで文明が栄えたと確か小学校あたりの教科書にもでてましたね 。

 


あと、森林から始まる河川は、 雨が降ると雨水と共に森林から流れ出た有機物を海へ運び、 これが海のプランクトンを増やし、 それをねらう魚の漁場になるので
近年、 持続可能な漁業のために森林を守る活動をする漁師さんたちもでて きております。


ということからしても森林は無肥料どころか有機肥料の生産工場と なっていることは明らかとなりました。 だからたくさんの立派な木々が育っていたのです。


大自然に、森林に学べば、 当園が試みる持ち込みの肥料の使用をゼロへ、 というのは肥料を全く与えないということではないのです。


ではどうするか?というと、 肥料は大自然の力を活用して当園の畑で自ら生み出すしかありませ ん。すなわち森林のように畑を肥料の生産工場にするのです。 だから肥料自給率ほぼ100%なのです。


耕作する畑を肥料の生産工場にする大自然の力とは、お日様、雨、 風、土の力を基盤に、自家種の緑肥、当園の畑の雑草、昆虫、 ミミズなどの多数の小動物、畑の微生物の生み出す力であり、 畑の果樹の落ち葉、栽培穀物、作物のワラ、 グズなども最大限に活用させていただき、 彼らが生み出してくれた肥料分を元に土を肥やし、 より良い作物を栽培するという農法になります。


この農法のテクニックは、いかに彼らの力(大自然力) を最大限に引き出すか、ということになります。


この農法の基本は農園設立の当初から変わっていませんが、 外部からの持ち込み肥料分、材料の使用をほぼゼロにして、 100%自家生育、自家種の材料で、肥料自給率をほぼ100% にさせるというのは新しい初めての試みです。成功すれば、 SDGs推進にも役立つはずです。(ほぼ100%というのは、 もし土が酸性にどんどんなっていった場合(PH値5以下)には、 アルカリにするために外部からの石灰分の投入が必要となる可能性 もあるからで、他に野菜の苗を苗箱で一時期栽培する場合、 苗箱内に雑草を生えさせないようにして幼い苗を守り、 生育効率を上げるために、 苗箱に入れる土の表面の部分に市販の土を少量使うことがあるから です。)


肥料自給率100%は、食料自給率とも密接な関係です。 例えば日本のお米の自給率はほぼ100%ですが、 お米を作るにも肥料が必要です。 この肥料が外国産なら食料自給率100%ではありません。


トウモロコシなどの畜産の飼料の9割は外国産です。 なので畜糞堆肥ももとは外国産。油かす、 大豆かすなどの肥料もほとんど外国産。 すなわち有機肥料の大部分は外国産なのです。


化学肥料は日本で作られていても、 作るのに石油などの化石燃料が使われますので、 結局これもほとんど外国産です。


なので日本のお米の自給率は100%などと言えません。


ということから、 食料自給率と肥料自給率は表裏一体のものなのです。
おまけに外国産が由来の有機肥料や化学肥料は製造から製品化、 購入までにかなり環境に負担をかけております。


しかし肥料自給率100% なら環境への負担はかなり少なくてすみます。( SDGsに役立つというのはこの点です。)


たとえば、外部からの持ち込みの肥料(化学肥料、有機肥料など) は製造時はもちろん、梱包、 輸送で多量のCO2を排出して環境に負荷をかけ温暖化させていま すが、外部からの持ち込み肥料ゼロの肥料自給率100% ならこの部分のCO2の排出はゼロとなります。


肥料の自給生産の主体は、緑肥、雑草を栽培することですが、 この栽培により緑肥、 雑草が温暖化の原因のCO2を吸収してくれます。


この栽培法は、未知の領域への挑戦なので当然、 失敗もあり得るますから、正直どのような結果となるか、 わかりませんが、成功を願い、生育のデータ、状況、経過、 結果を分析、発信し、 本当に外部からの持ち込み肥料ゼロの肥料自給率100% が達成できるのか? をリアルタイムで検証するのがこのコーナーです。


この試みは5〜10年のプロジェクトとなりますが、 もしある時点でまったくどうしようもなく作物が育たなくなって肥 料自給率100%は無理となれば、そこでゲームオーバー、 終了と致します。
                〈以上、前書き〉

 


🌞🌲🔆🔵〈データ編〉☘️㊗️🌱😊

これから肥料自給率ほぼ100% によって栽培する作物の実践データを公開します。 年に1度の土壌分析と合わせて、 実際にどのように生育したのか検証します。


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↑サンプルデータ2 里芋(自家種100%*3月植えつけ)

🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀
いよいよ収穫時期になりました。 
できは昨年より良くありませんが、ひどいわけでもなく、 まあまあそこそこのできというところです。モーレツ猛暑、 モーレツ異常気象の影響としては、7~ 8月の干ばつとモーレツ高温多湿による雑草の強じん化による弊害 があげられます。


周囲の農家さんの里芋も例年よりもかなり貧弱なのでモーレツ猛暑 、モーレツ異常気象の影響はかなりあると考えられます。


これを考慮しつつ、 外部からの持ち込み肥料ゼロ栽培として結果的にどうだったのか? ですが、合格点も落第点もつけられないのかもしれません。


今年は検証2年めです。 あと少なくとも3年の検証は必要と考えます。 ということで今年の里芋の検証は終了です。 来年の結果を期待します。
(2023年の検証、終了)

 


(以下は9月号に記載)
収穫間近となりました。今、 里芋のエネルギーは芋の肥大に注がれているのでもう葉は成長しま せん。

来月どうなるか?楽しみです。
(次号で検証します)

 

 


(以下は8月号に記載)
干ばつ状況から一転、台風6, 7号による豪雨で土は潤い元気になったようですが、 雑草が勢いを増しております。 この程度なら収量に大きな影響を与えないと考えます。 収穫はあと1ヶ月半後なので今は葉の成長より芋の肥大にエネルギ ーが注がれています。

 


(以下は7月号の記載)

葉や茎の充実具合で、芋のでき、不できが予測できますが、 7月の時点でこれだけ充実していれば、 収穫は合格点だった昨年レベル以上は期待できます。


ただ、里芋は干ばつに弱いので、あとは天気次第です。 ここ最近まとまった雨がないので、少し気がかりです。
(次号で検証します)

 


(以下は6月号に記載)
里芋の葉がしっかりしてきました。 先日株間の緑肥クローバーと雑草をすき込んで土寄せしました。 これが追肥となります。あともう一度か二度、 周囲の雑草がいっぱいになったら刈り取り敷き草にしたら収穫を待 つだけとなります。


里芋も葉や茎の太さがしっかりするほど大きなお芋がたくさんでき ます。 これからがその成長期なのであとは地力次第ということになります 。
(次号で検証します)

 


(以下は5月号に記載)

里芋が頭をしました。とりあえず第一関門クリア。
里芋と里芋の間に緑肥クローバーをまきましたが雑草もかなり生え てきました。
やがてすき込んで追肥にし、その後別の緑肥をまく予定です。


作物を栽培しながら土を肥やすことがこの農法の基本となります。

 


(以下は4月号に記載)
こちらも検証2年めです。昨年は生育に問題なく、 収穫量もかなりあって合格点、成功でした。 今年は昨年並みかそれ以上の成果を得られれば大成功です。 写真は周囲の雑草を肥料と雑草よけとして里芋の上に置きました。


里芋の株間に緑肥クローバーをまきました。6月にすき込んで8〜 9月頃に効いてくれば里芋の後半生育期に良い影響を与えるかもし れません。


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↑サンプルデータ3 ショウガ(自家種100%*4月植えつけ)

🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀
先月は小ショウガでしたが、10月は大ショウガの収穫期で、 結果はまずまずで、昨年より少し生育不良かもしれませんが、 総評価としては良くも悪くもない、70~ 80点というかんじでしょうか。モーレツ猛暑、 モーレツ異常気象の被害を考慮したら、 もっと良かったはずですが、仕方ありません。
最低でも来年も今年並みか、それ以上を期待します。
(2023年の検証、終了)

 


(9月号に記載)
小ショウガ(金時ショウガ)は収穫開始してます。 できは平年並みです。


ただ葉が枯れてきている株が増えてきました。なぜなのか? 不明です。
枯れた株を掘ったらショウガ自体は問題ありませんし、 できも良いのです。 もしかしてモーレツな異常気象による病気の可能性もありますので 、もう少し調査が必要です。


しかし、すぐとなりの大ショウガ(近江) はぜんぜん枯れてなく元気です。 土に問題があるなら大ショウガも枯れるはずです。
来月はこの大ショウガの収穫期ですので結果がでます。
(次号で検証します)

 


(8月号に記載)
ショウガも里芋と同様に乾燥に弱く、水分を好みますので、 梅雨明け後の雨なしで枯れそうだったのが台風6, 7号のモーレツ豪雨で復活しましたが、 雑草メヒシバがそれ以上に元気になって、 発芽率の悪かった南部農場のショウガは完全に飲まれてしまい生育 不良となり、もはやどうしようもない状況です。


写真は富士宮農場のショウガですが、 こちらの方はショウガの品種が2種類で(南部農場は1種類) 発芽率が高かったので草取りも優先したせいか、 なんとかメヒシバに飲まれるまでには至らず、 際立った生育不良はないようです。


メヒシバは霜が降りる頃まで畑に君臨するので、 まだまだ暴れまくることになります。 農作物が飲まないようにメヒシバ刈りが続きます。

 

 


(以下は7月号に記載)
ショウガは南部農場と富士宮農場で栽培しております。 今回は富士宮農場のようすです。富士宮農場は、 金時ショウガと近江ショウガの2種類、 南部農場は近江ショウガのみです。


両農場共に近江ショウガの発芽率が60〜70% ほどであまり良くありません。これは、 もともとの種ショウガの品質が良くなかったか、 植え付け後に傷んでしまったかですが、 この近江ショウガは毎年こんな状況となっています。 発芽率100%にするには、どうしたら良いのか? 模索しております。


ショウガとショウガの間に緑肥エビス草を栽培していますが、 ショウガをおおってしまう前に刈り取り、追肥にします。
(次号で検証します)


(以下は6月号に記載)
4〜5割ほどが発芽しております。( 夏の最強クラスの雑草メヒシバと葉が似ているので分かりずらいで すが)
発芽したところの雑草を取り、 きれいにしたら周囲の雑草を天日干しで枯らしたものを敷いてまた 生えてくる雑草を防ぐと共に、乾燥も防ぎ、 追肥としても活用します。
来月になっても発芽しなければこれは種ショウガ自体に問題があっ た可能性が高いです。
(次号で検証します)

 


(以下は5月号に記載)
ショウガはなかなか芽を出しませんので、 その間にメヒシバなど雑草がたくさん出て来て、 このままでは畑を占拠されてしまうのでひどくなる前に土寄せして 雑草を除去しました。株間には緑肥エビス草をまきました。
(次号で検証します)


(以下は4月号に記載)
こちらも検証2年めです。昨年は生育上々で、 合格点をつけました。
今年は昨年以上の成果をあげられれば一歩前進です。


里芋同様にこちらも株間に緑肥クローバーをまきました。 後半に効いてくれれば良い結果となるかもしれません。

 

 


サンプルデータ4 キュウリ(自家種100%*4月種まき、5月定植)
🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀


今年最後の収穫となった第4弾のキュウリは、 先週で収穫期を終えました。この第4弾は、 キュウリらしいキュウリがやっと収穫でき、今年初めての、 まとまっった出荷も何度かできました。 やはり10月から猛暑が収まって、 気温が下がったことが大きく影響したと考えます。


題1弾~第3弾は、結局モーレツ猛暑、モーレツ湿度、 モーレツ異常気象によってほぼ全滅となったことで、 来年からのキュウリ栽培をどうすべきか? という問題に直面してます。


今後、夏のキュウリ栽培は、 温暖化によるリスクが大きくなりすぎるので栽培をやめて、 来年からは秋の栽培を主体にすべきと考えます。


外部からの持ち込み肥料ゼロ栽培の検証として第4弾の結果から言 えることは、ツルも普通に伸び、収穫量は豊作とは言えませんが、 一定の収穫量となったことから、不合格にあたらず、 かと言って合格点でもない60~70点というところです。


第4弾のキュウリの種まきが7月上旬て.定植は7月下旬、 収穫は9下旬からと、モーレツ猛暑、 異常気象の環境下で半分以上育ってますから、 その被害も少なからず受けており、 それがなければもっと良かったはずですが、 でも実際の収穫量結果からの評価なのでやむを得ません。

 

来年もモーレツ猛暑、異常気象から逃れられませんし、 もっとひどくなるといわれてますので難しいかもしれませんが、 外部からの持ち込み肥料ゼロ栽培として少なくとも今年並みか、 それ以上となること期待します。
(2023年の検証終了)

 


(9月号に記載)
こちら第4弾のキュウリ(6月まき)です。先月は第3弾( 5月まき)のキュウリでしたが、ツルは十分に伸び、 葉色も問題なかったのですがほとんど実が付かないて、 最低のできでした。


この第4弾は最近実が成りだしております。 今年一番のできですが、 平年と比べると少し良くないかもしれません。


今年のキュウリは史上最悪の結果で、 第1弾から第3弾までほとんど収穫できませんでした。 すべてツルや葉色に問題はなく、 よって実がならない原因はモーレツ猛暑、モーレツ湿気、 モーレツ豪雨の可能性大です。 なぜならこれらのモーレツ因子が収まって収穫期となった第4弾は ちゃんと実が成っているからです。


これで今年のキュウリの検証を終了しますが、 来年も同じようなモーレツ異常気象で同じような結果となれば、 夏のキュウリ栽培はもはや完全に不可能かもしれません。


そうなるとキュウリは秋に収穫するように栽培しなければなりませ ん。
(2023年の検証終了)


(8月号に記載)
7〜8月にかけての雨なしと異常な猛暑の後、お盆前には台風6, 7号によるモーレツ豪雨、 異常な湿気のせいか病気にかかり枯れ出しました。 実は結局ほとんど取れませんでした。 こんなに取れなかったことはなかったかもしれません。


地這いなのにネット栽培したこともよくなかったかも? 次に種まきしたのは、地這い方式で栽培しました。(下部写真) こちらは病気にかかりませんでしたが、 ツルは十分延びているのに実がまったくできません。


気がつくと、受粉をしてくれるミツバチがほとんど飛んでません。 滝のようなモーレツ豪雨と湿気でミツバチもやられてしまったよう です。


ゴーヤもミツバチ等のおかげで実ができますが、台風6, 7号のモーレツ豪雨の後、パタッと実ができなくなりました。


今後、天気が安定したら復活するのか、どうなのか?たぶん、 またモーレツ豪雨きたら今年のキュウリ、おしまいです。

 

(以下は7月号に記載)
実がなり始めました。 キュウリは時期を1ヶ月ほどずらしながら4回に分けて種まきをし ております。今収穫が始まっているのは第一回のもの(4月まき) です。これから本番になりますが、 問題はどれだけ実が収穫できるか?です。


これが合格か不合格かの判断基準となります。
(次号で検証します)

 


(以下は6月号に記載)
昨年は、地這い式栽培でしたが、今年は支柱式栽培にしました。 支柱式のメリットは場所を取らない、 実の取り逃しがないことです。デメリットは虫(ウリばえ) にやられやすい、台風に弱い、 収量が地這い式より少ないことになります。


支柱式のメリット、デメリットは地這い式と真逆になります。


昨年の結果は合格点に近い状況でしたが、 今年はどうなるのでしょうか。もちろん合格点を狙いたいです。
すでにウリばえがかなり集っていますが、 株がもっと成長すれば分散するので被害は少なくなります。
(次号で検証します)


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↑サンプルデータ5  ナス(自家種100%*4月種まき、5月定植)

🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀
最近の低温などで成長はとまり、 ほとんど実の収穫はできなくなりました。今年のナスは終了です。


今年のナスは苗栽培の段階で混作した赤クローバに飲まれ、 生育不良となり、 その後これはナスだけでなく他の作物と同様にモーレツ猛暑、 モーレツ異常気象が襲いかかることとなり、 正常状態の外部からの持ち込み肥料ゼロ栽培の検証ができませんで した。


なので、合否判定もつけられませんが、 ナスの木本体は昨年に匹敵する大きさに育ってますから、 来年は赤クローバとの混作をやめて、苗をしっかり育てれば、 今年、あるいは昨年以上の結果をだせる可能性があります。 来年に期待します。
(2023年の検証、終了)

 


(9月号に記載)
これまで、キュウリと同じく夏に実が成らない状況でしたが、 最近モーレツ因子が収まってきて、実が成りだしてきました。


でも平年より良くないです。
(次号で検証します)

 


(8月号に記載)
昨年は今頃たくさん実ができていたのに、今年はぜんぜんです。 生育も昨年に比べると良くありません。


今残っている株を数えたら、植えつけた本数の1/ 3になってました。原因はすぐ横の(赤) クローバーに飲まれたことと植えた苗が貧弱だったことによります 。


このクローバー今季初めて使った緑肥ですが、結局、 種もできず採種不可の使うに値しない、とんでもない緑肥でした。
もう使用しません。

(次号も検証)

 

 


(以下は7月号に記載)
すぐ横のクローバーは今も元気で健在してますが、 ナスもなんとか生育してくれてます。でも、 やはり昨年より生育が遅れています。 今年は苗の植え付け後の初期段階でこのクローバーに半分ほど飲ま れて消えてしまいました。


でも、クローバーのおかげで土は肥え、 夏の最強クラスの雑草メヒシバはまったくといっていいほど生えず 、プラス面もありました。


残った半分のナスがどれだけ実をならしてくれるのか? これから1ヶ月が勝負となります。
(次号で検証します)


(以下は6月号に記載)
すぐ横の緑肥(クローバー) に圧倒されて苗が半数ほど消えてしまい、 昨年に比べても小さく生育不良です。
クローバーは土を肥やし、雑草を防いでくれてますが、 近すぎてナスの生育にブレーキをかけてしまったようです。 もう少し距離をとった方が良かったです。
でもこれからはナスの成長期になるのでどうなるのか? 復活を願います。
(次号で検証します)



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↑サンプルデータ6 人参(自家種100%*9月種まき)元肥/赤クローバー+雑草

🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀
購入した在来種の金時人参を8月お盆に種まきしましたが、 モーレツ猛暑、モーレツ異常気象のために雑草に覆われてしまい、 9月にまき直し。しかしこれも発芽率が非常に悪く、 再び雑草に覆われて来たので、やむなく耕運して、 別の作物に切り替えました。 なので今年は金時人参の栽培は取り止めです。


人参は種まきから発芽まで、10日から2週間かかります。 まき直しが9月の上司でしたから、 発芽の確認は9月下旬になります。 ここで発芽不慮となって再びまき直しとなると、 もはや人参の種まき期をかなり過ぎてしまい、 撒いても物にならない可能性大なので栽培取り止めにしました。 購入の在来種はときどきこういうことがおきます。 今や在来種自体、 このような種が販売されているだけでも大変貴重なことなので、 このようなトラブルも仕方ありません。


なので今年の検証は、出荷用でなく、 種採種のために栽培する部分の検証をします。 こちらは出荷用ではないので、非常に少量栽培です。
自家種100%なので発芽率は非常に良いです。


しかしこちらも8月お盆に撒いたものは、モーレツ猛暑、 モーレツ異常気象による雑草パワーアップでこれに覆われてしまい 、9月上旬にまき直しをしました。


その後完璧に発芽し、 雑草の勢いも収まったので栽培体制に入りました。
(次号で検証)


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↑サンプルデータ7 白菜(在来種*9月種まき)

元肥/白クローバー+雑草

🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀
昨年は、白菜や他の菜っ葉、大根をまとめて検証しましたが、 今年から白菜単独と大根別々に検証します。
白菜は通常9月上旬に種まきしますが、今年はモーレツ猛暑、 モーレツ異常気象で害虫が多く、 葉が柔らかい白菜は特に狙われるので、 ほとんどが消えてしまいました。 9月の下旬に今度は害虫を避けるためネットで覆った苗ポットに種 まきし、10月に定植しました。
(次号で検証)


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↑サンプルデータ12  大根(自家種100%*9月~10月種まき)元肥/白クローバー+雑草

🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀
大根もモーレツ猛暑、 モーレツ異常気象による害虫の多発でかなりやられましたが、 隣で栽培する白菜に引っ張られたせいもあり、なんとか
順調に育ってます。
(次号で検証)

 


🍀🌞🌲泉里農園ポリシー


21世紀になって年月がすぎましたが、 農業を取り巻く状況はますます厳しくなる一方です。 例えば農家の高齢化や後継者不足による農業者人口の減少、 温暖化と異常気象による農作物の被害や設備の損失、 農業資材の高騰など年々悪化しております。


国(政府) がこの状況をこのまま放置し続ければ日本の農業は必ず崩壊し、 食料の全ては外国産ということになってしまいます。 これは大変危険な状況です。 なぜなら日本へ輸出している外国で異常気象や戦争などで自国の自 給分で精一杯になり、輸出できなくなった場合、 日本は食料危機パニックとなるからです。


最悪のシナリオは一時的なパニックで終わらず、 長期に渡って日本への輸出ストップが続いたら、 パニックを超えて国が崩壊することです。


現在、日本の食料自給率は30〜40%と言われます。しかし、 自給率100%とされているお米は、 それを作るのに必要な肥料のほとんどは外国産です。


また、畜産の飼料のほとんども外国産なので、 そこから出た畜糞堆肥などの有機肥料も外国産ということになりま す。もちろん野菜作りに必要な肥料のほとんども外国産です。


すなわち、日本の本当の食料自給率はもっともっと低いのです。 これでもし何かあった場合、非常に危ない状況です。


これは国(政府) がこれまで食料自給率の向上に対して効果的な対策をやって来なか った結果です。しかし国(政府)ばかりの責任ではありません。


ここ10年前からの国政選挙において、 国民有権者の約半数は選挙にも行かず、 そして選挙に行く人の過半数は、効果的な対策をしない今の国( 政府)に投票し支持してきたのですから、 我々国民にも責任はあるはずです。


では一体どうすればこの日本の危ない状況を打開できるのでしょう か? それは我々国民一人一人がそれぞれの立場でできることをやるしか ないと考えます。


我々農業者としてできることは、自給率を上げ、 できるだけ自然環境を壊さない、 人体に安全な農法を確立することと考えます。


そして自然をどんどん破壊し外国産頼みで成り立っている今の日本 の農業を変えなければなりません。 これは一朝一夕でできることではありませんが、 当園はそういう希望、願いをもとに日々研鑽、 チャレンジ精神で進んでまいります。


                          

泉里農園だより 2023,10,28号(毎月最低1回発行)
(編集、発行)泉里農園


(農園所在地)静岡県富士宮市山梨県南巨摩郡南部町


(メールアドレス)
izumisatoyasaien@gmail.com
       

 


泉里農園ブログ23,09,28号配信致しました🌞よろしくお願いいたします(^.^)


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☀泉里農園ブログ🌻23.09.28号🍓
🍏🌽🍅🍉🍈🌰🌿🌾🌳🥜(毎月、最低1回発行)  


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陸稲(オカボ)+小豆
6月号で紹介致しました陸稲と小豆のコンビネーション栽培その後 ですが、8月にまた鹿が山からやって来て、 小豆の葉だけを全部食べ尽くしてしまい、 茎だけになってしまいました。


茎だけになると日光が地面に届くので雑草が生えてきます。 モーレツ猛暑とモーレツ豪雨、 モーレツ湿気でたちまち夏の雑草の王者メヒシバが繁殖し、 陸稲との勢力争いが始まりました。


なんとか陸稲もがんばってくれてますが、 収量は大分減るかんじです。


おまけに先週の大嵐で稲穂が倒れてしまい、 土に接触した稲穂は鳩のエサになっております。 土に接触してない稲穂は雀のエサになるのでピカピカテープで防い でいます。


この栽培のメインは陸稲で小豆は陸稲の株間に生える雑草を抑えな がら緑肥として土作りを担い、 うまくいけば小豆の実も収穫するという一石四鳥を狙った訳ですが 、失敗となりました。

 

鹿が来なかったらもしかして成功だったかもしれませんので、 来年は今年の二の舞とならぬように対策を練ります。
                                         (南部農場)

 

 

🍅🌾🌳☀農園便り🌱🍎🌽🌱


『9月の畑』
秋のお彼岸がすぎ、 ようやく酷かった今年のモーレツ猛暑が収まってきました。
やれやれ(^_^;)やっと秋🍁が来てくれたか〜 と安堵しつつも、それでもまだ30℃ 以上の真夏日が続いています。


今年の夏は、結局40℃を超えた地方はなく、40℃直前の39℃ 後半がほとんどだったのですが、連続猛暑日、 連続真夏日の日数は過去最長を更新した地方が多く続出し、 何より雨量は各地で半端なく、最高記録となりました。


線状降水帯は昨年の3倍以上、半日で3ヶ月分の雨がふったり、 道が川になり車が流されたり、 世界各国でも同じようなことがおきていることなど毎日のようにT V報道されておりました。


これは自然災害などではなく、 人間の人間による人間が作った人災であることは科学的に立証されてますから、なんとしても温暖化、異常気象は我々人間によりできるだけ早くストップさせなければな らないと考えます。


ところが世界的な対策、取り組みはゆるく、 2050年までにカーボンニュートラルにしよう! という強制力のない長期的なテーマを各国が表明してますが、


2050年まであと27年もあります。 もし2050年に世界がカーボンニュートラル達成したとしても、 すぐに温暖化はストップしないはずです。なので、 そんなのんびりで大丈夫なのか?それまで人類、 文明はもちますか?


ドイツなどではもっと強い対策をせよ! と過激な市民運動も起きていますが、 日本もそうですが世界的にはあまり興味ないというようなかんじの ようです。

 

これでは来年以降もこれまでどおり、 今年よりもっと蒸し蒸しモーレツに暑く、 もっともっとモーレツに雨が降ることになります。


こうした絶望的な状況下、最近新しいニュースが報道されました。


温暖化の原因は人間が化石燃料を燃やして発生させているCO2で すが、 このCO2をエサにして新たに食料や燃料などを作ってくれる微生 物が存在するとのこと。


それは水素細菌といって、もともと土、温泉、海洋に存在し、 すでに欧米で研究されていて、 日本でも研究が進んでいると紹介されてました。


これを多量培養し産業化させ、 カーボンニュートラルの救世主として温暖化をストップさせるらし い。


10年後に実用化させたい、とのことでしたが、 これは本当にすごい! 素晴らしい!としかいいようのない取り組みです。


でも、10年後とは言わずもっと早くできれば3〜 5年以内の実用化を願わずにはいられません。
それは10年後ではかなり温暖化、 異常気象も今よりもっともっと酷くなっていることが予測されるか らです。


こういうことにこそ国は全面的な支援をすべきなのですが、 今の政府は一体どうなのか?今後、 この取り組みをチェックしなければなりません。


さて畑の状況は、夏野菜のほとんどがモーレツ豪雨、 モーレツ蒸し蒸し猛暑などの異常気象で壊滅的にやられ、 史上最悪の結果となりました。


来年への教訓としては、 異常気象に関しては今のところどうしようもなく、 今年全滅となった野菜は、せっかく時間、 労力かけて作っても全滅するとなればその栽培自体が無駄、 浪費で意味がないので栽培量を大幅に減らすか、 あるいは作らないということも選択肢もでてきます。


そしてモーレツ猛暑、モーレツ豪雨、 モーレツ蒸し蒸し湿気に比較的に強い作物にシフトしていくしかな いのかもしれません。


9月は秋〜冬野菜、早春〜初夏野菜の種まきの季節ですが、 平年より気温が高いので害虫が多く、 雑草もすぐに大きくなるので種をまいても消えてしまい、 9月前半にまいた作物は害虫、雑草にほとんどやられてしまい今、 種まきのやり直しに追われています。


これから先は気温が高くても日照時間が少なくなりますから、 10月になって再びまきなおししても日照不足やいきなりの気温低 下で物にならない可能性大です。


なのでまきなおし、やり直しは一回限りとしたいのですが、 気温がこのまま平年に戻らなければまた害虫、 雑草にやられるかもしれません。


これは無農薬栽培ならではの悩みです。
まもなく10月に入りますが、またほとんど害虫、 雑草やられたら、 今度は栽培作物を10月でも種まきできる作物に切り替えなければ なりません。


10月でも種まきできる作物は、 9月に比べると種類は少なくなりますが、仕方ありません。


ということで、夏の温暖化、 異常気象の影響はまだまだ続いており、 厳しい不安定な状況が続いております。

 


🍉🌿🍐☘🥕🌾🥔🍆🍈

✦✦今、収穫してます!✦✦
             収穫情報

🌰🍀🍅🍍🌶🌲💐🌽🍎🍏🍌

(2023.09,28現在)


🌟以下の農作物は農薬、化学肥料、家畜糞尿、 ビニールマルチを一切使わない、 自然露地栽培の大自然力農法により栽培されています。


🌟★印は自家種100%です。★50は自家種50%です。 表示ないものは全て在来種(子孫継承がほぼ100%できる種) 伝統種の野菜です。


🌟(少)の表示は、収穫量が少ない、 あるいは少なくなってきた場合です。

 


🌿《葉物野菜》
★ニラ(少)
葉大根(少)


🥒《果菜類
★キュウリ(少)
★ナス(少)
★ゴーヤ(まもなく終了)
ミニトマト(少)
★オクラ(少)
★神楽南蛮(少)


🥔《根菜、イモ類》
★葉ショウガ(少)


🍀その他

ハブ茶

 


🌱《この先1ヶ月以内に新しくでてきそうな作物》
柿、さつまいも、里芋(各種)、新ショウガ、小松菜、コカブ

 

 


😯✦今月のピカ🌟イチ❗◆


(今月旬となった収穫作物で特に元気な作物を1つを紹介します)

 


🌞今月のピカイチは、栗です。


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↑栗
今当圓には9本の栗の木があります。まだ植えてから3〜 7年の若い木ばかりです。今年はこれまでで最高の成り具合です。 当圓では、栗の収穫は落ちたのを拾うのではなく、 落ちる直前の栗を収穫します。 落ちた栗は鮮度が良くない可能性がありますが、 木に成っているのを収穫すると鮮度は最高で、美味しいのです。

 


《利用法》

塩ゆで、蒸し栗、栗おこわ、渋皮煮、 お菓子づくりなどに使います。

 


🌞新コーナー❗🌱
『肥料自給率100%へのチャレンジ!』
その17


〈前書き〉
当園では、2019年頃から外部からの持ち込み肥料、 肥料材料の使用がほぼゼロの栽培に順次切り替えております。


でも、 ただ使用をゼロにするだけというような単純なことではありません 。これでは畑の土が疲弊してしまうからです。


外部からの持ち込み肥料、材料の使用ゼロ栽培では、 栽培する畑が以前に人畜糞尿、化学肥料、 有機肥料を長年投入していた(肥料貯蓄のある)畑では、 昔からの投入量や栽培していた作物によっても変わりますが、 何も肥料をやらなくても数年から10年以上、 作物は問題なく育ちます。


しかし、 やがて何年か経って畑の肥料分の貯蓄を使いはたしてしまうと、 たちまち作物は貧弱に育ち、やがてほとんど育たなくなります。
これは30年以上の農業経験からはっきりと言えます。


なのでもともとあった畑の肥料分の貯蓄を使い果たすのではなく、 逆に貯蓄を増やすテクニックが必要となるのです。


農業を始めた頃は、いろいろな農業関係の本を読みあさりますが、 他の本と全く違う、でもなんとなくもっともらしいような著書に、 「肥料はなくても作物は育つ」。その証拠は、 森林の木々は何にも肥料やらなくてもあんなに立派に育っているで はないか。と書いてありました。


その通りかも!確かに誰も森林に肥料なんてやってない! 肥料は不要なんだ。肥料がいらないなんてすごい画期的! 重い肥料を施さなくてすむならとても楽だし、おまけに経費削減! こんないいことないかも?これだ!やってみよう! と素人は思ってしまいます。


実際やってみたら、肥料貯蓄の少ない畑に当たり、 生育不良の洗礼を何度も受けました。


その後材料にこだわった自家製発酵ボカシ肥を使うようになりまし たが、長年自然を尊重し、 自然と共に農業をやっているとその著書に大変大きな間違い、 勘違いがあることに気づきました。


それは、 そもそも森林の木々は無肥料でなんて育ってなんていない!
実はかなりの肥料が木々に施されているのです。


森林は野生動物の住家です。イノシン、シカ、タヌキ、ウサギ、 クマ、ネズミ、モグラ、ヘビ、トカゲ、鳥類、昆虫、 ミミズなどの小動物、微生物がいて毎日、糞尿や死骸、 脱け殻などの有機物肥料を土に施し、 落ち葉なども木々に肥料として提供されています。


とくに鳥類などは種類や数も多く、渡り鳥なども来て、 森林の夜はいろいろな鳥たちが木々に泊まり、 毎日多量の糞尿を森林に落としています。


だから明らかに森林の木々は無肥料でなんて育っていません。 なのでその著書はそもそも根本的に間違っている、 という結論になりました。


おまけに森林の木々は毎年引っこ抜いて外へ持ち出すことなんてし ません。杉、 檜など植林の森林でも50年ごととかに伐採し外へ持ち出す程度な ので、年に1〜3回収穫し外へ持ち出す農作物と比べると
格段に土の肥料分の減少率が少ないことがいえます。 だからどんどん森林の土は肥えていくのです。


エジプトのナイル川など川が氾濫すると下流に山からの栄養分が流 れてきて土が肥えて農作物がたくさんできるようになり、 それで文明が栄えたと確か小学校あたりの教科書にもでてましたね 。

 


あと、森林から始まる河川は、 雨が降ると雨水と共に森林から流れ出た有機物を海へ運び、 これが海のプランクトンを増やし、 それをねらう魚の漁場になるので
近年、 持続可能な漁業のために森林を守る活動をする漁師さんたちもでて きております。


ということからしても森林は無肥料どころか有機肥料の生産工場と なっていることは明らかとなりました。 だからたくさんの立派な木々が育っていたのです。


大自然に、森林に学べば、 当園が試みる持ち込みの肥料の使用をゼロへ、 というのは肥料を全く与えないということではないのです。


ではどうするか?というと、 肥料は大自然の力を活用して当園の畑で自ら生み出すしかありませ ん。すなわち森林のように畑を肥料の生産工場にするのです。 だから肥料自給率ほぼ100%なのです。


耕作する畑を肥料の生産工場にする大自然の力とは、お日様、雨、 風、土の力を基盤に、自家種の緑肥、当園の畑の雑草、昆虫、 ミミズなどの多数の小動物、畑の微生物の生み出す力であり、 畑の果樹の落ち葉、栽培穀物、作物のワラ、 グズなども最大限に活用させていただき、 彼らが生み出してくれた肥料分を元に土を肥やし、 より良い作物を栽培するという農法になります。


この農法のテクニックは、いかに彼らの力(大自然力) を最大限に引き出すか、ということになります。


この農法の基本は農園設立の当初から変わっていませんが、 外部からの持ち込み肥料分、材料の使用をほぼゼロにして、 100%自家生育、自家種の材料で、肥料自給率をほぼ100% にさせるというのは新しい初めての試みです。成功すれば、 SDGs推進にも役立つはずです。(ほぼ100%というのは、 もし土が酸性にどんどんなっていった場合(PH値5以下)には、 アルカリにするために外部からの石灰分の投入が必要となる可能性 もあるからで、他に野菜の苗を苗箱で一時期栽培する場合、 苗箱内に雑草を生えさせないようにして幼い苗を守り、 生育効率を上げるために、 苗箱に入れる土の表面の部分に市販の土を少量使うことがあるから です。)


肥料自給率100%は、食料自給率とも密接な関係です。 例えば日本のお米の自給率はほぼ100%ですが、 お米を作るにも肥料が必要です。 この肥料が外国産なら食料自給率100%ではありません。


トウモロコシなどの畜産の飼料の9割は外国産です。 なので畜糞堆肥ももとは外国産。油かす、 大豆かすなどの肥料もほとんど外国産。 すなわち有機肥料の大部分は外国産なのです。


化学肥料は日本で作られていても、 作るのに石油などの化石燃料が使われますので、 結局これもほとんど外国産です。


なので日本のお米の自給率は100%などと言えません。


ということから、 食料自給率と肥料自給率は表裏一体のものなのです。
おまけに外国産が由来の有機肥料や化学肥料は製造から製品化、 購入までにかなり環境に負担をかけております。


しかし肥料自給率100% なら環境への負担はかなり少なくてすみます。( SDGsに役立つというのはこの点です。)


たとえば、外部からの持ち込みの肥料(化学肥料、有機肥料など) は製造時はもちろん、梱包、 輸送で多量のCO2を排出して環境に負荷をかけ温暖化させていま すが、外部からの持ち込み肥料ゼロの肥料自給率100% ならこの部分のCO2の排出はゼロとなります。


肥料の自給生産の主体は、緑肥、雑草を栽培することですが、 この栽培により緑肥、 雑草が温暖化の原因のCO2を吸収してくれます。


この栽培法は、未知の領域への挑戦なので当然、 失敗もあり得るますから、正直どのような結果となるか、 わかりませんが、成功を願い、生育のデータ、状況、経過、 結果を分析、発信し、 本当に外部からの持ち込み肥料ゼロの肥料自給率100% が達成できるのか? をリアルタイムで検証するのがこのコーナーです。


この試みは5〜10年のプロジェクトとなりますが、 もしある時点でまったくどうしようもなく作物が育たなくなって肥 料自給率100%は無理となれば、そこでゲームオーバー、 終了と致します。
                〈以上、前書き〉

 


🌞🌲🔆🔵〈データ編〉☘️㊗️🌱😊

これから肥料自給率ほぼ100% によって栽培する作物の実践データを公開します。 年に1度の土壌分析と合わせて、 実際にどのように生育したのか検証します。


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↑サンプルデータ2 里芋(自家種100%*3月植えつけ)

🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀
収穫間近となりました。 今、里芋のエネルギーは芋の肥大に注がれているのでもう葉は成長し ません。

来月どうなるか?楽しみです。
(次号で検証します)

 


(以下は8月号に記載)
干ばつ状況から一転、台風6, 7号による豪雨で土は潤い元気になったようですが、 雑草が勢いを増しております。 この程度なら収量に大きな影響を与えないと考えます。 収穫はあと1ヶ月半後なので今は葉の成長より芋の肥大にエネルギ ーが注がれています。

 


(以下は7月号の記載)

葉や茎の充実具合で、芋のでき、不できが予測できますが、 7月の時点でこれだけ充実していれば、 収穫は合格点だった昨年レベル以上は期待できます。


ただ、里芋は干ばつに弱いので、あとは天気次第です。 ここ最近まとまった雨がないので、少し気がかりです。
(次号で検証します)

 


(以下は6月号に記載)
里芋の葉がしっかりしてきました。 先日株間の緑肥クローバーと雑草をすき込んで土寄せしました。 これが追肥となります。あともう一度か二度、 周囲の雑草がいっぱいになったら刈り取り敷き草にしたら収穫を待 つだけとなります。


里芋も葉や茎の太さがしっかりするほど大きなお芋がたくさんでき ます。 これからがその成長期なのであとは地力次第ということになります 。
(次号で検証します)

 


(以下は5月号に記載)

里芋が頭をしました。とりあえず第一関門クリア。
里芋と里芋の間に緑肥クローバーをまきましたが雑草もかなり生え てきました。
やがてすき込んで追肥にし、その後別の緑肥をまく予定です。


作物を栽培しながら土を肥やすことがこの農法の基本となります。

 


(以下は4月号に記載)
こちらも検証2年めです。昨年は生育に問題なく、 収穫量もかなりあって合格点、成功でした。 今年は昨年並みかそれ以上の成果を得られれば大成功です。 写真は周囲の雑草を肥料と雑草よけとして里芋の上に置きました。


里芋の株間に緑肥クローバーをまきました。6月にすき込んで8〜 9月頃に効いてくれば里芋の後半生育期に良い影響を与えるかもし れません。

 

 


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↑サンプルデータ3 ショウガ(自家種100%*4月植えつけ)

🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀
小ショウガ(金時ショウガ)は収穫開始してます。 できは平年並みです。


ただ葉が枯れてきている株が増えてきました。なぜなのか? 不明です。
枯れた株を掘ったらショウガ自体は問題ありませんし、 できも良いのです。

 

しかし、すぐとなりの大ショウガ(近江)はぜんぜん枯れてなく元気です。 土に問題があるなら大ショウガも枯れるはずです。
来月はこの大ショウガの収穫期ですので結果がでます。
(次号で検証します)

 


(8月号に記載)
ショウガも里芋と同様に乾燥に弱く、水分を好みますので、 梅雨明け後の雨なしで枯れそうだったのが台風6, 7号のモーレツ豪雨で復活しましたが、 雑草メヒシバがそれ以上に元気になって、 発芽率の悪かった南部農場のショウガは完全に飲まれてしまい生育 不良となり、もはやどうしようもない状況です。


写真は富士宮農場のショウガですが、 こちらの方はショウガの品種が2種類で(南部農場は1種類) 発芽率が高かったので草取りも優先したせいか、 なんとかメヒシバに飲まれるまでには至らず、 際立った生育不良はないようです。


メヒシバは霜が降りる頃まで畑に君臨するので、 まだまだ暴れまくることになります。 農作物が飲まないようにメヒシバ刈りが続きます。

 

 


(以下は7月号に記載)
ショウガは南部農場と富士宮農場で栽培しております。 今回は富士宮農場のようすです。富士宮農場は、 金時ショウガと近江ショウガの2種類、 南部農場は近江ショウガのみです。


両農場共に近江ショウガの発芽率が60〜70% ほどであまり良くありません。これは、 もともとの種ショウガの品質が良くなかったか、 植え付け後に傷んでしまったかですが、 この近江ショウガは毎年こんな状況となっています。 発芽率100%にするには、どうしたら良いのか? 模索しております。


ショウガとショウガの間に緑肥エビス草を栽培していますが、 ショウガをおおってしまう前に刈り取り、追肥にします。
(次号で検証します)

 

 


(以下は6月号に記載)
4〜5割ほどが発芽しております。( 夏の最強クラスの雑草メヒシバと葉が似ているので分かりずらいで すが)
発芽したところの雑草を取り、 きれいにしたら周囲の雑草を天日干しで枯らしたものを敷いてまた 生えてくる雑草を防ぐと共に、乾燥も防ぎ、 追肥としても活用します。
来月になっても発芽しなければこれは種ショウガ自体に問題があっ た可能性が高いです。
(次号で検証します)

 


(以下は5月号に記載)
ショウガはなかなか芽を出しませんので、 その間にメヒシバなど雑草がたくさん出て来て、 このままでは畑を占拠されてしまうのでひどくなる前に土寄せして 雑草を除去しました。株間には緑肥エビス草をまきました。
(次号で検証します)

 

 


(以下は4月号に記載)
こちらも検証2年めです。昨年は生育上々で、 合格点をつけました。
今年は昨年以上の成果をあげられれば一歩前進です。


里芋同様にこちらも株間に緑肥クローバーをまきました。 後半に効いてくれれば良い結果となるかもしれません。

 


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↑サンプルデータ4 キュウリ(自家種100%*4月種まき、5月定植)
🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀
こちら第4弾のキュウリ(6月まき)です。先月は第3弾( 5月まき)のキュウリでしたが、ツルは十分に伸び、 葉色も問題なかったのですがほとんど実が付かないて、 最低のできでした。


この第4弾は最近実が成りだしております。 今年一番のできですが、 平年と比べると少し良くないかもしれません。


今年のキュウリは史上最悪の結果で、 第1弾から第3弾までほとんど収穫できませんでした。 すべてツルや葉色に問題はなく、 よって実がならない原因はモーレツ猛暑、モーレツ湿気、 モーレツ豪雨の可能性大です。 なぜならこれらのモーレツ因子が収まって収穫期となった第4弾は ちゃんと実が成っているからです。


これで今年のキュウリの検証を終了しますが、 来年も同じようなモーレツ異常気象で同じような結果となれば、 夏のキュウリ栽培はもはや完全に不可能かもしれません。


そうなるとキュウリは秋に収穫するように栽培しなければなりませ ん。
(2023年の検証終了)


(8月号に記載)
7〜8月にかけての雨なしと異常な猛暑の後、お盆前には台風6, 7号によるモーレツ豪雨、 異常な湿気のせいか病気にかかり枯れ出しました。 実は結局ほとんど取れませんでした。 こんなに取れなかったことはなかったかもしれません。


地這いなのにネット栽培したこともよくなかったかも? 次に種まきしたのは、地這い方式で栽培しました。(下部写真) こちらは病気にかかりませんでしたが、 ツルは十分延びているのに実がまったくできません。


気がつくと、受粉をしてくれるミツバチがほとんど飛んでません。 滝のようなモーレツ豪雨と湿気でミツバチもやられてしまったよう です。


ゴーヤもミツバチ等のおかげで実ができますが、台風6, 7号のモーレツ豪雨の後、パタッと実ができなくなりました。


今後、天気が安定したら復活するのか、どうなのか?たぶん、 またモーレツ豪雨きたら今年のキュウリ、おしまいです。

 

 

(以下は7月号に記載)
実がなり始めました。 キュウリは時期を1ヶ月ほどずらしながら4回に分けて種まきをし ております。今収穫が始まっているのは第一回のもの(4月まき) です。これから本番になりますが、 問題はどれだけ実が収穫できるか?です。


これが合格か不合格かの判断基準となります。
(次号で検証します)

 


(以下は6月号に記載)
昨年は、地這い式栽培でしたが、今年は支柱式栽培にしました。 支柱式のメリットは場所を取らない、 実の取り逃しがないことです。デメリットは虫(ウリばえ) にやられやすい、台風に弱い、 収量が地這い式より少ないことになります。


支柱式のメリット、デメリットは地這い式と真逆になります。


昨年の結果は合格点に近い状況でしたが、 今年はどうなるのでしょうか。もちろん合格点を狙いたいです。
すでにウリばえがかなり集っていますが、 株がもっと成長すれば分散するので被害は少なくなります。
(次号で検証します)

 

 


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↑サンプルデータ5  ナス(自家種100%*4月種まき、5月定植)

🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀
これまで、キュウリと同じく夏に実が成らない状況でしたが、 最近モーレツ因子が収まってきて、実が成りだしてきました。

でも平年より良くないです。
(次号で検証します)

 


(8月号に記載)
昨年は今頃たくさん実ができていたのに、今年はぜんぜんです。 生育も昨年に比べると良くありません。


今残っている株を数えたら、植えつけた本数の1/ 3になってました。原因はすぐ横の(赤) クローバーに飲まれたことと植えた苗が貧弱だったことによります 。


このクローバー今季初めて使った緑肥ですが、結局、 種もできず採種不可の使うに値しない、とんでもない緑肥でした。
もう使用しません。

(次号も検証)

 


(以下は7月号に記載)
すぐ横のクローバーは今も元気で健在してますが、 ナスもなんとか生育してくれてます。でも、 やはり昨年より生育が遅れています。 今年は苗の植え付け後の初期段階でこのクローバーに半分ほど飲ま れて消えてしまいました。


でも、クローバーのおかげで土は肥え、 夏の最強クラスの雑草メヒシバはまったくといっていいほど生えず 、プラス面もありました。


残った半分のナスがどれだけ実をならしてくれるのか? これから1ヶ月が勝負となります。
(次号で検証します)


(以下は6月号に記載)
すぐ横の緑肥(クローバー) に圧倒されて苗が半数ほど消えてしまい、 昨年に比べても小さく生育不良です。
クローバーは土を肥やし、雑草を防いでくれてますが、 近すぎてナスの生育にブレーキをかけてしまったようです。 もう少し距離をとった方が良かったです。
でもこれからはナスの成長期になるのでどうなるのか? 復活を願います。
(次号で検証します)

 


🍀🌞🌲泉里農園ポリシー


21世紀になって年月がすぎましたが、 農業を取り巻く状況はますます厳しくなる一方です。 例えば農家の高齢化や後継者不足による農業者人口の減少、 温暖化と異常気象による農作物の被害や設備の損失、 農業資材の高騰など年々悪化しております。


国(政府) がこの状況をこのまま放置し続ければ日本の農業は必ず崩壊し、 食料の全ては外国産ということになってしまいます。 これは大変危険な状況です。 なぜなら日本へ輸出している外国で異常気象や戦争などで自国の自 給分で精一杯になり、輸出できなくなった場合、 日本は食料危機パニックとなるからです。


最悪のシナリオは一時的なパニックで終わらず、 長期に渡って日本への輸出ストップが続いたら、 パニックを超えて国が崩壊することです。


現在、日本の食料自給率は30〜40%と言われます。しかし、 自給率100%とされているお米は、 それを作るのに必要な肥料のほとんどは外国産です。


また、畜産の飼料のほとんども外国産なので、 そこから出た畜糞堆肥などの有機肥料も外国産ということになりま す。もちろん野菜作りに必要な肥料のほとんども外国産です。


すなわち、日本の本当の食料自給率はもっともっと低いのです。 これでもし何かあった場合、非常に危ない状況です。


これは国(政府) がこれまで食料自給率の向上に対して効果的な対策をやって来なか った結果です。しかし国(政府)ばかりの責任ではありません。


ここ10年前からの国政選挙において、 国民有権者の約半数は選挙にも行かず、 そして選挙に行く人の過半数は、効果的な対策をしない今の国( 政府)に投票し支持してきたのですから、 我々国民にも責任はあるはずです。


では一体どうすればこの日本の危ない状況を打開できるのでしょう か? それは我々国民一人一人がそれぞれの立場でできることをやるしか ないと考えます。


我々農業者としてできることは、自給率を上げ、 できるだけ自然環境を壊さない、 人体に安全な農法を確立することと考えます。


そして自然をどんどん破壊し外国産頼みで成り立っている今の日本 の農業を変えなければなりません。 これは一朝一夕でできることではありませんが、 当園はそういう希望、願いをもとに日々研鑽、 チャレンジ精神で進んでまいります。


                          

泉里農園だより 2023,09,28号(毎月最低1回発行)
(編集、発行)泉里農園


(農園所在地)静岡県富士宮市山梨県南巨摩郡南部町


(メールアドレス)
izumisatoyasaien@gmail.com