泉里農園ブログ2024.03.28号配信致しました!🙂よろしくお願いです(⁠^⁠-⁠^⁠)


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☀泉里農園ブログ🌻’24.3.28号🍓
🍏🌽🍅🍉🍈🌰🌿🌾🌳🥜(毎月、最低1回発行)  

 


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↑菜の花満開
小松菜、ナバナ、ノラボウ菜、大根などの花が満開。 これらは種をとるために咲かせてますが、種だけなら多すぎです。 むかしはなたね油にするために花をたくさん咲かせたようです。
油をとれたら最高ですが、 そうなると菜種をもっとたくさん栽培する必要があるだろうし、 圧搾する機械も必要て大変かもです。


畑に花がたくさんあるとミツバチなどの昆虫たちが集まって来て畑 の生態系を豊かにしてくれます。 そうなると土も肥えてくるはずです。
種にするのは少量なので、 花が咲き終われば残りのほとんどが緑肥となり、 これを畑に還元し、次の作物の元肥となります。


              (富士宮農場)

 

 

🍅🌾🌳☀農園便り🌱🍎🌽🌱

『3月の畑』
2月がかなり暖かったので、3月は暑い日が多くなるかも? と予測してましたが大ハズレで、寒い日も多く、 寒暖の差が激しく、彼岸を過ぎても春本番には達しておりません。 なので春の種まきは昨年より遅れてスタートしております。


3月に入ってすぐ、1番バッターはレタス類で、 次はトウモロコシと続きます。これらはトンネル保温育苗です。


レタス類を早く種まき、栽培するのは、高温、多湿、大雨、 すなわち平年6月の気候がレタスのマイナス因子なので、その前( 4~5月)に収穫期としたいからです。近年は、 5月でも真夏並の高温になることもあるのでとにかく早いに越した ことないのです。

 

トウモロコシを早く種まきするのは、 7月から本格的に広がってくる蛾の一種、 アワノメイガによる食害を回避するためと、 トウモロコシ収穫後の次の作付のためです。次の作付作物は、 大根や白菜などの秋冬野菜になりますが、早く種まきして、 秋冬野菜の種まきまでの休耕日数をできるだけ多く確保すれば、 トウモロコシ定植後に緑肥を株間に同時栽培するのですが、 この緑肥は次の秋冬野菜や、その次の作付けの元肥にする上で、 緑肥の栽培日数を長くとればその分土が肥えるチャンスが広がりま す。


でも緑肥の栽培期間は短くても長すぎても効力がでません。 適期に早くすき込めば発酵分解も進みますので、 次の作物への発酵障害も少なくなります。


レタス類、トウモロコシの種まき後は、トマト、キュウリ、ナス、 唐辛子、シソ、モロヘイヤなどの夏野菜の育苗種まきとなります。 これらは最低気温が10℃超えの2ケタになったころとなります。


4月になり、桜も散ったら熱帯原産で暑さに強く、 寒さに弱いオクラ、ゴーヤ等を育苗種まきします。


3月の畑への直接種まきは、時無し系大根、ラディッシュ、 ゴボウ、じゃがいも、里芋等が主体で、 すでに里芋以外は完了してます。


里芋は今年はまだ最低気温が低くすぎて、穴蔵から出せないので、 4月になってしまいそうです。こんなかんじで、 じわりじわりと畑は動き始めております。


『農機の故障連発』
最近耕うん機などの農機が次々と故障して困ってます。 当園はトラクターのような大型農機はありませんが、 小型の耕うん機は数台保有してます。先日、 主力耕うん機が故障してしまいました。 使用年数が20年ほどなので故障しても仕方ないのですが、 その前には除草、畝立て耕うん機、草刈り機、 ポンプが立て続けに故障。


話しは脱線しますが、 これらの農機は車と同じようにガソリンを使いますので、 温暖化の要因物です。 農機メーカーは未だにEV車のようなエコ農機を作っておりません 。いつになったら作ってくれるのでしょうか? これだから日本は化石賞を何度ももらうのでしょうか?
とにかく日本の多くの企業は環境問題に対する意識が際立って低い としか言いようがありません。 早くエコ農機がたくさんでてきてこれが主流となることを願ってま す。


話しは戻って、びっくりなのはその修理代です。農具や燃料代、 食料品から何から何まで、このところの値上げラッシュで部品代、 農機自体だけでなく修理代もかなりの値上げされています。 部品もとり代えず、ちょっとの間、調整するだけで5000~ 7000円を工賃として請求されました。

主力の耕うん機は、 部品交換がありましたので桁違いの数万円請求されました。


農業収益は物価上昇に合せて上がっているかといったら、 その逆です。 昨年の夏のひどい異常気象による被害や昨年からインボイス制度が 始まり、 納入先の支払いマージンが増えてかなりの減益となっております。 今世間では物価上昇に合わせて給与が上昇しているようですが、 農家は物価上昇に合わせて給与は減少なのです。


野菜などの一般大衆向け農作物は安くて当たり前という風潮がまか り通ってますので、世間並のような値上げもできず、農業、 とくに野菜農家はますます大変になってきております。


農業などの一次産業は他の産業と比べ、温暖化、異常気象の被害、 損害を直接受けるだけでなく、 物価高の損害も加わって昨年からはよりひどく大きな被害を受ける ようになってしまいました。


なんでこんなことになってしまったのか? 始まりはロシアのウクライナ侵略でしたが、 日本の政府がその解決に懸命に取り組んでくれたらいいのですが、 昨年から国会で審議していることといえば、 自民党と旧統一教会とのつながりやそして裏金問題とそんなことば かり。これではなんの進展もありません。 長年続く一党独裁政権がもたらす負の弊害によって日本の将来が危 ぶまれているのかもしれません。


日本を世界各国の幸福度ランキングトップ3 (日本は今、143カ国で51位、G7主要7カ国では最下位) に上昇させ、これを世界にアピールして、 世界の人々を幸福に巻き込んで成長しよう! というような総理大臣、政党がでてきたら最高ですが、 今の政権では絶対あり得ない、まさかの夢物語です。


🌱『端境期に突入!』
4月から5月上旬ころまで。ビニールマルチ、 トンネルを使わない自然露地栽培では、 春本番になると葉物類は花が咲きだして、 根菜はトウ立ちが始まり、 芋類は芽が出てきてと収穫野菜が極端に減ります。これを端境期( はざかいき)といいます。


今期は、昨年の猛暑、異常気象で里芋、人参、 ネギなどが大きな被害となったので、 もうすでに3月から端境期になっているというべきですが、 菜の花系の収穫が終わるとどん底状況となります。 異常気象がない例年気候なら、 5月からは少しづつ充実してくる予定ですので、 どうかよろしくお願い致します。

 

 


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✦✦今、収穫してます!✦✦
             収穫情報

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(2024.03.,28現在)


🌟以下の農作物は農薬、化学肥料、家畜糞尿、 ビニールマルチを一切使わない、 自然露地栽培の大自然力農法により栽培されています。


🌟★印は自家種100%です。★50は自家種50%です。 表示ないものは全て在来種(子孫継承がほぼ100%できる種) 伝統種の野菜です。


🌟(少)の表示は、収穫量が少ない、 あるいは少なくなってきた場合です。

 


🌿《葉物野菜》
白菜の菜の花(少)
タケノコ白菜の菜の花(少)
★のらぼう菜
★小松菜の菜の花(少)
★ナバナ(少)
★大根の菜の花(少)
★ケールの菜の花(少)

 


🥔《根菜、イモ類)
今月はありません。


🍀その他
ハブ茶

 


🌱《この先1ヶ月以内に新しくでてきそうな作物》
サニーレタス?、サンチュ?、ハープ(スペアミント)、ニンニクの芽、ラディッシュ


😯✦今月のピカ🌟イチ❗◆


(今月旬となった収穫作物で特に元気な作物を1つを紹介します)
🌞今月のピカイチは、ありません。

 

端境期に突入し、収穫できる野菜が激減状況になりました。

 


🌞新コーナー❗🌱
『肥料自給率100%へのチャレンジ!』
その23


〈前書き〉
当園では、2019年頃から外部からの持ち込み肥料、 肥料材料の使用がほぼゼロ、肥料は畑の雑草、微生物、小動物、 栽培した麦などの穀物、緑肥による栽培に順次切り替えました。

 

でも、 ただ使用をゼロにするだけというような単純なことではありません 。これでは畑の土が疲弊してしまうからです。


外部からの持ち込み肥料、材料の使用ゼロ栽培では、 栽培する畑が以前に人畜糞尿、化学肥料、 有機肥料を長年投入していた(肥料貯蓄のある)畑では、 昔からの投入量や栽培していた作物によっても変わりますが、 何も肥料をやらなくても数年から10年以上、 作物は問題なく育ちます。


しかし、 やがて何年か経って畑の肥料分の貯蓄を使いはたしてしまうと、 たちまち作物は貧弱に育ち、やがてほとんど育たなくなります。
これは30年以上の農業経験からはっきりと言えます。


なのでもともとあった畑の肥料分の貯蓄を使い果たすのではなく、 逆に貯蓄を増やすテクニックが必要となるのです。


農業を始めた頃は、いろいろな農業関係の本を読みあさりますが、 他の本と全く違う、でもなんとなくもっともらしいような著書に、 「肥料はなくても作物は育つ」。その証拠は、 森林の木々は何にも肥料やらなくてもあんなに立派に育っているで はないか。と書いてありました。


その通りかも!確かに誰も森林に肥料なんてやってない! 肥料は不要なんだ。肥料がいらないなんてすごい画期的! 重い肥料を施さなくてすむならとても楽だし、おまけに経費削減! こんないいことないかも?これだ!やってみよう! と素人は思ってしまいます。


実際やってみたら、肥料貯蓄の少ない畑に当たり、 生育不良の洗礼を何度も受けました。


その後材料にこだわった自家製発酵ボカシ肥を使うようになりまし たが、長年自然を尊重し、 自然と共に農業をやっているとその著書に大変大きな間違い、 勘違いがあることに気づきました。


それは、 そもそも森林の木々は無肥料でなんて育ってなんていない!
実はかなりの肥料が木々に施されているのです。


森林は野生動物の住家です。イノシン、シカ、タヌキ、ウサギ、 クマ、ネズミ、モグラ、ヘビ、トカゲ、鳥類、昆虫、 ミミズなどの小動物、微生物がいて毎日、糞尿や死骸、 脱け殻などの有機物肥料を土に施し、 落ち葉なども木々に肥料として提供されています。


とくに鳥類などは種類や数も多く、渡り鳥なども来て、 森林の夜はいろいろな鳥たちが木々に泊まり、 毎日多量の糞尿を森林に落としています。


だから明らかに森林の木々は無肥料でなんて育っていません。 なのでその著書はそもそも根本的に間違っている、 という結論になりました。


おまけに森林の木々は毎年引っこ抜いて外へ持ち出すことなんてし ません。杉、 檜など植林の森林でも50年ごととかに伐採し外へ持ち出す程度な ので、年に1〜3回収穫し外へ持ち出す農作物と比べると
格段に土の肥料分の減少率が少ないことがいえます。 だからどんどん森林の土は肥えていくのです。


エジプトのナイル川など川が氾濫すると下流に山からの栄養分が流 れてきて土が肥えて農作物がたくさんできるようになり、 それで文明が栄えたと確か小学校あたりの教科書にもでてましたね 。

 


あと、森林から始まる河川は、 雨が降ると雨水と共に森林から流れ出た有機物を海へ運び、 これが海のプランクトンを増やし、 それをねらう魚の漁場になるので
近年、 持続可能な漁業のために森林を守る活動をする漁師さんたちもでて きております。


ということからしても森林は無肥料どころか有機肥料の生産工場と なっていることは明らかとなりました。 だからたくさんの立派な木々が育っていたのです。


大自然に、森林に学べば、 当園が試みる持ち込みの肥料の使用をゼロへ、 というのは肥料を全く与えないということではないのです。


ではどうするか?というと、 肥料は大自然の力を活用して当園の畑で自ら生み出すしかありませ ん。すなわち森林のように畑を肥料の生産工場にするのです。 だから肥料自給率ほぼ100%なのです。


耕作する畑を肥料の生産工場にする大自然の力とは、お日様、雨、 風、土の力を基盤に、自家種の緑肥、当園の畑の雑草、昆虫、 ミミズなどの多数の小動物、畑の微生物の生み出す力であり、 畑の果樹の落ち葉、栽培穀物、作物のワラ、 グズなども最大限に活用させていただき、 彼らが生み出してくれた肥料分を元に土を肥やし、 より良い作物を栽培するという農法になります。


この農法のテクニックは、いかに彼らの力(大自然力) を最大限に引き出すか、ということになります。


この農法の基本は農園設立の当初から変わっていませんが、 外部からの持ち込み肥料分、材料の使用をほぼゼロにして、 100%自家生育、自家種の材料で、肥料自給率をほぼ100% にさせるというのは新しい初めての試みです。成功すれば、 SDGs推進にも役立つはずです。(ほぼ100%というのは、 もし土が酸性にどんどんなっていった場合(PH値5以下)には、 アルカリにするために外部からの石灰分の投入が必要となる可能性 もあるからで、他に野菜の苗を苗箱で一時期栽培する場合、 苗箱内に雑草を生えさせないようにして幼い苗を守り、 生育効率を上げるために、 苗箱に入れる土の表面の部分に市販の土を少量使うことがあるから です。)


肥料自給率100%は、食料自給率とも密接な関係です。 例えば日本のお米の自給率はほぼ100%ですが、 お米を作るにも肥料が必要です。 この肥料が外国産なら食料自給率100%ではありません。


トウモロコシなどの畜産の飼料の9割は外国産です。 なので畜糞堆肥ももとは外国産。油かす、 大豆かすなどの肥料もほとんど外国産。 すなわち有機肥料の大部分は外国産なのです。


化学肥料は日本で作られていても、 作るのに石油などの化石燃料が使われますので、 結局これもほとんど外国産です。


なので日本のお米の自給率は100%などと言えません。


ということから、 食料自給率と肥料自給率は表裏一体のものなのです。
おまけに外国産が由来の有機肥料や化学肥料は製造から製品化、 購入までにかなり環境に負担をかけております。


しかし肥料自給率100% なら環境への負担はかなり少なくてすみます。( SDGsに役立つというのはこの点です。)


たとえば、外部からの持ち込みの肥料(化学肥料、有機肥料など) は製造時はもちろん、梱包、 輸送で多量のCO2を排出して環境に負荷をかけ温暖化させていま すが、外部からの持ち込み肥料ゼロの肥料自給率100% ならこの部分のCO2の排出はゼロとなります。


肥料の自給生産の主体は、緑肥、雑草を栽培することですが、 この栽培により緑肥、 雑草が温暖化の原因のCO2を吸収してくれます。


この栽培法は、未知の領域への挑戦なので当然、 失敗もあり得るますから、正直どのような結果となるか、 わかりませんが、成功を願い、生育のデータ、状況、経過、 結果を分析、発信し、 本当に外部からの持ち込み肥料ゼロの肥料自給率100% が達成できるのか? をリアルタイムで検証するのがこのコーナーです。


この試みは5〜10年のプロジェクトとなりますが、 もしある時点でまったくどうしようもなく作物が育たなくなって肥 料自給率100%は無理となれば、そこでゲームオーバー、 終了と致します。
                〈以上、前書き〉

 


🌞🌲🔆🔵〈データ編〉☘️㊗️🌱😊

これから外部からの持ち込み肥料ほぼゼロ、畑の雑草、微生物、 小動物と栽培した穀物、緑肥を使う肥料自給率ほぼ100% によって栽培する作物の実践データを公開します。 年に1度の土壌分析と合わせて、 実際にどのように生育したのか検証します。


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↑サンプルデータ6 人参(自家種100%*9月種まき)〈元肥〉赤クローバ+雑草、 追肥なし

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葉が少ししっかりしてきました。 トウ立ちの準備体制になってきたようです。
(次号で検証)

 


(2月号に記載)
一部、ミミズをねらったカラスにほじくられましたが、 なんとか他はしのいでおります。 このまま暖かくなると花をさかせるためのトウが出てきます。 花がまともに咲けばなんとか種はとれるはずです。
外部からの持ち込み肥料ゼロ栽培の検証としては、 こうなると人参の根の部分ではなく、 花がまともに咲くかどうかの検証となってしまいました。
根部の検証は明らかに失敗です。
(次号で検証)


(1月号に記載)
冬本番の寒波が何度か襲って、葉は縮小してしまいました。 こうなると根の部分はほとんど成長しません。 この人参は種採種用ですので、まともに種が取れるかどうかです。
(次号で検証)


 
(12月号に記載)

 先月からほとんど成長してない感じです。 やはり種のまき直しの時期が遅かったかもしれません。 気温が氷点下の日が続くと葉はほとんど枯れて人参の成長はそれで 終わり、春になるとトウが出てきて花を咲かせますが、 暖冬なので葉はまだ大丈夫。 今年はもしかしたらまだ成長するかもしれません。

 


(11月号に記載)
第一回めの間引きをしました。生育はいま一つというかんじです。 本来の種まき期である8月にまいたものは異常猛暑により全滅した ので、本来なら遅い時期の9月にまき直し。その後は雨不足、 急激な温度低下で確実に生育にブレーキをかける要素が重なってし まいました。


こんな最悪コンディションで立派な人参ができたなら、 それは地力に問題がないどころかその力は完璧以上という証明とな りますか、今の葉の勢いからして、 そのレベルにはまったく及ばないようです。


でも諦めず、望みをつなげたいというような状況です。
(次号で検証します)

 


(以下は10月号に記載)
購入した在来種の金時人参を8月お盆に種まきしましたが、 モーレツ猛暑、モーレツ異常気象のために雑草に覆われてしまい、 9月にまき直し。しかしこれも発芽率が非常に悪く、 再び雑草に覆われて来たので、やむなく耕運して、 別の作物に切り替えました。 なので今年は金時人参の栽培は取り止めです。


人参は種まきから発芽まで、10日から2週間かかります。 まき直しが9月の上司でしたから、 発芽の確認は9月下旬になります。 ここで発芽不慮となって再びまき直しとなると、 もはや人参の種まき期をかなり過ぎてしまい、 撒いても物にならない可能性大なので栽培取り止めにしました。 購入の在来種はときどきこういうことがおきます。 今や在来種自体、 このような種が販売されているだけでも大変貴重なことなので、 このようなトラブルも仕方ありません。


なので今年の検証は、出荷用でなく、 種採種のために栽培する部分の検証をします。 こちらは出荷用ではないので、非常に少量栽培です。
自家種100%なので発芽率は非常に良いです。


しかしこちらも8月お盆に撒いたものは、モーレツ猛暑、 モーレツ異常気象による雑草パワーアップでこれに覆われてしまい 、9月上旬にまき直しをしました。


その後完璧に発芽し、 雑草の勢いも収まったので栽培体制に入りました。
(次号で検証)

 


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↑サンプルデータ9 キャベツ(在来種*9月種まき)〈元肥ヘアリーベッチ(緑肥) +雑草

🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀
雑草がよりひどくなってきましたが、 キャベツもそれなりに大きくなりました。 雑草はホトケノザフグリなどで、夏の最強雑草のメヒシバ、 センダン草のように野菜を包み込んで消してしまうほどの威力はあ りません。


でも生育過渡期の幼いキャベツには脅威となる場合もあります。 今のところ耐えてますのでそのままにしておきます。 キャベツにかぶさってきたらその部分を刈り取るかもしれません。
畑の土を裸にすると土は痩せますからできるだけ野菜と雑草どの共 生を狙います。雑草も緑肥ですからなおさらです。
(次号で検証)
 

 

(2月号に記載)
雑草がかなり生えてきました。(雑草が活発であることは、 土が肥えている証拠です。)春先のキャベツの葉は甘いからか、 ヒヨドリにかなりやられます。 でももっと暖かくなるとキャベツの甘味も薄れ、 成長も活発となり、これまでの経験からだと復活します。
(次号で検証)

 

 


(1月号に記載)
今月も先月と比べ、ほとんど変化なしです。
(次号で検証)

 


(12月号に記載)
先月と比べ、ほとんど変化なしです。
(次号で検証)
  
(11月号に記載)
今年は直播きの1条(右端)と11月上旬に定植の2条、 計3条となります。直播きのほうが生育は早いのですが、 冬もじわじわと雑草がはびこるので、 キャベツよりも大きくならないように管理します。   

 

キャベツは真冬の間はほとんど成長しませんが、日が長くなり、 気温が上がってくる2~3月ころになるとぐんぐん成長します。 こうなれば多少の雑草があっても大丈夫です。
(次号で検証)


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↑サンプルデータ10 レタス系(在来種、サニーレタス、グリーンリーフ、 ロメインレタス。育苗種まき3月上旬)〈元肥〉 前作残りの小松菜の菜の花、前々作の緑肥栽培小豆、追肥なし

🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀
3/25に育苗した苗を定植しました。
専門的な理論では緑肥はすぐには肥効力を発揮しないようです。 なので前々作の緑肥が1シーズン遅れて発揮されることになります 。前前作は小豆なので、どうなのか?
来月には結果がでます。
(次号で検証)


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↑サンプルデータ11 玉ねぎ(在来種、昨年9月種まき、3月上旬定植)〈元肥〉 前作のアワと雑草すき込み、前々作はクローバー、追肥なし

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畑に肥料分が多くないとヒョロヒョロの貧弱作物となってしまう野菜(玉ねぎ、トウモロコシ、ほうれん草、これを3大鬼門と名付ける)の1つ、玉ねぎの検証スタートです。昨年は完全に失敗でした。今年もその可能性が高いので、少面積での栽培です。
早くも植えてから1ヶ月弱ですが、ほとんど大きくなっておらず、スギナなどがたくさん出てきました。ビニールマルチを使わないので、より生育にリスクがかかります。玉ねぎは雑草にも弱く、除草を何度かしなければ、雑草が占拠し、雑草畑となります。昨年よりは少しでも、いい結果がでることを望んでおります。
(次号で検証)

 

 

🍀🌞🌲泉里農園ポリシー


21世紀になって年月がすぎましたが、 農業を取り巻く状況はますます厳しくなる一方です。 例えば農家の高齢化や後継者不足による農業者人口の減少、 温暖化と異常気象による農作物の被害や設備の損失、 農業資材の高騰など年々悪化しております。


国(政府) がこの状況をこのまま放置し続ければ日本の農業は必ず崩壊し、 食料の全ては外国産ということになってしまいます。 これは大変危険な状況です。 なぜなら日本へ輸出している外国で異常気象や戦争などで自国の自 給分で精一杯になり、輸出できなくなった場合、 日本は食料危機パニックとなるからです。


最悪のシナリオは一時的なパニックで終わらず、 長期に渡って日本への輸出ストップが続いたら、 パニックを超えて国が崩壊することです。


現在、日本の食料自給率は30〜40%と言われます。しかし、 自給率100%とされているお米は、 それを作るのに必要な肥料のほとんどは外国産です。


また、畜産の飼料のほとんども外国産なので、 そこから出た畜糞堆肥などの有機肥料も外国産ということになりま す。もちろん野菜作りに必要な肥料のほとんども外国産です。


すなわち、日本の本当の食料自給率はもっともっと低いのです。 これでもし何かあった場合、非常に危ない状況です。


これは国(政府) がこれまで食料自給率の向上に対して効果的な対策をやって来なか った結果です。しかし国(政府)ばかりの責任ではありません。


ここ10年前からの国政選挙において、 国民有権者の約半数は選挙にも行かず、 そして選挙に行く人の過半数は、効果的な対策をしない今の国( 政府)に投票し支持してきたのですから、 我々国民にも責任はあるはずです。


では一体どうすればこの日本の危ない状況を打開できるのでしょう か? それは我々国民一人一人がそれぞれの立場でできることをやるしか ないと考えます。


我々農業者としてできることは、自給率を上げ、 できるだけ自然環境を壊さない、 人体に安全な農法を確立することと考えます。


そして自然をどんどん破壊し外国産頼みで成り立っている今の日本 の農業を変えなければなりません。 これは一朝一夕でできることではありませんが、 当園はそういう希望、願いをもとに日々研鑽、 チャレンジ精神で進んでまいります。


                          

泉里農園だより 2024,03,28号(毎月最低1回発行)
(編集、発行)泉里農園


(農園所在地)静岡県富士宮市山梨県南巨摩郡南部町


(メールアドレス)
izumisatoyasaien@gmail.com