泉里農園ブログ23,06,28号配信致しました!🌞よろしくお願いいたします(^-^)


🌰🍉🍅🍎🍆🍈🌽🍏🍓🥕🥒🥔
☀泉里農園ブログ🌻23.06,28号🍓
🍏🌽🍅🍉🍈🌰🌿🌾🌳🥜(毎月、最低1回発行)  


f:id:izumisato:20230628200731j:image
陸稲(オカボ)+小豆
オカボは畑で育つお米です。日本では水稲より歴史が古く、 縄文期から栽培されていたとされます。
水稲と比べ、うるち米は少しパサパサして食味は劣りますが、 もち米はモチモチしすぎず水稲とはまた別の食味です。


陸稲の弱点は干ばつに弱いこと。
水稲は川や湖の水を引き込んで栽培するので比較的に干ばつにある 程度耐えられます。あと収量が少し低いこと。( 水稲は長年品種改良が頻繁にされていることもあります)


利点は、畑で野菜と同じように普通に栽培できること。 水稲陸稲と比べ水田を作るのに多くの労力、資材、 エネルギーが必要で、その分環境負荷が高いといえます。なので、 これからの環境保全を考えたら、 陸稲の方が適しているかもしれません。


ということで、最も効率的な栽培法を探求し、確立させるために、 少しですが栽培しています。( 昨年は雀にほとんど食べられてしまいました)


今年は初めての試みで、陸稲の株間に小豆をまいてみました。 小豆が陸稲の間に生育することで陸稲にはびこる雑草を防ぎ、 土を肥やす小豆の力を活用するという一石二鳥を狙いました。 さて成功するかどうか?
                                   (南部農場)

 

 

🍅🌾🌳☀農園便り🌱🍎🌽🌱


『6月の畑』
一年で最も雨の日が多い6月。 一般的に雨は嫌われやすいのですが、 モーレツ豪雨や雨の降りすぎを除けば、 農業にとってはありがたい存在です。


ただ、麦に関しては厳しい季節。 それは6月は麦の収穫期だからです。麦の収穫は、 麦がカラカラに乾燥してないと収穫できません。 麦の粒が濡れているとカビが生えたり、発芽してしまうからです。


大型乾燥機なんかあれば別ですが、 麦専門でない一般農家にそんな高額なもの備えられるはずもなく、 結局はお日さまに頼るしかありません。


なので、できるだけ完熟した麦を畑で乾燥させて収穫し、 その後の天日干しも一回で済ませることが一番です。


今季の麦(小麦、大麦、ライ麦)は、冬に鹿に新芽を食べられて、 ライ麦だけはなんとか復活しましたが、小麦、 大麦は復活できずほぼ全滅でした。


なので収穫はライ麦だけでしたが、 6月上旬頃に雨が降らない日が続いたので、 なんとかの乾燥状態で収穫でき、その場で脱穀も完了。 ここまでは順調でしたが、その後カラッとした晴れの日がなく、 天日干しがまだ不十分です。 そのままにしておくとコクゾウムシに食べられてしまいますので、 とりあえず袋に入れて穀物タンクに入れました。 晴れたらまた天日干しです。

 


今後、温暖化が進むと、海水温度が上がり、 水蒸気がより発生するので雨の降る頻度も多くなるので、もう麦の栽培は無理かもしれません。来年以降、麦の栽培はどうするか悩んでいます。


麦以外の作物で雨の降りすぎで支障がでるのは、6月が収穫期のビワ、ブラム、梅などの果物です。果物は収穫近くになって雨が続くと果実が水分を吸いすぎて味が水っぽく、薄くなりますのでいいことありません。野菜でもトマトなどが同じようになります。


果樹は麦やトマトのように毎年種まきする作物ではないので、温暖化で雨が多くなっても栽培は続けますが、あまりに気候がひどくなり、まずい果実しかできなくなれば、大方切るか、栽培放棄ということもあり得るかもしれませんが、そのようにならないことを願うばかりです。


6月の作付けは、5月後半から始まった夏〜秋野菜や陸稲、雑穀の苗の定植、緑肥の種まきなどがあります。これらの作物はある程度雨があった方が発芽や根付きが良くなるので、モーレツ豪雨や長雨がなければ梅雨期はありがたい季節なのです。


まもなく7月ですが、梅雨が明ける直前はモーレツ豪雨が降ることが多く、毎年この頃に豪雨災害が多いようなので土砂崩れ、川の氾濫など気を付けなければなりません。


被害がほとんどないこと祈ります。

 

 


🍉🌿🍐☘🥕🌾🥔🍆🍈

✦✦今、収穫してます!✦✦
             収穫情報

🌰🍀🍅🍍🌶🌲💐🌽🍎🍏🍌

(2023.06,28現在)


🌟以下の農作物は農薬、化学肥料、家畜糞尿、 ビニールマルチを一切使わない、 自然露地栽培の大自然力農法により栽培されています。


🌟★印は自家種100%です。★50は自家種50%です。 表示ないものは全て在来種(子孫継承がほぼ100%できる種) 伝統種の野菜です。


🌟(少)の表示は、収穫量が少ない、 あるいは少なくなってきた場合です。

 


🌿《葉物野菜》
★ニラ
キャベツ(少)


🥒《果菜類
いんげん


🥔《根菜、イモ類》
夏大根
★じゃがいも(アンデスレッド)
★じゃがいも(出島)


🍀その他
ハーブ(スペアミント
ハブ茶


🌱《この先1ヶ月以内に新しくでてきそうな作物》
ヤングコーン、キュウリ、大葉、エゴマ、赤しそ、モロヘイヤ、 ササゲ、オクラ、ゴーヤ、カボチャ?

 

 


😯✦今月のピカ🌟イチ❗◆


(今月旬となった収穫作物で特に元気な作物を1つを紹介します)

 


🌞今月のピカイチは、インゲンです。


f:id:izumisato:20230628200955j:image
↑インゲン
山梨育成の在来種。
支柱をするのに大変なわりには鹿にも狙われたり、収量も大して多くなく、非効率な野菜の位置付けであまり積極的に栽培してこなかったのですが、山梨県で育成の種を購入できたこともあり、今年は少し多くチャレンジです。ナイロンネットや竹で支柱を作らず、鉄の支柱を使ってみたら成功でした。この方が少し重いですが、設置と片付けがやり易いかもしれません。


《利用法》

お浸し、ごま和え、炒め物、煮物、サラダ、付け合わせなどいろいろ使えます。

 


🌞新コーナー❗🌱
『肥料自給率100%へのチャレンジ!』
その13


〈前書き〉
当園では、2019年頃から外部からの持ち込み肥料、 肥料材料の使用がほぼゼロの栽培に順次切り替えております。


でも、 ただ使用をゼロにするだけというような単純なことではありません 。これでは畑の土が疲弊してしまうからです。


外部からの持ち込み肥料、材料の使用ゼロ栽培では、 栽培する畑が以前に人畜糞尿、化学肥料、 有機肥料を長年投入していた(肥料貯蓄のある)畑では、 昔からの投入量や栽培していた作物によっても変わりますが、 何も肥料をやらなくても数年から10年以上、 作物は問題なく育ちます。


しかし、 やがて何年か経って畑の肥料分の貯蓄を使いはたしてしまうと、 たちまち作物は貧弱に育ち、やがてほとんど育たなくなります。
これは30年以上の農業経験からはっきりと言えます。


なのでもともとあった畑の肥料分の貯蓄を使い果たすのではなく、 逆に貯蓄を増やすテクニックが必要となるのです。


農業を始めた頃は、いろいろな農業関係の本を読みあさりますが、 他の本と全く違う、でもなんとなくもっともらしいような著書に、 「肥料はなくても作物は育つ」。その証拠は、 森林の木々は何にも肥料やらなくてもあんなに立派に育っているで はないか。と書いてありました。


その通りかも!確かに誰も森林に肥料なんてやってない! 肥料は不要なんだ。肥料がいらないなんてすごい画期的! 重い肥料を施さなくてすむならとても楽だし、おまけに経費削減! こんないいことないかも?これだ!やってみよう! と素人は思ってしまいます。


実際やってみたら、肥料貯蓄の少ない畑に当たり、 生育不良の洗礼を何度も受けました。


その後材料にこだわった自家製発酵ボカシ肥を使うようになりまし たが、長年自然を尊重し、 自然と共に農業をやっているとその著書に大変大きな間違い、 勘違いがあることに気づきました。


それは、 そもそも森林の木々は無肥料でなんて育ってなんていない!
実はかなりの肥料が木々に施されているのです。


森林は野生動物の住家です。イノシン、シカ、タヌキ、ウサギ、 クマ、ネズミ、モグラ、ヘビ、トカゲ、鳥類、昆虫、 ミミズなどの小動物、微生物がいて毎日、糞尿や死骸、 脱け殻などの有機物肥料を土に施し、 落ち葉なども木々に肥料として提供されています。


とくに鳥類などは種類や数も多く、渡り鳥なども来て、 森林の夜はいろいろな鳥たちが木々に泊まり、 毎日多量の糞尿を森林に落としています。


だから明らかに森林の木々は無肥料でなんて育っていません。 なのでその著書はそもそも根本的に間違っている、 という結論になりました。


おまけに森林の木々は毎年引っこ抜いて外へ持ち出すことなんてし ません。杉、 檜など植林の森林でも50年ごととかに伐採し外へ持ち出す程度な ので、年に1〜3回収穫し外へ持ち出す農作物と比べると
格段に土の肥料分の減少率が少ないことがいえます。 だからどんどん森林の土は肥えていくのです。


エジプトのナイル川など川が氾濫すると下流に山からの栄養分が流 れてきて土が肥えて農作物がたくさんできるようになり、 それで文明が栄えたと確か小学校あたりの教科書にもでてましたね 。

 


あと、森林から始まる河川は、 雨が降ると雨水と共に森林から流れ出た有機物を海へ運び、 これが海のプランクトンを増やし、 それをねらう魚の漁場になるので
近年、 持続可能な漁業のために森林を守る活動をする漁師さんたちもでて きております。


ということからしても森林は無肥料どころか有機肥料の生産工場と なっていることは明らかとなりました。 だからたくさんの立派な木々が育っていたのです。


大自然に、森林に学べば、 当園が試みる持ち込みの肥料の使用をゼロへ、 というのは肥料を全く与えないということではないのです。


ではどうするか?というと、 肥料は大自然の力を活用して当園の畑で自ら生み出すしかありませ ん。すなわち森林のように畑を肥料の生産工場にするのです。 だから肥料自給率ほぼ100%なのです。


耕作する畑を肥料の生産工場にする大自然の力とは、お日様、雨、 風、土の力を基盤に、自家種の緑肥、当園の畑の雑草、昆虫、 ミミズなどの多数の小動物、畑の微生物の生み出す力であり、 畑の果樹の落ち葉、栽培穀物、作物のワラ、 グズなども最大限に活用させていただき、 彼らが生み出してくれた肥料分を元に土を肥やし、 より良い作物を栽培するという農法になります。


この農法のテクニックは、いかに彼らの力(大自然力) を最大限に引き出すか、ということになります。


この農法の基本は農園設立の当初から変わっていませんが、 外部からの持ち込み肥料分、材料の使用をほぼゼロにして、 100%自家生育、自家種の材料で、肥料自給率をほぼ100% にさせるというのは新しい初めての試みです。成功すれば、 SDGs推進にも役立つはずです。(ほぼ100%というのは、 もし土が酸性にどんどんなっていった場合(PH値5以下)には、 アルカリにするために外部からの石灰分の投入が必要となる可能性 もあるからで、他に野菜の苗を苗箱で一時期栽培する場合、 苗箱内に雑草を生えさせないようにして幼い苗を守り、 生育効率を上げるために、 苗箱に入れる土の表面の部分に市販の土を少量使うことがあるから です。)


肥料自給率100%は、食料自給率とも密接な関係です。 例えば日本のお米の自給率はほぼ100%ですが、 お米を作るにも肥料が必要です。 この肥料が外国産なら食料自給率100%ではありません。


トウモロコシなどの畜産の飼料の9割は外国産です。 なので畜糞堆肥ももとは外国産。油かす、 大豆かすなどの肥料もほとんど外国産。 すなわち有機肥料の大部分は外国産なのです。


化学肥料は日本で作られていても、 作るのに石油などの化石燃料が使われますので、 結局これもほとんど外国産です。


なので日本のお米の自給率は100%などと言えません。


ということから、 食料自給率と肥料自給率は表裏一体のものなのです。
おまけに外国産が由来の有機肥料や化学肥料は製造から製品化、 購入までにかなり環境に負担をかけております。


しかし肥料自給率100% なら環境への負担はかなり少なくてすみます。( SDGsに役立つというのはこの点です。)


たとえば、外部からの持ち込みの肥料(化学肥料、有機肥料など) は製造時はもちろん、梱包、 輸送で多量のCO2を排出して環境に負荷をかけ温暖化させていま すが、外部からの持ち込み肥料ゼロの肥料自給率100% ならこの部分のCO2の排出はゼロとなります。


肥料の自給生産の主体は、緑肥、雑草を栽培することですが、 この栽培により緑肥、 雑草が温暖化の原因のCO2を吸収してくれます。


この栽培法は、未知の領域への挑戦なので当然、 失敗もあり得るますから、正直どのような結果となるか、 わかりませんが、成功を願い、生育のデータ、状況、経過、 結果を分析、発信し、 本当に外部からの持ち込み肥料ゼロの肥料自給率100% が達成できるのか? をリアルタイムで検証するのがこのコーナーです。


この試みは5〜10年のプロジェクトとなりますが、 もしある時点でまったくどうしようもなく作物が育たなくなって肥 料自給率100%は無理となれば、そこでゲームオーバー、 終了と致します。
                〈以上、前書き〉

 


🌞🌲🔆🔵〈データ編〉☘️㊗️🌱😊

これから肥料自給率ほぼ100% によって栽培する作物の実践データを公開します。 年に1度の土壌分析と合わせて、 実際にどのように生育したのか検証します。

 


f:id:izumisato:20230628200607j:image

↑サンプルデータ1 トウモロコシ(自家種100%もちトウモロコシ* 3月まき4月定植)

ここ1ヶ月でだいぶ成長し、もはや穂もでています。 ヤングコーンもできつつあります。
昨年よりはだいぶ良い生育をしているものの、 完ぺきとは言えません。
茎が少し細い感じで、背丈もいまいち低いかもしれません。
こうなると大きな実はあまりできません。

次回、7月の後半ではすでに収穫期を過ぎているはずなので、 次号ではその結果を報告いたします。
(7月号で検証)

 


(以下は5月号に記載)
先月よりだいぶ元気になってきました。昨年よりいい感じです。 この調子なら今年は合格点?


周囲の雑草は刈り取り、株元に敷いて追肥とします。


順調にいけば来月(6月後半) には穂がでてヤングコーンがとれるはずです。
(次号に検証)

,
(以下は4月号に記載)
検証2年めスタート。昨年は生育不良で落第点、失敗してます。 今年は昨年以上の成果をあげられれば前進です。 このところ気温が低いので成長が止まっている感じです。 株間に緑肥のクローバーとエビス草をまきました。 これは完全に生育してすき込んで数ヶ月しないと効かないのでトウ モロコシへの直接的な肥料ではなく、 主にトウモロコシの次の作物のためということになります。


土が痩せている畑では作物を栽培しながら同時平行で土を肥やすこ ともしなければなりません。

 


f:id:izumisato:20230628200506j:image
↑サンプルデータ2 里芋(自家種100%*3月植えつけ)

里芋の葉がしっかりしてきました。 先日株間の緑肥クローバーと雑草をすき込んで土寄せしました。 これが追肥となります。あともう一度か二度、 周囲の雑草がいっぱいになったら刈り取り敷き草にしたら収穫を待 つだけとなります。


里芋も葉や茎の太さがしっかりするほど大きなお芋がたくさんでき ます。 これからがその成長期なのであとは地力次第ということになります 。
(次号で検証します)

 


(以下は5月号に記載)

里芋が頭をしました。とりあえず第一関門クリア。
里芋と里芋の間に緑肥クローバーをまきましたが雑草もかなり生え てきました。
やがてすき込んで追肥にし、その後別の緑肥をまく予定です。


作物を栽培しながら土を肥やすことがこの農法の基本となります。

 


(以下は4月号に記載)
こちらも検証2年めです。昨年は生育に問題なく、 収穫量もかなりあって合格点、成功でした。 今年は昨年並みかそれ以上の成果を得られれば大成功です。 写真は周囲の雑草を肥料と雑草よけとして里芋の上に置きました。


里芋の株間に緑肥クローバーをまきました。6月にすき込んで8〜 9月頃に効いてくれば里芋の後半生育期に良い影響を与えるかもし れません。

 

 


f:id:izumisato:20230628200439j:image
↑サンプルデータ3 ショウガ(自家種100%*4月植えつけ)

4〜5割ほどが発芽しております。(夏の最強クラスの雑草メヒシバと葉が似ているので分かりずらいですが)
発芽したところの雑草を取り、きれいにしたら周囲の雑草を天日干しで枯らしたものを敷いてまた生えてくる雑草を防ぐと共に、乾燥も防ぎ、追肥としても活用します。
来月になっても発芽しなければこれは種ショウガ自体に問題があった可能性が高いです。

(次号で検証します)

 


(以下は5月号に記載)
ショウガはなかなか芽を出しませんので、 その間にメヒシバなど雑草がたくさん出て来て、 このままでは畑を占拠されてしまうのでひどくなる前に土寄せして 雑草を除去しました。株間には緑肥エビス草をまきました。
(次号に検証)

 

(以下は4月号に記載)
こちらも検証2年めです。昨年は生育上々で、 合格点をつけました。
今年は昨年以上の成果をあげられれば一歩前進です。


里芋同様にこちらも株間に緑肥クローバーをまきました。 後半に効いてくれれば良い結果となるかもしれません。

 

 


f:id:izumisato:20230628200349j:image
↑サンプルデータ4 キュウリ(自家種100%*4月種まき、5月定植)

昨年は、地這い式栽培でしたが、今年は支柱式栽培にしました。 支柱式のメリットは場所を取らない、 実の取り逃しがほとんどないことです。デメリットは虫(ウリばえ) にやられやすい、台風に弱い、 収量が地這い式より少ないことになります。


支柱式のメリット、デメリットは地這い式と真逆になります。


昨年の結果は合格点に近い状況でしたが、 今年はどうなるのでしょうか。もちろん合格点を狙いたいです。
すでにウリばえがかなり集っていますが、 株がもっと成長すれば分散するので被害は少なくなります。
(次号で検証します)

 

 


f:id:izumisato:20230628200305j:image
↑サンプルデータ5  ナス(自家種100%*4月種まき、5月定植)

すぐ横の緑肥(クローバー)に圧倒されて苗が半数ほど消えてしまい、昨年に比べても小さく生育不良です。
クローバーは土を肥やし、雑草を防いでくれてますが、近すぎてナスの生育にブレーキをかけてしまったようです。もう少し距離をとった方が良かったです。
でもこれからはナスの成長期になるのでどうなるのか?復活を願います。
(次号で検証します)

 

 


🍀🌞🌲泉里農園ポリシー


21世紀になって年月がすぎましたが、 農業を取り巻く状況はますます厳しくなる一方です。 例えば農家の高齢化や後継者不足による農業者人口の減少、 温暖化と異常気象による農作物の被害や設備の損失、 農業資材の高騰など年々悪化しております。


国(政府) がこの状況をこのまま放置し続ければ日本の農業は必ず崩壊し、 食料の全ては外国産ということになってしまいます。 これは大変危険な状況です。 なぜなら日本へ輸出している外国で異常気象や戦争などで自国の自 給分で精一杯になり、輸出できなくなった場合、 日本は食料危機パニックとなるからです。


最悪のシナリオは一時的なパニックで終わらず、 長期に渡って日本への輸出ストップが続いたら、 パニックを超えて国が崩壊することです。


現在、日本の食料自給率は30〜40%と言われます。しかし、 自給率100%とされているお米は、 それを作るのに必要な肥料のほとんどは外国産です。


また、畜産の飼料のほとんども外国産なので、 そこから出た畜糞堆肥などの有機肥料も外国産ということになりま す。もちろん野菜作りに必要な肥料のほとんども外国産です。


すなわち、日本の本当の食料自給率はもっともっと低いのです。 これでもし何かあった場合、非常に危ない状況です。


これは国(政府) がこれまで食料自給率の向上に対して効果的な対策をやって来なか った結果です。しかし国(政府)ばかりの責任ではありません。


ここ10年前からの国政選挙において、 国民有権者の約半数は選挙にも行かず、 そして選挙に行く人の過半数は、効果的な対策をしない今の国( 政府)に投票し支持してきたのですから、 我々国民にも責任はあるはずです。


では一体どうすればこの日本の危ない状況を打開できるのでしょう か? それは我々国民一人一人がそれぞれの立場でできることをやるしか ないと考えます。


我々農業者としてできることは、自給率を上げ、 できるだけ自然環境を壊さない、 人体に安全な農法を確立することと考えます。


そして自然をどんどん破壊し外国産頼みで成り立っている今の日本 の農業を変えなければなりません。 これは一朝一夕でできることではありませんが、 当園はそういう希望、願いをもとに日々研鑽、 チャレンジ精神で進んでまいります。


                          

泉里農園だより 2023,06,28号(毎月最低1回発行)
(編集、発行)泉里農園


(農園所在地)静岡県富士宮市山梨県南巨摩郡南部町


(メールアドレス)
izumisatoyasaien@gmail.com