泉里農園ブログ23,07,28号配信致しました🌞!よろしくお願いいたします(^-^)


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☀泉里農園ブログ🌻23.07.28号🍓
🍏🌽🍅🍉🍈🌰🌿🌾🌳🥜(毎月、最低1回発行)  


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 ↑緑肥ひまわり
ひまわり🌻は植物の生育に必要なリン酸、窒素などを産み出し、 土を良くしてくれる貴重な植物です。これを緑肥作物といいます。
緑肥には秋まき、早春まき、初夏まきの3パターンがあり、 ひまわりは初夏まきのグループになります。 真夏に生育して土を肥やし、 次に作付けする作物の肥料になります。

 

このひまわりの後は、人参の作付けとなります。 人参栽培の肥料は、 このひまわりとひまわりの周りの雑草そしてひまわりの周りに潜ん でいる小動物や微生物たちだけです。
                                   (富士宮農場)

 

 

🍅🌾🌳☀農園便り🌱🍎🌽🌱


『7月の畑』39.5℃
先週、畑の温度計が39.5℃を記録しました。昨年までは、 38℃までしか経験してなかったので、史上初となりました。 39.5℃という気温は、尋常ではなく、 本当に耐えられないような危険な暑さです。 これに蒸し暑さも加わるので暑いを越えて 辛いというかんじです。


こうなると畑の炎天下の屋外作業はほとんどできません。 なにせ歩くだけでもしんどくなるのですから。


この後、夏は本番となりますが、もっと暑くなるのでしょうか? 40℃超えとなると、もはや命の危険ゾーンになります。
畑の作物にも危険な状況になります。


温暖化、異常気象は年々ひどくなっています。 今年の線状降水帯の発生回数はすでに昨年の3倍になっております 。雨の多い6〜 7月の1ヶ月分の雨が半日で降った地域もありました。 いままでこんなことありませんでした。


温暖化すると気温、海水温度が上がり、 それで海と陸から昇る水蒸気が増えて、雨雲がその分発生する。 その結果、雨が多くなるのは当然のことです。


こんな温暖化、異常気象が年々ひどくなっているのに、 このままいったらとても大変なことになるのは明らかなのに、 ただ暑い暑い、洪水に気をつけましょう! ばかり言っているだけで、なぜこれを阻止しよう! ストップさせよう! という社会的な機運が高まらないのでしょうか?


温暖化、異常気象の原因は人間。だから対策をすれば回避できる。 とずいぶん前から科学者、研究者が唱えてきました。しかし、 今だにあまり浸透していないことが原因かもしれません。


欧米、韓国など世界の国々の世論調査では、温暖化、 異常気象に危機意識をもっていると答えた人々の割合は平均4〜 5割ほど、日本は2.〜3割。とTV報道されておりました。


先日もTVで、 リポーターが豪雨被害の被災者の方へのインタビューで、「 こればっかりは自然のことなのでしょうがないです」 なんて答えておりましたが、政府、マスコミが科学者、 研究者の警告を本気で信じようとしないことから啓蒙活動をまった くせず、だから一般市民に浸透しないのでしょうか。


これはまず政府、企業、 政府に忖度するようなマスコミが温暖化対策より経済成長が一番大事とする考え方がかなり根強いからなのか? 正常性バイアスというものなのか? はたまた面倒なことは避けたいからのか? はっきりはわかりません。だから科学者、 研究者のいうことを信じようとしない、 信じたくないのかもしれません。


その結果、強い対策をしないので温暖化、 異常気象はどんどんひどくなることになります。


とにかく政治家、企業経営者の皆様、 マスコミが本当に本気になって脱炭素など対策強化に取り組んでく れなければ、温暖化ストップは大きく進まないのです。
いつになったら本気になってくれるのでしょうか?


もちろん我々一般市民もそれぞれの立場でやれること、 できることはやるべきでしょう。 たとえば国政選挙では温暖化対策を真剣に取り組む姿勢の政治家、 政党に投票するとか、 温暖化対策に取り組む企業の製品を優先的に購入するとか、 プラスチック、ビール製品をできるだけ使わないとか、 車を買うならガソリン車でなく、電気自動車にするとか、 家を建てるならソーラー発電住宅にするとか、いろいろあります。


人類によって生み出された灼熱、蒸し風呂の酷暑、洪水、 モーレツ暴風雨、山火事など、 なにもいいことはないマイナスばかりの地獄のような状況を、 我々人類自らが対策を強化し、 変えて良くすることができるのでしょうか?


あるいは、これまでどおりのゆるい対策のままで良しとして、 もっともっとひどい状況となるのでしょうか?
今、その分かれ道、重大な局面ともいわれております。


愚か者的、自業自得の人類絶滅とならぬこと強く願っております。

 


さて、7月の畑は、種まきは、大豆、小豆、キュウリ(最終)、 ひまわり、エビス草などの緑肥のみとなり、これが完了すれば、 8月の旧盆まで種まきはお休みとなります。


しばらく作付け作業ちょっと一段落となりますが、 その代わり夏野菜の収穫作業が増えてきましたし、 9月から始まる秋の種まきシーズンに向けての準備、 雑草を刈り夏野菜の肥料にしたりと農繁期は続きます。


あとは異常気象の状況次第となります。モーレツ豪雨、 モーレツ酷暑、モーレツ台風、 干ばつによって農作物に被害がないことを祈っております。

 


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✦✦今、収穫してます!✦✦
             収穫情報

🌰🍀🍅🍍🌶🌲💐🌽🍎🍏🍌

(2023.07,28現在)


🌟以下の農作物は農薬、化学肥料、家畜糞尿、 ビニールマルチを一切使わない、 自然露地栽培の大自然力農法により栽培されています。


🌟★印は自家種100%です。★50は自家種50%です。 表示ないものは全て在来種(子孫継承がほぼ100%できる種) 伝統種の野菜です。


🌟(少)の表示は、収穫量が少ない、 あるいは少なくなってきた場合です。

 


🌿《葉物野菜》
★ニラ
★大葉
エゴマ
★モロヘイヤ


🥒《果菜類
★ゴーヤ
★キュウリ
★オクラ

 


🥔《根菜、イモ類》
★じゃがいも(アンデスレッド)
★じゃがいも(出島)


🍀その他
ブルーベリー
ハブ茶


🌱《この先1ヶ月以内に新しくでてきそうな作物》
赤しそ、ササゲ、ナス、神楽南蛮、ミニトマト、スイカ、メロン、 カボチャ?(生育不良)

 

 


😯✦今月のピカ🌟イチ❗◆


(今月旬となった収穫作物で特に元気な作物を1つを紹介します)

 

🌞今月のピカイチは、ゴーヤです。
自家採種歴は30年以上と、当圓の自家採種歴最長の野菜です。 なのでとにかく強いです。 もちろん外部からの持ち込み肥料はゼロ、肥料は緑肥、雑草、 小動物、定住微生物によって生み出されたものだけです。
苦味はほどほど、ジューシーでしゃきしゃきで美味です。


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↑ゴーヤ栽培部


《利用法》

炒めもの、天ぷら、卵とじ、スープ、生サラダ、カレー、 ジュースなどいろいろ使えます。

 


🌞新コーナー❗🌱
『肥料自給率100%へのチャレンジ!』
その14


〈前書き〉
当園では、2019年頃から外部からの持ち込み肥料、 肥料材料の使用がほぼゼロの栽培に順次切り替えております。


でも、 ただ使用をゼロにするだけというような単純なことではありません 。これでは畑の土が疲弊してしまうからです。


外部からの持ち込み肥料、材料の使用ゼロ栽培では、 栽培する畑が以前に人畜糞尿、化学肥料、 有機肥料を長年投入していた(肥料貯蓄のある)畑では、 昔からの投入量や栽培していた作物によっても変わりますが、 何も肥料をやらなくても数年から10年以上、 作物は問題なく育ちます。


しかし、 やがて何年か経って畑の肥料分の貯蓄を使いはたしてしまうと、 たちまち作物は貧弱に育ち、やがてほとんど育たなくなります。
これは30年以上の農業経験からはっきりと言えます。


なのでもともとあった畑の肥料分の貯蓄を使い果たすのではなく、 逆に貯蓄を増やすテクニックが必要となるのです。


農業を始めた頃は、いろいろな農業関係の本を読みあさりますが、 他の本と全く違う、でもなんとなくもっともらしいような著書に、 「肥料はなくても作物は育つ」。その証拠は、 森林の木々は何にも肥料やらなくてもあんなに立派に育っているで はないか。と書いてありました。


その通りかも!確かに誰も森林に肥料なんてやってない! 肥料は不要なんだ。肥料がいらないなんてすごい画期的! 重い肥料を施さなくてすむならとても楽だし、おまけに経費削減! こんないいことないかも?これだ!やってみよう! と素人は思ってしまいます。


実際やってみたら、肥料貯蓄の少ない畑に当たり、 生育不良の洗礼を何度も受けました。


その後材料にこだわった自家製発酵ボカシ肥を使うようになりまし たが、長年自然を尊重し、 自然と共に農業をやっているとその著書に大変大きな間違い、 勘違いがあることに気づきました。


それは、 そもそも森林の木々は無肥料でなんて育ってなんていない!
実はかなりの肥料が木々に施されているのです。


森林は野生動物の住家です。イノシン、シカ、タヌキ、ウサギ、 クマ、ネズミ、モグラ、ヘビ、トカゲ、鳥類、昆虫、 ミミズなどの小動物、微生物がいて毎日、糞尿や死骸、 脱け殻などの有機物肥料を土に施し、 落ち葉なども木々に肥料として提供されています。


とくに鳥類などは種類や数も多く、渡り鳥なども来て、 森林の夜はいろいろな鳥たちが木々に泊まり、 毎日多量の糞尿を森林に落としています。


だから明らかに森林の木々は無肥料でなんて育っていません。 なのでその著書はそもそも根本的に間違っている、 という結論になりました。


おまけに森林の木々は毎年引っこ抜いて外へ持ち出すことなんてし ません。杉、 檜など植林の森林でも50年ごととかに伐採し外へ持ち出す程度な ので、年に1〜3回収穫し外へ持ち出す農作物と比べると
格段に土の肥料分の減少率が少ないことがいえます。 だからどんどん森林の土は肥えていくのです。


エジプトのナイル川など川が氾濫すると下流に山からの栄養分が流 れてきて土が肥えて農作物がたくさんできるようになり、 それで文明が栄えたと確か小学校あたりの教科書にもでてましたね 。

 


あと、森林から始まる河川は、 雨が降ると雨水と共に森林から流れ出た有機物を海へ運び、 これが海のプランクトンを増やし、 それをねらう魚の漁場になるので
近年、 持続可能な漁業のために森林を守る活動をする漁師さんたちもでて きております。


ということからしても森林は無肥料どころか有機肥料の生産工場と なっていることは明らかとなりました。 だからたくさんの立派な木々が育っていたのです。


大自然に、森林に学べば、 当園が試みる持ち込みの肥料の使用をゼロへ、 というのは肥料を全く与えないということではないのです。


ではどうするか?というと、 肥料は大自然の力を活用して当園の畑で自ら生み出すしかありませ ん。すなわち森林のように畑を肥料の生産工場にするのです。 だから肥料自給率ほぼ100%なのです。


耕作する畑を肥料の生産工場にする大自然の力とは、お日様、雨、 風、土の力を基盤に、自家種の緑肥、当園の畑の雑草、昆虫、 ミミズなどの多数の小動物、畑の微生物の生み出す力であり、 畑の果樹の落ち葉、栽培穀物、作物のワラ、 グズなども最大限に活用させていただき、 彼らが生み出してくれた肥料分を元に土を肥やし、 より良い作物を栽培するという農法になります。


この農法のテクニックは、いかに彼らの力(大自然力) を最大限に引き出すか、ということになります。


この農法の基本は農園設立の当初から変わっていませんが、 外部からの持ち込み肥料分、材料の使用をほぼゼロにして、 100%自家生育、自家種の材料で、肥料自給率をほぼ100% にさせるというのは新しい初めての試みです。成功すれば、 SDGs推進にも役立つはずです。(ほぼ100%というのは、 もし土が酸性にどんどんなっていった場合(PH値5以下)には、 アルカリにするために外部からの石灰分の投入が必要となる可能性 もあるからで、他に野菜の苗を苗箱で一時期栽培する場合、 苗箱内に雑草を生えさせないようにして幼い苗を守り、 生育効率を上げるために、 苗箱に入れる土の表面の部分に市販の土を少量使うことがあるから です。)


肥料自給率100%は、食料自給率とも密接な関係です。 例えば日本のお米の自給率はほぼ100%ですが、 お米を作るにも肥料が必要です。 この肥料が外国産なら食料自給率100%ではありません。


トウモロコシなどの畜産の飼料の9割は外国産です。 なので畜糞堆肥ももとは外国産。油かす、 大豆かすなどの肥料もほとんど外国産。 すなわち有機肥料の大部分は外国産なのです。


化学肥料は日本で作られていても、 作るのに石油などの化石燃料が使われますので、 結局これもほとんど外国産です。


なので日本のお米の自給率は100%などと言えません。


ということから、 食料自給率と肥料自給率は表裏一体のものなのです。
おまけに外国産が由来の有機肥料や化学肥料は製造から製品化、 購入までにかなり環境に負担をかけております。


しかし肥料自給率100% なら環境への負担はかなり少なくてすみます。( SDGsに役立つというのはこの点です。)


たとえば、外部からの持ち込みの肥料(化学肥料、有機肥料など) は製造時はもちろん、梱包、 輸送で多量のCO2を排出して環境に負荷をかけ温暖化させていま すが、外部からの持ち込み肥料ゼロの肥料自給率100% ならこの部分のCO2の排出はゼロとなります。


肥料の自給生産の主体は、緑肥、雑草を栽培することですが、 この栽培により緑肥、 雑草が温暖化の原因のCO2を吸収してくれます。


この栽培法は、未知の領域への挑戦なので当然、 失敗もあり得るますから、正直どのような結果となるか、 わかりませんが、成功を願い、生育のデータ、状況、経過、 結果を分析、発信し、 本当に外部からの持ち込み肥料ゼロの肥料自給率100% が達成できるのか? をリアルタイムで検証するのがこのコーナーです。


この試みは5〜10年のプロジェクトとなりますが、 もしある時点でまったくどうしようもなく作物が育たなくなって肥 料自給率100%は無理となれば、そこでゲームオーバー、 終了と致します。
                〈以上、前書き〉

 


🌞🌲🔆🔵〈データ編〉☘️㊗️🌱😊

これから肥料自給率ほぼ100% によって栽培する作物の実践データを公開します。 年に1度の土壌分析と合わせて、 実際にどのように生育したのか検証します。

 

 


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↑サンプルデータ1 トウモロコシ(自家種100%もちトウモロコシ* 3月まき4月定植)

カラスがせっかく育った実を全部食べてしまうので、 トウモロコシの周りにネットを設置しました。
実はある程度収穫でき、少し出荷もできました。 昨年より良い結果となっていることは間違いないですが、でも、 まだ合格点をつけられません。


というのは、小さい実しかできなかった株が50% はあったからです。


充実した実が70%以上できなければ合格点はつけられません。 今年は充実した実は10%ほど。


玉ねぎ、トウモロコシ、 ホウレン草は肥料食い野菜のトップ3なので、 外部からの持ち込み肥料ゼロ栽培では難関作物となっております。


来年は今年よりいい成績がでるように、 もっと地力を上げる工夫が必要です。


以上、トウモロコシの2023年の検証終了です。

 


(以下は6月号に記載)
ここ1ヶ月でだいぶ成長し、もはや穂もでています。 ヤングコーンもできつつあります。
昨年よりはだいぶ良い生育をしているものの、 完ぺきとは言えません。
茎が少し細い感じで、背丈もいまいち低いかもしれません。
こうなると大きな実はできません。


次回、7月の後半ではすでに収穫期を過ぎているはずなので、 次号ではその結果を報告いたします。
(7月号で検証)

 


(以下は5月号に記載)
先月よりだいぶ元気になってきました。昨年よりいい感じです。 この調子なら今年は合格点?


周囲の雑草は刈り取り、株元に敷いて追肥とします。


順調にいけば来月(6月後半) には穂がでてヤングコーンがとれるはずです。
(次号に検証)

 


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(以下は4月号に記載)
検証2年めスタート。昨年は生育不良で落第点、失敗してます。 今年は昨年以上の成果をあげられれば前進です。 このところ気温が低いので成長が止まっている感じです。 株間に緑肥のクローバーとエビス草をまきました。 これは完全に生育してすき込んで数ヶ月しないと効かないのでトウ モロコシへの直接的な肥料ではなく、 主にトウモロコシの次の作物のためということになります。


土が痩せている畑では作物を栽培しながら同時平行で土を肥やすこ ともしなければなりません。

 

 

 


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↑サンプルデータ2 里芋(自家種100%*3月植えつけ)

葉や茎の充実具合で、芋のでき、不できが予測できますが、 7月の時点でこれだけ充実していれば、 収穫は合格点だった昨年レベル以上は期待できます。


ただ、里芋は干ばつに弱いので、あとは天気次第です。 ここ最近まとまった雨がないので、少し気がかりです。
(次号で検証します)

 


(以下は6月号に記載)
里芋の葉がしっかりしてきました。 先日株間の緑肥クローバーと雑草をすき込んで土寄せしました。 これが追肥となります。あともう一度か二度、 周囲の雑草がいっぱいになったら刈り取り敷き草にしたら収穫を待 つだけとなります。


里芋も葉や茎の太さがしっかりするほど大きなお芋がたくさんでき ます。 これからがその成長期なのであとは地力次第ということになります 。
(次号で検証します)

 


(以下は5月号に記載)

里芋が頭をしました。とりあえず第一関門クリア。
里芋と里芋の間に緑肥クローバーをまきましたが雑草もかなり生え てきました。
やがてすき込んで追肥にし、その後別の緑肥をまく予定です。


作物を栽培しながら土を肥やすことがこの農法の基本となります。

 


(以下は4月号に記載)
こちらも検証2年めです。昨年は生育に問題なく、 収穫量もかなりあって合格点、成功でした。 今年は昨年並みかそれ以上の成果を得られれば大成功です。 写真は周囲の雑草を肥料と雑草よけとして里芋の上に置きました。


里芋の株間に緑肥クローバーをまきました。6月にすき込んで8〜 9月頃に効いてくれば里芋の後半生育期に良い影響を与えるかもし れません。

 

 


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↑サンプルデータ3 ショウガ(自家種100%*4月植えつけ)

ショウガは南部農場と富士宮農場で栽培しております。 今回は富士宮農場のようすです。富士宮農場は、 金時ショウガと近江ショウガの2種類、 南部農場は近江ショウガのみです。


両農場共に近江ショウガの発芽率が60〜70% ほどであまり良くありません。これは、 もともとの種ショウガの品質が良くなかったか、 植え付け後に傷んでしまったかですが、 この近江ショウガは毎年こんな状況となっています。 発芽率100%にするには、どうしたら良いのか? 模索しております。


ショウガとショウガの間に緑肥エビス草を栽培していますが、 ショウガをおおってしまう前に刈り取り、追肥にします。
(次号で検証します)

 

(以下は6月号に記載)
4〜5割ほどが発芽しております。( 夏の最強クラスの雑草メヒシバと葉が似ているので分かりずらいで すが)
発芽したところの雑草を取り、 きれいにしたら周囲の雑草を天日干しで枯らしたものを敷いてまた 生えてくる雑草を防ぐと共に、乾燥も防ぎ、 追肥としても活用します。
来月になっても発芽しなければこれは種ショウガ自体に問題があっ た可能性が高いです。
(次号で検証します)

 


(以下は5月号に記載)
ショウガはなかなか芽を出しませんので、 その間にメヒシバなど雑草がたくさん出て来て、 このままでは畑を占拠されてしまうのでひどくなる前に土寄せして 雑草を除去しました。株間には緑肥エビス草をまきました。
(次号で検証します)

 

(以下は4月号に記載)
こちらも検証2年めです。昨年は生育上々で、 合格点をつけました。
今年は昨年以上の成果をあげられれば一歩前進です。


里芋同様にこちらも株間に緑肥クローバーをまきました。 後半に効いてくれれば良い結果となるかもしれません。

 

 


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↑サンプルデータ4 キュウリ(自家種100%*4月種まき、5月定植)
実がなり始めました。 キュウリは時期を1ヶ月ほどずらしながら4回に分けて種まきをし ております。今収穫が始まっているのは第一回のもの(4月まき) です。これから本番になりますが、 問題はどれだけ実が収穫できるか?です。


これが合格か不合格かの判断基準となります。
(次号で検証します)

 

(以下は6月号に記載)
昨年は、地這い式栽培でしたが、今年は支柱式栽培にしました。 支柱式のメリットは場所を取らない、 実の取り逃しがないことです。デメリットは虫(ウリばえ) にやられやすい、台風に弱い、 収量が地這い式より少ないことになります。


支柱式のメリット、デメリットは地這い式と真逆になります。


昨年の結果は合格点に近い状況でしたが、 今年はどうなるのでしょうか。もちろん合格点を狙いたいです。
すでにウリばえがかなり集っていますが、 株がもっと成長すれば分散するので被害は少なくなります。
(次号で検証します)

 

 


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↑サンプルデータ5  ナス(自家種100%*4月種まき、5月定植)

すぐ横のクローバーは今も元気で健在してますが、 ナスもなんとか生育してくれてます。でも、 やはり昨年より生育が遅れています。 今年は苗の植え付け後の初期段階でこのクローバーに半分ほど飲ま れて消えてしまいました。


でも、クローバーのおかげで土は肥え、 夏の最強クラスの雑草メヒシバはまったくといっていいほど生えず 、プラス面もありました。


残った半分のナスがどれだけ実をならしてくれるのか? これから1ヶ月が勝負となります。
(次号で検証します)


(以下は6月号に記載)
すぐ横の緑肥(クローバー) に圧倒されて苗が半数ほど消えてしまい、 昨年に比べても小さく生育不良です。
クローバーは土を肥やし、雑草を防いでくれてますが、 近すぎてナスの生育にブレーキをかけてしまったようです。 もう少し距離をとった方が良かったです。
でもこれからはナスの成長期になるのでどうなるのか? 復活を願います。
(次号で検証します)

 

 


🍀🌞🌲泉里農園ポリシー


21世紀になって年月がすぎましたが、 農業を取り巻く状況はますます厳しくなる一方です。 例えば農家の高齢化や後継者不足による農業者人口の減少、 温暖化と異常気象による農作物の被害や設備の損失、 農業資材の高騰など年々悪化しております。


国(政府) がこの状況をこのまま放置し続ければ日本の農業は必ず崩壊し、 食料の全ては外国産ということになってしまいます。 これは大変危険な状況です。 なぜなら日本へ輸出している外国で異常気象や戦争などで自国の自 給分で精一杯になり、輸出できなくなった場合、 日本は食料危機パニックとなるからです。


最悪のシナリオは一時的なパニックで終わらず、 長期に渡って日本への輸出ストップが続いたら、 パニックを超えて国が崩壊することです。


現在、日本の食料自給率は30〜40%と言われます。しかし、 自給率100%とされているお米は、 それを作るのに必要な肥料のほとんどは外国産です。


また、畜産の飼料のほとんども外国産なので、 そこから出た畜糞堆肥などの有機肥料も外国産ということになりま す。もちろん野菜作りに必要な肥料のほとんども外国産です。


すなわち、日本の本当の食料自給率はもっともっと低いのです。 これでもし何かあった場合、非常に危ない状況です。


これは国(政府) がこれまで食料自給率の向上に対して効果的な対策をやって来なか った結果です。しかし国(政府)ばかりの責任ではありません。


ここ10年前からの国政選挙において、 国民有権者の約半数は選挙にも行かず、 そして選挙に行く人の過半数は、効果的な対策をしない今の国( 政府)に投票し支持してきたのですから、 我々国民にも責任はあるはずです。


では一体どうすればこの日本の危ない状況を打開できるのでしょう か? それは我々国民一人一人がそれぞれの立場でできることをやるしか ないと考えます。


我々農業者としてできることは、自給率を上げ、 できるだけ自然環境を壊さない、 人体に安全な農法を確立することと考えます。


そして自然をどんどん破壊し外国産頼みで成り立っている今の日本 の農業を変えなければなりません。 これは一朝一夕でできることではありませんが、 当園はそういう希望、願いをもとに日々研鑽、 チャレンジ精神で進んでまいります。


                          

泉里農園だより 2023,07,28号(毎月最低1回発行)
(編集、発行)泉里農園


(農園所在地)静岡県富士宮市山梨県南巨摩郡南部町


(メールアドレス)
izumisatoyasaien@gmail.com