泉里農園ブログ23.10.28号配信致しました!🙂よろしくお願いいたします(。


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☀泉里農園ブログ🌻23.10.28号🍓
🍏🌽🍅🍉🍈🌰🌿🌾🌳🥜(毎月、最低1回発行)  


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↑八升豆
今年初トライの作物ですが、そのパワーにビックリ!です。 おなじみの蔓性の作物としては、インゲン、ささげ、 エンドウ豆などありますか、 それらと比較にならないほどの生育力。 おなじみの豆類はツルが伸びても2~3mですが、この豆は5~ 6mは伸び、 3m離れたところにある柿の木を覆ってしまいました。


そして青いバナナみたいな実ができてます。 この作物を導入したのは緑肥として使えるかどうかを確かめるため です。


緑肥として使うためには自家採種ができるかどうかが判断基準です 。自家採種できないとかなると、外部からの持ち込みの肥料( 緑肥)となるので、当園が実施、 検証している外部からの持ち込み肥料ゼロ栽培の主旨から外れるこ とになり、不採用となります。


はたして実は取れるのか? 取れたら来年から当園の緑肥として試験採用し、 実証栽培を行います。この結果が良好なら、 正式に当園の緑肥として採用します。
                                          (南部農場)

 

 

🍅🌾🌳☀農園便り🌱🍎🌽🌱


『10月の畑』
9月いっぱいまで真夏のような暑さが続いていましたが、 10月になるとたちまち一変して涼しくなり、 気温の乱高下に戸惑いつつも、 でもようやく灼熱地獄からの解放となりました。


しかし、 来年の夏は今年よりももっと暑くなるともいわれてますので、 とりあえず来年5月頃までの安堵なのでしょうが、 でもモーレツ猛暑、モーレツ湿度、 モーレツ豪雨のない日々のないこと自体がありがたく、 助かる思いです。


とは言ってもこれから秋~春にかけてもモーレツ寒波、異常暖冬、 干ばつなどの異常気象がいつ襲ってくるかもしれませんから、 油断はできません。
異常気象はもはや夏だけではないのです。


今後、今の日本政府や、温暖化の原因物質を撒き散らしたり、 撒き散らす機械を製造する企業も、 マスコミ関係企業も本気で温暖化、異常気象を絶対に阻止しよう!


という動きがでてくれたら希望が生まれますか、 今のところそのような大きな動きは少なくとも日本ではまったくな いようなので、当面は来年以降も、より一層の温暖化、 モーレツ異常気象の増大を覚悟しなければならないことになります 。


しかしそれにも限界があります。 今年の夏は限界ぎりぎりだったかもしれません。 今年よりももっともっと暑い夏、ひどい温暖化、 モーレツ異常気象となると、 はっきりいってこれに耐えられる自信はありません。


さて、10月の畑は、9月いっぱいが真夏だった影響で、雑草、 害虫の勢いが活発化し、これらにやられだ9月種まきの野菜は、 10月上旬にかけて、 種のまき直しをしなければならなくなりました。 害虫の多い場所は3回もまき直しをしました。


でも最近、10月下旬になつてくると温度低下が激しく、 おまけに雨がまったく降らなくなり、 それで生育が進まなくなっております。 このままだと生育不良のまま冬となり、 凍結で枯れてしまう可能性がでてきました。


近年の温暖化進行の状況から、 これまでの9月の種まきは気温が高すぎて困難となってきたので、 来年からは、これまでの9月の種まきを2~3週間遅らせて、 9月お彼岸から10月上旬までの短期決戦にしなければならないよ うです。


でも、これ以上遅らせることには限度があります。今後、 もし10月も真夏のような気温となったとしても、 気温とは関係なく日照時間がどんどん短くなるので生育が進まなく なり、収穫に到達しなくなる可能性があります。


9月の種まきを遅らせて、10月上旬までずれ込ませると、 これまでの10月の作業はそのままなので10月が以前より忙しく なります。


10月は、実りの秋と言われる通り、収穫物が多くなり、 その収穫作業が1年で1番多い時期で、栗、柿、米(陸稲)、 大豆(今年は鹿にやられて種用のみ)小豆、ハブ茶、 野菜や緑肥の種の収穫、里芋、さつまいも、 ショウガなどかなりの多さです。


それと並行して行われる10月の種まき作付けは、 ニンニクの定植、そら豆、早春大根、ほうれん草、小松菜、水菜、 ラディッシュなどの野菜と越冬緑肥の種まきがあります。
これ以上の仕事の増加はかなり負担です。


最近涼しくなって本当に良かったですが、でも仕事は多く、 忙しく、これは気合いでなんとかやり過ごすしかない10月です。

 


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✦✦今、収穫してます!✦✦
             収穫情報

🌰🍀🍅🍍🌶🌲💐🌽🍎🍏🍌

(2023.010,28現在)


🌟以下の農作物は農薬、化学肥料、家畜糞尿、 ビニールマルチを一切使わない、 自然露地栽培の大自然力農法により栽培されています。


🌟★印は自家種100%です。★50は自家種50%です。 表示ないものは全て在来種(子孫継承がほぼ100%できる種) 伝統種の野菜です。


🌟(少)の表示は、収穫量が少ない、 あるいは少なくなってきた場合です。

 


🌿《葉物野菜》
★小松菜
★わさび菜
★ニラ(少)


🥔《根菜、イモ類》
コカブ(少)
★新ショウガ(少)
★里芋
★エビ芋
★タケノコ芋
★さつまいも(なると金時


🍀その他
次郎柿
富有柿
ハブ茶

 


🌱《この先1ヶ月以内に新しくでてきそうな作物》
ラディッシュ、サンチュ、サニーレタス、真菜、赤カブ、 青首大根、大蔵大根、さつまいも(紫)

 

 


😯✦今月のピカ🌟イチ❗◆


(今月旬となった収穫作物で特に元気な作物を1つを紹介します)

 


🌞今月のピカイチは、小松菜です。
小松菜は、夏のモロヘイヤ、 冬のほうれん草と並ぶ葉物野菜の横綱です。
ビタミン、ミネラル含有量は葉物野菜トップクラスと言われます。 なのでほぼスーパーフードかもしれません。
当園の小松菜は自家採種歴が20年以上なので、オンリーワン、 オリジナル小松菜です。
生育力はかなり高く、パワフルです。


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↑小松菜畑
小松菜の旬は、秋~冬で、 厳寒期の気温が氷点下になると葉は枯れてしまいますが、 本体は枯れず、春になると復活して菜の花をたくさんさかせます。


《利用法》

おひたし、ごまあえ。炒めもの、ラーメン、うどん、パスタ、汁、 スープの具、付け合わせなどに使えます。

 


🌞新コーナー❗🌱
『肥料自給率100%へのチャレンジ!』
その18


〈前書き〉
当園では、2019年頃から外部からの持ち込み肥料、 肥料材料の使用がほぼゼロの栽培に順次切り替えております。


でも、 ただ使用をゼロにするだけというような単純なことではありません 。これでは畑の土が疲弊してしまうからです。


外部からの持ち込み肥料、材料の使用ゼロ栽培では、 栽培する畑が以前に人畜糞尿、化学肥料、 有機肥料を長年投入していた(肥料貯蓄のある)畑では、 昔からの投入量や栽培していた作物によっても変わりますが、 何も肥料をやらなくても数年から10年以上、 作物は問題なく育ちます。


しかし、 やがて何年か経って畑の肥料分の貯蓄を使いはたしてしまうと、 たちまち作物は貧弱に育ち、やがてほとんど育たなくなります。
これは30年以上の農業経験からはっきりと言えます。


なのでもともとあった畑の肥料分の貯蓄を使い果たすのではなく、 逆に貯蓄を増やすテクニックが必要となるのです。


農業を始めた頃は、いろいろな農業関係の本を読みあさりますが、 他の本と全く違う、でもなんとなくもっともらしいような著書に、 「肥料はなくても作物は育つ」。その証拠は、 森林の木々は何にも肥料やらなくてもあんなに立派に育っているで はないか。と書いてありました。


その通りかも!確かに誰も森林に肥料なんてやってない! 肥料は不要なんだ。肥料がいらないなんてすごい画期的! 重い肥料を施さなくてすむならとても楽だし、おまけに経費削減! こんないいことないかも?これだ!やってみよう! と素人は思ってしまいます。


実際やってみたら、肥料貯蓄の少ない畑に当たり、 生育不良の洗礼を何度も受けました。


その後材料にこだわった自家製発酵ボカシ肥を使うようになりまし たが、長年自然を尊重し、 自然と共に農業をやっているとその著書に大変大きな間違い、 勘違いがあることに気づきました。


それは、 そもそも森林の木々は無肥料でなんて育ってなんていない!
実はかなりの肥料が木々に施されているのです。


森林は野生動物の住家です。イノシン、シカ、タヌキ、ウサギ、 クマ、ネズミ、モグラ、ヘビ、トカゲ、鳥類、昆虫、 ミミズなどの小動物、微生物がいて毎日、糞尿や死骸、 脱け殻などの有機物肥料を土に施し、 落ち葉なども木々に肥料として提供されています。


とくに鳥類などは種類や数も多く、渡り鳥なども来て、 森林の夜はいろいろな鳥たちが木々に泊まり、 毎日多量の糞尿を森林に落としています。


だから明らかに森林の木々は無肥料でなんて育っていません。 なのでその著書はそもそも根本的に間違っている、 という結論になりました。


おまけに森林の木々は毎年引っこ抜いて外へ持ち出すことなんてし ません。杉、 檜など植林の森林でも50年ごととかに伐採し外へ持ち出す程度な ので、年に1〜3回収穫し外へ持ち出す農作物と比べると
格段に土の肥料分の減少率が少ないことがいえます。 だからどんどん森林の土は肥えていくのです。


エジプトのナイル川など川が氾濫すると下流に山からの栄養分が流 れてきて土が肥えて農作物がたくさんできるようになり、 それで文明が栄えたと確か小学校あたりの教科書にもでてましたね 。

 


あと、森林から始まる河川は、 雨が降ると雨水と共に森林から流れ出た有機物を海へ運び、 これが海のプランクトンを増やし、 それをねらう魚の漁場になるので
近年、 持続可能な漁業のために森林を守る活動をする漁師さんたちもでて きております。


ということからしても森林は無肥料どころか有機肥料の生産工場と なっていることは明らかとなりました。 だからたくさんの立派な木々が育っていたのです。


大自然に、森林に学べば、 当園が試みる持ち込みの肥料の使用をゼロへ、 というのは肥料を全く与えないということではないのです。


ではどうするか?というと、 肥料は大自然の力を活用して当園の畑で自ら生み出すしかありませ ん。すなわち森林のように畑を肥料の生産工場にするのです。 だから肥料自給率ほぼ100%なのです。


耕作する畑を肥料の生産工場にする大自然の力とは、お日様、雨、 風、土の力を基盤に、自家種の緑肥、当園の畑の雑草、昆虫、 ミミズなどの多数の小動物、畑の微生物の生み出す力であり、 畑の果樹の落ち葉、栽培穀物、作物のワラ、 グズなども最大限に活用させていただき、 彼らが生み出してくれた肥料分を元に土を肥やし、 より良い作物を栽培するという農法になります。


この農法のテクニックは、いかに彼らの力(大自然力) を最大限に引き出すか、ということになります。


この農法の基本は農園設立の当初から変わっていませんが、 外部からの持ち込み肥料分、材料の使用をほぼゼロにして、 100%自家生育、自家種の材料で、肥料自給率をほぼ100% にさせるというのは新しい初めての試みです。成功すれば、 SDGs推進にも役立つはずです。(ほぼ100%というのは、 もし土が酸性にどんどんなっていった場合(PH値5以下)には、 アルカリにするために外部からの石灰分の投入が必要となる可能性 もあるからで、他に野菜の苗を苗箱で一時期栽培する場合、 苗箱内に雑草を生えさせないようにして幼い苗を守り、 生育効率を上げるために、 苗箱に入れる土の表面の部分に市販の土を少量使うことがあるから です。)


肥料自給率100%は、食料自給率とも密接な関係です。 例えば日本のお米の自給率はほぼ100%ですが、 お米を作るにも肥料が必要です。 この肥料が外国産なら食料自給率100%ではありません。


トウモロコシなどの畜産の飼料の9割は外国産です。 なので畜糞堆肥ももとは外国産。油かす、 大豆かすなどの肥料もほとんど外国産。 すなわち有機肥料の大部分は外国産なのです。


化学肥料は日本で作られていても、 作るのに石油などの化石燃料が使われますので、 結局これもほとんど外国産です。


なので日本のお米の自給率は100%などと言えません。


ということから、 食料自給率と肥料自給率は表裏一体のものなのです。
おまけに外国産が由来の有機肥料や化学肥料は製造から製品化、 購入までにかなり環境に負担をかけております。


しかし肥料自給率100% なら環境への負担はかなり少なくてすみます。( SDGsに役立つというのはこの点です。)


たとえば、外部からの持ち込みの肥料(化学肥料、有機肥料など) は製造時はもちろん、梱包、 輸送で多量のCO2を排出して環境に負荷をかけ温暖化させていま すが、外部からの持ち込み肥料ゼロの肥料自給率100% ならこの部分のCO2の排出はゼロとなります。


肥料の自給生産の主体は、緑肥、雑草を栽培することですが、 この栽培により緑肥、 雑草が温暖化の原因のCO2を吸収してくれます。


この栽培法は、未知の領域への挑戦なので当然、 失敗もあり得るますから、正直どのような結果となるか、 わかりませんが、成功を願い、生育のデータ、状況、経過、 結果を分析、発信し、 本当に外部からの持ち込み肥料ゼロの肥料自給率100% が達成できるのか? をリアルタイムで検証するのがこのコーナーです。


この試みは5〜10年のプロジェクトとなりますが、 もしある時点でまったくどうしようもなく作物が育たなくなって肥 料自給率100%は無理となれば、そこでゲームオーバー、 終了と致します。
                〈以上、前書き〉

 


🌞🌲🔆🔵〈データ編〉☘️㊗️🌱😊

これから肥料自給率ほぼ100% によって栽培する作物の実践データを公開します。 年に1度の土壌分析と合わせて、 実際にどのように生育したのか検証します。


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↑サンプルデータ2 里芋(自家種100%*3月植えつけ)

🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀
いよいよ収穫時期になりました。 
できは昨年より良くありませんが、ひどいわけでもなく、 まあまあそこそこのできというところです。モーレツ猛暑、 モーレツ異常気象の影響としては、7~ 8月の干ばつとモーレツ高温多湿による雑草の強じん化による弊害 があげられます。


周囲の農家さんの里芋も例年よりもかなり貧弱なのでモーレツ猛暑 、モーレツ異常気象の影響はかなりあると考えられます。


これを考慮しつつ、 外部からの持ち込み肥料ゼロ栽培として結果的にどうだったのか? ですが、合格点も落第点もつけられないのかもしれません。


今年は検証2年めです。 あと少なくとも3年の検証は必要と考えます。 ということで今年の里芋の検証は終了です。 来年の結果を期待します。
(2023年の検証、終了)

 


(以下は9月号に記載)
収穫間近となりました。今、 里芋のエネルギーは芋の肥大に注がれているのでもう葉は成長しま せん。

来月どうなるか?楽しみです。
(次号で検証します)

 

 


(以下は8月号に記載)
干ばつ状況から一転、台風6, 7号による豪雨で土は潤い元気になったようですが、 雑草が勢いを増しております。 この程度なら収量に大きな影響を与えないと考えます。 収穫はあと1ヶ月半後なので今は葉の成長より芋の肥大にエネルギ ーが注がれています。

 


(以下は7月号の記載)

葉や茎の充実具合で、芋のでき、不できが予測できますが、 7月の時点でこれだけ充実していれば、 収穫は合格点だった昨年レベル以上は期待できます。


ただ、里芋は干ばつに弱いので、あとは天気次第です。 ここ最近まとまった雨がないので、少し気がかりです。
(次号で検証します)

 


(以下は6月号に記載)
里芋の葉がしっかりしてきました。 先日株間の緑肥クローバーと雑草をすき込んで土寄せしました。 これが追肥となります。あともう一度か二度、 周囲の雑草がいっぱいになったら刈り取り敷き草にしたら収穫を待 つだけとなります。


里芋も葉や茎の太さがしっかりするほど大きなお芋がたくさんでき ます。 これからがその成長期なのであとは地力次第ということになります 。
(次号で検証します)

 


(以下は5月号に記載)

里芋が頭をしました。とりあえず第一関門クリア。
里芋と里芋の間に緑肥クローバーをまきましたが雑草もかなり生え てきました。
やがてすき込んで追肥にし、その後別の緑肥をまく予定です。


作物を栽培しながら土を肥やすことがこの農法の基本となります。

 


(以下は4月号に記載)
こちらも検証2年めです。昨年は生育に問題なく、 収穫量もかなりあって合格点、成功でした。 今年は昨年並みかそれ以上の成果を得られれば大成功です。 写真は周囲の雑草を肥料と雑草よけとして里芋の上に置きました。


里芋の株間に緑肥クローバーをまきました。6月にすき込んで8〜 9月頃に効いてくれば里芋の後半生育期に良い影響を与えるかもし れません。


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↑サンプルデータ3 ショウガ(自家種100%*4月植えつけ)

🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀
先月は小ショウガでしたが、10月は大ショウガの収穫期で、 結果はまずまずで、昨年より少し生育不良かもしれませんが、 総評価としては良くも悪くもない、70~ 80点というかんじでしょうか。モーレツ猛暑、 モーレツ異常気象の被害を考慮したら、 もっと良かったはずですが、仕方ありません。
最低でも来年も今年並みか、それ以上を期待します。
(2023年の検証、終了)

 


(9月号に記載)
小ショウガ(金時ショウガ)は収穫開始してます。 できは平年並みです。


ただ葉が枯れてきている株が増えてきました。なぜなのか? 不明です。
枯れた株を掘ったらショウガ自体は問題ありませんし、 できも良いのです。 もしかしてモーレツな異常気象による病気の可能性もありますので 、もう少し調査が必要です。


しかし、すぐとなりの大ショウガ(近江) はぜんぜん枯れてなく元気です。 土に問題があるなら大ショウガも枯れるはずです。
来月はこの大ショウガの収穫期ですので結果がでます。
(次号で検証します)

 


(8月号に記載)
ショウガも里芋と同様に乾燥に弱く、水分を好みますので、 梅雨明け後の雨なしで枯れそうだったのが台風6, 7号のモーレツ豪雨で復活しましたが、 雑草メヒシバがそれ以上に元気になって、 発芽率の悪かった南部農場のショウガは完全に飲まれてしまい生育 不良となり、もはやどうしようもない状況です。


写真は富士宮農場のショウガですが、 こちらの方はショウガの品種が2種類で(南部農場は1種類) 発芽率が高かったので草取りも優先したせいか、 なんとかメヒシバに飲まれるまでには至らず、 際立った生育不良はないようです。


メヒシバは霜が降りる頃まで畑に君臨するので、 まだまだ暴れまくることになります。 農作物が飲まないようにメヒシバ刈りが続きます。

 

 


(以下は7月号に記載)
ショウガは南部農場と富士宮農場で栽培しております。 今回は富士宮農場のようすです。富士宮農場は、 金時ショウガと近江ショウガの2種類、 南部農場は近江ショウガのみです。


両農場共に近江ショウガの発芽率が60〜70% ほどであまり良くありません。これは、 もともとの種ショウガの品質が良くなかったか、 植え付け後に傷んでしまったかですが、 この近江ショウガは毎年こんな状況となっています。 発芽率100%にするには、どうしたら良いのか? 模索しております。


ショウガとショウガの間に緑肥エビス草を栽培していますが、 ショウガをおおってしまう前に刈り取り、追肥にします。
(次号で検証します)


(以下は6月号に記載)
4〜5割ほどが発芽しております。( 夏の最強クラスの雑草メヒシバと葉が似ているので分かりずらいで すが)
発芽したところの雑草を取り、 きれいにしたら周囲の雑草を天日干しで枯らしたものを敷いてまた 生えてくる雑草を防ぐと共に、乾燥も防ぎ、 追肥としても活用します。
来月になっても発芽しなければこれは種ショウガ自体に問題があっ た可能性が高いです。
(次号で検証します)

 


(以下は5月号に記載)
ショウガはなかなか芽を出しませんので、 その間にメヒシバなど雑草がたくさん出て来て、 このままでは畑を占拠されてしまうのでひどくなる前に土寄せして 雑草を除去しました。株間には緑肥エビス草をまきました。
(次号で検証します)


(以下は4月号に記載)
こちらも検証2年めです。昨年は生育上々で、 合格点をつけました。
今年は昨年以上の成果をあげられれば一歩前進です。


里芋同様にこちらも株間に緑肥クローバーをまきました。 後半に効いてくれれば良い結果となるかもしれません。

 

 


サンプルデータ4 キュウリ(自家種100%*4月種まき、5月定植)
🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀


今年最後の収穫となった第4弾のキュウリは、 先週で収穫期を終えました。この第4弾は、 キュウリらしいキュウリがやっと収穫でき、今年初めての、 まとまっった出荷も何度かできました。 やはり10月から猛暑が収まって、 気温が下がったことが大きく影響したと考えます。


題1弾~第3弾は、結局モーレツ猛暑、モーレツ湿度、 モーレツ異常気象によってほぼ全滅となったことで、 来年からのキュウリ栽培をどうすべきか? という問題に直面してます。


今後、夏のキュウリ栽培は、 温暖化によるリスクが大きくなりすぎるので栽培をやめて、 来年からは秋の栽培を主体にすべきと考えます。


外部からの持ち込み肥料ゼロ栽培の検証として第4弾の結果から言 えることは、ツルも普通に伸び、収穫量は豊作とは言えませんが、 一定の収穫量となったことから、不合格にあたらず、 かと言って合格点でもない60~70点というところです。


第4弾のキュウリの種まきが7月上旬て.定植は7月下旬、 収穫は9下旬からと、モーレツ猛暑、 異常気象の環境下で半分以上育ってますから、 その被害も少なからず受けており、 それがなければもっと良かったはずですが、 でも実際の収穫量結果からの評価なのでやむを得ません。

 

来年もモーレツ猛暑、異常気象から逃れられませんし、 もっとひどくなるといわれてますので難しいかもしれませんが、 外部からの持ち込み肥料ゼロ栽培として少なくとも今年並みか、 それ以上となること期待します。
(2023年の検証終了)

 


(9月号に記載)
こちら第4弾のキュウリ(6月まき)です。先月は第3弾( 5月まき)のキュウリでしたが、ツルは十分に伸び、 葉色も問題なかったのですがほとんど実が付かないて、 最低のできでした。


この第4弾は最近実が成りだしております。 今年一番のできですが、 平年と比べると少し良くないかもしれません。


今年のキュウリは史上最悪の結果で、 第1弾から第3弾までほとんど収穫できませんでした。 すべてツルや葉色に問題はなく、 よって実がならない原因はモーレツ猛暑、モーレツ湿気、 モーレツ豪雨の可能性大です。 なぜならこれらのモーレツ因子が収まって収穫期となった第4弾は ちゃんと実が成っているからです。


これで今年のキュウリの検証を終了しますが、 来年も同じようなモーレツ異常気象で同じような結果となれば、 夏のキュウリ栽培はもはや完全に不可能かもしれません。


そうなるとキュウリは秋に収穫するように栽培しなければなりませ ん。
(2023年の検証終了)


(8月号に記載)
7〜8月にかけての雨なしと異常な猛暑の後、お盆前には台風6, 7号によるモーレツ豪雨、 異常な湿気のせいか病気にかかり枯れ出しました。 実は結局ほとんど取れませんでした。 こんなに取れなかったことはなかったかもしれません。


地這いなのにネット栽培したこともよくなかったかも? 次に種まきしたのは、地這い方式で栽培しました。(下部写真) こちらは病気にかかりませんでしたが、 ツルは十分延びているのに実がまったくできません。


気がつくと、受粉をしてくれるミツバチがほとんど飛んでません。 滝のようなモーレツ豪雨と湿気でミツバチもやられてしまったよう です。


ゴーヤもミツバチ等のおかげで実ができますが、台風6, 7号のモーレツ豪雨の後、パタッと実ができなくなりました。


今後、天気が安定したら復活するのか、どうなのか?たぶん、 またモーレツ豪雨きたら今年のキュウリ、おしまいです。

 

(以下は7月号に記載)
実がなり始めました。 キュウリは時期を1ヶ月ほどずらしながら4回に分けて種まきをし ております。今収穫が始まっているのは第一回のもの(4月まき) です。これから本番になりますが、 問題はどれだけ実が収穫できるか?です。


これが合格か不合格かの判断基準となります。
(次号で検証します)

 


(以下は6月号に記載)
昨年は、地這い式栽培でしたが、今年は支柱式栽培にしました。 支柱式のメリットは場所を取らない、 実の取り逃しがないことです。デメリットは虫(ウリばえ) にやられやすい、台風に弱い、 収量が地這い式より少ないことになります。


支柱式のメリット、デメリットは地這い式と真逆になります。


昨年の結果は合格点に近い状況でしたが、 今年はどうなるのでしょうか。もちろん合格点を狙いたいです。
すでにウリばえがかなり集っていますが、 株がもっと成長すれば分散するので被害は少なくなります。
(次号で検証します)


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↑サンプルデータ5  ナス(自家種100%*4月種まき、5月定植)

🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀
最近の低温などで成長はとまり、 ほとんど実の収穫はできなくなりました。今年のナスは終了です。


今年のナスは苗栽培の段階で混作した赤クローバに飲まれ、 生育不良となり、 その後これはナスだけでなく他の作物と同様にモーレツ猛暑、 モーレツ異常気象が襲いかかることとなり、 正常状態の外部からの持ち込み肥料ゼロ栽培の検証ができませんで した。


なので、合否判定もつけられませんが、 ナスの木本体は昨年に匹敵する大きさに育ってますから、 来年は赤クローバとの混作をやめて、苗をしっかり育てれば、 今年、あるいは昨年以上の結果をだせる可能性があります。 来年に期待します。
(2023年の検証、終了)

 


(9月号に記載)
これまで、キュウリと同じく夏に実が成らない状況でしたが、 最近モーレツ因子が収まってきて、実が成りだしてきました。


でも平年より良くないです。
(次号で検証します)

 


(8月号に記載)
昨年は今頃たくさん実ができていたのに、今年はぜんぜんです。 生育も昨年に比べると良くありません。


今残っている株を数えたら、植えつけた本数の1/ 3になってました。原因はすぐ横の(赤) クローバーに飲まれたことと植えた苗が貧弱だったことによります 。


このクローバー今季初めて使った緑肥ですが、結局、 種もできず採種不可の使うに値しない、とんでもない緑肥でした。
もう使用しません。

(次号も検証)

 

 


(以下は7月号に記載)
すぐ横のクローバーは今も元気で健在してますが、 ナスもなんとか生育してくれてます。でも、 やはり昨年より生育が遅れています。 今年は苗の植え付け後の初期段階でこのクローバーに半分ほど飲ま れて消えてしまいました。


でも、クローバーのおかげで土は肥え、 夏の最強クラスの雑草メヒシバはまったくといっていいほど生えず 、プラス面もありました。


残った半分のナスがどれだけ実をならしてくれるのか? これから1ヶ月が勝負となります。
(次号で検証します)


(以下は6月号に記載)
すぐ横の緑肥(クローバー) に圧倒されて苗が半数ほど消えてしまい、 昨年に比べても小さく生育不良です。
クローバーは土を肥やし、雑草を防いでくれてますが、 近すぎてナスの生育にブレーキをかけてしまったようです。 もう少し距離をとった方が良かったです。
でもこれからはナスの成長期になるのでどうなるのか? 復活を願います。
(次号で検証します)



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↑サンプルデータ6 人参(自家種100%*9月種まき)元肥/赤クローバー+雑草

🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀
購入した在来種の金時人参を8月お盆に種まきしましたが、 モーレツ猛暑、モーレツ異常気象のために雑草に覆われてしまい、 9月にまき直し。しかしこれも発芽率が非常に悪く、 再び雑草に覆われて来たので、やむなく耕運して、 別の作物に切り替えました。 なので今年は金時人参の栽培は取り止めです。


人参は種まきから発芽まで、10日から2週間かかります。 まき直しが9月の上司でしたから、 発芽の確認は9月下旬になります。 ここで発芽不慮となって再びまき直しとなると、 もはや人参の種まき期をかなり過ぎてしまい、 撒いても物にならない可能性大なので栽培取り止めにしました。 購入の在来種はときどきこういうことがおきます。 今や在来種自体、 このような種が販売されているだけでも大変貴重なことなので、 このようなトラブルも仕方ありません。


なので今年の検証は、出荷用でなく、 種採種のために栽培する部分の検証をします。 こちらは出荷用ではないので、非常に少量栽培です。
自家種100%なので発芽率は非常に良いです。


しかしこちらも8月お盆に撒いたものは、モーレツ猛暑、 モーレツ異常気象による雑草パワーアップでこれに覆われてしまい 、9月上旬にまき直しをしました。


その後完璧に発芽し、 雑草の勢いも収まったので栽培体制に入りました。
(次号で検証)


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↑サンプルデータ7 白菜(在来種*9月種まき)

元肥/白クローバー+雑草

🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀
昨年は、白菜や他の菜っ葉、大根をまとめて検証しましたが、 今年から白菜単独と大根別々に検証します。
白菜は通常9月上旬に種まきしますが、今年はモーレツ猛暑、 モーレツ異常気象で害虫が多く、 葉が柔らかい白菜は特に狙われるので、 ほとんどが消えてしまいました。 9月の下旬に今度は害虫を避けるためネットで覆った苗ポットに種 まきし、10月に定植しました。
(次号で検証)


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↑サンプルデータ12  大根(自家種100%*9月~10月種まき)元肥/白クローバー+雑草

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大根もモーレツ猛暑、 モーレツ異常気象による害虫の多発でかなりやられましたが、 隣で栽培する白菜に引っ張られたせいもあり、なんとか
順調に育ってます。
(次号で検証)

 


🍀🌞🌲泉里農園ポリシー


21世紀になって年月がすぎましたが、 農業を取り巻く状況はますます厳しくなる一方です。 例えば農家の高齢化や後継者不足による農業者人口の減少、 温暖化と異常気象による農作物の被害や設備の損失、 農業資材の高騰など年々悪化しております。


国(政府) がこの状況をこのまま放置し続ければ日本の農業は必ず崩壊し、 食料の全ては外国産ということになってしまいます。 これは大変危険な状況です。 なぜなら日本へ輸出している外国で異常気象や戦争などで自国の自 給分で精一杯になり、輸出できなくなった場合、 日本は食料危機パニックとなるからです。


最悪のシナリオは一時的なパニックで終わらず、 長期に渡って日本への輸出ストップが続いたら、 パニックを超えて国が崩壊することです。


現在、日本の食料自給率は30〜40%と言われます。しかし、 自給率100%とされているお米は、 それを作るのに必要な肥料のほとんどは外国産です。


また、畜産の飼料のほとんども外国産なので、 そこから出た畜糞堆肥などの有機肥料も外国産ということになりま す。もちろん野菜作りに必要な肥料のほとんども外国産です。


すなわち、日本の本当の食料自給率はもっともっと低いのです。 これでもし何かあった場合、非常に危ない状況です。


これは国(政府) がこれまで食料自給率の向上に対して効果的な対策をやって来なか った結果です。しかし国(政府)ばかりの責任ではありません。


ここ10年前からの国政選挙において、 国民有権者の約半数は選挙にも行かず、 そして選挙に行く人の過半数は、効果的な対策をしない今の国( 政府)に投票し支持してきたのですから、 我々国民にも責任はあるはずです。


では一体どうすればこの日本の危ない状況を打開できるのでしょう か? それは我々国民一人一人がそれぞれの立場でできることをやるしか ないと考えます。


我々農業者としてできることは、自給率を上げ、 できるだけ自然環境を壊さない、 人体に安全な農法を確立することと考えます。


そして自然をどんどん破壊し外国産頼みで成り立っている今の日本 の農業を変えなければなりません。 これは一朝一夕でできることではありませんが、 当園はそういう希望、願いをもとに日々研鑽、 チャレンジ精神で進んでまいります。


                          

泉里農園だより 2023,10,28号(毎月最低1回発行)
(編集、発行)泉里農園


(農園所在地)静岡県富士宮市山梨県南巨摩郡南部町


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