泉里農園ブログ23,09,28号配信致しました🌞よろしくお願いいたします(^.^)


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☀泉里農園ブログ🌻23.09.28号🍓
🍏🌽🍅🍉🍈🌰🌿🌾🌳🥜(毎月、最低1回発行)  


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陸稲(オカボ)+小豆
6月号で紹介致しました陸稲と小豆のコンビネーション栽培その後 ですが、8月にまた鹿が山からやって来て、 小豆の葉だけを全部食べ尽くしてしまい、 茎だけになってしまいました。


茎だけになると日光が地面に届くので雑草が生えてきます。 モーレツ猛暑とモーレツ豪雨、 モーレツ湿気でたちまち夏の雑草の王者メヒシバが繁殖し、 陸稲との勢力争いが始まりました。


なんとか陸稲もがんばってくれてますが、 収量は大分減るかんじです。


おまけに先週の大嵐で稲穂が倒れてしまい、 土に接触した稲穂は鳩のエサになっております。 土に接触してない稲穂は雀のエサになるのでピカピカテープで防い でいます。


この栽培のメインは陸稲で小豆は陸稲の株間に生える雑草を抑えな がら緑肥として土作りを担い、 うまくいけば小豆の実も収穫するという一石四鳥を狙った訳ですが 、失敗となりました。

 

鹿が来なかったらもしかして成功だったかもしれませんので、 来年は今年の二の舞とならぬように対策を練ります。
                                         (南部農場)

 

 

🍅🌾🌳☀農園便り🌱🍎🌽🌱


『9月の畑』
秋のお彼岸がすぎ、 ようやく酷かった今年のモーレツ猛暑が収まってきました。
やれやれ(^_^;)やっと秋🍁が来てくれたか〜 と安堵しつつも、それでもまだ30℃ 以上の真夏日が続いています。


今年の夏は、結局40℃を超えた地方はなく、40℃直前の39℃ 後半がほとんどだったのですが、連続猛暑日、 連続真夏日の日数は過去最長を更新した地方が多く続出し、 何より雨量は各地で半端なく、最高記録となりました。


線状降水帯は昨年の3倍以上、半日で3ヶ月分の雨がふったり、 道が川になり車が流されたり、 世界各国でも同じようなことがおきていることなど毎日のようにT V報道されておりました。


これは自然災害などではなく、 人間の人間による人間が作った人災であることは科学的に立証されてますから、なんとしても温暖化、異常気象は我々人間によりできるだけ早くストップさせなければな らないと考えます。


ところが世界的な対策、取り組みはゆるく、 2050年までにカーボンニュートラルにしよう! という強制力のない長期的なテーマを各国が表明してますが、


2050年まであと27年もあります。 もし2050年に世界がカーボンニュートラル達成したとしても、 すぐに温暖化はストップしないはずです。なので、 そんなのんびりで大丈夫なのか?それまで人類、 文明はもちますか?


ドイツなどではもっと強い対策をせよ! と過激な市民運動も起きていますが、 日本もそうですが世界的にはあまり興味ないというようなかんじの ようです。

 

これでは来年以降もこれまでどおり、 今年よりもっと蒸し蒸しモーレツに暑く、 もっともっとモーレツに雨が降ることになります。


こうした絶望的な状況下、最近新しいニュースが報道されました。


温暖化の原因は人間が化石燃料を燃やして発生させているCO2で すが、 このCO2をエサにして新たに食料や燃料などを作ってくれる微生 物が存在するとのこと。


それは水素細菌といって、もともと土、温泉、海洋に存在し、 すでに欧米で研究されていて、 日本でも研究が進んでいると紹介されてました。


これを多量培養し産業化させ、 カーボンニュートラルの救世主として温暖化をストップさせるらし い。


10年後に実用化させたい、とのことでしたが、 これは本当にすごい! 素晴らしい!としかいいようのない取り組みです。


でも、10年後とは言わずもっと早くできれば3〜 5年以内の実用化を願わずにはいられません。
それは10年後ではかなり温暖化、 異常気象も今よりもっともっと酷くなっていることが予測されるか らです。


こういうことにこそ国は全面的な支援をすべきなのですが、 今の政府は一体どうなのか?今後、 この取り組みをチェックしなければなりません。


さて畑の状況は、夏野菜のほとんどがモーレツ豪雨、 モーレツ蒸し蒸し猛暑などの異常気象で壊滅的にやられ、 史上最悪の結果となりました。


来年への教訓としては、 異常気象に関しては今のところどうしようもなく、 今年全滅となった野菜は、せっかく時間、 労力かけて作っても全滅するとなればその栽培自体が無駄、 浪費で意味がないので栽培量を大幅に減らすか、 あるいは作らないということも選択肢もでてきます。


そしてモーレツ猛暑、モーレツ豪雨、 モーレツ蒸し蒸し湿気に比較的に強い作物にシフトしていくしかな いのかもしれません。


9月は秋〜冬野菜、早春〜初夏野菜の種まきの季節ですが、 平年より気温が高いので害虫が多く、 雑草もすぐに大きくなるので種をまいても消えてしまい、 9月前半にまいた作物は害虫、雑草にほとんどやられてしまい今、 種まきのやり直しに追われています。


これから先は気温が高くても日照時間が少なくなりますから、 10月になって再びまきなおししても日照不足やいきなりの気温低 下で物にならない可能性大です。


なのでまきなおし、やり直しは一回限りとしたいのですが、 気温がこのまま平年に戻らなければまた害虫、 雑草にやられるかもしれません。


これは無農薬栽培ならではの悩みです。
まもなく10月に入りますが、またほとんど害虫、 雑草やられたら、 今度は栽培作物を10月でも種まきできる作物に切り替えなければ なりません。


10月でも種まきできる作物は、 9月に比べると種類は少なくなりますが、仕方ありません。


ということで、夏の温暖化、 異常気象の影響はまだまだ続いており、 厳しい不安定な状況が続いております。

 


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✦✦今、収穫してます!✦✦
             収穫情報

🌰🍀🍅🍍🌶🌲💐🌽🍎🍏🍌

(2023.09,28現在)


🌟以下の農作物は農薬、化学肥料、家畜糞尿、 ビニールマルチを一切使わない、 自然露地栽培の大自然力農法により栽培されています。


🌟★印は自家種100%です。★50は自家種50%です。 表示ないものは全て在来種(子孫継承がほぼ100%できる種) 伝統種の野菜です。


🌟(少)の表示は、収穫量が少ない、 あるいは少なくなってきた場合です。

 


🌿《葉物野菜》
★ニラ(少)
葉大根(少)


🥒《果菜類
★キュウリ(少)
★ナス(少)
★ゴーヤ(まもなく終了)
ミニトマト(少)
★オクラ(少)
★神楽南蛮(少)


🥔《根菜、イモ類》
★葉ショウガ(少)


🍀その他

ハブ茶

 


🌱《この先1ヶ月以内に新しくでてきそうな作物》
柿、さつまいも、里芋(各種)、新ショウガ、小松菜、コカブ

 

 


😯✦今月のピカ🌟イチ❗◆


(今月旬となった収穫作物で特に元気な作物を1つを紹介します)

 


🌞今月のピカイチは、栗です。


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↑栗
今当圓には9本の栗の木があります。まだ植えてから3〜 7年の若い木ばかりです。今年はこれまでで最高の成り具合です。 当圓では、栗の収穫は落ちたのを拾うのではなく、 落ちる直前の栗を収穫します。 落ちた栗は鮮度が良くない可能性がありますが、 木に成っているのを収穫すると鮮度は最高で、美味しいのです。

 


《利用法》

塩ゆで、蒸し栗、栗おこわ、渋皮煮、 お菓子づくりなどに使います。

 


🌞新コーナー❗🌱
『肥料自給率100%へのチャレンジ!』
その17


〈前書き〉
当園では、2019年頃から外部からの持ち込み肥料、 肥料材料の使用がほぼゼロの栽培に順次切り替えております。


でも、 ただ使用をゼロにするだけというような単純なことではありません 。これでは畑の土が疲弊してしまうからです。


外部からの持ち込み肥料、材料の使用ゼロ栽培では、 栽培する畑が以前に人畜糞尿、化学肥料、 有機肥料を長年投入していた(肥料貯蓄のある)畑では、 昔からの投入量や栽培していた作物によっても変わりますが、 何も肥料をやらなくても数年から10年以上、 作物は問題なく育ちます。


しかし、 やがて何年か経って畑の肥料分の貯蓄を使いはたしてしまうと、 たちまち作物は貧弱に育ち、やがてほとんど育たなくなります。
これは30年以上の農業経験からはっきりと言えます。


なのでもともとあった畑の肥料分の貯蓄を使い果たすのではなく、 逆に貯蓄を増やすテクニックが必要となるのです。


農業を始めた頃は、いろいろな農業関係の本を読みあさりますが、 他の本と全く違う、でもなんとなくもっともらしいような著書に、 「肥料はなくても作物は育つ」。その証拠は、 森林の木々は何にも肥料やらなくてもあんなに立派に育っているで はないか。と書いてありました。


その通りかも!確かに誰も森林に肥料なんてやってない! 肥料は不要なんだ。肥料がいらないなんてすごい画期的! 重い肥料を施さなくてすむならとても楽だし、おまけに経費削減! こんないいことないかも?これだ!やってみよう! と素人は思ってしまいます。


実際やってみたら、肥料貯蓄の少ない畑に当たり、 生育不良の洗礼を何度も受けました。


その後材料にこだわった自家製発酵ボカシ肥を使うようになりまし たが、長年自然を尊重し、 自然と共に農業をやっているとその著書に大変大きな間違い、 勘違いがあることに気づきました。


それは、 そもそも森林の木々は無肥料でなんて育ってなんていない!
実はかなりの肥料が木々に施されているのです。


森林は野生動物の住家です。イノシン、シカ、タヌキ、ウサギ、 クマ、ネズミ、モグラ、ヘビ、トカゲ、鳥類、昆虫、 ミミズなどの小動物、微生物がいて毎日、糞尿や死骸、 脱け殻などの有機物肥料を土に施し、 落ち葉なども木々に肥料として提供されています。


とくに鳥類などは種類や数も多く、渡り鳥なども来て、 森林の夜はいろいろな鳥たちが木々に泊まり、 毎日多量の糞尿を森林に落としています。


だから明らかに森林の木々は無肥料でなんて育っていません。 なのでその著書はそもそも根本的に間違っている、 という結論になりました。


おまけに森林の木々は毎年引っこ抜いて外へ持ち出すことなんてし ません。杉、 檜など植林の森林でも50年ごととかに伐採し外へ持ち出す程度な ので、年に1〜3回収穫し外へ持ち出す農作物と比べると
格段に土の肥料分の減少率が少ないことがいえます。 だからどんどん森林の土は肥えていくのです。


エジプトのナイル川など川が氾濫すると下流に山からの栄養分が流 れてきて土が肥えて農作物がたくさんできるようになり、 それで文明が栄えたと確か小学校あたりの教科書にもでてましたね 。

 


あと、森林から始まる河川は、 雨が降ると雨水と共に森林から流れ出た有機物を海へ運び、 これが海のプランクトンを増やし、 それをねらう魚の漁場になるので
近年、 持続可能な漁業のために森林を守る活動をする漁師さんたちもでて きております。


ということからしても森林は無肥料どころか有機肥料の生産工場と なっていることは明らかとなりました。 だからたくさんの立派な木々が育っていたのです。


大自然に、森林に学べば、 当園が試みる持ち込みの肥料の使用をゼロへ、 というのは肥料を全く与えないということではないのです。


ではどうするか?というと、 肥料は大自然の力を活用して当園の畑で自ら生み出すしかありませ ん。すなわち森林のように畑を肥料の生産工場にするのです。 だから肥料自給率ほぼ100%なのです。


耕作する畑を肥料の生産工場にする大自然の力とは、お日様、雨、 風、土の力を基盤に、自家種の緑肥、当園の畑の雑草、昆虫、 ミミズなどの多数の小動物、畑の微生物の生み出す力であり、 畑の果樹の落ち葉、栽培穀物、作物のワラ、 グズなども最大限に活用させていただき、 彼らが生み出してくれた肥料分を元に土を肥やし、 より良い作物を栽培するという農法になります。


この農法のテクニックは、いかに彼らの力(大自然力) を最大限に引き出すか、ということになります。


この農法の基本は農園設立の当初から変わっていませんが、 外部からの持ち込み肥料分、材料の使用をほぼゼロにして、 100%自家生育、自家種の材料で、肥料自給率をほぼ100% にさせるというのは新しい初めての試みです。成功すれば、 SDGs推進にも役立つはずです。(ほぼ100%というのは、 もし土が酸性にどんどんなっていった場合(PH値5以下)には、 アルカリにするために外部からの石灰分の投入が必要となる可能性 もあるからで、他に野菜の苗を苗箱で一時期栽培する場合、 苗箱内に雑草を生えさせないようにして幼い苗を守り、 生育効率を上げるために、 苗箱に入れる土の表面の部分に市販の土を少量使うことがあるから です。)


肥料自給率100%は、食料自給率とも密接な関係です。 例えば日本のお米の自給率はほぼ100%ですが、 お米を作るにも肥料が必要です。 この肥料が外国産なら食料自給率100%ではありません。


トウモロコシなどの畜産の飼料の9割は外国産です。 なので畜糞堆肥ももとは外国産。油かす、 大豆かすなどの肥料もほとんど外国産。 すなわち有機肥料の大部分は外国産なのです。


化学肥料は日本で作られていても、 作るのに石油などの化石燃料が使われますので、 結局これもほとんど外国産です。


なので日本のお米の自給率は100%などと言えません。


ということから、 食料自給率と肥料自給率は表裏一体のものなのです。
おまけに外国産が由来の有機肥料や化学肥料は製造から製品化、 購入までにかなり環境に負担をかけております。


しかし肥料自給率100% なら環境への負担はかなり少なくてすみます。( SDGsに役立つというのはこの点です。)


たとえば、外部からの持ち込みの肥料(化学肥料、有機肥料など) は製造時はもちろん、梱包、 輸送で多量のCO2を排出して環境に負荷をかけ温暖化させていま すが、外部からの持ち込み肥料ゼロの肥料自給率100% ならこの部分のCO2の排出はゼロとなります。


肥料の自給生産の主体は、緑肥、雑草を栽培することですが、 この栽培により緑肥、 雑草が温暖化の原因のCO2を吸収してくれます。


この栽培法は、未知の領域への挑戦なので当然、 失敗もあり得るますから、正直どのような結果となるか、 わかりませんが、成功を願い、生育のデータ、状況、経過、 結果を分析、発信し、 本当に外部からの持ち込み肥料ゼロの肥料自給率100% が達成できるのか? をリアルタイムで検証するのがこのコーナーです。


この試みは5〜10年のプロジェクトとなりますが、 もしある時点でまったくどうしようもなく作物が育たなくなって肥 料自給率100%は無理となれば、そこでゲームオーバー、 終了と致します。
                〈以上、前書き〉

 


🌞🌲🔆🔵〈データ編〉☘️㊗️🌱😊

これから肥料自給率ほぼ100% によって栽培する作物の実践データを公開します。 年に1度の土壌分析と合わせて、 実際にどのように生育したのか検証します。


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↑サンプルデータ2 里芋(自家種100%*3月植えつけ)

🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀
収穫間近となりました。 今、里芋のエネルギーは芋の肥大に注がれているのでもう葉は成長し ません。

来月どうなるか?楽しみです。
(次号で検証します)

 


(以下は8月号に記載)
干ばつ状況から一転、台風6, 7号による豪雨で土は潤い元気になったようですが、 雑草が勢いを増しております。 この程度なら収量に大きな影響を与えないと考えます。 収穫はあと1ヶ月半後なので今は葉の成長より芋の肥大にエネルギ ーが注がれています。

 


(以下は7月号の記載)

葉や茎の充実具合で、芋のでき、不できが予測できますが、 7月の時点でこれだけ充実していれば、 収穫は合格点だった昨年レベル以上は期待できます。


ただ、里芋は干ばつに弱いので、あとは天気次第です。 ここ最近まとまった雨がないので、少し気がかりです。
(次号で検証します)

 


(以下は6月号に記載)
里芋の葉がしっかりしてきました。 先日株間の緑肥クローバーと雑草をすき込んで土寄せしました。 これが追肥となります。あともう一度か二度、 周囲の雑草がいっぱいになったら刈り取り敷き草にしたら収穫を待 つだけとなります。


里芋も葉や茎の太さがしっかりするほど大きなお芋がたくさんでき ます。 これからがその成長期なのであとは地力次第ということになります 。
(次号で検証します)

 


(以下は5月号に記載)

里芋が頭をしました。とりあえず第一関門クリア。
里芋と里芋の間に緑肥クローバーをまきましたが雑草もかなり生え てきました。
やがてすき込んで追肥にし、その後別の緑肥をまく予定です。


作物を栽培しながら土を肥やすことがこの農法の基本となります。

 


(以下は4月号に記載)
こちらも検証2年めです。昨年は生育に問題なく、 収穫量もかなりあって合格点、成功でした。 今年は昨年並みかそれ以上の成果を得られれば大成功です。 写真は周囲の雑草を肥料と雑草よけとして里芋の上に置きました。


里芋の株間に緑肥クローバーをまきました。6月にすき込んで8〜 9月頃に効いてくれば里芋の後半生育期に良い影響を与えるかもし れません。

 

 


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↑サンプルデータ3 ショウガ(自家種100%*4月植えつけ)

🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀
小ショウガ(金時ショウガ)は収穫開始してます。 できは平年並みです。


ただ葉が枯れてきている株が増えてきました。なぜなのか? 不明です。
枯れた株を掘ったらショウガ自体は問題ありませんし、 できも良いのです。

 

しかし、すぐとなりの大ショウガ(近江)はぜんぜん枯れてなく元気です。 土に問題があるなら大ショウガも枯れるはずです。
来月はこの大ショウガの収穫期ですので結果がでます。
(次号で検証します)

 


(8月号に記載)
ショウガも里芋と同様に乾燥に弱く、水分を好みますので、 梅雨明け後の雨なしで枯れそうだったのが台風6, 7号のモーレツ豪雨で復活しましたが、 雑草メヒシバがそれ以上に元気になって、 発芽率の悪かった南部農場のショウガは完全に飲まれてしまい生育 不良となり、もはやどうしようもない状況です。


写真は富士宮農場のショウガですが、 こちらの方はショウガの品種が2種類で(南部農場は1種類) 発芽率が高かったので草取りも優先したせいか、 なんとかメヒシバに飲まれるまでには至らず、 際立った生育不良はないようです。


メヒシバは霜が降りる頃まで畑に君臨するので、 まだまだ暴れまくることになります。 農作物が飲まないようにメヒシバ刈りが続きます。

 

 


(以下は7月号に記載)
ショウガは南部農場と富士宮農場で栽培しております。 今回は富士宮農場のようすです。富士宮農場は、 金時ショウガと近江ショウガの2種類、 南部農場は近江ショウガのみです。


両農場共に近江ショウガの発芽率が60〜70% ほどであまり良くありません。これは、 もともとの種ショウガの品質が良くなかったか、 植え付け後に傷んでしまったかですが、 この近江ショウガは毎年こんな状況となっています。 発芽率100%にするには、どうしたら良いのか? 模索しております。


ショウガとショウガの間に緑肥エビス草を栽培していますが、 ショウガをおおってしまう前に刈り取り、追肥にします。
(次号で検証します)

 

 


(以下は6月号に記載)
4〜5割ほどが発芽しております。( 夏の最強クラスの雑草メヒシバと葉が似ているので分かりずらいで すが)
発芽したところの雑草を取り、 きれいにしたら周囲の雑草を天日干しで枯らしたものを敷いてまた 生えてくる雑草を防ぐと共に、乾燥も防ぎ、 追肥としても活用します。
来月になっても発芽しなければこれは種ショウガ自体に問題があっ た可能性が高いです。
(次号で検証します)

 


(以下は5月号に記載)
ショウガはなかなか芽を出しませんので、 その間にメヒシバなど雑草がたくさん出て来て、 このままでは畑を占拠されてしまうのでひどくなる前に土寄せして 雑草を除去しました。株間には緑肥エビス草をまきました。
(次号で検証します)

 

 


(以下は4月号に記載)
こちらも検証2年めです。昨年は生育上々で、 合格点をつけました。
今年は昨年以上の成果をあげられれば一歩前進です。


里芋同様にこちらも株間に緑肥クローバーをまきました。 後半に効いてくれれば良い結果となるかもしれません。

 


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↑サンプルデータ4 キュウリ(自家種100%*4月種まき、5月定植)
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こちら第4弾のキュウリ(6月まき)です。先月は第3弾( 5月まき)のキュウリでしたが、ツルは十分に伸び、 葉色も問題なかったのですがほとんど実が付かないて、 最低のできでした。


この第4弾は最近実が成りだしております。 今年一番のできですが、 平年と比べると少し良くないかもしれません。


今年のキュウリは史上最悪の結果で、 第1弾から第3弾までほとんど収穫できませんでした。 すべてツルや葉色に問題はなく、 よって実がならない原因はモーレツ猛暑、モーレツ湿気、 モーレツ豪雨の可能性大です。 なぜならこれらのモーレツ因子が収まって収穫期となった第4弾は ちゃんと実が成っているからです。


これで今年のキュウリの検証を終了しますが、 来年も同じようなモーレツ異常気象で同じような結果となれば、 夏のキュウリ栽培はもはや完全に不可能かもしれません。


そうなるとキュウリは秋に収穫するように栽培しなければなりませ ん。
(2023年の検証終了)


(8月号に記載)
7〜8月にかけての雨なしと異常な猛暑の後、お盆前には台風6, 7号によるモーレツ豪雨、 異常な湿気のせいか病気にかかり枯れ出しました。 実は結局ほとんど取れませんでした。 こんなに取れなかったことはなかったかもしれません。


地這いなのにネット栽培したこともよくなかったかも? 次に種まきしたのは、地這い方式で栽培しました。(下部写真) こちらは病気にかかりませんでしたが、 ツルは十分延びているのに実がまったくできません。


気がつくと、受粉をしてくれるミツバチがほとんど飛んでません。 滝のようなモーレツ豪雨と湿気でミツバチもやられてしまったよう です。


ゴーヤもミツバチ等のおかげで実ができますが、台風6, 7号のモーレツ豪雨の後、パタッと実ができなくなりました。


今後、天気が安定したら復活するのか、どうなのか?たぶん、 またモーレツ豪雨きたら今年のキュウリ、おしまいです。

 

 

(以下は7月号に記載)
実がなり始めました。 キュウリは時期を1ヶ月ほどずらしながら4回に分けて種まきをし ております。今収穫が始まっているのは第一回のもの(4月まき) です。これから本番になりますが、 問題はどれだけ実が収穫できるか?です。


これが合格か不合格かの判断基準となります。
(次号で検証します)

 


(以下は6月号に記載)
昨年は、地這い式栽培でしたが、今年は支柱式栽培にしました。 支柱式のメリットは場所を取らない、 実の取り逃しがないことです。デメリットは虫(ウリばえ) にやられやすい、台風に弱い、 収量が地這い式より少ないことになります。


支柱式のメリット、デメリットは地這い式と真逆になります。


昨年の結果は合格点に近い状況でしたが、 今年はどうなるのでしょうか。もちろん合格点を狙いたいです。
すでにウリばえがかなり集っていますが、 株がもっと成長すれば分散するので被害は少なくなります。
(次号で検証します)

 

 


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↑サンプルデータ5  ナス(自家種100%*4月種まき、5月定植)

🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀
これまで、キュウリと同じく夏に実が成らない状況でしたが、 最近モーレツ因子が収まってきて、実が成りだしてきました。

でも平年より良くないです。
(次号で検証します)

 


(8月号に記載)
昨年は今頃たくさん実ができていたのに、今年はぜんぜんです。 生育も昨年に比べると良くありません。


今残っている株を数えたら、植えつけた本数の1/ 3になってました。原因はすぐ横の(赤) クローバーに飲まれたことと植えた苗が貧弱だったことによります 。


このクローバー今季初めて使った緑肥ですが、結局、 種もできず採種不可の使うに値しない、とんでもない緑肥でした。
もう使用しません。

(次号も検証)

 


(以下は7月号に記載)
すぐ横のクローバーは今も元気で健在してますが、 ナスもなんとか生育してくれてます。でも、 やはり昨年より生育が遅れています。 今年は苗の植え付け後の初期段階でこのクローバーに半分ほど飲ま れて消えてしまいました。


でも、クローバーのおかげで土は肥え、 夏の最強クラスの雑草メヒシバはまったくといっていいほど生えず 、プラス面もありました。


残った半分のナスがどれだけ実をならしてくれるのか? これから1ヶ月が勝負となります。
(次号で検証します)


(以下は6月号に記載)
すぐ横の緑肥(クローバー) に圧倒されて苗が半数ほど消えてしまい、 昨年に比べても小さく生育不良です。
クローバーは土を肥やし、雑草を防いでくれてますが、 近すぎてナスの生育にブレーキをかけてしまったようです。 もう少し距離をとった方が良かったです。
でもこれからはナスの成長期になるのでどうなるのか? 復活を願います。
(次号で検証します)

 


🍀🌞🌲泉里農園ポリシー


21世紀になって年月がすぎましたが、 農業を取り巻く状況はますます厳しくなる一方です。 例えば農家の高齢化や後継者不足による農業者人口の減少、 温暖化と異常気象による農作物の被害や設備の損失、 農業資材の高騰など年々悪化しております。


国(政府) がこの状況をこのまま放置し続ければ日本の農業は必ず崩壊し、 食料の全ては外国産ということになってしまいます。 これは大変危険な状況です。 なぜなら日本へ輸出している外国で異常気象や戦争などで自国の自 給分で精一杯になり、輸出できなくなった場合、 日本は食料危機パニックとなるからです。


最悪のシナリオは一時的なパニックで終わらず、 長期に渡って日本への輸出ストップが続いたら、 パニックを超えて国が崩壊することです。


現在、日本の食料自給率は30〜40%と言われます。しかし、 自給率100%とされているお米は、 それを作るのに必要な肥料のほとんどは外国産です。


また、畜産の飼料のほとんども外国産なので、 そこから出た畜糞堆肥などの有機肥料も外国産ということになりま す。もちろん野菜作りに必要な肥料のほとんども外国産です。


すなわち、日本の本当の食料自給率はもっともっと低いのです。 これでもし何かあった場合、非常に危ない状況です。


これは国(政府) がこれまで食料自給率の向上に対して効果的な対策をやって来なか った結果です。しかし国(政府)ばかりの責任ではありません。


ここ10年前からの国政選挙において、 国民有権者の約半数は選挙にも行かず、 そして選挙に行く人の過半数は、効果的な対策をしない今の国( 政府)に投票し支持してきたのですから、 我々国民にも責任はあるはずです。


では一体どうすればこの日本の危ない状況を打開できるのでしょう か? それは我々国民一人一人がそれぞれの立場でできることをやるしか ないと考えます。


我々農業者としてできることは、自給率を上げ、 できるだけ自然環境を壊さない、 人体に安全な農法を確立することと考えます。


そして自然をどんどん破壊し外国産頼みで成り立っている今の日本 の農業を変えなければなりません。 これは一朝一夕でできることではありませんが、 当園はそういう希望、願いをもとに日々研鑽、 チャレンジ精神で進んでまいります。


                          

泉里農園だより 2023,09,28号(毎月最低1回発行)
(編集、発行)泉里農園


(農園所在地)静岡県富士宮市山梨県南巨摩郡南部町


(メールアドレス)
izumisatoyasaien@gmail.com