泉里農園ブログ2024.04.28号配信致しました!🙂よろしくお願いします(⁠^⁠-⁠^⁠)


🌰🍉🍅🍎🍆🍈🌽🍏🍓🥕🥒🥔
☀泉里農園ブログ🌻’24.4.28号🍓
🍏🌽🍅🍉🍈🌰🌿🌾🌳🥜(毎月、最低1回発行)  

 


f:id:izumisato:20240501131831j:image
↑クリムゾンクローバーが咲きだしました!🍀
10年以上前に春の緑肥として栽培しましたが、 ヘアリーベッチのほうが緑肥としての効果が高いようだったのでそ れ以来使っていませんでした。 しかしこのヘアリーベッチは何年も品種、 メーカーを変えて試しましたが、 自家採種がとても困難でこれでは価値がないので昨年から使ってお りません。 市販の白と赤クローバーも複数試しましたが同様でした。 そこでこのクリムゾンの再登場。 緑肥としての力は少し劣るかもしれませんが、 自家採種ができれば当園の土地に合った緑肥として採用できます。 採種を続ければ少しづつ強くなっていく可能性が生まれます。 これが栽培地に適合する持続可能な農業に適した緑肥となります。
このクリムゾンのあとはオカボを栽培します。


              (南部農場)

 

🍅🌾🌳☀農園便り🌱🍎🌽🌱


『4月の畑』
4月もまもなく終了、 ゴールデンウィークをはさんでいよいよ新緑🍀 の季節5月となります。でも、これは一昔前の話しです。 今は4月が新緑の季節にピッタリです。5月はもう夏? かもしれません。というのも今月でも気温の寒暖差はあるものの、 晴れれば25℃を超えてしまいます。先日、新潟県などでは32℃ を超える真夏日となりました。


桜が咲いて、散ったらすぐに真夏日なのです。今後、7月、 8月の本来の真夏になったら一体どうなってしまうのか? 末恐ろしくなります。 
世界では今月、 雨がほとんど降らない砂漠地帯のドバイで大雨となり洪水となりま した。こんなこと、かつてはなかったことらしいです。


農業を行う上での障害リスクは、病害虫やモーレツな雑草の被害、 農業資材の高騰、物価高、人材、 後継者不足など大変なことがいろいろありますが、 今はとにかく温暖化による異常気象による被害が最大の障害、 リスクとなってきました。


温暖化、異常気象で不作、農業設備の破損などで農業( 漁業も同じ)が存続できなくなればこの社会は大パニックとなり、 やがて人類崩壊の危機となります。だからそのようにならないように、そうなってほしくないので、 農業存続のためイコール人々(社会) のために今後も問題提起を続けなければなりません。


温暖化ストップは、 我ら一般庶民には焼け石に水ほどのことしかできません。

しかし、まず一番は与党政府そしてすべてのの政治家の皆様、 マスコミの皆様、 再エネなどの先端エネルギーや脱炭素技術の開発企業、 研究者の方々におきましては温暖化、 異常気象をストップできる大きな力や立場のある人々です。 しかし一番の司令塔である政府の本気度はあまりでていないようで す。


G7など欧米では2050年までにカーボンニュートラル、 脱炭素化を国の方針としており、 日本もそれに従う形のようですが、 でもそんな先伸ばしののんびり対処で本当に大丈夫ですか?


温暖化、 異常気象ストップは少しでも早い方が良いに決まってます。 早ければ早いほど多くの命を救えますし、 人々や社会への損害も少なくなるのですから。とにかく、化石燃料不使用化、脱炭素化へ、 新しい再生エネルギー技術の利用拡大で政府と官民一体で一刻も早 く温暖化、異常気象をストップさせべきではないでしょうか?

立場上大きな力のある皆様、 どうか今までより本気で向き合っていただけますようによろしくお 願い申し上げます。

 

 

ここらで話しを畑🌱に戻しましょう。
4月は年間で品種数などで最大級の種まき期ですが、 おかげさまでなんとか予定どおりにまき終えました。5月になると4月に撒いた夏野菜の定植と、種まきは、生姜、 はと麦、陸稲、ひまわりなどの緑肥となります。 種まき品種数は4月よりかなり減りますが播種量が多くなるので引 き続き忙しくなります。


昨年のモーレツ猛暑、モーレツ豪雨で生育不良となったトマト、 カボチャはこれまでの自家種に加え、別品種を試み、 異常気象に対する適性、耐性をテストをします。


唐辛子の神楽南蛮(かぐらなんばん)は、3年前に取り入れて、 自家採種に成功したので2期、 栽培を試しましたが毎年8月に暑くなるとほとんど枯れてしまうの で、今期はこれを不採用とし、別品種に変えております。


自家種キュウリ(自家採種歴10年以上) は昨年8月頃の暑さのピーク時に結実しなくなっなったので、 この時期を避けるように種まきを変えました。


自家種スイカはモーレツ豪雨が増えて破裂がひどいので、 少しでも破裂しないような品種があればと、 今期は別品種も育苗してます。


オクラ、モロヘイヤ、ゴーヤ、しそ類、ナスなど(すべて自家種) は昨年の異常気象になんとか耐えたので昨年同様の作付けです。
これらは、 昨年のあのモーレツ猛暑に耐えてくれただけでもありがたいことで すが、今年もし気温45℃ なんてことになったらこれもどうなるやらわかりませんので油断は できません。


それから、昨年は緑肥候補の八升豆の自家採種に成功したので、 今年は鹿にほとんどやられてしまうようになった緑肥の大豆、 小豆にかわる夏の緑肥としてテスト活用してまいります。


この豆は熱帯原産なので暑さにも強いようですし、 昨年は鹿に食べられませんでした。 今年も鹿にやられなければ夏の緑肥として採用できるかもしれませ ん。でも、緑肥としての力はどれほどなのか? これから検証を重ねなければなりません。


果樹栽培では、多すぎる柿に変えて今月、 強靭な樹木と言われるオリーブの木🌳 をいろいろな品種で10数本植えました。 オリーブといえば小豆島というように海の近くが適しているような 感じですが、実際は温暖な場所なら山地でもできるそうです。


この数々の品種から当園の土壌、環境に合った異常気象に強い、 並以上の美味しさの品種を選抜します。 そして一番に適合した品種を増やします。 成功すれば皆様にオリーブの実を提供できるかもしれませんね🙂


野菜、穀物などは1年以内で成否の結果が出ることもありますが、 樹木は最低でも3年以上かかります。農業は、少し長いスパンで結果を出していく職業の1つなのです。

 

 

🍉🌿🍐☘🥕🌾🥔🍆🍈

✦✦今、収穫してます!✦✦
             収穫情報

🌰🍀🍅🍍🌶🌲💐🌽🍎🍏🍌

(2024.04.,28現在)


f:id:izumisato:20240501162251j:image

↑新緑の柿とライ麦

柿の横、ライ麦は昨年11月に種まきして、 冬の間に超スローペースで生育するのですが、 この間に春先まで鹿に2~3回若葉を食べられました。 春になると鹿は山にエサが増えるので畑に来なくなり、 ライ麦も根の部分は残っているので春で成長復活。

しかし今でてきた穂の背丈は本来の半分ほどです( 写真右側の一部分だけは鹿にやられなかったので2メートル以上ありま すが、その先のほとんどは1メートルほどです)。これでも収量は減るものの収穫はできそうです。

でも、 小麦、大麦は生育初期、鹿に若葉をやられると復活できないのに、 なぜライ麦は復活できるのか?考えられるのはライ麦は小麦、 大麦に比べると改良といわれる人為処置があまりされてなく、 すなわち原種により近いようので雑草のような生命力があること、 初期生育で葉の多くが地べたに這うように生育するので、 鹿がそれを食べ残す確率が、ほとんどの葉が垂直方向に立つ小麦、 大麦より高いことかもしれません。

鹿は人間の重要な穀物である、小麦、大麦、大豆、さつまいも、 果樹苗などを根絶させるほどに食べてしまいますから、里山、山間地域の人々にとっては猪、熊、カラスも同様、脅威の厄介者です。

               

🌟以下の農作物は農薬、化学肥料、家畜糞尿、 ビニールマルチを一切使わない、 自然露地栽培の大自然力農法により栽培されています。


🌟★印は自家種100%です。★50は自家種50%です。 表示ないものは全て在来種(子孫継承がほぼ100%できる種) 伝統種の野菜です。


🌟(少)の表示は、収穫量が少ない、 あるいは少なくなってきた場合です。

 


🌿《葉物野菜》 
★ニンニクの芽(少)
ヨモギ
フキ
サニーレタス(少)
葉大根

 


🥔《根菜、イモ類)
今月はありません。


🍀その他
ハブ茶

 


🌱《この先1ヶ月以内に新しくでてきそうな作物》
ロメインレタス、グリーンリーフレタス、ハープ(スペアミント) 、キャベツ、グリーンピース、そら豆、ウメ、アンズ、ビワ

 

 


😯✦今月のピカ🌟イチ❗◆


(今月旬となった収穫作物で特に元気な作物を1つを紹介します)  


🌞今月のピカイチはヨモギです。


f:id:izumisato:20240428184213j:image

ヨモギ栽培部 
ヨモギといえば薬草でもあり、 いろいろな健康効果があるとされます。
当園では、畑に生態系を作るために自然エリアを作りますが、 ここには基本、果樹を植えます。ヨモギはここに自生しますが、 それだけでは少ないので、少しですがヨモギエリアを別に作り、 栽培化しています。
ほぼ雑草なのでとにかく強い、肥料などはもちろん不要ですが、 ある程度肥えた土地のほうが生育は良いようです。


〈利用法〉
草餅、ヨモギまんじゅう、 パウンドケーキなどのスイーツだけでなく、お浸し、汁の具、 天ぷらなどもオーケーです。

 

 

 


🌞新コーナー❗🌱
『肥料自給率100%へのチャレンジ!』
その24


〈前書き〉
当園では、2019年頃から外部からの持ち込み肥料、 肥料材料の使用がほぼゼロ、肥料は畑の雑草、微生物、小動物、 栽培した麦などの穀物、緑肥による栽培に順次切り替えました。

 

でも、 ただ使用をゼロにするだけというような単純なことではありません 。これでは畑の土が疲弊してしまうからです。


外部からの持ち込み肥料、材料の使用ゼロ栽培では、 栽培する畑が以前に人畜糞尿、化学肥料、 有機肥料を長年投入していた(肥料貯蓄のある)畑では、 昔からの投入量や栽培していた作物によっても変わりますが、 何も肥料をやらなくても数年から10年以上、 作物は問題なく育ちます。


しかし、 やがて何年か経って畑の肥料分の貯蓄を使いはたしてしまうと、 たちまち作物は貧弱に育ち、やがてほとんど育たなくなります。
これは30年以上の農業経験からはっきりと言えます。


なのでもともとあった畑の肥料分の貯蓄を使い果たすのではなく、 逆に貯蓄を増やすテクニックが必要となるのです。


農業を始めた頃は、いろいろな農業関係の本を読みあさりますが、 他の本と全く違う、でもなんとなくもっともらしいような著書に、 「肥料はなくても作物は育つ」。その証拠は、 森林の木々は何にも肥料やらなくてもあんなに立派に育っているで はないか。と書いてありました。


その通りかも!確かに誰も森林に肥料なんてやってない! 肥料は不要なんだ。肥料がいらないなんてすごい画期的! 重い肥料を施さなくてすむならとても楽だし、おまけに経費削減! こんないいことないかも?これだ!やってみよう! と素人は思ってしまいます。


実際やってみたら、肥料貯蓄の少ない畑に当たり、 生育不良の洗礼を何度も受けました。


その後材料にこだわった自家製発酵ボカシ肥を使うようになりまし たが、長年自然を尊重し、 自然と共に農業をやっているとその著書に大変大きな間違い、 勘違いがあることに気づきました。


それは、 そもそも森林の木々は無肥料でなんて育ってなんていない!
実はかなりの肥料が木々に施されているのです。


森林は野生動物の住家です。イノシン、シカ、タヌキ、ウサギ、 クマ、ネズミ、モグラ、ヘビ、トカゲ、鳥類、昆虫、 ミミズなどの小動物、微生物がいて毎日、糞尿や死骸、 脱け殻などの有機物肥料を土に施し、 落ち葉なども木々に肥料として提供されています。


とくに鳥類などは種類や数も多く、渡り鳥なども来て、 森林の夜はいろいろな鳥たちが木々に泊まり、 毎日多量の糞尿を森林に落としています。


だから明らかに森林の木々は無肥料でなんて育っていません。 なのでその著書はそもそも根本的に間違っている、 という結論になりました。


おまけに森林の木々は毎年引っこ抜いて外へ持ち出すことなんてし ません。杉、 檜など植林の森林でも50年ごととかに伐採し外へ持ち出す程度な ので、年に1〜3回収穫し外へ持ち出す農作物と比べると
格段に土の肥料分の減少率が少ないことがいえます。 だからどんどん森林の土は肥えていくのです。


エジプトのナイル川など川が氾濫すると下流に山からの栄養分が流 れてきて土が肥えて農作物がたくさんできるようになり、 それで文明が栄えたと確か小学校あたりの教科書にもでてましたね 。

 


あと、森林から始まる河川は、 雨が降ると雨水と共に森林から流れ出た有機物を海へ運び、 これが海のプランクトンを増やし、 それをねらう魚の漁場になるので
近年、 持続可能な漁業のために森林を守る活動をする漁師さんたちもでて きております。


ということからしても森林は無肥料どころか有機肥料の生産工場と なっていることは明らかとなりました。 だからたくさんの立派な木々が育っていたのです。


大自然に、森林に学べば、 当園が試みる持ち込みの肥料の使用をゼロへ、 というのは肥料を全く与えないということではないのです。


ではどうするか?というと、 肥料は大自然の力を活用して当園の畑で自ら生み出すしかありませ ん。すなわち森林のように畑を肥料の生産工場にするのです。 だから肥料自給率ほぼ100%なのです。


耕作する畑を肥料の生産工場にする大自然の力とは、お日様、雨、 風、土の力を基盤に、自家種の緑肥、当園の畑の雑草、昆虫、 ミミズなどの多数の小動物、畑の微生物の生み出す力であり、 畑の果樹の落ち葉、栽培穀物、作物のワラ、 グズなども最大限に活用させていただき、 彼らが生み出してくれた肥料分を元に土を肥やし、 より良い作物を栽培するという農法になります。


この農法のテクニックは、いかに彼らの力(大自然力) を最大限に引き出すか、ということになります。


この農法の基本は農園設立の当初から変わっていませんが、 外部からの持ち込み肥料分、材料の使用をほぼゼロにして、 100%自家生育、自家種の材料で、肥料自給率をほぼ100% にさせるというのは新しい初めての試みです。成功すれば、 SDGs推進にも役立つはずです。(ほぼ100%というのは、 もし土が酸性にどんどんなっていった場合(PH値5以下)には、 アルカリにするために外部からの石灰分の投入が必要となる可能性 もあるからで、他に野菜の苗を苗箱で一時期栽培する場合、 苗箱内に雑草を生えさせないようにして幼い苗を守り、 生育効率を上げるために、 苗箱に入れる土の表面の部分に市販の土を少量使うことがあるから です。)


肥料自給率100%は、食料自給率とも密接な関係です。 例えば日本のお米の自給率はほぼ100%ですが、 お米を作るにも肥料が必要です。 この肥料が外国産なら食料自給率100%ではありません。


トウモロコシなどの畜産の飼料の9割は外国産です。 なので畜糞堆肥ももとは外国産。油かす、 大豆かすなどの肥料もほとんど外国産。 すなわち有機肥料の大部分は外国産なのです。


化学肥料は日本で作られていても、 作るのに石油などの化石燃料が使われますので、 結局これもほとんど外国産です。


なので日本のお米の自給率は100%などと言えません。


ということから、 食料自給率と肥料自給率は表裏一体のものなのです。
おまけに外国産が由来の有機肥料や化学肥料は製造から製品化、 購入までにかなり環境に負担をかけております。


しかし肥料自給率100% なら環境への負担はかなり少なくてすみます。( SDGsに役立つというのはこの点です。)


たとえば、外部からの持ち込みの肥料(化学肥料、有機肥料など) は製造時はもちろん、梱包、 輸送で多量のCO2を排出して環境に負荷をかけ温暖化させていま すが、外部からの持ち込み肥料ゼロの肥料自給率100% ならこの部分のCO2の排出はゼロとなります。


肥料の自給生産の主体は、緑肥、雑草を栽培することですが、 この栽培により緑肥、 雑草が温暖化の原因のCO2を吸収してくれます。


この栽培法は、未知の領域への挑戦なので当然、 失敗もあり得るますから、正直どのような結果となるか、 わかりませんが、成功を願い、生育のデータ、状況、経過、 結果を分析、発信し、 本当に外部からの持ち込み肥料ゼロの肥料自給率100% が達成できるのか? をリアルタイムで検証するのがこのコーナーです。


この試みは5〜10年のプロジェクトとなりますが、 もしある時点でまったくどうしようもなく作物が育たなくなって肥 料自給率100%は無理となれば、そこでゲームオーバー、 終了と致します。
                〈以上、前書き〉

 


🌞🌲🔆🔵〈データ編〉☘️㊗️🌱😊

これから外部からの持ち込み肥料ほぼゼロ、畑の雑草、微生物、 小動物と栽培した穀物、緑肥を使う肥料自給率ほぼ100% によって栽培する作物の実践データを公開します。 年に1度の土壌分析と合わせて、 実際にどのように生育したのか検証します。


f:id:izumisato:20240428184300j:image

↑サンプルデータ1 トウモロコシ(自家種100%✱3月上種まき、4月上定植)〈 元肥〉白クローバー、雑草〈追肥〉八升豆

🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀
三大鬼門の1つ、トウモロコシの検証スタートです。 三大鬼門の王者、 玉ねぎに比べたら今後の成功率はかなり高いかもしれません。


というのは、種が自家採種できる自家種であること。 玉ねぎは種とりほぼ困難、 ほうれん草は雌雄異株なのでそもそもの採種率が低いとはいえ、 種がほとんどとれないような野菜は種の生命力が弱くなっている証 拠と言えます。 この種がとれないような作物は肥料をたくさん与えないと育たない 傾向にあります。 トウモロコシは自家採種が完璧にできるのでスーパーで売っている のに比べると小さくても実は確実にできることはできるのです。 あとはどれだけスーパーのトウモロコシにせまるほど大きくできる か、出荷量を増やせるかにかかってます。


今期は緑肥の八升豆を株間に栽培してその効果を検証します。  
(次号で検証します)


f:id:izumisato:20240428184351j:image

↑サンプルデータ2 里芋(自家種100%✱3月下定植)〈元肥〉雑草〈追肥〉八豆升

🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀
昨年は収穫量が一昨年より少なく、成功とは言えませんでした。 原因の1つは温暖化でパワーアップした夏の最強雑草メヒシバの被 害。 この雑草はそのものすごい生育力と生命力で野菜の生育を弱めるほ どの脅威となりますので野菜が優勢となるような対策しなければな りません。


今年は種芋の植えつけ後、 その真上に乾燥させた雑草をのせてメヒシバの発芽を阻止させてま す。 これは里芋よりメヒシバにやられやすい生姜に採用してきたやり方 ですが、 温暖化でメヒシバはよりバワーアップしてきたので里芋にも採用し ました。それでもたぶんメヒシバはやがて、 のせた雑草のかかってないところから茎を横に伸ばして侵入してき ますので、 5月にメヒシバが発芽してきたところで土寄せして一旦ほほ完全に 防ぎます。このタイミングで里芋の株間に緑肥の八升豆を種まき、 あるいは植え付けてこの八升豆のバワーで、 また出てくるメヒシバを防ぐという計画です。


これでも完全には防げないでしょうか、だいぶ違うはずです。
(次号で検証します)

 


f:id:izumisato:20240428184424j:image
↑サンプルデータ4  キュウリ(自家種100%✱3月上種まき、4月下定植)〈元肥〉 雑草〈追肥〉なし
🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀
猛暑で実が付かなくなった昨年の二の舞とならぬように、 早く植え付けて早どりするのと遅く植え付けて遅く収穫する方式に します。よって8月頃には出荷なしとなりますが、 9月から秋の間、再び収穫できるように種まきをずらします。 そして今年は場所を取ったり、収穫しづらくなりますが、 すべてを地這い式で栽培して、 生育ストレスをできるだけ少なくさせて生育力を強めます。
ただいま苗を植え付けたばかりなので弱く、 そこをねらってウリバエが葉を全部食べて、 枯らしてしまうので防虫ネットをかけてます。 ツルがのびてきたら外します。
(次号で検証します)

 


f:id:izumisato:20240428184514j:image
↑サンプルデータ6 人参(自家種100%*9月種まき)〈元肥〉赤クローバ+雑草、 追肥なし

🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀
かなりの雑草ですが、種とり甩なので問題なしです。 今の雑草はスギナ、フウロフグリが主体です。 今のの時期困るのはイタリアンライグラス。 もともと牧草ですごい繁殖力を持ちます。 これが生えていたら取り除きますが、 根が深く簡単には取れません。 たくさん生えていたらどうしようもないほどです。 この近くの作物は生育不良となります。
5月になればトウが出てくるはずです。
(次号で検証します)


(3月号に記載)
葉が少ししっかりしてきました。 トウ立ちの準備体制になってきたようです。
(次号で検証)

 


(2月号に記載)
一部、ミミズをねらったカラスにほじくられましたが、 なんとか他はしのいでおります。 このまま暖かくなると花をさかせるためのトウが出てきます。 花がまともに咲けばなんとか種はとれるはずです。
外部からの持ち込み肥料ゼロ栽培の検証としては、 こうなると人参の根の部分ではなく、 花がまともに咲くかどうかの検証となってしまいました。
根部の検証は明らかに失敗です。
(次号で検証)


(1月号に記載)
冬本番の寒波が何度か襲って、葉は縮小してしまいました。 こうなると根の部分はほとんど成長しません。 この人参は種採種用ですので、まともに種が取れるかどうかです。
(次号で検証)


 
(12月号に記載)

 先月からほとんど成長してない感じです。 やはり種のまき直しの時期が遅かったかもしれません。 気温が氷点下の日が続くと葉はほとんど枯れて人参の成長はそれで 終わり、春になるとトウが出てきて花を咲かせますが、 暖冬なので葉はまだ大丈夫。 今年はもしかしたらまだ成長するかもしれません。

 


(11月号に記載)
第一回めの間引きをしました。生育はいま一つというかんじです。 本来の種まき期である8月にまいたものは異常猛暑により全滅した ので、本来なら遅い時期の9月にまき直し。その後は雨不足、 急激な温度低下で確実に生育にブレーキをかける要素が重なってし まいました。


こんな最悪コンディションで立派な人参ができたなら、 それは地力に問題がないどころかその力は完璧以上という証明とな りますか、今の葉の勢いからして、 そのレベルにはまったく及ばないようです。


でも諦めず、望みをつなげたいというような状況です。
(次号で検証します)

 


(以下は10月号に記載)
購入した在来種の金時人参を8月お盆に種まきしましたが、 モーレツ猛暑、モーレツ異常気象のために雑草に覆われてしまい、 9月にまき直し。しかしこれも発芽率が非常に悪く、 再び雑草に覆われて来たので、やむなく耕運して、 別の作物に切り替えました。 なので今年は金時人参の栽培は取り止めです。


人参は種まきから発芽まで、10日から2週間かかります。 まき直しが9月の上司でしたから、 発芽の確認は9月下旬になります。 ここで発芽不慮となって再びまき直しとなると、 もはや人参の種まき期をかなり過ぎてしまい、 撒いても物にならない可能性大なので栽培取り止めにしました。 購入の在来種はときどきこういうことがおきます。 今や在来種自体、 このような種が販売されているだけでも大変貴重なことなので、 このようなトラブルも仕方ありません。


なので今年の検証は、出荷用でなく、 種採種のために栽培する部分の検証をします。 こちらは出荷用ではないので、非常に少量栽培です。
自家種100%なので発芽率は非常に良いです。


しかしこちらも8月お盆に撒いたものは、モーレツ猛暑、 モーレツ異常気象による雑草パワーアップでこれに覆われてしまい 、9月上旬にまき直しをしました。その後完璧に発芽し、 雑草の勢いも収まったので栽培体制に入りました。
(次号で検証)


f:id:izumisato:20240428184600j:image
↑サンプルデータ9 キャベツ(在来種*9月種まき)〈元肥ヘアリーベッチ(緑肥) +雑草

🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀       
こちらも雑草だらけです。 雑草と張り合うことを期待しましたがほとんどやられてます。 実はキャベツも玉ねぎのように種とりができないほど弱くなってお ります。なので雑草にも弱い。
おまけにヒヨドリの好物で春にやられてしまいます。
今期初めて採用の購入の在来品種ですが、 一昨年のより弱い感じです。 もちろん土にも問題があるかもしれませんが、 雑草がよく生えるなら基本的に野菜もできるはずなのです。 種に問題がある可能性のが大きいですが、 でもこれからが本格的な生育期なので挽回してほしいです。

(次号で検証します)

 

(3月号に記載)
雑草がよりひどくなってきましたが、 キャベツもそれなりに大きくなりました。 雑草はホトケノザフグリなどで、夏の再挙雑草のメヒシバ、 センダン草のように野菜を包み込んで消してしまうほどの威力はあ りません。


でも生育過渡期の幼いキャベツには脅威となる場合もあります。 今のところ耐えてますのでそのままにしておきます。 キャベツにかぶさってきたらその部分を刈り取るかもしれません。
畑の土を裸にすると土は痩せますからできるだけ野菜と雑草どの共 生を狙います。雑草も緑肥ですからなおさらです。
(次号で検証)

 

(2月号に記載)
雑草がかなり生えてきました。(雑草が活発であることは、 土が肥えている証拠です。)春先のキャベツの葉は甘いからか、 ヒヨドリにかなりやられます。 でももっと暖かくなるとキャベツの甘味も薄れ、 成長も活発となり、これまでの経験からだと復活します。
(次号で検証)


(1月号に記載)
今月も先月と比べ、ほとんど変化なしです。
(次号で検証)

 


(12月号に記載)
先月と比べ、ほとんど変化なしです。
(次号で検証)
  
(11月号に記載)
今年は直播きの1条(右端)と11月上旬に定植の2条、 計3条となります。直播きのほうが生育は早いのですが、 冬もじわじわと雑草がはびこるので、 キャベツよりも大きくならないように管理します。   

 

キャベツは真冬の間はほとんど成長しませんが、日が長くなり、 気温が上がってくる2~3月ころになるとぐんぐん成長します。 こうなれば多少の雑草があっても大丈夫です。
(次号で検証)

 

 


f:id:izumisato:20240428184634j:image
↑サンプルデータ10 レタス系(在来種、サニーレタス、グリーンリーフ、 ロメインレタス。育苗種まき3月上旬)〈元肥〉 前作残りの小松菜の菜の花、前々作の緑肥栽培小豆、追肥なし

🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀
だいぶ大きくなりましたが、 でも少し生育が遅い感じかもしれません。 このまま順調ならあと2~3週間で収穫できるはずです。 よって次号で成功かどうかの最終結果がでるはずです。
(次号で検証します)


(3月号に記載)
3/25に育苗した苗を定植しました。
専門的な理論では緑肥はすぐには肥効力を発揮しないようです。 なので前々作の緑肥が1シーズン遅れて発揮されることになります 。前前作は小豆なので、どうなのか?
来月には結果がでます。
(次号で検証)

 


f:id:izumisato:20240428184700j:image
↑サンプルデータ11 玉ねぎ(在来種、昨年9月種まき、3月上旬定植)〈元肥〉 前作のアワと雑草すき込み、前々作はクローバー、追肥なし

🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀
先月からほとんど大きくなってません。今年も失敗のようです。 右側半分以上は雑草に負けて消えてしまいました。
玉ねぎは雑草に簡単に負けるし、種もほとんど取れなく、 肥料をたくさん与えないと育たない、 どうしようもなく弱い野菜ですが、 せめてスーパーで売っている玉ねぎの半分ほどになってほしいので すが、来月が最終検証です。
(次号で検証します)

 

 


(3月号に記載)
畑に肥料分が多くないとヒョロヒョロの貧弱作物となってしまう野 菜(玉ねぎ、トウモロコシ、ほうれん草、 これを3大鬼門と名付ける)の1つ、玉ねぎの検証スタートです。 昨年は完全に失敗でした。今年もその可能性が高いので、 少面積での栽培です。
早くも植えてから1ヶ月弱ですが、ほとんど大きくなっておらず、 スギナなどがたくさん出てきました。 ビニールマルチを使わないので、より生育にリスクがかかります。 玉ねぎは雑草にも弱く、除草を何度かしなければ、雑草が占拠し、 雑草畑となります。
昨年よりは少しでも、いい結果がでることを望んでおります。
(次号で検証)

 


🍀🌞🌲泉里農園ポリシー


21世紀になって年月がすぎましたが、 農業を取り巻く状況はますます厳しくなる一方です。 例えば農家の高齢化や後継者不足による農業者人口の減少、 温暖化と異常気象による農作物の被害や設備の損失、 農業資材の高騰など年々悪化しております。


国(政府) がこの状況をこのまま放置し続ければ日本の農業は必ず崩壊し、 食料の全ては外国産ということになってしまいます。 これは大変危険な状況です。 なぜなら日本へ輸出している外国で異常気象や戦争などで自国の自 給分で精一杯になり、輸出できなくなった場合、 日本は食料危機パニックとなるからです。


最悪のシナリオは一時的なパニックで終わらず、 長期に渡って日本への輸出ストップが続いたら、 パニックを超えて国が崩壊することです。


現在、日本の食料自給率は30〜40%と言われます。しかし、 自給率100%とされているお米は、 それを作るのに必要な肥料のほとんどは外国産です。


また、畜産の飼料のほとんども外国産なので、 そこから出た畜糞堆肥などの有機肥料も外国産ということになりま す。もちろん野菜作りに必要な肥料のほとんども外国産です。


すなわち、日本の本当の食料自給率はもっともっと低いのです。 これでもし何かあった場合、非常に危ない状況です。


これは国(政府) がこれまで食料自給率の向上に対して効果的な対策をやって来なか った結果です。しかし国(政府)ばかりの責任ではありません。


ここ10年前からの国政選挙において、 国民有権者の約半数は選挙にも行かず、 そして選挙に行く人の過半数は、効果的な対策をしない今の国( 政府)に投票し支持してきたのですから、 我々国民にも責任はあるはずです。


では一体どうすればこの日本の危ない状況を打開できるのでしょう か? それは我々国民一人一人がそれぞれの立場でできることをやるしか ないと考えます。


我々農業者としてできることは、自給率を上げ、 できるだけ自然環境を壊さない、 人体に安全な農法を確立することと考えます。


そして自然をどんどん破壊し外国産頼みで成り立っている今の日本 の農業を変えなければなりません。 これは一朝一夕でできることではありませんが、 当園はそういう希望、願いをもとに日々研鑽、 チャレンジ精神で進んでまいります。


                          

泉里農園だより 2024,04.28号(毎月最低1回発行)
(編集、発行)泉里農園


(農園所在地)静岡県富士宮市山梨県南巨摩郡南部町


(メールアドレス)
izumisatoyasaien@gmail.com