泉里農園ブログ22,08,28号配信致しました!🌞よろしくお願いいたします(^.^)


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☀泉里農園ブログ🌻22.08,28号🍓
🍏🌽🍅🍉🍈🌰🌿🌾🌳🥜(毎月、最低1回発行)  


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↑秋キュウリ
後述サンプルデータの自家種の夏キュウリと同じ品種です。 7月に種まき、育苗して今月定植。 外部からの持ち込み肥料ゼロです。 元肥えは前作の緑肥ヘアリーベッチと周囲の雑草。 地這えキュウリなのでまもなく敷きワラをします。


周囲の背の高い作物は高きびといって雑穀ですが緑肥でもあり、 これを刈り取ってキュウリの敷きワラにします。


敷きワラの下は昆虫などの小動物、微生物の活動エリアとなり、 それにより土が肥え、キュウリの追肥となります。


                                         (富士宮農場)

 


🍅🌾🌳☀農園便り🌱🍎🌽🌱


『8月の畑,』一線をこえた異常気象
(まだ終わってませんが) 今年の夏もひどい異常気象に襲われた厳しい夏となりました。


日本各地で線状降水帯が発生し災害となりました。


史上最高の猛暑日日数、史上最高の降水量、異常な蒸し暑さなど、 史上最悪の夏となりました。


自然と共に仕事をして生活している立場から言わせていただきます と、今年の温暖化現象は以前と比べ、 一線をこえてきたような気がしてなりません。


先日、テレ朝の報道番組で、三重大学大学院、気象、 環境研究の教授が出演し、 このたびの日本や世界の異常気象は温暖化によるものと断定。 温暖化で北極圏の温度上昇が著しく、 これが原因で偏西風が蛇行しそれで前線が停滞する。


海水温も温暖化でかなり高くなっているので海面からの水蒸気がよ り発生し雨雲がたくさんできるのでモーレツ豪雨となる。 とのことでした。


効果的な対策をしなければ今後日本の夏は、40℃ を越えるモーレツ猛暑日、蒸し暑さが続き、 豪雨災害はよりひどくなり、災害も増える。 春と秋が極端に短くなり、冬は逆に寒くなる。 日本は世界でも大変住みにくい国となる、 とおっしゃっておりました。


その通りかもしれません。しかし、 効果的な対策は国の政権内閣と大企業のトップの皆さんが本気にな らない限り動きません。


日本は国連の地球温暖化対策会議で化石賞をもらうほど温暖化対策 に消極的な国といわれていますが、 なんとかもっと政治家の皆さんに本気になっていただくようにする には国勢選挙で温暖化対策を強く訴える政治家さんに投票するしか ないと考えると、政治家さんにどれだけ積極的な方がいるのか? いたとしても国民はその人に投票するのか? という問題もあり事はなかなか進みそうにありません。


やはりとんでもない土壇場状況にならなければ本気にならないのか もしれません。 シベリアの永久凍土が温暖化で溶け出すと人間が放出している温室 効果物CO2の25倍の温室効果のある凍土に眠るメタンや未知の ウイルスが放出する。


こうなると一気に温暖化は加速してもはや後戻りできなくなり、 またウイルスに悩まされることになると世界の科学者たちが懸念し ているようです。


永久凍土が溶ける前までにどうか政権内閣にはどうか本気になって いただきたいと願うばかりです。


しかし、 日本が本気になっても世界の国々が本気にならなければ何もなりま せん。 シベリアが領土のロシアもあまり積極的とは言えないようですから より困難な状況です。


なので本当に大変ですが、今後もっと厳しい夏、それによる災害、 農作物の被害を覚悟しなければなりません。

 


当園のこの夏の農作物の被害は、スイカ、メロンほぼ全滅、 カボチャ、ミニトマトはかなり不作。キュウリもあまり良くない。 ネギの苗も暑さでほとんど消滅などひどい状況ですか、暑さ、 豪雨に比較的強い部類の他作物はなんとか大丈夫です。


これ以上ひどい夏になると被害となった上記の野菜は真っ先に栽培 不可能となってしまいます。


これから秋の種まきシーズンですが、 まだまだ暑い日は続きそうで、台風も懸念されます。 できるだけ農作物に被害がでないことを祈るだけです。

 


🍉🌿🍐☘🥕🌾🥔🍆🍈
✦✦今、収穫してます!✦✦
             収穫情報

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(2022.0828現在)


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↑落花生と小豆
もちろん、外部からの持ち込み肥料ゼロ栽培です。 前作はニンニク。 白いネットはカラスの大好物、落花生を守るために設置。 これをしないとほぼ全てやられます。 右側の小豆は10年ぶりくらいの栽培ですが、想定を超えた順調な生育。 猛暑、モーレツ豪雨にも耐えてくれてます。
                                          (南部農場)

 


🌟以下の農作物は農薬、化学肥料、家畜糞尿、 ビニールマルチを一切使わない、 自然露地栽培の大自然力農法により栽培されています。


🌟★印は自家種100%です。★50は自家種50%です。 表示ないものは全て在来種(子孫継承がほぼ100%できる種) 伝統種の野菜です。


🌟(少)の表示は、収穫量が少ない、 あるいは少なくなってきた場合です。

 


🌿《葉物野菜》


★モロヘイヤ


★ニラ


★大葉


エゴマ


★赤しそ


🍆果菜


ミニトマト


★ナス


★ゴーヤ


★オクラ


神楽南蛮

 


🥔《根菜、イモ類》


★葉ショウガ


じゃがいも(北あかり)

 


☘️《その他》


ハブ茶(少)

 


🌱《この先1ヶ月以内に新しくでてきそうな作物》

秋キュウリ

 

 

😯✦今月のピカ🌟イチ❗◆


(今月旬となった収穫作物で特に元気な作物を1つを紹介します)

 


🌞今月のピカイチは、オクラです!


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↑オクラ畑
この夏の異常気象に耐え抜き元気に育ってくれてます。 オクラはアフリカ原産なので暑さに強いようです。


自家種100%で毎年生命力の強そうな株を選抜し、 種を取ります。


《料理法》
生で細かく刻み、鰹節、醤油をかける。
納豆に加える。和え物、カレー、炒め物などに使います。

 

 


🌞新コーナー❗🌱
『肥料自給率100%へのチャレンジ!』
その4


〈前書き〉
当園では、2019年頃から外部からの持ち込み肥料、 肥料材料の使用がほぼゼロの栽培に順次切り替えております。


でも、 ただ使用をゼロにするだけというような単純なことではありません 。これでは畑の土が疲弊してしまうからです。


外部からの持ち込み肥料、材料の使用ゼロ栽培では、 栽培する畑が以前に人畜糞尿、化学肥料、 有機肥料を長年投入していた(肥料貯蓄のある)畑では、 昔からの投入量や栽培していた作物によっても変わりますが、 何も肥料をやらなくても数年から10年以上、 作物は問題なく育ちます。


しかし、 やがて何年か経って畑の肥料分の貯蓄を使いはたしてしまうと、 たちまち作物は貧弱に育ち、やがてほとんど育たなくなります。
これは30年近くの農業経験からはっきりと言えます。

 

なのでもともとあった畑の肥料分の貯蓄を使い果たすのではなく、 逆に貯蓄を増やすテクニックが必要となるのです。


農業を始めた頃は、いろいろな農業関係の本を読みあさりますが、 他の本と全く違う、でもなんとなくもっともらしいような著書に、 「肥料はなくても作物は育つ」。その証拠は、 森林の木々は何にも肥料やらなくてもあんなに立派に育っているで はないか。と書いてありました。
かれこれ農業を始めた頃、30年ほど前の話しです。


その通りかも!確かに誰も森林に肥料なんてやってない! 肥料は不要なんだ。肥料がいらないなんてすごい画期的! 重い肥料を施さなくてすむならとても楽だし、おまけに経費削減! こんないいことないかも?これだ!やってみよう! と素人は思ってしまいます。


実際やってみたら、肥料貯蓄の少ない畑に当たり、 生育不良の洗礼を何度も受けました。


その後材料にこだわった自家製発酵ボカシ肥を使うようになりまし たが、長年自然を尊重し、 自然と共に農業をやっているとその著書に大変大きな間違い、 勘違いがあることに気づきました。


それは、 そもそも森林の木々は無肥料でなんて育ってなんていない!
実はかなりの肥料が木々に施されているのです。


森林は野生動物の住家です。イノシン、シカ、タヌキ、ウサギ、 クマ、ネズミ、モグラ、ヘビ、トカゲ、鳥類、昆虫、 ミミズなどの小動物、微生物がいて毎日、糞尿や死骸、 脱け殻などの有機物が木々に肥料として提供されています。


とくに鳥類などは種類や数も多く、渡り鳥なども来て、 森林の夜はいろいろな鳥たちが木々に泊まり、 多量の糞尿を森林に落としています。


だから明らかに森林の木々は無肥料でなんて育っていません。 なのでその著書はそもそも根本的に間違っている、 という結論になりました。


おまけに森林の木々は毎年引っこ抜いて外へ持ち出すことなんてし ません。杉、 檜など植林の森林でも50年ごととかに伐採し外へ持ち出す程度な ので、年に1〜3回収穫し外へ持ち出す農作物と比べると
格段に土の肥料分の減少率が少ないことがいえます。 だからどんどん森林の土は肥えていくのです。


エジプトのナイル川など川が氾濫すると下流に山からの栄養分が流 れてきて土が肥えて文明が栄えたと教科書にもでてましたね。


ということから、 森林は無肥料どころか有機肥料の生産工場となっていることは明ら かとなりました。 だからたくさんの立派な木々が育っていたのです。


大自然に、森林に学べば、 当園が試みる持ち込みの肥料の使用をゼロへ、 というのは肥料を全く与えないということではないのです。


ではどうするか?というと、 肥料は大自然の力を活用して当園の畑で自ら生み出すしかありませ ん。森林のように畑を肥料生産工場にするのです。 だから肥料自給率ほぼ100%なのです。


耕作する畑を肥料の生産工場にする大自然の力とは、お日様、雨、 風、土の力を基盤に、自家種の緑肥、野菜、 穀物と当園の畑の雑草、昆虫、ミミズなどの小動物、 微生物の力であり、これを最大限に活用させていただき、 彼らが生み出してくれた肥料を元に作物を栽培するという農法にな ります。


この農法のテクニックは、いかに彼らの力を最大限に引き出すか、 ということになります。


この農法の基本は農園設立の当初から変わっていませんが、 外部からの持ち込み肥料分、材料の使用をほぼゼロにして、 100%自家生育、自家種の材料で、肥料自給率をほぼ100% にさせるというのは初めての試みです。成功すれば、 SDGs推進にも役立つはずです。(ほぼ100%というのは、 もし土が酸性にどんどんなっていった場合(PH値5以下)には、 アルカリにするために外部からの石灰分の投入が必要となる可能性 もあるからです)


肥料自給率100%は、食料自給率とも密接な関係です。 例えば日本のお米の自給率はほぼ100%ですが、 お米を作るにも肥料が必要です。 この肥料が外国産なら食料自給率100%ではありません。


トウモロコシなどの畜産の飼料の9割は外国産です。 なので畜糞堆肥ももとは外国産。油かす、 大豆かすなどの肥料もほとんど外国産。 すなわち有機肥料の大部分は外国産なのです。


化学肥料は日本で作られていても、 作るのに石油などの化石燃料が使われますので、 結局これもほとんど外国産です。


なので日本のお米の自給率は100%などと言えません。


ということから、 食料自給率と肥料自給率は表裏一体のものなのです。
おまけに外国産が由来の有機肥料や化学肥料は製造から製品化にな るまでかなり環境に負担をかけております。


肥料自給率100%なら環境への負担はかなり少なくてすみます。 (SDGsに役立つというのはこの点です。)

 


未知の領域への挑戦なので当然、失敗もあり得るますから、 正直どのような結果となるか、わかりませんが、成功を願い、 生育のデータ、状況、経過、結果を分析、発信し、 本当に外部からの持ち込み肥料ゼロの肥料自給率100% が達成できるのか? をリアルタイムで検証するのがこのコーナーです。


この試みは5〜10年のプロジェクトとなりますが、 もしある時点でまったくどうしようもなく作物が育たなくなって肥 料自給率100%は無理となれば、そこでゲームオーバー、 終了と致します。
                〈以上、前書き〉

 

 


🌞🌲🔆🔵〈データ編〉☘️㊗️🌱😊

これから肥料自給率ほぼ100% によって栽培する作物の実践データを公開します。 年に1度の土壌分析と合わせて、 実際にどのように生育したのか検証します。

 

 


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↑サンプルデータ2 里芋(石川早生*4月植え付け) 
想像以上の順調な生育状況です。あとは芋のでき具合次第です。
(次回は10月号で検証します)

 


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↑サンプルデータ3 ショウガ(近江*5月植え付け)


昨年同様、今年のショウガも発芽率が低く、まばら状況です。 猛暑と雨ばかりで1番元気になるのが夏の雑草(メヒシバ) これがショウガにまとわりついてどうしようないほどになります。 この雑草は生命力が非常に強く、刈り取ってもなかなか枯れず、 刈り取って3日間ほど日に当てれば枯れますが、 3日連続で晴れということが今年はほとんどないので追肥として使 うのも容易ではありません。


生育状況もまばらで現時点では順調とはいえませんが、 今後の生育に期待します。
(次回は9月号で検証します)

 


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↑サンプルデータ4 キュウリ(自家種*5月植え付け)


もはや草ボーボー状況、お盆前に収穫を終了しました。 ある程度の収穫はありましたが、モーレツ猛暑、 豪雨の影響も加えれば、合格点に近い位置かもしれません。来年、 今年の状況を超えたら、太鼓判です。

 


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↑サンプルデータ5 ナス(自家種*5月植え付け)
こちらは里芋同様に順調生育です。実もたくさんとれだしてます。 追肥で周りの雑草を与えました。
あと残るは持続力。
(次回は9月号で検証します)

 


                      
泉里農園だより 2022,08,28号(毎月最低1回発行)
(編集、発行)泉里農園


(農園所在地)静岡県富士宮市山梨県南巨摩郡南部町


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