泉里農園ブログ23,01,28号配信致しました!☺️よろしくお願いいたします(^.^)


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☀泉里農園ブログ🌻23.01,28号🍓
🍏🌽🍅🍉🍈🌰🌿🌾🌳🥜(毎月、最低1回発行)  

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↑真冬の果樹畑
南部農場では、柿、栗、杏、プラム、ブルーベリー、柑橘類、梅、 ビワなどの果樹を栽培しております。 ほとんどの果樹は冬には落葉し、枝だけになってしまいます。


冬の落葉樹は休眠期と呼ばれ、 この期間に出過ぎた枝を切り落とし、 光と風通しを良くさせて病虫害を減らし、実付きを良くさせる、 剪定という作業をしなければなりません。


もう開始しておりますが、 本数がかなりあるので2月いっぱいかかりそうです。


しかし、これをやっても病虫害を防ぐことはできません。 しかも病虫害だけでなく、甘くなる果実はカラス、野鳥、 ハクビシンなどの野生動物にもやらてしまうので、 無農薬の果樹栽培は野菜よりはるかにリスクが大きいといえます。
                                        (南部農場)

 

 

🍅🌾🌳☀農園便り🌱🍎🌽🌱


『新年スタート!』
新たな年、2023(令和5) がスタートして早1ヶ月近くになりましたが、 当園ブログは今年の第1号の配信です。遅くなりましたが、 改めまして本年もよろしくお願いいたします😊!


さて、新年2023年はどのような年になるのでしょうか? 新型コロナ、物価高、ロシアのウクライナ侵略、 異常気象と人々を苦しめるマイナスの要素は前年と変わらずそのま ま引き継ぐ形となっておりますが、今年はどうなるのか?


早く解消してほしいのは当然ですが、
よくよく考えるとこれらの問題は全て元々人間自らが関わり、 生み出して起きていることで、純粋な自然の災害ではありません。 ということは人間が行いを改めれば解決するということもいえます 。

 

しかしなかなか人間は行いを改めようとはしません。 なので問題は長引きます。 そんなこんなしている間に次の新たなマイナス要素が生まれること もあり得ます。 でも逆にプラスの要素も生まれる可能性もあります。


地球生物の歴史は進化と共にありました。 人間もその一部分なので、 毎年わずかでも人間も進化しているに違いありません。

 

したがって、 マイナスの要素も進化の方向に向かうために生み出されたものとし てとらえることもできます。なので、マイナスを プラスに変えることもできることになります。


失敗は成功の元と同じ論理です。 よって良い方向に向かうかどうかは今の人類次第ということ になります。


農業者にとって、物価高、新型コロナ、 国際情勢の不安定などの事案はマイナス要素となりますが、 でも一番は異常気象でしょう。

 

温暖化が原因で起こる異常気象。年々ひどくなっております。 今年も99%以上来るでしょう。 良くても昨年同等かそれ以上の災難がやって来るでしょう。 それでどれだけの作物がやられてしまうのか?


こう考えるとゆうつになります。しかし
覚悟して立ち向かい、耐えて行かねばならない状況 なのです。


世界のほとんどの政府、企業、 市民が本気になって温暖化阻止の行動をすれば改善する可能性が生 まれてきますが、温暖化阻止行動に反対する人もいて、 現状そのような状況に至るにはまだまだ時間がかかりそうです。


なので今年もどんどん温暖化は進み、 異常気象もひどくなることになります。

 


当園が数年前からチャレンジしている、 外からの持ち込み肥料ゼロ100%農法は、 この異常気象に対して強みとなるのでしょうか?


この農法はモーレツ豪雨、モーレツ台風、モーレツ猛暑、 モーレツ干ばつ、 モーレツ寒波これらモーレツ因子の被害を直接防ぐことはできませ ん。これらが来れば作物は100%やられてしまいます。


しかし、異常気象の発生、 進行を少しだけでも和らげることはできそうです。


この農法、外からの持ち込み肥料ゼロ栽培とはいえ、 土に肥料分がないと作物は育ちませんから、 畑自ら肥料分を生み出さねばなりません。


すなわち畑を外からの原料、材料を使わず、自力生産、自力再生、 自給自足の肥料生産工場にすることになります。


それをしてくれるのが緑肥と雑草、その周りに集まる微生物、 昆虫、ミミズなど小動物たちです。したがって、 この我らがヒーローたちが、 よりたくさんの肥料を作り出してくれるように仕掛けることが大事 であり、そこが課題です。

 

この農法は、農作物と共に緑肥、 雑草を常に頻繁に栽培することで、 ほとんど年間いつも緑が生い茂り、 畑を土丸出しの放置状態にすることがないので、緑肥、 雑草がほぼ常に温暖化の原因の温室効果CO2の吸収をしてくれま す。

 

そして外部からの持ち込みの肥料(化学肥料、有機肥料、 土壌改良材など)は製造、梱包、 輸送に多量のCO2を排出して温暖化させていますが、 外部からの持ち込み肥料ゼロ栽培ならこのCO2の排出はゼロとな ります。


このように外部からの持ち込み肥料ゼロ栽培は異常気象の発生、 進行を和らげる効果が期待できるのです。


なのでこの農法を成功させることは、 異常気象を解決する1つの対策につながることになります。


今年は昨年より作物ごとの成功実績が1つでも多く増えることを願 っておりますが、失敗も否定できませんから、 まだまだ綱渡り状況です。


長期戦ですが、少しでも前に進めたら幸いと考えます。 今年も自然環境や人にやさしい、 美味しい農作物を少しでも多くご提供できるように今年も精進して まいります。よろしくお願いいたします(^.^)

 


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✦✦今、収穫してます!✦✦
             収穫情報

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(2023.01,28現在)


🌟以下の農作物は農薬、化学肥料、家畜糞尿、 ビニールマルチを一切使わない、 自然露地栽培の大自然力農法により栽培されています。


🌟★印は自家種100%です。★50は自家種50%です。 表示ないものは全て在来種(子孫継承がほぼ100%できる種) 伝統種の野菜です。


🌟(少)の表示は、収穫量が少ない、 あるいは少なくなってきた場合です。

 


🌿《葉物野菜》
ホウレン草(少)
★なばな
★のらぼう菜(葉)(少)


🥔《根菜、イモ類》
★泉里大根(少)
★三浦大根(少)
★筑摩野人参(少)
★50 金時人参(少)
★たけのこ芋

★里芋
★エビ芋


🍀その他
ハブ茶

 

 

🌱《この先1ヶ月以内に新しくでてきそうな作物》


小松菜、高菜、水菜?

 


😯✦今月のピカ🌟イチ❗◆


(今月旬となった収穫作物で特に元気な作物を1つを紹介します)

🌞今月のピカイチは、なばなです。


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↑なばな
自家種100%(種採種年数*約20年)油菜の一種で、 西洋アブラナとも言われます。寒さに強く、冬は摘み取った葉、 春先には花芽と茎を摘み取っていただきます。冬の葉は、 やわらかく、甘味もあって美味です。 春先の花芽と茎は甘味と少し苦味もあり菜の花として使います。


《料理法》
ビタミンCが非常に多いとされるので湯がく場合はさっと短時間に します。
お浸し、ごま和え、炒め物、汁物、ラーメン、うどん、 パスタにトッピングしたりいろいろ使えます。

 

 


🌞新コーナー❗🌱
『肥料自給率100%へのチャレンジ!』
その9


〈前書き〉
当園では、2019年頃から外部からの持ち込み肥料、 肥料材料の使用がほぼゼロの栽培に順次切り替えております。


でも、 ただ使用をゼロにするだけというような単純なことではありません 。これでは畑の土が疲弊してしまうからです。


外部からの持ち込み肥料、材料の使用ゼロ栽培では、 栽培する畑が以前に人畜糞尿、化学肥料、 有機肥料を長年投入していた(肥料貯蓄のある)畑では、 昔からの投入量や栽培していた作物によっても変わりますが、 何も肥料をやらなくても数年から10年以上、 作物は問題なく育ちます。


しかし、 やがて何年か経って畑の肥料分の貯蓄を使いはたしてしまうと、 たちまち作物は貧弱に育ち、やがてほとんど育たなくなります。
これは30年近くの農業経験からはっきりと言えます。

 

なのでもともとあった畑の肥料分の貯蓄を使い果たすのではなく、 逆に貯蓄を増やすテクニックが必要となるのです。


農業を始めた頃は、いろいろな農業関係の本を読みあさりますが、 他の本と全く違う、でもなんとなくもっともらしいような著書に、 「肥料はなくても作物は育つ」。その証拠は、 森林の木々は何にも肥料やらなくてもあんなに立派に育っているで はないか。と書いてありました。
かれこれ農業を始めた頃、30年ほど前の話しです。


その通りかも!確かに誰も森林に肥料なんてやってない! 肥料は不要なんだ。肥料がいらないなんてすごい画期的! 重い肥料を施さなくてすむならとても楽だし、おまけに経費削減! こんないいことないかも?これだ!やってみよう! と素人は思ってしまいます。


実際やってみたら、肥料貯蓄の少ない畑に当たり、 生育不良の洗礼を何度も受けました。


その後材料にこだわった自家製発酵ボカシ肥を使うようになりまし たが、長年自然を尊重し、 自然と共に農業をやっているとその著書に大変大きな間違い、 勘違いがあることに気づきました。


それは、 そもそも森林の木々は無肥料でなんて育ってなんていない!
実はかなりの肥料が木々に施されているのです。


森林は野生動物の住家です。イノシン、シカ、タヌキ、ウサギ、 クマ、ネズミ、モグラ、ヘビ、トカゲ、鳥類、昆虫、 ミミズなどの小動物、微生物がいて毎日、糞尿や死骸、 脱け殻などの有機物が木々に肥料として提供されています。


とくに鳥類などは種類や数も多く、渡り鳥なども来て、 森林の夜はいろいろな鳥たちが木々に泊まり、 多量の糞尿を森林に落としています。


だから明らかに森林の木々は無肥料でなんて育っていません。 なのでその著書はそもそも根本的に間違っている、 という結論になりました。


おまけに森林の木々は毎年引っこ抜いて外へ持ち出すことなんてし ません。杉、 檜など植林の森林でも50年ごととかに伐採し外へ持ち出す程度な ので、年に1〜3回収穫し外へ持ち出す農作物と比べると
格段に土の肥料分の減少率が少ないことがいえます。 だからどんどん森林の土は肥えていくのです。


エジプトのナイル川など川が氾濫すると下流に山からの栄養分が流 れてきて土が肥えて農作物がたくさんできるようになり、 それで文明が栄えたと確か小学校あたりの教科書にもでてましたね 。

 


あと、森林から始まる河川は、 雨が降ると雨水と共に森林から流れ出た有機物を海へ運び、 これが海のプランクトンを増やし、 それをねらう魚の漁場になるので
近年、 持続可能な漁業のために森林を守る活動をする漁師さんたちもでて きております。


ということからしても森林は無肥料どころか有機肥料の生産工場と なっていることは明らかとなりました。 だからたくさんの立派な木々が育っていたのです。


大自然に、森林に学べば、 当園が試みる持ち込みの肥料の使用をゼロへ、 というのは肥料を全く与えないということではないのです。


ではどうするか?というと、 肥料は大自然の力を活用して当園の畑で自ら生み出すしかありませ ん。森林のように畑を肥料生産工場にするのです。 だから肥料自給率ほぼ100%なのです。


耕作する畑を肥料の生産工場にする大自然の力とは、お日様、雨、 風、土の力を基盤に、自家種の緑肥、野菜、 穀物と当園の畑の雑草、昆虫、ミミズなどの小動物、 微生物の力であり、これを最大限に活用させていただき、 彼らが生み出してくれた肥料を元に作物を栽培するという農法にな ります。


この農法のテクニックは、いかに彼らの力を最大限に引き出すか、 ということになります。


この農法の基本は農園設立の当初から変わっていませんが、 外部からの持ち込み肥料分、材料の使用をほぼゼロにして、 100%自家生育、自家種の材料で、肥料自給率をほぼ100% にさせるというのは新しい初めての試みです。成功すれば、 SDGs推進にも役立つはずです。(ほぼ100%というのは、 もし土が酸性にどんどんなっていった場合(PH値5以下)には、 アルカリにするために外部からの石灰分の投入が必要となる可能性 もあるからです)


肥料自給率100%は、食料自給率とも密接な関係です。 例えば日本のお米の自給率はほぼ100%ですが、 お米を作るにも肥料が必要です。 この肥料が外国産なら食料自給率100%ではありません。


トウモロコシなどの畜産の飼料の9割は外国産です。 なので畜糞堆肥ももとは外国産。油かす、 大豆かすなどの肥料もほとんど外国産。 すなわち有機肥料の大部分は外国産なのです。


化学肥料は日本で作られていても、 作るのに石油などの化石燃料が使われますので、 結局これもほとんど外国産です。


なので日本のお米の自給率は100%などと言えません。


ということから、 食料自給率と肥料自給率は表裏一体のものなのです。
おまけに外国産が由来の有機肥料や化学肥料は製造から製品化、 購入までにかなり環境に負担をかけております。


しかし肥料自給率100% なら環境への負担はかなり少なくてすみます。( SDGsに役立つというのはこの点です。)


たとえば、外部からの持ち込みの肥料(化学肥料、有機肥料など) は製造時はもちろん、梱包、 輸送で多量のCO2を排出して環境に負荷をかけ温暖化させていま すが、外部からの持ち込み肥料ゼロの肥料自給率100% ならこの部分のCO2の排出はゼロとなります。


肥料の自給生産の主体は、緑肥、雑草を栽培することですが、 この栽培により緑肥、 雑草が温暖化の原因のCO2を吸収してくれます。

 

 


この栽培法は、未知の領域への挑戦なので当然、 失敗もあり得るますから、正直どのような結果となるか、 わかりませんが、成功を願い、生育のデータ、状況、経過、 結果を分析、発信し、 本当に外部からの持ち込み肥料ゼロの肥料自給率100% が達成できるのか? をリアルタイムで検証するのがこのコーナーです。


この試みは5〜10年のプロジェクトとなりますが、 もしある時点でまったくどうしようもなく作物が育たなくなって肥 料自給率100%は無理となれば、そこでゲームオーバー、 終了と致します。
                〈以上、前書き〉

 

 


🌞🌲🔆🔵〈データ編〉☘️㊗️🌱😊

これから肥料自給率ほぼ100% によって栽培する作物の実践データを公開します。 年に1度の土壌分析と合わせて、 実際にどのように生育したのか検証します。


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↑サンプルデータ8 ホウレン草(赤根*10月直まき)


一般的なホウレン草の栽培は、 多くの肥料が投入されているようです。 それはホウレン草が肥料食いだからです。
そんなホウレン草栽培に栽培畑で育てた緑肥と雑草、 栽培畑に生育する小動物のみの外部からの持ち込み肥料ゼロ栽培で
しっかりしたホウレン草ができるのか?


これが成功すれば大きな成果となります。 これから5年間の検証に入ります。


ここの畑は土壌分析によると元々肥沃な状態ではありません。 なのでマイナスからのスタートですから、 かなり厳しいかもしれません。


元肥えは、前作は大豆とカボチャの混作で、 その前はヘアリーベッチを栽培していたので、これが元肥えです。 追肥はなしで行く外部からの持ち込み肥料ゼロ栽培です。(以上、 10月号記載)

 


ホウレン草も雨なしの影響で生育が遅れていますが、 一部良く生育しています。
来月は収穫期なのでどうなるか?
(以上、11月号記載)

 

収穫スタートしてますが、生育はあまり良いとはいえません。 ここの畑は日当たりが悪く、 もともと特に肥えてないエリアなのでこんなもんかもしれませんが 、次回に検証します。
(以上12月号記載)


1月になっても状況にほとんど変化ありません。 寒波の影響はありますが、やはり10月〜 11月の雨なしがかなり響いていると考えられます。


雨なしでも、 外部からの持ち込み肥料が潤沢に入っていれば少しの雨で短期間に ぐっと成長しますが、 持ち込み肥料ゼロで元々肥えてない畑では成長はゆっくりになりま すから、厳しい結果になったと考えられます。


しかし畑にホウレン草に必要な肥料成分がたとえ少なくても一定量 ぎりぎりあれば、これから気温が上がり、 雨が降ればまだ成長する可能性はあるかもしれませんので、次号( 2月)に検証します。

 


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↑サンプルデータ9 キャベツ(富士早生*10月直まき)


元肥えは、大豆と雑草であとは小動物、 微生物たちが援軍に加わってくれます。


順調に生育しているかんじです。 少し種を密に蒔きすぎたようですから、 間引きをしなければなりません。


越冬し、春に収穫しますから、これから厳寒期ですので、 ほとんど生育はストップする状況となります。
(以上12月号記載)


キャベツも寒さに強い野菜ですから、 先月から寒波が何度も来ましたが、 それでも少し成長しております。


まだ間引きをしていません。 早くした方がキャベツが成長しやすくなりますが、 春先の一定期間、 渡り鳥のヒヨドリが必ずやって来て好物のブロッコリー、 キャベツの葉を食べてしまいます。
被害を分散させるために、 3月にヒヨドリが次の地域へ行ってしまうまで、 間引きを遅らせています。


少しぐらい食べられても、 その後気温が上がるとキャベツはぐんぐん成長して再生、 復活するのが今までのパターンです。


でも時間に余裕あれば鳥脅しテープを設置した方がいいかもしれま せん。


次号に検証します。


                            
泉里農園だより 2023,01,28号(毎月最低1回発行)
(編集、発行)泉里農園


(農園所在地)静岡県富士宮市山梨県南巨摩郡南部町


(メールアドレス)
izumisatoyasaien@gmail.com