泉里農園ブログ23,01,28号配信致しました!☺️よろしくお願いいたします(^.^)


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☀泉里農園ブログ🌻23.01,28号🍓
🍏🌽🍅🍉🍈🌰🌿🌾🌳🥜(毎月、最低1回発行)  

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↑真冬の果樹畑
南部農場では、柿、栗、杏、プラム、ブルーベリー、柑橘類、梅、 ビワなどの果樹を栽培しております。 ほとんどの果樹は冬には落葉し、枝だけになってしまいます。


冬の落葉樹は休眠期と呼ばれ、 この期間に出過ぎた枝を切り落とし、 光と風通しを良くさせて病虫害を減らし、実付きを良くさせる、 剪定という作業をしなければなりません。


もう開始しておりますが、 本数がかなりあるので2月いっぱいかかりそうです。


しかし、これをやっても病虫害を防ぐことはできません。 しかも病虫害だけでなく、甘くなる果実はカラス、野鳥、 ハクビシンなどの野生動物にもやらてしまうので、 無農薬の果樹栽培は野菜よりはるかにリスクが大きいといえます。
                                        (南部農場)

 

 

🍅🌾🌳☀農園便り🌱🍎🌽🌱


『新年スタート!』
新たな年、2023(令和5) がスタートして早1ヶ月近くになりましたが、 当園ブログは今年の第1号の配信です。遅くなりましたが、 改めまして本年もよろしくお願いいたします😊!


さて、新年2023年はどのような年になるのでしょうか? 新型コロナ、物価高、ロシアのウクライナ侵略、 異常気象と人々を苦しめるマイナスの要素は前年と変わらずそのま ま引き継ぐ形となっておりますが、今年はどうなるのか?


早く解消してほしいのは当然ですが、
よくよく考えるとこれらの問題は全て元々人間自らが関わり、 生み出して起きていることで、純粋な自然の災害ではありません。 ということは人間が行いを改めれば解決するということもいえます 。

 

しかしなかなか人間は行いを改めようとはしません。 なので問題は長引きます。 そんなこんなしている間に次の新たなマイナス要素が生まれること もあり得ます。 でも逆にプラスの要素も生まれる可能性もあります。


地球生物の歴史は進化と共にありました。 人間もその一部分なので、 毎年わずかでも人間も進化しているに違いありません。

 

したがって、 マイナスの要素も進化の方向に向かうために生み出されたものとし てとらえることもできます。なので、マイナスを プラスに変えることもできることになります。


失敗は成功の元と同じ論理です。 よって良い方向に向かうかどうかは今の人類次第ということ になります。


農業者にとって、物価高、新型コロナ、 国際情勢の不安定などの事案はマイナス要素となりますが、 でも一番は異常気象でしょう。

 

温暖化が原因で起こる異常気象。年々ひどくなっております。 今年も99%以上来るでしょう。 良くても昨年同等かそれ以上の災難がやって来るでしょう。 それでどれだけの作物がやられてしまうのか?


こう考えるとゆうつになります。しかし
覚悟して立ち向かい、耐えて行かねばならない状況 なのです。


世界のほとんどの政府、企業、 市民が本気になって温暖化阻止の行動をすれば改善する可能性が生 まれてきますが、温暖化阻止行動に反対する人もいて、 現状そのような状況に至るにはまだまだ時間がかかりそうです。


なので今年もどんどん温暖化は進み、 異常気象もひどくなることになります。

 


当園が数年前からチャレンジしている、 外からの持ち込み肥料ゼロ100%農法は、 この異常気象に対して強みとなるのでしょうか?


この農法はモーレツ豪雨、モーレツ台風、モーレツ猛暑、 モーレツ干ばつ、 モーレツ寒波これらモーレツ因子の被害を直接防ぐことはできませ ん。これらが来れば作物は100%やられてしまいます。


しかし、異常気象の発生、 進行を少しだけでも和らげることはできそうです。


この農法、外からの持ち込み肥料ゼロ栽培とはいえ、 土に肥料分がないと作物は育ちませんから、 畑自ら肥料分を生み出さねばなりません。


すなわち畑を外からの原料、材料を使わず、自力生産、自力再生、 自給自足の肥料生産工場にすることになります。


それをしてくれるのが緑肥と雑草、その周りに集まる微生物、 昆虫、ミミズなど小動物たちです。したがって、 この我らがヒーローたちが、 よりたくさんの肥料を作り出してくれるように仕掛けることが大事 であり、そこが課題です。

 

この農法は、農作物と共に緑肥、 雑草を常に頻繁に栽培することで、 ほとんど年間いつも緑が生い茂り、 畑を土丸出しの放置状態にすることがないので、緑肥、 雑草がほぼ常に温暖化の原因の温室効果CO2の吸収をしてくれま す。

 

そして外部からの持ち込みの肥料(化学肥料、有機肥料、 土壌改良材など)は製造、梱包、 輸送に多量のCO2を排出して温暖化させていますが、 外部からの持ち込み肥料ゼロ栽培ならこのCO2の排出はゼロとな ります。


このように外部からの持ち込み肥料ゼロ栽培は異常気象の発生、 進行を和らげる効果が期待できるのです。


なのでこの農法を成功させることは、 異常気象を解決する1つの対策につながることになります。


今年は昨年より作物ごとの成功実績が1つでも多く増えることを願 っておりますが、失敗も否定できませんから、 まだまだ綱渡り状況です。


長期戦ですが、少しでも前に進めたら幸いと考えます。 今年も自然環境や人にやさしい、 美味しい農作物を少しでも多くご提供できるように今年も精進して まいります。よろしくお願いいたします(^.^)

 


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✦✦今、収穫してます!✦✦
             収穫情報

🌰🍀🍅🍍🌶🌲💐🌽🍎🍏🍌

(2023.01,28現在)


🌟以下の農作物は農薬、化学肥料、家畜糞尿、 ビニールマルチを一切使わない、 自然露地栽培の大自然力農法により栽培されています。


🌟★印は自家種100%です。★50は自家種50%です。 表示ないものは全て在来種(子孫継承がほぼ100%できる種) 伝統種の野菜です。


🌟(少)の表示は、収穫量が少ない、 あるいは少なくなってきた場合です。

 


🌿《葉物野菜》
ホウレン草(少)
★なばな
★のらぼう菜(葉)(少)


🥔《根菜、イモ類》
★泉里大根(少)
★三浦大根(少)
★筑摩野人参(少)
★50 金時人参(少)
★たけのこ芋

★里芋
★エビ芋


🍀その他
ハブ茶

 

 

🌱《この先1ヶ月以内に新しくでてきそうな作物》


小松菜、高菜、水菜?

 


😯✦今月のピカ🌟イチ❗◆


(今月旬となった収穫作物で特に元気な作物を1つを紹介します)

🌞今月のピカイチは、なばなです。


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↑なばな
自家種100%(種採種年数*約20年)油菜の一種で、 西洋アブラナとも言われます。寒さに強く、冬は摘み取った葉、 春先には花芽と茎を摘み取っていただきます。冬の葉は、 やわらかく、甘味もあって美味です。 春先の花芽と茎は甘味と少し苦味もあり菜の花として使います。


《料理法》
ビタミンCが非常に多いとされるので湯がく場合はさっと短時間に します。
お浸し、ごま和え、炒め物、汁物、ラーメン、うどん、 パスタにトッピングしたりいろいろ使えます。

 

 


🌞新コーナー❗🌱
『肥料自給率100%へのチャレンジ!』
その9


〈前書き〉
当園では、2019年頃から外部からの持ち込み肥料、 肥料材料の使用がほぼゼロの栽培に順次切り替えております。


でも、 ただ使用をゼロにするだけというような単純なことではありません 。これでは畑の土が疲弊してしまうからです。


外部からの持ち込み肥料、材料の使用ゼロ栽培では、 栽培する畑が以前に人畜糞尿、化学肥料、 有機肥料を長年投入していた(肥料貯蓄のある)畑では、 昔からの投入量や栽培していた作物によっても変わりますが、 何も肥料をやらなくても数年から10年以上、 作物は問題なく育ちます。


しかし、 やがて何年か経って畑の肥料分の貯蓄を使いはたしてしまうと、 たちまち作物は貧弱に育ち、やがてほとんど育たなくなります。
これは30年近くの農業経験からはっきりと言えます。

 

なのでもともとあった畑の肥料分の貯蓄を使い果たすのではなく、 逆に貯蓄を増やすテクニックが必要となるのです。


農業を始めた頃は、いろいろな農業関係の本を読みあさりますが、 他の本と全く違う、でもなんとなくもっともらしいような著書に、 「肥料はなくても作物は育つ」。その証拠は、 森林の木々は何にも肥料やらなくてもあんなに立派に育っているで はないか。と書いてありました。
かれこれ農業を始めた頃、30年ほど前の話しです。


その通りかも!確かに誰も森林に肥料なんてやってない! 肥料は不要なんだ。肥料がいらないなんてすごい画期的! 重い肥料を施さなくてすむならとても楽だし、おまけに経費削減! こんないいことないかも?これだ!やってみよう! と素人は思ってしまいます。


実際やってみたら、肥料貯蓄の少ない畑に当たり、 生育不良の洗礼を何度も受けました。


その後材料にこだわった自家製発酵ボカシ肥を使うようになりまし たが、長年自然を尊重し、 自然と共に農業をやっているとその著書に大変大きな間違い、 勘違いがあることに気づきました。


それは、 そもそも森林の木々は無肥料でなんて育ってなんていない!
実はかなりの肥料が木々に施されているのです。


森林は野生動物の住家です。イノシン、シカ、タヌキ、ウサギ、 クマ、ネズミ、モグラ、ヘビ、トカゲ、鳥類、昆虫、 ミミズなどの小動物、微生物がいて毎日、糞尿や死骸、 脱け殻などの有機物が木々に肥料として提供されています。


とくに鳥類などは種類や数も多く、渡り鳥なども来て、 森林の夜はいろいろな鳥たちが木々に泊まり、 多量の糞尿を森林に落としています。


だから明らかに森林の木々は無肥料でなんて育っていません。 なのでその著書はそもそも根本的に間違っている、 という結論になりました。


おまけに森林の木々は毎年引っこ抜いて外へ持ち出すことなんてし ません。杉、 檜など植林の森林でも50年ごととかに伐採し外へ持ち出す程度な ので、年に1〜3回収穫し外へ持ち出す農作物と比べると
格段に土の肥料分の減少率が少ないことがいえます。 だからどんどん森林の土は肥えていくのです。


エジプトのナイル川など川が氾濫すると下流に山からの栄養分が流 れてきて土が肥えて農作物がたくさんできるようになり、 それで文明が栄えたと確か小学校あたりの教科書にもでてましたね 。

 


あと、森林から始まる河川は、 雨が降ると雨水と共に森林から流れ出た有機物を海へ運び、 これが海のプランクトンを増やし、 それをねらう魚の漁場になるので
近年、 持続可能な漁業のために森林を守る活動をする漁師さんたちもでて きております。


ということからしても森林は無肥料どころか有機肥料の生産工場と なっていることは明らかとなりました。 だからたくさんの立派な木々が育っていたのです。


大自然に、森林に学べば、 当園が試みる持ち込みの肥料の使用をゼロへ、 というのは肥料を全く与えないということではないのです。


ではどうするか?というと、 肥料は大自然の力を活用して当園の畑で自ら生み出すしかありませ ん。森林のように畑を肥料生産工場にするのです。 だから肥料自給率ほぼ100%なのです。


耕作する畑を肥料の生産工場にする大自然の力とは、お日様、雨、 風、土の力を基盤に、自家種の緑肥、野菜、 穀物と当園の畑の雑草、昆虫、ミミズなどの小動物、 微生物の力であり、これを最大限に活用させていただき、 彼らが生み出してくれた肥料を元に作物を栽培するという農法にな ります。


この農法のテクニックは、いかに彼らの力を最大限に引き出すか、 ということになります。


この農法の基本は農園設立の当初から変わっていませんが、 外部からの持ち込み肥料分、材料の使用をほぼゼロにして、 100%自家生育、自家種の材料で、肥料自給率をほぼ100% にさせるというのは新しい初めての試みです。成功すれば、 SDGs推進にも役立つはずです。(ほぼ100%というのは、 もし土が酸性にどんどんなっていった場合(PH値5以下)には、 アルカリにするために外部からの石灰分の投入が必要となる可能性 もあるからです)


肥料自給率100%は、食料自給率とも密接な関係です。 例えば日本のお米の自給率はほぼ100%ですが、 お米を作るにも肥料が必要です。 この肥料が外国産なら食料自給率100%ではありません。


トウモロコシなどの畜産の飼料の9割は外国産です。 なので畜糞堆肥ももとは外国産。油かす、 大豆かすなどの肥料もほとんど外国産。 すなわち有機肥料の大部分は外国産なのです。


化学肥料は日本で作られていても、 作るのに石油などの化石燃料が使われますので、 結局これもほとんど外国産です。


なので日本のお米の自給率は100%などと言えません。


ということから、 食料自給率と肥料自給率は表裏一体のものなのです。
おまけに外国産が由来の有機肥料や化学肥料は製造から製品化、 購入までにかなり環境に負担をかけております。


しかし肥料自給率100% なら環境への負担はかなり少なくてすみます。( SDGsに役立つというのはこの点です。)


たとえば、外部からの持ち込みの肥料(化学肥料、有機肥料など) は製造時はもちろん、梱包、 輸送で多量のCO2を排出して環境に負荷をかけ温暖化させていま すが、外部からの持ち込み肥料ゼロの肥料自給率100% ならこの部分のCO2の排出はゼロとなります。


肥料の自給生産の主体は、緑肥、雑草を栽培することですが、 この栽培により緑肥、 雑草が温暖化の原因のCO2を吸収してくれます。

 

 


この栽培法は、未知の領域への挑戦なので当然、 失敗もあり得るますから、正直どのような結果となるか、 わかりませんが、成功を願い、生育のデータ、状況、経過、 結果を分析、発信し、 本当に外部からの持ち込み肥料ゼロの肥料自給率100% が達成できるのか? をリアルタイムで検証するのがこのコーナーです。


この試みは5〜10年のプロジェクトとなりますが、 もしある時点でまったくどうしようもなく作物が育たなくなって肥 料自給率100%は無理となれば、そこでゲームオーバー、 終了と致します。
                〈以上、前書き〉

 

 


🌞🌲🔆🔵〈データ編〉☘️㊗️🌱😊

これから肥料自給率ほぼ100% によって栽培する作物の実践データを公開します。 年に1度の土壌分析と合わせて、 実際にどのように生育したのか検証します。


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↑サンプルデータ8 ホウレン草(赤根*10月直まき)


一般的なホウレン草の栽培は、 多くの肥料が投入されているようです。 それはホウレン草が肥料食いだからです。
そんなホウレン草栽培に栽培畑で育てた緑肥と雑草、 栽培畑に生育する小動物のみの外部からの持ち込み肥料ゼロ栽培で
しっかりしたホウレン草ができるのか?


これが成功すれば大きな成果となります。 これから5年間の検証に入ります。


ここの畑は土壌分析によると元々肥沃な状態ではありません。 なのでマイナスからのスタートですから、 かなり厳しいかもしれません。


元肥えは、前作は大豆とカボチャの混作で、 その前はヘアリーベッチを栽培していたので、これが元肥えです。 追肥はなしで行く外部からの持ち込み肥料ゼロ栽培です。(以上、 10月号記載)

 


ホウレン草も雨なしの影響で生育が遅れていますが、 一部良く生育しています。
来月は収穫期なのでどうなるか?
(以上、11月号記載)

 

収穫スタートしてますが、生育はあまり良いとはいえません。 ここの畑は日当たりが悪く、 もともと特に肥えてないエリアなのでこんなもんかもしれませんが 、次回に検証します。
(以上12月号記載)


1月になっても状況にほとんど変化ありません。 寒波の影響はありますが、やはり10月〜 11月の雨なしがかなり響いていると考えられます。


雨なしでも、 外部からの持ち込み肥料が潤沢に入っていれば少しの雨で短期間に ぐっと成長しますが、 持ち込み肥料ゼロで元々肥えてない畑では成長はゆっくりになりま すから、厳しい結果になったと考えられます。


しかし畑にホウレン草に必要な肥料成分がたとえ少なくても一定量 ぎりぎりあれば、これから気温が上がり、 雨が降ればまだ成長する可能性はあるかもしれませんので、次号( 2月)に検証します。

 


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↑サンプルデータ9 キャベツ(富士早生*10月直まき)


元肥えは、大豆と雑草であとは小動物、 微生物たちが援軍に加わってくれます。


順調に生育しているかんじです。 少し種を密に蒔きすぎたようですから、 間引きをしなければなりません。


越冬し、春に収穫しますから、これから厳寒期ですので、 ほとんど生育はストップする状況となります。
(以上12月号記載)


キャベツも寒さに強い野菜ですから、 先月から寒波が何度も来ましたが、 それでも少し成長しております。


まだ間引きをしていません。 早くした方がキャベツが成長しやすくなりますが、 春先の一定期間、 渡り鳥のヒヨドリが必ずやって来て好物のブロッコリー、 キャベツの葉を食べてしまいます。
被害を分散させるために、 3月にヒヨドリが次の地域へ行ってしまうまで、 間引きを遅らせています。


少しぐらい食べられても、 その後気温が上がるとキャベツはぐんぐん成長して再生、 復活するのが今までのパターンです。


でも時間に余裕あれば鳥脅しテープを設置した方がいいかもしれま せん。


次号に検証します。


                            
泉里農園だより 2023,01,28号(毎月最低1回発行)
(編集、発行)泉里農園


(農園所在地)静岡県富士宮市山梨県南巨摩郡南部町


(メールアドレス)
izumisatoyasaien@gmail.com
       

 

泉里農園ブログ22,12,29号配信致しました!☺️よろしくお願いいたします (^-^)


🌰🍉🍅🍎🍆🍈🌽🍏🍓🥕🥒🥔
☀泉里農園ブログ🌻22.012,29号🍓
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↑冬の畑
いよいよ真冬の寒さが到来です。先週から氷点下となり、 氷も厚く張りました。この気温になると、ほとんどの野菜、 植物は生育が止まりますが、凍結、霜によって葉部が枯れたり、変色、劣化してしまう作物がでてきます。


枯れる、枯れない、の違いは一体何なのか?秋〜冬野菜のほとんどはアブラナ科(大根、白菜、キャベツ等)かセリ科(パクチー、人参等)、アカザ科(ホウレン草等)に限定されてしまいますが、


1つ言えるのは、葉、 茎に糖を作ることのできる植物は凍結しにくいこと。 そして葉に厚みがあり、初期生育でなく、 十分に生育していることが枯れない原因になっているようです。


ただ氷点下5℃以下になると枯れずに残れるのは、ホウレン草やなばな、のらぼう菜等、ごく一部の野菜になってしまいます。


雑草もほとんど寒さで枯れてしまいますが、ホトケノザは断トツに寒さに強く、 じわりじわりと成長しています。
                                             (富士宮農場)

 


🍅🌾🌳☀農園便り🌱🍎🌽🌱


『今年を振り返る』
2022年は、まもなく終了という段階になりました。この1年を振り返りますと、日本でも世界でも、 とんでもないことが起きましたね。


まず、世界では今春、ロシア、 独裁権力者プーチンとその取りまきグループが隣国ウクライナへ武 力侵略を開始させたことです。


自国の領土を拡大させて、より強大にさせることで、権力者として絶対的に君臨し続けるためなら、 他国の民や自国の民がどうなろうと関係ないと言わんばかりに、 ウクライナの領土に侵入し人々をいきなり無差別に殺戮し始めたのです。


今は21世紀、SDGs地球温暖化を始めとする様々な問題をを世界の人々が1つになって 解決させよう!という機運が高まってきた矢先に、 他国への暴力、武力侵略という、 時代が100年以前に逆戻りする行為が国連の常任理事国でもあり 、先進国の一角だったはずのロシアが仕掛けたことに、 西側諸国は驚きと共にロシアへの批判が高まりました。


そして日本や世界各国からウクライナへの支援が始まります。


他国への侵略行為は国連憲章に違反するとのことですが、 それでもロシアに味方する国、批判も味方もしない、 関わりたくないというような国もあり、 世界は1つになれませんでした。 なのでロシアを止めることはできません。


まさに国連はほとんど機能していないことがあからさまになりまし た。


なので、 いまだに武力侵略するロシアとこれを防ごうとするウクライナとの 戦争が続いています。

 

一部の強烈なエゴで冷酷な権力者たちのために、 少なくとも数千万以上の人々が苦しんでいる今の現状は、 一刻でも早く解消させなければなりません。


一番苦しんでいるのはウクライナの人々ですが、 ロシアの侵略のために、世界のエネルギー価格がはね上がり、 これを起点にいろんな物の物価が上がり、 生活が大変になっている人々も世界にはたくさんいるようです。


日本も物価がどんどん上がり、 富裕層以外の人々は生活に苦しんでいます。 そして独裁国家に対抗すべきと政権与党の政策で、 防衛費を来年以降これまでの2倍にするという事態に。


財源は増税で賄うらしいので、 ますます国民の生活は大変になります。


この侵略戦争を終わらせるには、今のロシア政権が変わるか、 崩壊することが一番でしょうが、独裁権力の国家は、 国民にウソをつきまくり、騙し、家畜のように支配し、 国を権力者グループの思うがままにしようと国家体制を作るので、 国民は国に反発し政権崩壊させることは非常に困難でハードルが高 すぎます。


結局ロシアが変わるには、権力者側の内部の分裂、崩壊、 クーデターが起こらない限り不可能かもしれません。


それを祈るしかないのでしょうか?


ロシアの侵略戦争を反面教師的に学ぶとしたら、 人類の歴史をさかのぼっても、 基本的に独裁権力者及び独裁政治の国家は、極端なエゴイストが多い傾向があるということ。 自己の欲望のためなら理不尽で残酷なことを平気で行い、その組織内は汚職が蔓延する傾向があり ます。その結果多くの人々が苦しむことになる。


だから我々国民は、独裁権力の国家を作らない、作らせない、 ということを肝に命じてゆかねばならない。 だから国の政治を他人事として扱わないという意識を強くしていく ことが、とても大事であるといえます。


日本にクローズアップすると、 この国も自民党一党独裁の国家です。夏に衆議院選挙期間、 安部元首相襲撃事件が起き、 この事をきっかけに自民党の多くの議員が詐欺商法で起訴されたカ ルト教団、 旧統一教会と深いつながりがあることが次々と明らかになりました 。


もはや今の日本の政治は、 法外な金銭搾取のカルト教団に影で操られてされているのでは? と疑われでも仕方ないような状況となりました。


幸い日本は、圧倒的に数が少ないとはいえ、 自民党に対向できる野党が今のところ存在するので、 ある程度の抑止力になっておりますが、 でも自民党の牙城を崩すことはかなり困難かもしれません。


その証拠に、 今国会で可決した旧統一教会に対する新法案もザル法案と弁護士は 批判しており、何も根本的な解決にならないと指摘しております。


それなら、実効性のない、うわべだけ、 形だけの法案ということになります。


ということは、 旧統一教会自民党への影響力は今後も以前と変わらないことを示 していることになります。


いくら野党が反発しても、 自民党は圧倒的に議員数の多い政権与党であり、 民主政治は多数決で決まりますから結局、自 民党の思うがままとなります。


以上のことから、今年は世界、日本区別なく、 政治というものがいかに我々市民の日々の生活に大きな影響を及ぼ しているかということが鮮明化、改めて学んだといえます。

 


一方、新型コロナは今年も収束せず、もうかれこれ、 まる3年になります。日本では夏に、 これまでの最大の感染者を記録した第7波の感染流行となります。


今は第8波に入っており、 感染者数がじわりじわりと増えています。


不思議なのは、ヨーロッパ、アメリカなどの国では、 ほとんどの人々がマスクもしてない映像が出ますが、 ネットで調べても感染者数はかなり少なく、 逆にワクチンやマスクをしっかりしている日本や韓国の方が感染者 数が多いのはなぜなのか?ということ。


日本政府のコロナ政策は正しいのか、どうなのか? 検証すべき段階といえます。

 


あと今年は、なんといっても、 これまでにないような夏の地獄の罰ゲームのような猛暑、湿気、 モーレツ豪雨でしょう。


温暖化、異常気象は明らかに年々少しずつひどくなっています。


記録的豪雨、連続熱帯夜数、暑さ、雨なしなど、 観測史上最高の気象データが各地で更新されました。

 


モーレツ豪雨や猛暑、 異常気象の間接的な影響による鳥獣害で農作物もいろいろ大きな被 害を受けました。トマト、スイカ、メロン、カボチャ、ネギ、 落花生、大豆、小豆、陸稲など収穫量は0〜10% 以下までになりました。


近年、毎年必ずいくつかの作物が被害となりますが、 今年はこれまででトップクラスのひどさです。


以上、今年は辛いことがあまりに多い年でしたが、 これらの事案は来年もそのまま引き継ぐようなことばかりです。


温暖化、異常気象も今年よりひどくなるでしょうから、 来年もたくさん辛くなることは間違いないでしょう。


こんな状況だと折れそうになってしまいますが、 でも力を振り絞りそれらに負けず、屈せず、 前向きでできる限りチャレンジすることが次のフェーズに至るため にはとにかく一番大事かもしれません。


ただ受け身のみで、耐えるだけでは壁を越えることは難しい、なので どうすれば解決できるのかを真剣に考え、自己ができる範囲でいいから、 少しずつでも粘り強く、 攻めながら1つ1つ実行してゆくしかないかもしれません。


でも、辛いことばかりでなく、 明るいニュースもそれに負けないほど出て来てほしいものですね。

 

ということで、1年を振り返りましたが、 今年も当園の農作物のご利用、当ブログにおこしの皆様、 誠にありがとうございました。どうか皆様にとって次の年は、 より良いお年となりますように!御多幸をお祈り致します。

 


🍉🌿🍐☘🥕🌾🥔🍆🍈

✦✦今、収穫してます!✦✦
             収穫情報

🌰🍀🍅🍍🌶🌲💐🌽🍎🍏🍌

(2022.12,29現在)


🌟以下の農作物は農薬、化学肥料、家畜糞尿、 ビニールマルチを一切使わない、 自然露地栽培の大自然力農法により栽培されています。


🌟★印は自家種100%です。★50は自家種50%です。 表示ないものは全て在来種(子孫継承がほぼ100%できる種) 伝統種の野菜です。


🌟(少)の表示は、収穫量が少ない、 あるいは少なくなってきた場合です。

 


🌿《葉物野菜》
ホウレン草
白菜
★高菜


🥔《根菜、イモ類》
大蔵大根(まもなく終了)
★筑摩野人参
★50 金時人参
★たけのこ芋

★里芋
★エビ芋
★じゃがいも(アンデスレッド)
★じゃがいも(出島)


🍀その他
ハブ茶(少)

 

 

🌱《この先1ヶ月以内に新しくでてきそうな作物》


水菜、小松菜、なばな

 


😯✦今月のピカ🌟イチ❗◆


(今月旬となった収穫作物で特に元気な作物を1つを紹介します)

 


🌞今月のピカイチは、じゃがいもです。


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↑掘りたてのじゃがいも(アンデスレッドと出島)
共に自家種100%です。


先週の凍結で、地上部の葉、茎は全部枯れました。 これで芋の生育は完全にストップ。収穫のスタートです。 じゃがいもももちろん外部からの持ち込み肥料はゼロの栽培です。


大豊作とはいえませんが、 100点満点の点数評価は70点でぎりぎり合格?


10月下旬から1ヶ月、 雨が全くなかったことが響いているようです。


《料理法》
アンデスレッドは荷崩れしやすいので、ポテトサラダ、 マッシュポテト、コロッケなどに。


出島は荷崩れしにくいので、カレー、シチュー、 味噌汁などの煮物料理に適しますが、ポテトサラダ、 コロッケもオーケーです。😊

 

 


🌞新コーナー❗🌱
『肥料自給率100%へのチャレンジ!』
その8


〈前書き〉
当園では、2019年頃から外部からの持ち込み肥料、 肥料材料の使用がほぼゼロの栽培に順次切り替えております。


でも、 ただ使用をゼロにするだけというような単純なことではありません 。これでは畑の土が疲弊してしまうからです。


外部からの持ち込み肥料、材料の使用ゼロ栽培では、 栽培する畑が以前に人畜糞尿、化学肥料、 有機肥料を長年投入していた(肥料貯蓄のある)畑では、 昔からの投入量や栽培していた作物によっても変わりますが、 何も肥料をやらなくても数年から10年以上、 作物は問題なく育ちます。


しかし、 やがて何年か経って畑の肥料分の貯蓄を使いはたしてしまうと、 たちまち作物は貧弱に育ち、やがてほとんど育たなくなります。
これは30年近くの農業経験からはっきりと言えます。

 

なのでもともとあった畑の肥料分の貯蓄を使い果たすのではなく、 逆に貯蓄を増やすテクニックが必要となるのです。


農業を始めた頃は、いろいろな農業関係の本を読みあさりますが、 他の本と全く違う、でもなんとなくもっともらしいような著書に、 「肥料はなくても作物は育つ」。その証拠は、 森林の木々は何にも肥料やらなくてもあんなに立派に育っているで はないか。と書いてありました。
かれこれ農業を始めた頃、30年ほど前の話しです。


その通りかも!確かに誰も森林に肥料なんてやってない! 肥料は不要なんだ。肥料がいらないなんてすごい画期的! 重い肥料を施さなくてすむならとても楽だし、おまけに経費削減! こんないいことないかも?これだ!やってみよう! と素人は思ってしまいます。


実際やってみたら、肥料貯蓄の少ない畑に当たり、 生育不良の洗礼を何度も受けました。


その後材料にこだわった自家製発酵ボカシ肥を使うようになりまし たが、長年自然を尊重し、 自然と共に農業をやっているとその著書に大変大きな間違い、 勘違いがあることに気づきました。


それは、 そもそも森林の木々は無肥料でなんて育ってなんていない!
実はかなりの肥料が木々に施されているのです。


森林は野生動物の住家です。イノシン、シカ、タヌキ、ウサギ、 クマ、ネズミ、モグラ、ヘビ、トカゲ、鳥類、昆虫、 ミミズなどの小動物、微生物がいて毎日、糞尿や死骸、 脱け殻などの有機物が木々に肥料として提供されています。


とくに鳥類などは種類や数も多く、渡り鳥なども来て、 森林の夜はいろいろな鳥たちが木々に泊まり、 多量の糞尿を森林に落としています。


だから明らかに森林の木々は無肥料でなんて育っていません。 なのでその著書はそもそも根本的に間違っている、 という結論になりました。


おまけに森林の木々は毎年引っこ抜いて外へ持ち出すことなんてし ません。杉、 檜など植林の森林でも50年ごととかに伐採し外へ持ち出す程度な ので、年に1〜3回収穫し外へ持ち出す農作物と比べると
格段に土の肥料分の減少率が少ないことがいえます。 だからどんどん森林の土は肥えていくのです。


エジプトのナイル川など川が氾濫すると下流に山からの栄養分が流 れてきて土が肥えて農作物がたくさんできるようになり、 それで文明が栄えたと確か小学校あたりの教科書にもでてましたね 。

 


あと、森林から始まる河川は、 雨が降ると雨水と共に森林から流れ出た有機物を海へ運び、 これが海のプランクトンを増やし、 それをねらう魚の漁場になるので
近年、 持続可能な漁業のために森林を守る活動をする漁師さんたちもでて きております。


ということからしても森林は無肥料どころか有機肥料の生産工場と なっていることは明らかとなりました。 だからたくさんの立派な木々が育っていたのです。


大自然に、森林に学べば、 当園が試みる持ち込みの肥料の使用をゼロへ、 というのは肥料を全く与えないということではないのです。


ではどうするか?というと、 肥料は大自然の力を活用して当園の畑で自ら生み出すしかありませ ん。森林のように畑を肥料生産工場にするのです。 だから肥料自給率ほぼ100%なのです。


耕作する畑を肥料の生産工場にする大自然の力とは、お日様、雨、 風、土の力を基盤に、自家種の緑肥、野菜、 穀物と当園の畑の雑草、昆虫、ミミズなどの小動物、 微生物の力であり、これを最大限に活用させていただき、 彼らが生み出してくれた肥料を元に作物を栽培するという農法にな ります。


この農法のテクニックは、いかに彼らの力を最大限に引き出すか、 ということになります。


この農法の基本は農園設立の当初から変わっていませんが、 外部からの持ち込み肥料分、材料の使用をほぼゼロにして、 100%自家生育、自家種の材料で、肥料自給率をほぼ100% にさせるというのは初めての試みです。成功すれば、 SDGs推進にも役立つはずです。(ほぼ100%というのは、 もし土が酸性にどんどんなっていった場合(PH値5以下)には、 アルカリにするために外部からの石灰分の投入が必要となる可能性 もあるからです)


肥料自給率100%は、食料自給率とも密接な関係です。 例えば日本のお米の自給率はほぼ100%ですが、 お米を作るにも肥料が必要です。 この肥料が外国産なら食料自給率100%ではありません。


トウモロコシなどの畜産の飼料の9割は外国産です。 なので畜糞堆肥ももとは外国産。油かす、 大豆かすなどの肥料もほとんど外国産。 すなわち有機肥料の大部分は外国産なのです。


化学肥料は日本で作られていても、 作るのに石油などの化石燃料が使われますので、 結局これもほとんど外国産です。


なので日本のお米の自給率は100%などと言えません。


ということから、 食料自給率と肥料自給率は表裏一体のものなのです。
おまけに外国産が由来の有機肥料や化学肥料は製造から製品化にな るまでかなり環境に負担をかけております。


肥料自給率100%なら環境への負担はかなり少なくてすみます。 (SDGsに役立つというのはこの点です。)

 


未知の領域への挑戦なので当然、失敗もあり得るますから、 正直どのような結果となるか、わかりませんが、成功を願い、 生育のデータ、状況、経過、結果を分析、発信し、 本当に外部からの持ち込み肥料ゼロの肥料自給率100% が達成できるのか? をリアルタイムで検証するのがこのコーナーです。


この試みは5〜10年のプロジェクトとなりますが、 もしある時点でまったくどうしようもなく作物が育たなくなって肥 料自給率100%は無理となれば、そこでゲームオーバー、 終了と致します。
                〈以上、前書き〉

 

 


🌞🌲🔆🔵〈データ編〉☘️㊗️🌱😊

これから肥料自給率ほぼ100% によって栽培する作物の実践データを公開します。 年に1度の土壌分析と合わせて、 実際にどのように生育したのか検証します。


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↑サンプルデータ6 人参(自家種50%+購入種50%*8〜9月直まき)


外部からの持ち込み肥料ゼロ栽培の人参。 元肥えは、緑肥として雑草と大豆のみです。


いよいよ収穫スタートしまいました。できはまずまずですが、 10月下旬から1ヶ月雨が1〜 2回でもあればもっと良かったはずです。


それでも今年はなんとかできました。
これから4年間、検証を続けます。
(次回検証は来年秋)

 


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↑サンプルデータ7 パクチー、高菜、白菜、大根( 自家種は高菜のみ他全て購入在来種*9月直まき)


1つの畑に混合栽培なのでまとめて検証します。元肥えは、緑肥として雑草と大豆のみです。


11月は気温は高かったのですが、 雨がほとんどなく全体的に生育が遅れていますが、パクチー、 高菜、大根は収穫に入りました。 生育状況は雨がなかったせいかパクチーの発芽率が50% ほどでしたが、発芽した株はしっかり生育しています。


大根、高菜は100点満点です。


あとは白菜しっかり結球できるかどうか?です。(以上、11月号記載)


白菜、しっかり結球したのもかなりありますが、 そうでない株もあります。そもそも購入の在来種で100% の結球はあり得ませんから始めからハンディはあります。 結株率は60〜70%ほどです。
なので白菜は合格点ぎりぎりです。


これで、パクチー、高菜、大根、 白菜は外部からの持ち込み肥料ゼロ栽培において全てなんとか合格点です。
来年は今年のデータより少しでも良くなっていれば道は開けます。


今年の検証はこれで終了です。また来年の秋に検証します。

 


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↑サンプルデータ8 ホウレン草(赤根*10月直まき)


一般的なホウレン草の栽培は、 多くの肥料が投入されているようです。 それはホウレン草が肥料食いだからです。
そんなホウレン草栽培に栽培畑で育てた緑肥と雑草、 栽培畑に生育する小動物のみの外部からの持ち込み肥料ゼロ栽培で
しっかりしたホウレン草ができるのか?


これが成功すれば大きな成果となります。 これから5年間の検証に入ります。ここの畑は土壌分析によると元々肥沃な状態ではありません。 なのでマイナスからのスタートですから、 かなり厳しいかもしれません。


元肥えは、前作は大豆とカボチャの混作で、 その前はヘアリーベッチを栽培していたので、これが元肥えです。 追肥はなしで行く外部からの持ち込み肥料ゼロ栽培です。


ホウレン草も雨なしの影響で生育が遅れていますが、 一部良く生育しています。
来月は収穫期なのでどうなるか?
(以上、11月号記載)

 

収穫スタートしてます。でも生育はあまり良いとはいえません。 寒波で成長はにぶりますが、ここの畑は日当たりが悪く、 元々他と比べ肥えてないエリアなのでこんなもんかもしれませんが 、次回に検証します。
(次回検証は1月号)

 


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↑サンプルデータ9 キャベツ(富士早生*10月直まき)


元肥えは、大豆と雑草であとは小動物、 微生物たちが援軍に加わってくれます。


順調に生育しているかんじです。 少し種を密に蒔きすぎたようですから、 間引きをしなければなりません。


越冬し、春に収穫しますから、 これから厳寒期ですので、 ほとんど生育はストップする状況となります。
(次回検証は、1月号)


                            
泉里農園だより 2022,12,29号(毎月最低1回発行)
(編集、発行)泉里農園


(農園所在地)静岡県富士宮市山梨県南巨摩郡南部町


(メールアドレス)
izumisatoyasaien@gmail.com
       

 

泉里農園ブログ22,11,28号配信致しました!🌞よろしくお願いいたします(^.^)


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↑発芽成功!麦(大麦)

作物の栽培は、いくつかの山(課題)をクリアしていかねば収穫に至りません。
まず、第一ハードルは発芽率80%以上の達成。 そんなの当たり前じゃないの? と農業をやったことのない方は思われるかもしれません。


F1、 ハイブリッド種子などはほぼ当たり前に発芽するのでしょうが、 購入した在来種はそうでもありません。 ときどき発芽率が極端に悪いことがあります。 自家種でもカビが知らぬ間に生えたりすると発芽しません。


麦の場合、第二ハードルは、発芽後、若葉を食べに来る鹿。 これをクリアできたら、次は雑草対策、 そして収穫間近に実を食べに来る鳥、そして異常気象など。 これからいくつものハードルを越えて行かねばなりません。


麦は土壌改良の効果があるとされ、緑肥として使えますし、 麦ワラは野菜の栽培に使ったり、 実もたくさん採れたら活用できます。

                                                        (南部農場)

 

🍅🌾🌳☀農園便り🌱🍎🌽🌱


『11月の畑,』
11月は、気温は高めでしたが、雨がほとんどなく、 カラカラとなり、全国でも記録的な雨なしとなったようです。 このため秋、冬野菜の生育にかなり悪影響となっていました。 でも先週からやっとまとまった雨が降ってくれてピンチを脱出、 本当に助かりました。 これでなんとか収穫への道がつながりました。


しかしこの雨なしで山の食べ物がなくなって降りてきたと考えられますが、 鹿がやって来て大豆を全部100%、小豆は90% 以上食べられてしまいました。


こんなこと初めてのことです。 鹿が大豆の若葉を食べることは知っていましたが、まさか実(豆) まで、そして古い枯れたような葉まで、 茎だけ残して全部食べてしまったのです。


まさか豆や、古い葉まで食べるとは・・・
これには驚きました。雨が降らないために山に食べ物がなく、 よほどお腹がすいていたということでしょうか? これで大豆は来年の種の分すら確保できなくなり、 かなりの損害です。


異常気象はモーレツ豪雨、台風、異常高温多湿、 干ばつの直接的被害だけでなく、 間接的に鳥獣の被害も受けることを痛いほど知らしめられた感じ です。


こうなると来年から大豆、 小豆の栽培はどうしたらいいのか?
これで来年から緑肥として大豆を使うことも難しくなりました。今後、 鹿の食べない緑肥に変えるしかありません。


でも、来年は山に鹿の食べ物が潤沢で人家に降りて来ないかもしれません が、異常気象は年々ひどくなっているし、 一度ひどい体験をしてしまうとトラウマとなりますから、 これまでにない対策をしなければならなりません。


実は、鳥獣害にやられたのは大豆、小豆だけではありません。 落花生はカラスに99%、陸稲は雀にほぼ100% 食べられてしまいました。


野生動物も必死なんでしょうが、人間も同じなんですけど。
野生動物は穀物が好物なのですが、ほとんど みんな食べられてしまうとかなりきついです。


でも異常気象の原因は人間ですから野生動物を責めることはできま せん。


来年はどのようにして野生動物から農作物を守るのか?やるだけのことやってもまた全部食べられてしまうなら作らない方が良いとなりますが、結論は来年以降、とりあえずまた挑戦致します。


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↑鹿に茎を残し全部食べられた大豆


🍉🌿🍐☘🥕🌾🥔🍆🍈

✦✦今、収穫してます!✦✦
             収穫情報

🌰🍀🍅🍍🌶🌲💐🌽🍎🍏🍌

(2022.1128現在)


🌟以下の農作物は農薬、化学肥料、家畜糞尿、 ビニールマルチを一切使わない、 自然露地栽培の大自然力農法により栽培されています。


🌟★印は自家種100%です。★50は自家種50%です。 表示ないものは全て在来種(子孫継承がほぼ100%できる種) 伝統種の野菜です。


🌟(少)の表示は、収穫量が少ない、 あるいは少なくなってきた場合です。

 


🌿《葉物野菜》


★高菜
★わさび菜
★小松菜
パクチー


🥔《根菜、イモ類》
赤かぶ(少)
首大
大蔵大根
★金時ショウガ(少)
★40 近江ショウガ(少)

★たけのこ芋

★里芋
★エビ芋
★さつまいも(なると金時
★さつまいも(紫いも


🍀その他
ハブ茶(少)

 

 

🌱《この先1ヶ月以内に新しくでてきそうな作物》


白菜、人参、水菜、ホウレン草、大和いも

 


😯✦今月のピカ🌟イチ❗◆


(今月旬となった収穫作物で特に元気な作物を1つを紹介します)

 


🌞今月のピカイチは、大根です。


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↑左は大蔵大根、右は青首大根です。( 新コーナーのサンプルデータ 7の大根)
共に在来種の伝統野菜です。


在来種なのでスが入りやすく、病気になりやすいと言われますが、 今のところぜんぜん大丈夫です。

 

外部からの持ち込み肥料ゼロ、緑肥と雑草と小動物、 微生物が肥料源です。


《料理法》
大蔵大根は、辛味が少なく柔らかく煮物、鍋料理、 漬け物がとくに適します。
生サラダ、大根ステーキも美味です。


首大根は、青い部分は甘く、白い部分は辛いです。 この大根は何でもオーケーの万能大根です。😊

 


🌞新コーナー❗🌱
『肥料自給率100%へのチャレンジ!』
その7


〈前書き〉
当園では、2019年頃から外部からの持ち込み肥料、 肥料材料の使用がほぼゼロの栽培に順次切り替えております。


でも、 ただ使用をゼロにするだけというような単純なことではありません 。これでは畑の土が疲弊してしまうからです。


外部からの持ち込み肥料、材料の使用ゼロ栽培では、 栽培する畑が以前に人畜糞尿、化学肥料、 有機肥料を長年投入していた(肥料貯蓄のある)畑では、 昔からの投入量や栽培していた作物によっても変わりますが、 何も肥料をやらなくても数年から10年以上、 作物は問題なく育ちます。


しかし、 やがて何年か経って畑の肥料分の貯蓄を使いはたしてしまうと、 たちまち作物は貧弱に育ち、やがてほとんど育たなくなります。
これは30年近くの農業経験からはっきりと言えます。

 

なのでもともとあった畑の肥料分の貯蓄を使い果たすのではなく、 逆に貯蓄を増やすテクニックが必要となるのです。


農業を始めた頃は、いろいろな農業関係の本を読みあさりますが、 他の本と全く違う、でもなんとなくもっともらしいような著書に、 「肥料はなくても作物は育つ」。その証拠は、 森林の木々は何にも肥料やらなくてもあんなに立派に育っているで はないか。と書いてありました。
かれこれ農業を始めた頃、30年ほど前の話しです。


その通りかも!確かに誰も森林に肥料なんてやってない! 肥料は不要なんだ。肥料がいらないなんてすごい画期的! 重い肥料を施さなくてすむならとても楽だし、おまけに経費削減! こんないいことないかも?これだ!やってみよう! と素人は思ってしまいます。


実際やってみたら、肥料貯蓄の少ない畑に当たり、 生育不良の洗礼を何度も受けました。


その後材料にこだわった自家製発酵ボカシ肥を使うようになりまし たが、長年自然を尊重し、 自然と共に農業をやっているとその著書に大変大きな間違い、 勘違いがあることに気づきました。


それは、 そもそも森林の木々は無肥料でなんて育ってなんていない!
実はかなりの肥料が木々に施されているのです。


森林は野生動物の住家です。イノシン、シカ、タヌキ、ウサギ、 クマ、ネズミ、モグラ、ヘビ、トカゲ、鳥類、昆虫、 ミミズなどの小動物、微生物がいて毎日、糞尿や死骸、 脱け殻などの有機物が木々に肥料として提供されています。


とくに鳥類などは種類や数も多く、渡り鳥なども来て、 森林の夜はいろいろな鳥たちが木々に泊まり、 多量の糞尿を森林に落としています。


だから明らかに森林の木々は無肥料でなんて育っていません。 なのでその著書はそもそも根本的に間違っている、 という結論になりました。


おまけに森林の木々は毎年引っこ抜いて外へ持ち出すことなんてし ません。杉、 檜など植林の森林でも50年ごととかに伐採し外へ持ち出す程度な ので、年に1〜3回収穫し外へ持ち出す農作物と比べると
格段に土の肥料分の減少率が少ないことがいえます。 だからどんどん森林の土は肥えていくのです。


エジプトのナイル川など川が氾濫すると下流に山からの栄養分が流 れてきて土が肥えて農作物がたくさんできるようになり、 それで文明が栄えたと確か小学校あたりの教科書にもでてましたね 。

 


あと、森林から始まる河川は、 雨が降ると雨水と共に森林から流れ出た有機物を海へ運び、 これが海のプランクトンを増やし、 それをねらう魚の漁場になるので
近年、 持続可能な漁業のために森林を守る活動をする漁師さんたちもでて きております。


ということからしても森林は無肥料どころか有機肥料の生産工場と なっていることは明らかとなりました。 だからたくさんの立派な木々が育っていたのです。


大自然に、森林に学べば、 当園が試みる持ち込みの肥料の使用をゼロへ、 というのは肥料を全く与えないということではないのです。


ではどうするか?というと、 肥料は大自然の力を活用して当園の畑で自ら生み出すしかありませ ん。森林のように畑を肥料生産工場にするのです。 だから肥料自給率ほぼ100%なのです。


耕作する畑を肥料の生産工場にする大自然の力とは、お日様、雨、 風、土の力を基盤に、自家種の緑肥、野菜、 穀物と当園の畑の雑草、昆虫、ミミズなどの小動物、 微生物の力であり、これを最大限に活用させていただき、 彼らが生み出してくれた肥料を元に作物を栽培するという農法にな ります。


この農法のテクニックは、いかに彼らの力を最大限に引き出すか、 ということになります。


この農法の基本は農園設立の当初から変わっていませんが、 外部からの持ち込み肥料分、材料の使用をほぼゼロにして、 100%自家生育、自家種の材料で、肥料自給率をほぼ100% にさせるというのは初めての試みです。成功すれば、 SDGs推進にも役立つはずです。(ほぼ100%というのは、 もし土が酸性にどんどんなっていった場合(PH値5以下)には、 アルカリにするために外部からの石灰分の投入が必要となる可能性 もあるからです)


肥料自給率100%は、食料自給率とも密接な関係です。 例えば日本のお米の自給率はほぼ100%ですが、 お米を作るにも肥料が必要です。 この肥料が外国産なら食料自給率100%ではありません。


トウモロコシなどの畜産の飼料の9割は外国産です。 なので畜糞堆肥ももとは外国産。油かす、 大豆かすなどの肥料もほとんど外国産。 すなわち有機肥料の大部分は外国産なのです。


化学肥料は日本で作られていても、 作るのに石油などの化石燃料が使われますので、 結局これもほとんど外国産です。


なので日本のお米の自給率は100%などと言えません。


ということから、 食料自給率と肥料自給率は表裏一体のものなのです。
おまけに外国産が由来の有機肥料や化学肥料は製造から製品化にな るまでかなり環境に負担をかけております。


肥料自給率100%なら環境への負担はかなり少なくてすみます。 (SDGsに役立つというのはこの点です。)

 


未知の領域への挑戦なので当然、失敗もあり得るますから、 正直どのような結果となるか、わかりませんが、成功を願い、 生育のデータ、状況、経過、結果を分析、発信し、 本当に外部からの持ち込み肥料ゼロの肥料自給率100% が達成できるのか? をリアルタイムで検証するのがこのコーナーです。


この試みは5〜10年のプロジェクトとなりますが、 もしある時点でまったくどうしようもなく作物が育たなくなって肥 料自給率100%は無理となれば、そこでゲームオーバー、 終了と致します。
                〈以上、前書き〉

 

 


🌞🌲🔆🔵〈データ編〉☘️㊗️🌱😊

これから肥料自給率ほぼ100% によって栽培する作物の実践データを公開します。 年に1度の土壌分析と合わせて、 実際にどのように生育したのか検証します。

 


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↑サンプルデータ6 人参(自家種50%+購入種50%*8〜9月直まき)


この畑(富士宮農場) での外部からの持ち込み肥料ゼロ栽培の人参は今年は2年めです。 元肥えは、緑肥として雑草と大豆のみ。


天敵害虫のアゲハ幼虫に所々やられましたが、 なんとかギリギリ生育できてます。人参は初期生育がゆっくりで、 11月頃に生育が活発化するので、 11月が異常低温とならないように願っています。
          (以上、10月号記載)


11月、まさか雨が降らないとは・・・
 人参はセリ科なので水分を欲しがりますので、 生育は停滞状況が続きました。
来月は収穫期なのでどうなるか?
(次回検証は12月号)

 

 


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↑サンプルデータ7 パクチー、高菜、白菜、大根( 自家種は高菜のみ他全て購入在来種*9月直まき)


1つの畑に混合栽培なのでまとめて検証します。
この畑での外部からの持ち込み肥料ゼロ栽培は人参と同じく今年で 2年めです。
元肥えは、緑肥として雑草と大豆のみです。

(以上、10月号記載)


11月は気温は高かったのですが、 雨がほとんどなく全体的に生育が遅れていますが、パクチー、 高菜、大根は収穫に入りました。 生育状況は雨がなかったせいかパクチーの発芽率が50% ほどでしたが、発芽した株はしっかり生育しています。


大根、高菜は100点満点です。


あとは白菜しっかり結球できるかどうか?です。


(次回検証は12月号)

 

 


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↑サンプルデータ8 ホウレン草(赤根*10月直まき)


一般的なホウレン草の栽培は、 多くの肥料が投入されているようです。 それはホウレン草が肥料食いだからです。
そんなホウレン草栽培に栽培畑で育てた緑肥と雑草、 栽培畑に生育する小動物のみの外部からの持ち込み肥料ゼロ栽培で
しっかりしたホウレン草ができるのか?


これが成功すれば大きな成果となります。 これから5年間の検証に入ります。


ここの畑は土壌分析によると元々肥沃な状態ではありません。 なのでマイナスからのスタートですから、 かなり厳しいかもしれません。


元肥えは、前作は大豆とカボチャの混作で、 その前はヘアリーベッチを栽培していたので、これが元肥えです。 追肥はなしで行く外部からの持ち込み肥料ゼロ栽培です。(以上、 10月号記載)

 


ホウレン草も雨なしの影響で生育が遅れていますが、 一部良く生育しています。
来月は収穫期なのでどうなるか?


(次回検証は12月号)

 


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↑サンプルデータ9 キャベツ(富士早生*10月直まき)


元肥えは、大豆と雑草であとは小動物、 微生物たちが援軍に加わってくれます。


草ボーボーですが、この雑草は緑肥として活用します。
キャベツは収穫は来年の5月頃からなので、 これから7ヶ月におよぶ検証スタートです。

(次回検証は12月号)


                            
泉里農園だより 2022,11,28号(毎月最低1回発行)
(編集、発行)泉里農園


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↑種まきから1ヶ月あまり
秋の野菜が収穫できるまでは、まず台風、モーレツ豪雨、 害虫の厳しいハードルを越えなければなりません。 温暖化が年々進行する今、無農薬、露地栽培でこれらを100% クリアすることはほぼ無理です。


でも、ここの畑はここまでなんとか90%クリアできました。 でも、次のハードルは生育温度が一定期間保たれるのか、 定期的に適度な雨が降ってくれるのかどうかにかかっています。 次から次へ厳しいハードルが待ち受けます。


生育が最終的に成功するかどうか、 しっかり収穫できるかどうかのすべては、土の肥沃度と栽培管理、 そして自然、 というより異常気象がすべてのカギをにぎっています。
                                             (富士宮農場)

 

 

🍅🌾🌳☀農園便り🌱🍎🌽🌱


『10月の畑,』
9月まではモーレツな暑さと湿気と蚊に苦しめられてきましたが、 10月になるとやっと秋らしい日が到来しました。しかし、 それも束の間、 気温は急降下し続けて真冬並みの気温になりました。


今週は最低気温が10℃を大きく割って6〜7℃ までに落ちました。これは師走並みらしい。 またも夏に続き休みなくやってきました異常気象。


まだ10月、通常は今、 秋本番なのにもういきなり冬の気温となると作物への悪影響はかな りのものとなります。


というのは、秋〜冬野菜の多くは13〜23℃ あたりの気温で生育が活発化するので、 通常この温度帯の時期であるはずの10〜 11月が冬並みの低い気温となってしまうと、 生育が活発化する機会がなくなってしまうことになり、 その結果生育不良、不十分で12月、 冬を迎えることになるからです。


12月の後半、 真冬になれば生育はストップするどころか霜や凍結で枯れてしまう 野菜もでてきます。


なので10〜 11月は本来の生育活発化の温度をキープして欲しいのです。


低気温は野菜の生育だけでなく、 今収穫期となっているさつまいもにも悪影響となります。


さつまいもは10℃以下となると劣化し腐りだすからです。 今週の最低6〜7℃という気温はとても良くない状況です。


温暖化のはずなのになぜこんなに気温が低いのか?


それは以前ここでも触れましたが、気象の専門家によれば、 温暖化だからこそ冬が寒く、 夏は地獄のように暑くなるらしいのです。


そして春と秋がだんだん短くなって、いきなり夏、 いきなり冬となると述べておられました。


まさに今、その通りの状況です。なぜそうなるのか?というと、 温暖化で北極の気温がどんどん上昇して氷が溶けており、 これにより赤道付近の高温地帯と北極との温度差が縮まり、 それで偏西風が蛇行するようになるとのこと。


偏西風の蛇行は、 夏は太平洋の暑い湿った風が日本に入りやすくなり、 モーレツな大雨と湿気、気温上昇となる。


冬は同じく偏西風の蛇行により北極の冷たい風が入りやすくなる。
だから夏はモーレツな暑さ、冬はとても寒くなり、春、 秋は短くなるということのようです。


素人考えですが、 もしもっと北極の気温が上がり氷が全部溶けてしまったら、 偏西風は蛇行がより激しくなり、その結果季節はメチャクチャ、 四季や季節の周期がなくなってしまうことになるのでしょうか?


そうなると露地栽培の農業はほぼ壊滅し、 ビニールハウスのコンピューターによる温度コントロールで季節を 再現したハイテク農業しか生き残れないことになるかもしれません 。


しかしこれも巨大化するモーレツ台風で吹っ飛ばされたらおしまい で、再興、 建設に莫大も費用がかかりますから潤沢な資金を保有する企業しか できません。


ということは季節の周期がなくなれば、すなわち超! 異常気象が常態化してきたらほぼ農業終わりということかもしれま せん。


それでも人類は生き残れるのでしょうか? 野草や野生の動物を仕留めて生活するしかないかも? 原始人に逆戻りですね( ̄▽ ̄;)
でもこれはかなり大変です。
そうなって欲しくありませんから訴え続けます。


政治家や大企業経営者の皆様、 我々一般市民には温暖化阻止の最も効果的な対策をすることができ ません。
できるのは皆様しかいないのです。


どうか一刻も早くもっと本気になって効果的な対策を実行し、 温暖化を一刻も早くストップさせてくださいますよう、 よろしくお願いいたします。

 


さて、こんな異常低温に悩まされた10月
でしたが、通常パターン、 いつも通りの秋の作付けをしなければなりません。


10月は秋の作付け後半戦となり、野菜はホウレン草、小松菜、 キャベツ、早春大根、そら豆など、 予定の種まきはすべて完了です。

 

並行してクローバーなどの緑肥の種まき期ですが、 こちらはまだ予定の半分程度しか完了できず、 まだまだかなり忙しい期間です。


11月に入るとすぐに遅まきのホウレン草、小松菜、水菜、 その後グリーンピース、並行して小麦、大麦、 ライ麦の種まきとなります。異常気象で冬が早く来そうなので、 できるだけ早く撒かなければなりません。


これで年内の種まきはすべて終了となります。 当園は冬の期間はビニールハウスやビニールトンネル栽培はしてい ないので、露地で種まきしても真冬の低温期では発芽もできず、 もしかして

 


暖かい日が続き発芽したとしても、 また寒波が来て凍結すると枯れてしまうので春になるまで種まきは お休みです。

 

11月は異常低温でない通常の11月でありますよう祈ります。

 


🍉🌿🍐☘🥕🌾🥔🍆🍈

✦✦今、収穫してます!✦✦
             収穫情報

🌰🍀🍅🍍🌶🌲💐🌽🍎🍏🍌

(2022.1028現在)


🌟以下の農作物は農薬、化学肥料、家畜糞尿、 ビニールマルチを一切使わない、 自然露地栽培の大自然力農法により栽培されています。


🌟★印は自家種100%です。★50は自家種50%です。 表示ないものは全て在来種(子孫継承がほぼ100%できる種) 伝統種の野菜です。


🌟(少)の表示は、収穫量が少ない、 あるいは少なくなってきた場合です。

 


🌿《葉物野菜》


★ニラ
★わさび菜
★小松菜


🥔《根菜、イモ類》


★金時ショウガ
★40 近江ショウガ

★たけのこ芋

★里芋
★エビ芋
★さつまいも(なると金時
★さつまいも(紫いも


🍀その他
ハブ茶(少)

 

 

🌱《この先1ヶ月以内に新しくでてきそうな作物》


大根、赤かぶ、パクチー、白菜?

 


😯✦今月のピカ🌟イチ❗◆


(今月旬となった収穫作物で特に元気な作物を1つを紹介します)

 


🌞今月のピカイチは、たけのこ芋です。


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↑天日干ししているたけのこ芋
たけのこ芋はたけのこによく似ていることからその名が付いたよう です。
京芋とも呼ばれる里芋の一種です。
ほのかな甘味と、ホクホクしているのにネットリ感もあります。

 

煮崩れしにくいので、煮物料理にも適します。また、 他の里芋に比べて皮をむきやすいことも重宝です。

 


《料理法》
煮物、鍋料理、汁物、田楽、天ぷら、コロッケ、カレー、 シチュー、おでんなど。そのまま、 あるいは適当に切ってさつまいものように蒸して甘味噌だれ、塩、 バターなどをつけていただいても、とても美味で す!😊

 

 


🌞新コーナー❗🌱
『肥料自給率100%へのチャレンジ!』
その6


〈前書き〉
当園では、2019年頃から外部からの持ち込み肥料、 肥料材料の使用がほぼゼロの栽培に順次切り替えております。


でも、 ただ使用をゼロにするだけというような単純なことではありません 。これでは畑の土が疲弊してしまうからです。


外部からの持ち込み肥料、材料の使用ゼロ栽培では、 栽培する畑が以前に人畜糞尿、化学肥料、 有機肥料を長年投入していた(肥料貯蓄のある)畑では、 昔からの投入量や栽培していた作物によっても変わりますが、 何も肥料をやらなくても数年から10年以上、 作物は問題なく育ちます。


しかし、 やがて何年か経って畑の肥料分の貯蓄を使いはたしてしまうと、 たちまち作物は貧弱に育ち、やがてほとんど育たなくなります。
これは30年近くの農業経験からはっきりと言えます。

 

なのでもともとあった畑の肥料分の貯蓄を使い果たすのではなく、 逆に貯蓄を増やすテクニックが必要となるのです。


農業を始めた頃は、いろいろな農業関係の本を読みあさりますが、 他の本と全く違う、でもなんとなくもっともらしいような著書に、 「肥料はなくても作物は育つ」。その証拠は、 森林の木々は何にも肥料やらなくてもあんなに立派に育っているで はないか。と書いてありました。
かれこれ農業を始めた頃、30年ほど前の話しです。


その通りかも!確かに誰も森林に肥料なんてやってない! 肥料は不要なんだ。肥料がいらないなんてすごい画期的! 重い肥料を施さなくてすむならとても楽だし、おまけに経費削減! こんないいことないかも?これだ!やってみよう! と素人は思ってしまいます。


実際やってみたら、肥料貯蓄の少ない畑に当たり、 生育不良の洗礼を何度も受けました。


その後材料にこだわった自家製発酵ボカシ肥を使うようになりまし たが、長年自然を尊重し、 自然と共に農業をやっているとその著書に大変大きな間違い、 勘違いがあることに気づきました。


それは、 そもそも森林の木々は無肥料でなんて育ってなんていない!
実はかなりの肥料が木々に施されているのです。


森林は野生動物の住家です。イノシン、シカ、タヌキ、ウサギ、 クマ、ネズミ、モグラ、ヘビ、トカゲ、鳥類、昆虫、 ミミズなどの小動物、微生物がいて毎日、糞尿や死骸、 脱け殻などの有機物が木々に肥料として提供されています。


とくに鳥類などは種類や数も多く、渡り鳥なども来て、 森林の夜はいろいろな鳥たちが木々に泊まり、 多量の糞尿を森林に落としています。


だから明らかに森林の木々は無肥料でなんて育っていません。 なのでその著書はそもそも根本的に間違っている、 という結論になりました。


おまけに森林の木々は毎年引っこ抜いて外へ持ち出すことなんてし ません。杉、 檜など植林の森林でも50年ごととかに伐採し外へ持ち出す程度な ので、年に1〜3回収穫し外へ持ち出す農作物と比べると
格段に土の肥料分の減少率が少ないことがいえます。 だからどんどん森林の土は肥えていくのです。


エジプトのナイル川など川が氾濫すると下流に山からの栄養分が流 れてきて土が肥えて農作物がたくさんできるようになり、 それで文明が栄えたと確か小学校あたりの教科書にもでてましたね 。

 


あと、森林から始まる河川は、 雨が降ると雨水と共に森林から流れ出た有機物を海へ運び、 これが海のプランクトンを増やし、 それをねらう魚の漁場になるので
近年、 持続可能な漁業のために森林を守る活動をする漁師さんたちもでて きております。


ということからしても森林は無肥料どころか有機肥料の生産工場と なっていることは明らかとなりました。 だからたくさんの立派な木々が育っていたのです。


大自然に、森林に学べば、 当園が試みる持ち込みの肥料の使用をゼロへ、 というのは肥料を全く与えないということではないのです。


ではどうするか?というと、 肥料は大自然の力を活用して当園の畑で自ら生み出すしかありませ ん。森林のように畑を肥料生産工場にするのです。 だから肥料自給率ほぼ100%なのです。


耕作する畑を肥料の生産工場にする大自然の力とは、お日様、雨、 風、土の力を基盤に、自家種の緑肥、野菜、 穀物と当園の畑の雑草、昆虫、ミミズなどの小動物、 微生物の力であり、これを最大限に活用させていただき、 彼らが生み出してくれた肥料を元に作物を栽培するという農法にな ります。


この農法のテクニックは、いかに彼らの力を最大限に引き出すか、 ということになります。


この農法の基本は農園設立の当初から変わっていませんが、 外部からの持ち込み肥料分、材料の使用をほぼゼロにして、 100%自家生育、自家種の材料で、肥料自給率をほぼ100% にさせるというのは初めての試みです。成功すれば、 SDGs推進にも役立つはずです。(ほぼ100%というのは、 もし土が酸性にどんどんなっていった場合(PH値5以下)には、 アルカリにするために外部からの石灰分の投入が必要となる可能性 もあるからです)


肥料自給率100%は、食料自給率とも密接な関係です。 例えば日本のお米の自給率はほぼ100%ですが、 お米を作るにも肥料が必要です。 この肥料が外国産なら食料自給率100%ではありません。


トウモロコシなどの畜産の飼料の9割は外国産です。 なので畜糞堆肥ももとは外国産。油かす、 大豆かすなどの肥料もほとんど外国産。 すなわち有機肥料の大部分は外国産なのです。


化学肥料は日本で作られていても、 作るのに石油などの化石燃料が使われますので、 結局これもほとんど外国産です。


なので日本のお米の自給率は100%などと言えません。


ということから、 食料自給率と肥料自給率は表裏一体のものなのです。
おまけに外国産が由来の有機肥料や化学肥料は製造から製品化にな るまでかなり環境に負担をかけております。


肥料自給率100%なら環境への負担はかなり少なくてすみます。 (SDGsに役立つというのはこの点です。)

 


未知の領域への挑戦なので当然、失敗もあり得るますから、 正直どのような結果となるか、わかりませんが、成功を願い、 生育のデータ、状況、経過、結果を分析、発信し、 本当に外部からの持ち込み肥料ゼロの肥料自給率100% が達成できるのか? をリアルタイムで検証するのがこのコーナーです。


この試みは5〜10年のプロジェクトとなりますが、 もしある時点でまったくどうしようもなく作物が育たなくなって肥 料自給率100%は無理となれば、そこでゲームオーバー、 終了と致します。
                〈以上、前書き〉

 

 


🌞🌲🔆🔵〈データ編〉☘️㊗️🌱😊

これから肥料自給率ほぼ100% によって栽培する作物の実践データを公開します。 年に1度の土壌分析と合わせて、 実際にどのように生育したのか検証します。

 


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↑サンプルデータ2 里芋(石川早生*4月植え付け)
今回は最終検証の収穫です。3株収穫して約9kgありました。 一株平均3kg(土つき)は申し分のない合格点です。


元肥えは、緑肥のヘアリーベッチと雑草で追肥は雑草のみでした。
ここの畑は土壌分析では痩せているレベルの畑で、 しかも過去10年来、 外部からの持ち込み肥料はほとんど入っていないので今回はかなり インパクトのある結果となりました。


来年、 再来年と同レベル以上の結果を出して土壌分析の結果もそれとシン クロしていれば、 里芋の外部からの持ち込み肥料ゼロ栽培は堂々成立すると、 判定できます。
(来年2023年に再び検証いたします)

 


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↑サンプルデータ3 ショウガ(近江*5月植え付け)
今回は最終検証の収穫です。 最強の天敵雑草メヒシバにかなりやられましたが、 まずまずのできばえです。

 

元肥えは緑肥のヘアリーベッチと雑草、追肥は雑草のみです。 この畑も痩せているレベルの畑で、 過去約7年以上外部からの持ち込み肥料はほとんど入っておりませ んから今回の結果はインパクトあります。


里芋同様、来年、再来年の結果次第で最終判定いたします。


(来年2023年に再び検証します)

 


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↑サンプルデータ6 人参(自家種50%+購入種50%*8〜9月直まき)


この畑(富士宮農場) での外部からの持ち込み肥料ゼロ栽培の人参は今年は2年めです。 元肥えは、緑肥として雑草と大豆のみ。


天敵害虫のアゲハ幼虫に所々やられましたが、 なんとかギリギリ生育できてます。人参は初期生育がゆっくりで、 11月頃に生育が活発化するので、 11月が異常低温とならないように願っています。
          (次回検証は11月号)


 

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↑サンプルデータ7 パクチー、高菜、白菜、大根( 自家種は高菜のみ他全て購入在来種*9月直まき)


1つの畑に混合栽培なのでまとめて検証します。
この畑での外部からの持ち込み肥料ゼロ栽培は人参と同じく今年で 2年めです。
元肥えは、緑肥として雑草と大豆のみです。


パクチーは人参と同様に初期生育がゆっくりですが、 他のアブラナ科野菜ははじめから飛ばし気味で先月よりかなり生育 しております。
台風14,15号の豪雨でやられましたが、 その時点でかなり発芽、生育していたので、 この畑の被害は少い方といえます。
こちらも通常レベルの11月の気象により活発化するので、 異常低温にならぬこと
願っています。


(次回検証は11月号)

 

 


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↑サンプルデータ8 ホウレン草(赤根*10月直まき)


一般的なホウレン草の栽培は、多くの肥料が投入されているようです。それはホウレン草が肥料食いだからです。
そんなホウレン草栽培に栽培畑で育てた緑肥と雑草、栽培畑に生育する小動物のみの外部からの持ち込み肥料ゼロ栽培で
しっかりしたホウレン草ができるのか?


これが成功すれば大きな成果となります。これから5年間の検証に入ります。


ここの畑は土壌分析によると元々肥沃な状態ではありません。なのでマイナスからのスタートですから、厳しいかもしれません。


元肥えは、前作は大豆とカボチャの混作で、その前はヘアリーベッチを栽培していたので、これが元肥えです。追肥はなしで行く外部からの持ち込み肥料ゼロ栽培です。


一番右は、となりのホウレン草と同じ頃にまいた早春大根。この大根の左横が2列の10月初旬にまいたホウレン草。その横はそれから約2週間後にまいたホウレン草です。
発芽は完ぺきです。

 

(次回検証は11月号)

 


                            
泉里農園だより 2022,10,28号(毎月最低1回発行)
(編集、発行)泉里農園


(農園所在地)静岡県富士宮市山梨県南巨摩郡南部町


(メールアドレス)
izumisatoyasaien@gmail.com
       

 

泉里農園ブログ22,09,29号 配信致しました!🌞よろしくお願いいたします。(^.^)


🌰🍉🍅🍎🍆🍈🌽🍏🍓🥕🥒🥔
☀泉里農園ブログ🌻22.09,29号🍓
🍏🌽🍅🍉🍈🌰🌿🌾🌳🥜(毎月、最低1回発行)  

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↑夕日と畑
夕焼けが映える季節になりました。秋の到来ですね。 畑は種まき完了した状態です。発芽が完ぺきでも、 収穫に至るまでにはいくつものハードルを越えなければなりません 。(まるで人の人生)


まずは害虫、次に雑草、そして土ごと流してしまうモーレツ豪雨、 これがクリアできたら間引いて適当な間隔にそろえなければなりま せん。

種まきはその始まりです。
                          
                                            (富士宮農場)

 

 

🍅🌾🌳☀農園便り🌱🍎🌽🌱


『9月の畑,』
9月は、 今年の秋から来年早春までの作物が主体の種まきシーズンです。
春に次ぐ忙しい時期になります。お彼岸ごろまでがまき旬( 最適期間)です。
これを越えてしまうとほぼ生育不良となります。


なぜ生育不良になるのか?といいますと、 お彼岸から先は気温が大幅に下がりだし、 日照時間も短くなる一方だからで、作物により若干違いますが。 限界温度に気温が下がると生育にブレーキがかかり、 やがて寒波が来れば生育がストップするからです。


なので限界温度になるまでに十分に大きくしなければなりません。


それならもっと早く8月にまけば?と思われるかもしれませんが、 作物には発芽適温があり、 気温が高いと発芽しなかったり生育障害になります。


アブラナ科の作物は8月にまいても発芽しますが、 この頃は害虫が多く、 雑草もすぐに生えてくるので無農薬栽培ではかなりのリスクになり ます。


ということなので9月になり気温が下がってきたころがベストタイ ミングになります。 7日頃から24日頃までが例年のパターンで、
だいたい2週間あまりの期間です。 この間にまいてしまわなければなりません。


雨、台風など天気が悪いと耕せず、 畑の下地ができませんのでまけません。
なので実質のベストタイミング日数は10日ほどかもしれません。


今年はこの期間に台風14が九州から北陸、東北に縦断し、 雨が多くかなりのリスクとなりましたが、 なんとか9割ほどはまき終えました。


やれやれ、といきたいところですが、種をまいた後、 発芽するまでに大雨が降ると、まいた種が流されたり、 土深く埋もれたりで、種まきやり直しとなるので、 まだまだヒヤヒヤしていなければなりません。


案の定、台風14号から一週間後、 急に東海地方の近海に台風15号が発生し接近、通過し、 24日には観測史上最大のモーレツな豪雨を静岡県などにもたらし 、各地に大きな被害を及ぼしました。

 

当園の地域は幸い大きな被害はなかったようですが、とにかくすごい大雨だったようで、
発芽が不十分な野菜は流され、埋もれてしまいました。 時期をギリギリはずれてしまいますが、 種が余っている野菜はすぐにまき直しです。


春の種まきはこういうことがありません( 異常気象がひどくなると今後わかりませんが・・・)から、 気持ち的には秋の種まきシーズンの方はきついかもです。


9月の種まきが終えたら10月は秋の種まき第2弾となります。 9月より品種数が減りますが、9月と同じくまき旬が短く、 ヒヤヒヤは続きます。


10月はキャベツ、ニンニク、ホウレン草、早春大根、 後半にはそら豆、麦類や緑肥が入ってきます。 これらの作物は寒さに強く気温が低くてもじわじわ生育し、 キャベツ、 ニンニクは収穫が5月以降なので本格的生育期が気温上昇期になる ので9月種まきの作物とはまったく異なった生育サイクルとなりま す。こちらは10月に入り2週間以内がまき旬となります。


麦類や緑肥は10月後半から11月いっぱいまでがまき旬ですから 、気持ち的に種まきは少し楽になります。

 

10月になると種まき品種数は減りますが、秋は実りのシーズン。 いも類、ショウガ、穀物陸稲、きび)、ハブ草、柿、 栗などの収穫作物が増えるので忙しいのは変わりありませんが、 実りが多ければ楽しみでもあるシーズンです。しかし近年、 異常気象、鳥獣被害などで実りは限定的です。


当園の実施する農法のテーマは持続可能な農業の確立です。 持続可能な農業とは、数千、 数万年とはるか昔から守られてきた豊かな自然環境があってこそ我 々人間は正常に日常生活を送ることができますが、 この尊い自然環境を今の人類が温暖化を推進する活動などで破壊し続ければ、それがやがて子供、孫世代の人間にはねかえり、 人間の不幸、絶滅に直結する、という考え方を元に、


自然環境に極力負担をかけない農業、そしてそれが人々の健康、 幸せ、笑顔につながり、広がる農業であり、 これが当園の定義する持続可能な農業です。


一方、農薬、化学肥料、外国産飼料で育てた家畜の糞尿肥料及びその堆肥、ビニール資材、 石油をたくさん使う農業は自然環境を多く破壊しますから持続可能 とはいえません。


しかし、このまま温暖化がどんどん進み、毎年、 史上最大のモーレツ豪雨、最強の台風がひどくなれば、土砂崩れ、 河川氾濫で畑が埋没、 そしてモーレツな暴風で、すべての農業設備などが破壊されてしまえば、 いくら持続可能な農業を追究していても、元も子もなく持続不可能となります。 それを懸念しております。


持続可能な農業といったものの、 異常気象で農作物を十分に生産できなくなればもはや根底から崩れてしまうのです。


なので世界の多くの人々ができるだけ早く本気になり、 温暖化を阻止する行動をどんどん実施するようになってくれること を願うばかりです。


それまでは、年々ひどくなる厳しい異常気象との戦いが続きます。

 


🍉🌿🍐☘🥕🌾🥔🍆🍈

✦✦今、収穫してます!✦✦
             収穫情報

🌰🍀🍅🍍🌶🌲💐🌽🍎🍏🍌

(2022.09,29現在)

 


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↑大豆(枝豆)

今年は7種類の大豆を栽培して生育比較をしています。今のところ1番生育が良いのが自家種の大豆です。まもなく枝豆の収穫となりますが、枝豆の実がどれだけとれるかが、最終判定となります。

                                                      (南部農場)


🌟以下の農作物は農薬、化学肥料、家畜糞尿、 ビニールマルチを一切使わない、 自然露地栽培の大自然力農法により栽培されています。


🌟★印は自家種100%です。★50は自家種50%です。 表示ないものは全て在来種(子孫継承がほぼ100%できる種) 伝統種の野菜です。


🌟(少)の表示は、収穫量が少ない、 あるいは少なくなってきた場合です。

 


🌿《葉物野菜》

★ニラ


🍆果菜
★キュウリ
★(生)ラッカセイ(少)
ミニトマト
★ナス

★ゴーヤ

★オクラ

神楽南蛮

 

 

🥔《根菜、イモ類》


★金時ショウガ


☘️《その他》


ハブ茶(少)

 


🌱《この先1ヶ月以内に新しくでてきそうな作物》


新ショウガ、さつまいも(なると金時、紫)里芋、たけのこ芋、 エビ芋、枝豆、おろぬき若菜

 


😯✦今月のピカ🌟イチ❗◆


(今月旬となった収穫作物で特に元気な作物を1つを紹介します)

 


🌞今月のピカイチは、秋キュウリです!🥒

 


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↑キュウリ畑
昨年から開墾に入った(新)富士宮農場での初栽培で、 もちろん外部からの持ち込み肥料ゼロ栽培です。 秋のキュウリは気温の低下、 日照時間の減少などで夏のキュウリより収量は減りますが、 じっくり育つので風味が良いようです。

 


《料理法》
生でまるごと、あるいは半分に切って味噌マヨネーズをつけて、 汁の具材、カレー、炒め物、漬け物などに!😊

 

 


🌞新コーナー❗🌱
『肥料自給率100%へのチャレンジ!』
その5


〈前書き〉
当園では、2019年頃から外部からの持ち込み肥料、 肥料材料の使用がほぼゼロの栽培に順次切り替えております。


でも、 ただ使用をゼロにするだけというような単純なことではありません 。これでは畑の土が疲弊してしまうからです。


外部からの持ち込み肥料、材料の使用ゼロ栽培では、 栽培する畑が以前に人畜糞尿、化学肥料、 有機肥料を長年投入していた(肥料貯蓄のある)畑では、 昔からの投入量や栽培していた作物によっても変わりますが、 何も肥料をやらなくても数年から10年以上、 作物は問題なく育ちます。


しかし、 やがて何年か経って畑の肥料分の貯蓄を使いはたしてしまうと、 たちまち作物は貧弱に育ち、やがてほとんど育たなくなります。
これは30年近くの農業経験からはっきりと言えます。

 

なのでもともとあった畑の肥料分の貯蓄を使い果たすのではなく、 逆に貯蓄を増やすテクニックが必要となるのです。


農業を始めた頃は、いろいろな農業関係の本を読みあさりますが、 他の本と全く違う、でもなんとなくもっともらしいような著書に、 「肥料はなくても作物は育つ」。その証拠は、 森林の木々は何にも肥料やらなくてもあんなに立派に育っているで はないか。と書いてありました。
かれこれ農業を始めた頃、30年ほど前の話しです。


その通りかも!確かに誰も森林に肥料なんてやってない! 肥料は不要なんだ。肥料がいらないなんてすごい画期的! 重い肥料を施さなくてすむならとても楽だし、おまけに経費削減! こんないいことないかも?これだ!やってみよう! と素人は思ってしまいます。


実際やってみたら、肥料貯蓄の少ない畑に当たり、 生育不良の洗礼を何度も受けました。


その後材料にこだわった自家製発酵ボカシ肥を使うようになりまし たが、長年自然を尊重し、 自然と共に農業をやっているとその著書に大変大きな間違い、 勘違いがあることに気づきました。


それは、 そもそも森林の木々は無肥料でなんて育ってなんていない!
実はかなりの肥料が木々に施されているのです。


森林は野生動物の住家です。イノシン、シカ、タヌキ、ウサギ、 クマ、ネズミ、モグラ、ヘビ、トカゲ、鳥類、昆虫、 ミミズなどの小動物、微生物がいて毎日、糞尿や死骸、 脱け殻などの有機物が木々に肥料として提供されています。


とくに鳥類などは種類や数も多く、渡り鳥なども来て、 森林の夜はいろいろな鳥たちが木々に泊まり、 多量の糞尿を森林に落としています。


だから明らかに森林の木々は無肥料でなんて育っていません。 なのでその著書はそもそも根本的に間違っている、 という結論になりました。


おまけに森林の木々は毎年引っこ抜いて外へ持ち出すことなんてし ません。杉、 檜など植林の森林でも50年ごととかに伐採し外へ持ち出す程度な ので、年に1〜3回収穫し外へ持ち出す農作物と比べると
格段に土の肥料分の減少率が少ないことがいえます。 だからどんどん森林の土は肥えていくのです。


エジプトのナイル川など川が氾濫すると下流に山からの栄養分が流 れてきて土が肥えて農作物がたくさんできるようになり、 それで文明が栄えたと確か小学校あたりの教科書にもでてましたね 。

 


あと、森林から始まる河川は、 雨が降ると雨水と共に森林から流れ出た有機物を海へ運び、 これが海のプランクトンを増やし、 それをねらう魚の漁場になるので
近年、 持続可能な漁業のために森林を守る活動をする漁師さんたちもでて きております。


ということからしても森林は無肥料どころか有機肥料の生産工場と なっていることは明らかとなりました。 だからたくさんの立派な木々が育っていたのです。


大自然に、森林に学べば、 当園が試みる持ち込みの肥料の使用をゼロへ、 というのは肥料を全く与えないということではないのです。


ではどうするか?というと、 肥料は大自然の力を活用して当園の畑で自ら生み出すしかありませ ん。森林のように畑を肥料生産工場にするのです。 だから肥料自給率ほぼ100%なのです。


耕作する畑を肥料の生産工場にする大自然の力とは、お日様、雨、 風、土の力を基盤に、自家種の緑肥、野菜、 穀物と当園の畑の雑草、昆虫、ミミズなどの小動物、 微生物の力であり、これを最大限に活用させていただき、 彼らが生み出してくれた肥料を元に作物を栽培するという農法にな ります。


この農法のテクニックは、いかに彼らの力を最大限に引き出すか、 ということになります。


この農法の基本は農園設立の当初から変わっていませんが、 外部からの持ち込み肥料分、材料の使用をほぼゼロにして、 100%自家生育、自家種の材料で、肥料自給率をほぼ100% にさせるというのは初めての試みです。成功すれば、 SDGs推進にも役立つはずです。(ほぼ100%というのは、 もし土が酸性にどんどんなっていった場合(PH値5以下)には、 アルカリにするために外部からの石灰分の投入が必要となる可能性 もあるからです)


肥料自給率100%は、食料自給率とも密接な関係です。 例えば日本のお米の自給率はほぼ100%ですが、 お米を作るにも肥料が必要です。 この肥料が外国産なら食料自給率100%ではありません。


トウモロコシなどの畜産の飼料の9割は外国産です。 なので畜糞堆肥ももとは外国産。油かす、 大豆かすなどの肥料もほとんど外国産。 すなわち有機肥料の大部分は外国産なのです。


化学肥料は日本で作られていても、 作るのに石油などの化石燃料が使われますので、 結局これもほとんど外国産です。


なので日本のお米の自給率は100%などと言えません。


ということから、 食料自給率と肥料自給率は表裏一体のものなのです。
おまけに外国産が由来の有機肥料や化学肥料は製造から製品化にな るまでかなり環境に負担をかけております。


肥料自給率100%なら環境への負担はかなり少なくてすみます。 (SDGsに役立つというのはこの点です。)

 


未知の領域への挑戦なので当然、失敗もあり得るますから、 正直どのような結果となるか、わかりませんが、成功を願い、 生育のデータ、状況、経過、結果を分析、発信し、 本当に外部からの持ち込み肥料ゼロの肥料自給率100% が達成できるのか? をリアルタイムで検証するのがこのコーナーです。


この試みは5〜10年のプロジェクトとなりますが、 もしある時点でまったくどうしようもなく作物が育たなくなって肥 料自給率100%は無理となれば、そこでゲームオーバー、 終了と致します。
                〈以上、前書き〉

 

 


🌞🌲🔆🔵〈データ編〉☘️㊗️🌱😊

これから肥料自給率ほぼ100% によって栽培する作物の実践データを公開します。 年に1度の土壌分析と合わせて、 実際にどのように生育したのか検証します。

 

 


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↑サンプルデータ3 ショウガ(近江*5月植え付け)


先月比べてかなり大きくやったようです。 ショウガは葉の勢いが良ければしっかり充実したショウガができま す。


天敵雑草のメヒシバがあい変わらず猛威をふるってます。 この雑草は何度除草しても生えてきますが、 なんとかショウガが勝っていますから、いけるかもです。 来月が収穫期なので結果がでます。
(次回は10月号で最終検証します)

 


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↑サンプルデータ5 ナス(自家種*5月植え付け)
すぐ横のハブ草が背丈2メートルを越えて、1メートル50〜 70センチのナスを圧倒しておりましたが、 先日の台風14でナス側に倒れ、被さり、完全にナスの敗北。 ナスは2列で植えてありますが、ハブ側の1列は、 ハブにより壊滅状態となりました。


ハブももちろん外部からの持ち込み肥料ゼロ栽培ですが、 2メートル越えの順調生育は想定外でした。( 通常は1メートル60〜80センチほどです)


ハブの栽培部は昨年、 外部からの持ち込み肥料ゼロでナスを初めて栽培しており、 かなりの収穫、成果を出した場所です。前作が何かで、 後作の生育に影響が出ますが、 ナスの後のハブ草は大成功ということになりました。


本題はハブではなくナスですが、 今年の成果は半分ハブにやられましたが、昨年を越える生育、 収穫量を記録しました。


ナス栽培において、 2年連続で外部からの持ち込み肥料ゼロでも順調な結果を出しまし た。


あと3回(3年)、すなわち5年連続で干ばつや冷夏、 巨大台風などの異常気象による被害がなく、 今年と同等かそれ以上の生育、収量成果を出し、 土壌分析で1年めのデータと比較して最低でも同等かそれ以上の結 果を得られれば、ナスの外部からの持ち込み肥料ゼロ栽培( 大自然力農法における)は確実に可能である、 と結論付けしても問題ないと考えます。


ということで本年のナスの検証は生育的に成功結果で終了とします 。

 

 


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↑サンプルデータ6 人参(自家種50%+購入種50%*8〜9月直まき)


この畑(富士宮農場) での外部からの持ち込み肥料ゼロ栽培の人参はナスと同じく今年は 2年めです。昨年は発芽率が悪く全体の収量は少なかったものの、 問題なく立派な人参(金時)ができました。
          (次回検証は10月号)


 


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↑サンプルデータ7 パクチー、高菜、白菜、大根( 自家種は高菜のみ他全て購入在来種*9月直まき)


1つの畑に混合栽培なのでまとめて検証します。
この畑での外部からの持ち込み肥料ゼロ栽培は人参と同じく今年で 2年めです。


昨年は大根が少し生育良くなかったですが、 他の葉物は問題なく順調に収穫しております。 今年はどうでしょうか?
(次回検証は10月号)

 


                            
泉里農園だより 2022,09,29号(毎月最低1回発行)
(編集、発行)泉里農園


(農園所在地)静岡県富士宮市山梨県南巨摩郡南部町


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泉里農園ブログ22,08,28号配信致しました!🌞よろしくお願いいたします(^.^)


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☀泉里農園ブログ🌻22.08,28号🍓
🍏🌽🍅🍉🍈🌰🌿🌾🌳🥜(毎月、最低1回発行)  


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↑秋キュウリ
後述サンプルデータの自家種の夏キュウリと同じ品種です。 7月に種まき、育苗して今月定植。 外部からの持ち込み肥料ゼロです。 元肥えは前作の緑肥ヘアリーベッチと周囲の雑草。 地這えキュウリなのでまもなく敷きワラをします。


周囲の背の高い作物は高きびといって雑穀ですが緑肥でもあり、 これを刈り取ってキュウリの敷きワラにします。


敷きワラの下は昆虫などの小動物、微生物の活動エリアとなり、 それにより土が肥え、キュウリの追肥となります。


                                         (富士宮農場)

 


🍅🌾🌳☀農園便り🌱🍎🌽🌱


『8月の畑,』一線をこえた異常気象
(まだ終わってませんが) 今年の夏もひどい異常気象に襲われた厳しい夏となりました。


日本各地で線状降水帯が発生し災害となりました。


史上最高の猛暑日日数、史上最高の降水量、異常な蒸し暑さなど、 史上最悪の夏となりました。


自然と共に仕事をして生活している立場から言わせていただきます と、今年の温暖化現象は以前と比べ、 一線をこえてきたような気がしてなりません。


先日、テレ朝の報道番組で、三重大学大学院、気象、 環境研究の教授が出演し、 このたびの日本や世界の異常気象は温暖化によるものと断定。 温暖化で北極圏の温度上昇が著しく、 これが原因で偏西風が蛇行しそれで前線が停滞する。


海水温も温暖化でかなり高くなっているので海面からの水蒸気がよ り発生し雨雲がたくさんできるのでモーレツ豪雨となる。 とのことでした。


効果的な対策をしなければ今後日本の夏は、40℃ を越えるモーレツ猛暑日、蒸し暑さが続き、 豪雨災害はよりひどくなり、災害も増える。 春と秋が極端に短くなり、冬は逆に寒くなる。 日本は世界でも大変住みにくい国となる、 とおっしゃっておりました。


その通りかもしれません。しかし、 効果的な対策は国の政権内閣と大企業のトップの皆さんが本気にな らない限り動きません。


日本は国連の地球温暖化対策会議で化石賞をもらうほど温暖化対策 に消極的な国といわれていますが、 なんとかもっと政治家の皆さんに本気になっていただくようにする には国勢選挙で温暖化対策を強く訴える政治家さんに投票するしか ないと考えると、政治家さんにどれだけ積極的な方がいるのか? いたとしても国民はその人に投票するのか? という問題もあり事はなかなか進みそうにありません。


やはりとんでもない土壇場状況にならなければ本気にならないのか もしれません。 シベリアの永久凍土が温暖化で溶け出すと人間が放出している温室 効果物CO2の25倍の温室効果のある凍土に眠るメタンや未知の ウイルスが放出する。


こうなると一気に温暖化は加速してもはや後戻りできなくなり、 またウイルスに悩まされることになると世界の科学者たちが懸念し ているようです。


永久凍土が溶ける前までにどうか政権内閣にはどうか本気になって いただきたいと願うばかりです。


しかし、 日本が本気になっても世界の国々が本気にならなければ何もなりま せん。 シベリアが領土のロシアもあまり積極的とは言えないようですから より困難な状況です。


なので本当に大変ですが、今後もっと厳しい夏、それによる災害、 農作物の被害を覚悟しなければなりません。

 


当園のこの夏の農作物の被害は、スイカ、メロンほぼ全滅、 カボチャ、ミニトマトはかなり不作。キュウリもあまり良くない。 ネギの苗も暑さでほとんど消滅などひどい状況ですか、暑さ、 豪雨に比較的強い部類の他作物はなんとか大丈夫です。


これ以上ひどい夏になると被害となった上記の野菜は真っ先に栽培 不可能となってしまいます。


これから秋の種まきシーズンですが、 まだまだ暑い日は続きそうで、台風も懸念されます。 できるだけ農作物に被害がでないことを祈るだけです。

 


🍉🌿🍐☘🥕🌾🥔🍆🍈
✦✦今、収穫してます!✦✦
             収穫情報

🌰🍀🍅🍍🌶🌲💐🌽🍎🍏🍌

(2022.0828現在)


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↑落花生と小豆
もちろん、外部からの持ち込み肥料ゼロ栽培です。 前作はニンニク。 白いネットはカラスの大好物、落花生を守るために設置。 これをしないとほぼ全てやられます。 右側の小豆は10年ぶりくらいの栽培ですが、想定を超えた順調な生育。 猛暑、モーレツ豪雨にも耐えてくれてます。
                                          (南部農場)

 


🌟以下の農作物は農薬、化学肥料、家畜糞尿、 ビニールマルチを一切使わない、 自然露地栽培の大自然力農法により栽培されています。


🌟★印は自家種100%です。★50は自家種50%です。 表示ないものは全て在来種(子孫継承がほぼ100%できる種) 伝統種の野菜です。


🌟(少)の表示は、収穫量が少ない、 あるいは少なくなってきた場合です。

 


🌿《葉物野菜》


★モロヘイヤ


★ニラ


★大葉


エゴマ


★赤しそ


🍆果菜


ミニトマト


★ナス


★ゴーヤ


★オクラ


神楽南蛮

 


🥔《根菜、イモ類》


★葉ショウガ


じゃがいも(北あかり)

 


☘️《その他》


ハブ茶(少)

 


🌱《この先1ヶ月以内に新しくでてきそうな作物》

秋キュウリ

 

 

😯✦今月のピカ🌟イチ❗◆


(今月旬となった収穫作物で特に元気な作物を1つを紹介します)

 


🌞今月のピカイチは、オクラです!


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↑オクラ畑
この夏の異常気象に耐え抜き元気に育ってくれてます。 オクラはアフリカ原産なので暑さに強いようです。


自家種100%で毎年生命力の強そうな株を選抜し、 種を取ります。


《料理法》
生で細かく刻み、鰹節、醤油をかける。
納豆に加える。和え物、カレー、炒め物などに使います。

 

 


🌞新コーナー❗🌱
『肥料自給率100%へのチャレンジ!』
その4


〈前書き〉
当園では、2019年頃から外部からの持ち込み肥料、 肥料材料の使用がほぼゼロの栽培に順次切り替えております。


でも、 ただ使用をゼロにするだけというような単純なことではありません 。これでは畑の土が疲弊してしまうからです。


外部からの持ち込み肥料、材料の使用ゼロ栽培では、 栽培する畑が以前に人畜糞尿、化学肥料、 有機肥料を長年投入していた(肥料貯蓄のある)畑では、 昔からの投入量や栽培していた作物によっても変わりますが、 何も肥料をやらなくても数年から10年以上、 作物は問題なく育ちます。


しかし、 やがて何年か経って畑の肥料分の貯蓄を使いはたしてしまうと、 たちまち作物は貧弱に育ち、やがてほとんど育たなくなります。
これは30年近くの農業経験からはっきりと言えます。

 

なのでもともとあった畑の肥料分の貯蓄を使い果たすのではなく、 逆に貯蓄を増やすテクニックが必要となるのです。


農業を始めた頃は、いろいろな農業関係の本を読みあさりますが、 他の本と全く違う、でもなんとなくもっともらしいような著書に、 「肥料はなくても作物は育つ」。その証拠は、 森林の木々は何にも肥料やらなくてもあんなに立派に育っているで はないか。と書いてありました。
かれこれ農業を始めた頃、30年ほど前の話しです。


その通りかも!確かに誰も森林に肥料なんてやってない! 肥料は不要なんだ。肥料がいらないなんてすごい画期的! 重い肥料を施さなくてすむならとても楽だし、おまけに経費削減! こんないいことないかも?これだ!やってみよう! と素人は思ってしまいます。


実際やってみたら、肥料貯蓄の少ない畑に当たり、 生育不良の洗礼を何度も受けました。


その後材料にこだわった自家製発酵ボカシ肥を使うようになりまし たが、長年自然を尊重し、 自然と共に農業をやっているとその著書に大変大きな間違い、 勘違いがあることに気づきました。


それは、 そもそも森林の木々は無肥料でなんて育ってなんていない!
実はかなりの肥料が木々に施されているのです。


森林は野生動物の住家です。イノシン、シカ、タヌキ、ウサギ、 クマ、ネズミ、モグラ、ヘビ、トカゲ、鳥類、昆虫、 ミミズなどの小動物、微生物がいて毎日、糞尿や死骸、 脱け殻などの有機物が木々に肥料として提供されています。


とくに鳥類などは種類や数も多く、渡り鳥なども来て、 森林の夜はいろいろな鳥たちが木々に泊まり、 多量の糞尿を森林に落としています。


だから明らかに森林の木々は無肥料でなんて育っていません。 なのでその著書はそもそも根本的に間違っている、 という結論になりました。


おまけに森林の木々は毎年引っこ抜いて外へ持ち出すことなんてし ません。杉、 檜など植林の森林でも50年ごととかに伐採し外へ持ち出す程度な ので、年に1〜3回収穫し外へ持ち出す農作物と比べると
格段に土の肥料分の減少率が少ないことがいえます。 だからどんどん森林の土は肥えていくのです。


エジプトのナイル川など川が氾濫すると下流に山からの栄養分が流 れてきて土が肥えて文明が栄えたと教科書にもでてましたね。


ということから、 森林は無肥料どころか有機肥料の生産工場となっていることは明ら かとなりました。 だからたくさんの立派な木々が育っていたのです。


大自然に、森林に学べば、 当園が試みる持ち込みの肥料の使用をゼロへ、 というのは肥料を全く与えないということではないのです。


ではどうするか?というと、 肥料は大自然の力を活用して当園の畑で自ら生み出すしかありませ ん。森林のように畑を肥料生産工場にするのです。 だから肥料自給率ほぼ100%なのです。


耕作する畑を肥料の生産工場にする大自然の力とは、お日様、雨、 風、土の力を基盤に、自家種の緑肥、野菜、 穀物と当園の畑の雑草、昆虫、ミミズなどの小動物、 微生物の力であり、これを最大限に活用させていただき、 彼らが生み出してくれた肥料を元に作物を栽培するという農法にな ります。


この農法のテクニックは、いかに彼らの力を最大限に引き出すか、 ということになります。


この農法の基本は農園設立の当初から変わっていませんが、 外部からの持ち込み肥料分、材料の使用をほぼゼロにして、 100%自家生育、自家種の材料で、肥料自給率をほぼ100% にさせるというのは初めての試みです。成功すれば、 SDGs推進にも役立つはずです。(ほぼ100%というのは、 もし土が酸性にどんどんなっていった場合(PH値5以下)には、 アルカリにするために外部からの石灰分の投入が必要となる可能性 もあるからです)


肥料自給率100%は、食料自給率とも密接な関係です。 例えば日本のお米の自給率はほぼ100%ですが、 お米を作るにも肥料が必要です。 この肥料が外国産なら食料自給率100%ではありません。


トウモロコシなどの畜産の飼料の9割は外国産です。 なので畜糞堆肥ももとは外国産。油かす、 大豆かすなどの肥料もほとんど外国産。 すなわち有機肥料の大部分は外国産なのです。


化学肥料は日本で作られていても、 作るのに石油などの化石燃料が使われますので、 結局これもほとんど外国産です。


なので日本のお米の自給率は100%などと言えません。


ということから、 食料自給率と肥料自給率は表裏一体のものなのです。
おまけに外国産が由来の有機肥料や化学肥料は製造から製品化にな るまでかなり環境に負担をかけております。


肥料自給率100%なら環境への負担はかなり少なくてすみます。 (SDGsに役立つというのはこの点です。)

 


未知の領域への挑戦なので当然、失敗もあり得るますから、 正直どのような結果となるか、わかりませんが、成功を願い、 生育のデータ、状況、経過、結果を分析、発信し、 本当に外部からの持ち込み肥料ゼロの肥料自給率100% が達成できるのか? をリアルタイムで検証するのがこのコーナーです。


この試みは5〜10年のプロジェクトとなりますが、 もしある時点でまったくどうしようもなく作物が育たなくなって肥 料自給率100%は無理となれば、そこでゲームオーバー、 終了と致します。
                〈以上、前書き〉

 

 


🌞🌲🔆🔵〈データ編〉☘️㊗️🌱😊

これから肥料自給率ほぼ100% によって栽培する作物の実践データを公開します。 年に1度の土壌分析と合わせて、 実際にどのように生育したのか検証します。

 

 


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↑サンプルデータ2 里芋(石川早生*4月植え付け) 
想像以上の順調な生育状況です。あとは芋のでき具合次第です。
(次回は10月号で検証します)

 


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↑サンプルデータ3 ショウガ(近江*5月植え付け)


昨年同様、今年のショウガも発芽率が低く、まばら状況です。 猛暑と雨ばかりで1番元気になるのが夏の雑草(メヒシバ) これがショウガにまとわりついてどうしようないほどになります。 この雑草は生命力が非常に強く、刈り取ってもなかなか枯れず、 刈り取って3日間ほど日に当てれば枯れますが、 3日連続で晴れということが今年はほとんどないので追肥として使 うのも容易ではありません。


生育状況もまばらで現時点では順調とはいえませんが、 今後の生育に期待します。
(次回は9月号で検証します)

 


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↑サンプルデータ4 キュウリ(自家種*5月植え付け)


もはや草ボーボー状況、お盆前に収穫を終了しました。 ある程度の収穫はありましたが、モーレツ猛暑、 豪雨の影響も加えれば、合格点に近い位置かもしれません。来年、 今年の状況を超えたら、太鼓判です。

 


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↑サンプルデータ5 ナス(自家種*5月植え付け)
こちらは里芋同様に順調生育です。実もたくさんとれだしてます。 追肥で周りの雑草を与えました。
あと残るは持続力。
(次回は9月号で検証します)

 


                      
泉里農園だより 2022,08,28号(毎月最低1回発行)
(編集、発行)泉里農園


(農園所在地)静岡県富士宮市山梨県南巨摩郡南部町


(メールアドレス)
izumisatoyasaien@gmail.com
       

 

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↑緑肥のひまわり
                                  (富士宮農場)

 

ひまわりは、VA菌根菌という土壌微生物を増やし、 後作の作物に植物の三大栄養素の1つ、 リン酸を供給するといわれる作物です。 また根が深いので土壌の水はけを良くするといわれます。
実はこのひまわり、今年初の試みです。緑肥は大きく秋〜春まき、 夏まきがありますが、 外部からの持ち込み肥料ゼロにチャレンジする以上、 やれることはできる限り実施、というスタンスなので、 ひまわりを導入しました。


後作は冬のじゃがいもです。ひまわりのすぐ横は緑肥の大豆。 こちらは主に三大栄養素の窒素を蓄える作物です。 こちらの後も冬のじゃがいもです。


どちらの方が良くできるのか?実践と共にトライアルです。

 


🍅🌾🌳☀農園便り🌱🍎🌽🌱


『(トリプル)異常事態』
今、この国では3つの異常事態が襲いかかっています。


まずは、異常な気象。先月あまりにも早かった梅雨明け後、 再び梅雨期のような☂️雨の日々となり、 梅雨末期のような線状降水帯が各地に発生。


史上最多の降水量を各地で記録しました。 当園の畑に通じる県道も2ヵ所で土砂崩れとなり、 一週間あまり通行止め。仕方なく、 遠回りの別のルートでかろうじて畑に行けた次第です。 こんなことは初めてです。降る雨の量が半端ない、 ということを実感します。


7月に入ってからは雨の日々でしたが、 たまに晴れると今度は異常な蒸し暑さ。
モーレツな猛暑。


世界でも猛暑になっており、ヨーロッパ、スペインでは47,5℃ を記録、 1000人以上がお亡くなりになったと報道されています。


これだけ温度、湿度が高いと懸念はされるのが巨大台風。 どうか海上だけを北上して被害をださないでくれることを祈ります 。


ということで、 今年はこれまでと比べて一線を越えたような異常な気象が続いてい ます。

 


次の異常は、新型コロナの異常な感染爆発です。今、 日本は世界で最も感染者の多い国になってしまいました。 しかもまだまだ増えるとAIも分析しているようですから、 本当に異常事態です。


日本より人口の多い国の方が日本より感染者が少ないとはなぜなのか?


たとえばインドは日本の10倍以上の人口なのに7/ 28付感染者は2万人あまりで、日本の1/10です。


インドはオミクロンBA5より感染力が3倍の次の変異株ケンタウ ロスが増え始めている国です。しかもインドのワクチン接種率は、 2回接種は67,4%(日本は81,6%)、3回接種は5,3% (日本は69,8%) と日本より接種率がかなり低いのに感染者は人口比日本の1/ 100なのです。本当に不思議であり、日本はまさに異常事態です。


あと、マスクもほとんどしない、 新型コロナなんて気にしないの国アメリカは、7/ 28付感染者は約26万人で、日本より少し多い程度。


しかしアメリカは日本の3倍以上の人口ですから、 人口比の感染者数は日本はアメリカの3倍近く感染者が多いのです 。


ワクチンの接種率は、2回接種はインドと同じ67,4%、 3回接種は38,1%とこれも日本よりかなり低い。


マスクも手洗いもワクチンもちゃんとしているはずの日本なのにな ぜか世界で1番感染者が多いのです。
これは本当に異常です。

 

 

最後の異常は、日本の政治です。
安部元首相への残虐な襲撃、暗殺がおきました。その後、背景に(旧) 統一教会が深く関わっていることがだんだん明らかになってきまし た。


犯人の山上容疑者が母親が(旧)統一教会に入信して、 全財産を教団に与え破産、それで家庭崩壊、山上容疑者は(旧) 統一教会への恨みから反抗に及んだと発表されています。


マスコミの報道などで明らかになってきたことは、山上容疑者のように(旧) 統一教会により破産など苦しい思いをさせられた人々がかなりいるらしい。


そしてこの(旧) 統一教会は30年ほど前に霊感商法という詐欺を行い、 被害総額は判明しているだけで1000億円以上。
訴訟が起きて2009年6月、(旧)統一教会の関連会社社長、幹部、販売員ら7人が逮捕。有罪判決がでます。(情報源 ウィキペディア)


これを受けて(旧) 統一教会コンプライアンスを徹底すると宣言して統一教会から 世界平和統一家庭連合と名前を変えます。


しかし、それは表向きだけで、その後も詐欺行為を続け、 今も被害者が続出しているとのことです。


でもなせ安部元首相が標的になったのか?
それは安部元首相が、(旧)統一教会系の集会に出席、 教祖を賛美するビデオメッセージがあり、 そして安部元首相の祖父、岸信元首相が(旧) 統一教会の教祖と親しげに握手している写真も公開されました。


こんなことから山上容疑者は本来は教祖を襲撃したかったがそれが かなわず、安部元首相が(旧) 統一教会とつながりがあると思い襲撃したといいます。


本当に安部元首相と(旧)統一教会とつながりがあったのか? ここに捜査がいくのかどうなのかわかりません。


最近、自民党の多数の議員、日本維新の会、国民民主党の議員が( 旧)統一教会の集会にでたり、献金を受けたり、 選挙の協力を受けたりなど、(旧) 統一教会と政治家の蜜月的なつながりが次々と判明されてきており ます。


日本国憲法は信教の自由を唱ってますので、 どこの宗教に入ろうが自由です。
しかし、(旧)統一教会は詐欺、破産などで多くの人々を苦しめてきた反社会的カルト教団といわれている宗教であり、気をつけないと後で被 害にあう可能性がでてきます。 ましてや政治家はとくに慎重にならなければならないはずです。


反社会的集団に政治家が染まり、その意のままに政治を行ったら、 その社会は正常な社会といえるのでしょうか?


少なくともこのような国は民主主義の国ではなく、 カルト教団に支配された国になってしまいます。


でも民主主義の根幹の選挙でカルト教団と密接な関係との疑いがあ る自民党が圧勝するわけですから、 結局は国民の過半数が日本がカルト教団の国になることを認めていること になります。


これは本当に異常です。


それ以外にも世界では独裁者のならず者国家ロシアが侵略戦争を仕 掛けており、隣国の日本も他人事ではありません。


日本を取り巻く異常事態。 すべての根源は人々の営みから発生しております。


理論的にいえば、人々の営みが大元だとすれば、 その営みを変えさえすれば解決することになります。


でも人間はよほどのことがない限り、 普段の営みを変えたがらないもので、しかも民主主義と同じで、 人類の過半数が営みを変え、 本気にならないと変えることができません。


今はまだその時ではないかもしれませんが、少なくとも近づいているはずです。

 


『7月の畑』
7月は大雨と雨ばかり日々、 そして蒸し暑つ猛暑の月となりました。


これによる被害も。高温多湿は夏の雑草の楽園です。 この雑草から作物を守る雑草取りは蒸し暑さや蚊の攻撃など楽では ありません。


困るのが雑草を取ってもその後に雨がすぐに降るので、 取った雑草は枯れず、茎に部分などから根っ子をだして再生、 再びはびこってくるのです。


取った雑草を枯らすには、1〜 2日お日様に当てなければ枯れません。 今月はその晴れ間がほとんどありませんでした。


そして6月に麦を収穫しましたが、雨、 湿気が多くて脱穀天日乾燥ができず収穫したまま放置状態です。


いつまでも放置するとコクゾウ虫にやられてしまいます。


雨ばかりも大変ですが、 雨なくて毎日モーレツ猛暑というのが作物の生育からしたらもっと 大変かもしれません。


8月はどうなるのか?雨ばかりの後は干ばつなのか?巨大台風? 冷夏?異常気象の夏はまったく予測できません。


異常気象がひどくならないこと、強く祈ります。


🍉🌿🍐☘🥕🌾🥔🍆🍈
✦✦今、収穫してます!✦✦
             収穫情報

🌰🍀🍅🍍🌶🌲💐🌽🍎🍏🍌

(2022.07,28現在)


🌟以下の農作物は農薬、化学肥料、家畜糞尿、 ビニールマルチを一切使わない、 自然露地栽培の大自然力農法により栽培されています。


🌟★印は自家種100%です。★50は自家種50%です。 表示ないものは全て在来種(子孫継承がほぼ100%できる種) 伝統種の野菜です。


🌟(少)の表示は、収穫量が少ない、 あるいは少なくなってきた場合です。

 


🌿《葉物野菜》


★モロヘイヤ


★ニラ


★大葉


エゴマ


★赤しそ

 


🥔《根菜、イモ類》


★ニンニク


じゃがいも(北あかり)


★じゃがいも(アンデスレッド)


★じゃがいも(出島)

 


🍅《果菜》


ミニトマト


★ナス


★キュウリ


★ゴーヤ


神楽南蛮

 


🌽《その他》


ブルーベリー


ハブ茶(少)

 


🌱《この先1ヶ月以内に新しくでてきそうな作物》


(枕)スイカ、ニューメロン、カボチャ

 

 


😯✦今月のピカ🌟イチ❗◆


(今月旬となった収穫作物で特に元気な作物を1つを紹介します)


❇️今回のピカイチは、ゴーヤです!

 


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↑ゴーヤ栽培部

果樹部と果樹部の狭い隙間に栽培。もちろん外部からの持ち込み肥料ゼロ栽培です。すぐ横はブルーベリーです。

 


自家種100%です。ゴーヤはビタミンA、C、E、葉酸、鉄分、 ミネラル、 食物繊維豊富なスーパー野菜で数々の健康効果があるとされます。


苦味成分は抗酸化物質で老化防止に良いとされます。


《利用法》
生サラダ(スライスして塩もみ)、チャンプル、卵とじ、和え物( さっと湯がく)、炒め物、パスタ、ピザ、カレー、 天ぷらなどに使います。

 


🌞🌞🌞❇️新コーナー❗🌱🌱🌱
『肥料自給率100%へのチャレンジ!』
その 3


〈前書き〉
当園では、2019年頃から外部からの持ち込み肥料、 肥料材料の使用がほぼゼロの栽培に順次切り替えております。


でも、 ただ使用をゼロにするだけというような単純なことではありません 。これでは畑の土が疲弊してしまうからです。


外部からの持ち込み肥料、材料の使用ゼロ栽培では、 栽培する畑が以前に人畜糞尿、化学肥料、 有機肥料を長年投入していた(肥料貯蓄のある)畑では、 昔からの投入量や栽培していた作物によっても変わりますが、 何も肥料をやらなくても数年から10年以上、 作物は問題なく育ちます。


しかし、 やがて何年か経って畑の肥料分の貯蓄を使いはたしてしまうと、 たちまち作物は貧弱に育ち、やがてほとんど育たなくなります。
これは30年近くの農業経験からはっきりと言えます。

 

なのでもともとあった畑の肥料分の貯蓄を使い果たすのではなく、 逆に貯蓄を増やすテクニックが必要となるのです。


農業を始めた頃は、いろいろな農業関係の本を読みあさりますが、 他の本と全く違う、でもなんとなくもっともらしいような著書に、 「肥料はなくても作物は育つ」。その証拠は、 森林の木々は何にも肥料やらなくてもあんなに立派に育っているで はないか。と書いてありました。
かれこれ農業を始めた頃、30年ほど前の話しです。


その通りかも!確かに誰も森林に肥料なんてやってない! 肥料は不要なんだ。肥料がいらないなんてすごい画期的! 重い肥料を施さなくてすむならとても楽だし、おまけに経費削減! こんないいことないかも?これだ!やってみよう! と素人は思ってしまいます。


実際やってみたら、肥料貯蓄の少ない畑に当たり、 生育不良の洗礼を何度も受けました。


その後材料にこだわった自家製発酵ボカシ肥を使うようになりまし たが、長年自然を尊重し、 自然と共に農業をやっているとその著書に大変大きな間違い、 勘違いがあることに気づきました。


それは、 そもそも森林の木々は無肥料でなんて育ってなんていない!
実はかなりの肥料が木々に施されているのです。


森林は野生動物の住家です。イノシン、シカ、タヌキ、ウサギ、 クマ、ネズミ、モグラ、ヘビ、トカゲ、鳥類、昆虫、 ミミズなどの小動物、微生物がいて毎日、糞尿や死骸、 脱け殻などの有機物が木々に肥料として提供されています。


とくに鳥類などは種類や数も多く、渡り鳥なども来て、 森林の夜はいろいろな鳥たちが木々に泊まり、 多量の糞尿を森林に落としています。


だから明らかに森林の木々は無肥料でなんて育っていません。 なのでその著書はそもそも根本的に間違っている、 という結論になりました。


おまけに森林の木々は毎年引っこ抜いて外へ持ち出すことなんてし ません。杉、 檜など植林の森林でも50年ごととかに伐採し外へ持ち出す程度な ので、年に1〜3回収穫し外へ持ち出す農作物と比べると
格段に土の肥料分の減少率が少ないことがいえます。 だからどんどん森林の土は肥えていくのです。


エジプトのナイル川など川が氾濫すると下流に山からの栄養分が流 れてきて土が肥えて文明が栄えたと教科書にもでてましたね。


あと、 森林から始まる河川は雨が降ると森林から流れ出た有機物が海のプ ランクトンを増やし、それを狙う魚の漁場になるので、近年、 漁業のために森林を守る活動をする漁師さんたちもでてきておりま す。


ということから、森林の木々は無肥料で育っていたのではなく、 それどころか有機肥料の生産工場で育っていたのでした。 だからたくさんの立派な木々が育っていたのです。


大自然の森林に学べば、 当園が試みる持ち込みの肥料の使用ゼロへということは肥料を全く 何も与えないということでは決してないのです。


ではどうするか?というと、 肥料は大自然の力を活用して当園の畑で自ら生み出すしかありませ ん。森林のように畑を自力で肥料生産工場にするのです。 だから肥料自給率ほぼ100%なのです。


耕作する畑を肥料の生産工場にする大自然の力とは、お日様、雨、 風、土の力を基盤に、自家種の緑肥、野菜、 穀物と当園の畑の雑草、昆虫、ミミズなどの小動物、 微生物の力であり、これを最大限に活用させていただき、 彼らが生み出してくれた肥料を元に作物を栽培するという農法にな ります。


この農法のテクニックは、いかに彼らの力を最大限に引き出すか、 ということになります。


この農法の基本は農園設立の当初から変わっていませんが、 外部からの持ち込み肥料分、材料の使用をほぼゼロにして、 100%自家生育、自家種の材料で、肥料自給率をほぼ100% にさせるというのは初めての試みです。成功すれば、 SDGs推進にも役立つはずです。(ほぼ100%というのは、 もし土が酸性にどんどんなっていった場合(PH値5以下)には、 アルカリにするために外部からの石灰分の投入が必要となる可能性 もあるからです)


肥料自給率100%は、食料自給率とも密接な関係です。 例えば日本のお米の自給率はほぼ100%ですが、 お米を作るにも肥料が必要です。 この肥料が外国産なら食料自給率100%ではありません。


トウモロコシなどの畜産の飼料の9割は外国産です。 なので畜糞堆肥ももとは外国産。油かす、 大豆かすなどの肥料もほとんど外国産。 すなわち有機肥料の大部分は外国産なのです。


化学肥料は日本で作られていても、 作るのに石油などの化石燃料が使われますので、 結局これもほとんど外国産です。


なので日本のお米の自給率は100%などと言えません。


ということから、 食料自給率と肥料自給率は表裏一体のものなのです。
おまけに外国産が由来の有機肥料や化学肥料は製造から製品化にな るまでかなり環境に負担をかけております。


肥料自給率100%なら環境への負担はかなり少なくてすみます。 (SDGsに役立つというのはこの点です。)

 


未知の領域への挑戦なので当然、失敗もあり得るますから、 正直どのような結果となるか、わかりませんが、成功を願い、 生育のデータ、状況、経過、結果を分析、発信し、 本当に外部からの持ち込み肥料ゼロの肥料自給率100% が達成できるのか? をリアルタイムで検証するのがこのコーナーです。


この試みは5〜10年のプロジェクトとなりますが、 もしある時点でまったくどうしようもなく作物が育たなくなって肥 料自給率100%は無理となれば、そこでゲームオーバー、 終了と致します。
                                       〈以上、前書き〉

 

 


🌞🌲🔆🔵〈データ編〉☘️㊗️🌱😊


これから肥料自給率ほぼ100% 農法によって栽培する作物の実践データを公開します。 年に一度の土壌分析と合わせて、 実際にどのように生育したのか検証致します。

 

 

 


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↑🌲サンプルデータ 1🔆トウモロコシ(モチ種*3月種まき、4月植え付け)


収穫期を終えて枯れてきました。 というかカラスにほとんど食べられてなくなってしまいました。


生育が良くないので実が小さく、 あっという間に食べられてしまいました。


カラスは体が大きいので、トウモロコシを倒し、 地面で食べますからほとんど倒されました。
生育が良くなかったので、 カラスよけをするのが後回しなってしまい、 そうこうしている間に食べられてしまいました。


生育が良くない時点で外部からの持ち込み肥料ゼロ栽培としては失 敗です。対策は6月号で述べました。

 

来年に望みをつなげます。

 

 


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↑サンプルデータ 4  キュウリ(自家種*5月植え付け)
肥料は前作の緑肥へアリーベッチのすきこみと周りの雑草のみ。


かなりツルが広がり、今は収穫期でかなり収穫できてます。。 ここの畑の土質は砂混じりの粘土なので、 土が乾くとカチカチなります。


これはキュウリのような根っ子を横に広げる野菜には障害となりま すが、 雑草や麦ワラを敷くことで一定の湿り気を常に与えられるので、 ある程度クリアできているかもしれません。


外部からの持ち込み肥料ゼロ栽培としては、 今のところ悪くないかもしれません。後は収穫期の持続力。 土が肥えていると収穫期も長くなり、 痩せているとあっという間に枯れてきます。 8月のお盆頃まで収穫できていれば成功例として認定します。


(8月号で最終検証)

 

 


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↑サンプルデータ5  ナス(自家種*5月植え付け)


かなり順調といえます。収穫も始まりました。


ナスは肥料食いといわれ一般的栽培では外部からの持ち込み肥料を 多量に与えて栽培するようです。


今回、肥料は前作の緑肥(へアリーベッチ)を すきこみ、自家製発酵堆肥を成長が遅れている苗に少し与え、 周りの雑草をマルチと追肥として被せました。


今月に周りの雑草を刈り、追肥として与えました。


*今回サンプルデータの作物の畑は、 果樹部と野菜栽培部が交互に隣あわせに並ぶ配置になっております 。雑草は果樹部の雑草を使います。


この農法だとどうしても雑草が必要となりますから、 果樹部を設置することが一石二鳥で効率的です。


しかし、それが出来ない(借地などで) となれば雑草栽培部を作らなければならないことになります。 これは外部からの持ち込み肥料栽培からするとわざわざ雑草を栽培 するなど非効率と判定されることは間違いないでしょう。


外部からの持ち込み肥料栽培の一般的栽培をすべての面で越えるこ とは難しいかもしれません。


今のところ順調ですが、 後は収穫量と収穫持続力がどこまでいくか?


(8月号で検証)

 

 

                            
泉里農園だより 2022,07,28号(毎月最低1回発行)
(編集、発行)泉里農園


(農園所在地)静岡県富士宮市山梨県南巨摩郡南部町


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